新緑の美山

2006/05/22 - 2006/05/25

京都の奥座敷と呼ばれるかやぶきの里と情緒豊かなトロッコ
列車に揺られて春の息吹を満喫してきました。
季節の花　美山リンゴの花はもう終わっていましたが、
リンゴの実の成るまでの説明を聞いてその手間の掛かることに
驚いたり　太田神社の自然に群生したカキツバタを観賞する旅でした。日本の伝統ゆかしき昔にタイムスリップしたような一日でした。

エリア 京都

かやぶきの里　北村です
北村は谷間のゆるい傾斜地に住まいがひとかたまりに
密集した村です。、
京都と日本海の玄関口の若狭小浜との中間に位置します
北村の最古のかやぶき家屋は寛政8年（1796）建築されたものですが江戸時代に建てられたものが多いそうです

先祖代々が山に植樹した木で自分たちの
家を建て大地の恵みを大切にし、家族仲良く働き、
夕餉にはみんなで囲炉裏を囲む・・・
日本の原点と言うのでしょうか・・・
・・・・そんな暮らしが彷彿されます。

懐かしいポストが訪問者を迎えてくれます・・

思いがけず・・・季節的に当然でしたけど・・　田植えをする様子に感動してパチリ！たんぼに鯉のぼりも映り
のんびりした　一幅の絵です・・・　　苗植える人はご苦労ですけどね・

５月の節句で鯉のぼりが勢いよく泳いでいますと云いたい処ですが・・・生憎上天気で
風ひとつありませんでした。

屋根の一番上の横渡の木はカラス留まりです・・・どの家も南向きに建てられていて　真ん中に丸い穴のある三角は東西の風通しです。

この黒い小さな建物は「放水銃」
だそうで かやぶき屋根の重要文化財を守るために何億？かをかけて各戸に置かれています。
瞬時に大量の放水が出来るらしいです。年に２回放水訓練が行われます・・
見たいですね・・

レンゲ草畑・・・懐かしく遥か昔の記憶がよみがえり
思わず歓声！！

かやぶきの里　稲荷社の境内にあるトチの木です。樹幹の周囲は大人5人で抱える程の太くたくましい古木
です。（樹齢は４００年位）

一輪だけ咲いていた　ムラサキツユクサです。

生い茂る草の中にひときわ背伸びしていた
アザミの花です

カキツバタがいっぱい・・綺麗！
でも菖蒲と見分けが付きません。
それで調べてみました。結果・・・
花びらの根もとから１本、白く細いすじ（線）が、きりっと入っているのがカキツバタだそうです。

民家に狸が寝ていました
もっと近寄ると逃げてしまい
アップ出来ませんでした・・・

　保津峡トロッコ列車に乗車しました。トロッコ亀岡からトロッコ嵯峨駅までの7.3kmを25分かけて走ります。途中トンネルが八つもあり工事は大変だったことが忍ばれます。レトロな車両は木づくりの椅子でとても可愛く窓は大きくて開放感があります。空いていたこともあってとてもリラックス出来て
楽しかったです・・・

トロッコ亀岡駅のホームで信楽焼の狸軍団の出迎えを
うけて大喜び・旅心をいっそう盛り上げてくれます。

この辺りでは狸は守護神だとかで
大変大切に扱うそうです・・
頓狂な顔に　つい笑いがこみあげてきますね〜

保津峡駅・・
鬱蒼とした山並みと綺麗な空気が
心身共に癒してくれそうで
降りてみたくなります・・

京都の奥座敷　

美山の里をゆったりと流れていく由良川・・・時の流れも一瞬過去に引き戻されたように恍惚の時空を彷徨いました

今夜の夢はきっと鳥になって川縁に降りて行くでしょう・

太田神社から暫く歩いていくと小さな三叉路になったところに藤木社（ふじのきのやしろという小さな祠がありました。上賀茂神社の末社です。

社殿御後に聳える古木は楠です。樹齢推定５００年でといわれていて　この地のシンボルとして崇められてきました。

賀茂川を水源とする明神川は、上賀茂神社の境内を通り社家町へと流れています・・

国の重要伝統的建造物群として、昭和６３年に指定された保存地区です。良く手入れされた庭木の社家が並んでいます。此処は室町時代から、神職たちの住まいだったそうです。家の前には明神川が流れ生活用水や畑を守ってきました・・・
明神川と家を渡す小橋の両側に草がぼうぼうと茂ったままなのが面白くて撮りました。