2006/04/02 - 2006/04/02
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BONSKYさん
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2度目の杭州。今回は、ちょうど新茶の季節♪ということで、杭州名産・龍井茶の茶畑・茶農家訪問→虎跑泉→茶館、と、龍井茶づくしのコースで観光をしました。ちょうど新緑の季節をむかえ、上海とは違って緑の多い町並みは、歩いていてとっても癒されます(*^_^*)
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- 乳幼児連れ家族旅行
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- 鉄道 レンタカー
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杭州は中国10大銘茶、かつ3大緑茶の一つ、龍井(ロンジン)茶の産地です。毎年、その新茶にバカ高い値がつくほどの高級茶でもあります。
杭州の中でも、龍井茶を名乗れる茶畑は決まっていて、さらにその中にランクがあるそうです。今回は、竜井茶の産地の一つ、「龍烏鎮」に行きました。 -
産地は今やどこも観光地化されていますが、龍烏鎮は比較的最近観光地として開発されたそうです。
到着すると、目の前に広がる茶畑を眺めつつ、まずは農家の庭?先にて、龍井茶が振る舞われました。グラスに茶葉を入れてお湯を注ぐだけ。新茶のせいか、お味はとてもさっぱり♪ -
この時期はちょうど清明節(2006年は4月5日)前。龍井茶はこの清明節前の、若芽を摘んで作ったものが最高とされます。だから茶畑では、いま茶摘に一番忙しい時期。多くの人が茶樹の畝の中にかがんで、せっせと茶を摘んでいました。
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茶摘の人たち。もちろん、すべて手作業です。
この時期は、一軒の農家の人手だけでは足りないので、どの家も出稼ぎの人を雇って茶摘をしているそうです。日給・・・どれくらいなんでしょうね。 -
龍井茶の茶樹です。ちょっとぶれていてわかりにくいですが、緑の葉の中で、ひときわ色鮮やかな黄緑色の部分が新芽で、この部分だけを手で摘み取ります。
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ここでは、実際に茶摘を体験することができます。農家の方からカゴを借りて、茶畑の中へ。これは実際に摘み取った茶葉。
実は、左が摘むのにOKな茶葉。右は、ちょっと成長してしまったものだそう。ただし、小さすぎる芽もやわらかすぎて茶にするには適さないとか。見極めは難しいです。 -
茶摘は、腰をかがめて一つ一つ茶葉を摘み取る、かなりの重労働!!いくつも採らないうちにギブ・アップしました・・・。カゴいっぱいにするには、どれくらい時間がかかるのでしょう。
農家では、実際にお茶を生産しているところも、もちろん見学できます。この家では(どこの農家も、それぞれでお茶を作っているようです)、離れのような小屋の中に道具があって、入り口の筵の上に、摘み取った茶葉が広げられていました。まず茶葉を軽く天日乾燥させるためです。
太陽がでていないと、これはできない・・・茶摘は天気にも左右されるんですね。当たり前のことに、この時気がつきました。 -
建物の中では、おじいさんがお茶作り。
緑茶は不発酵のお茶ですから、摘み取った茶葉の発酵が進まないうちに、加熱して発酵を止める作業が必要になります。そのためには蒸す・炒るなど、何種類かの方法がありますが、龍井茶は“炒る”方法で作るそうです(日本茶は“蒸す”方法)。
この機械は、その行程のひとつを行うもので、ぐるぐると茶葉を攪拌?しています。この機械にかけた後の茶葉をみると、だいぶ乾燥していました。ここからさらに、電気釜で揉むように炒って、発酵を止めます。 -
こちらは別の農家の作業場ですが、一番手前、左端にあるのが電気釜です。龍井茶は、この釜で茶葉を炒るときに、てのひらで押し付けるようにして揉むので、出来上がりは扁平な形をしているのが特徴です。
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できあがった茶葉。平べったく押し付けられた形、わかるでしょうか。
最近の龍井茶はとても高値で取引されるので、おそらくこうして産地に残っているものは、あまり等級の良くないものだということですが(無造作にビニール袋に入っているし)、それでも産地で買えばホンモノの新茶には間違いない・・・ですよね(^0^;
この農家では一斤(500g)600元で分けてくれました。これが市場に出回ると、倍以上の値段が付きます。等級の良いものは、100gで万単位なんですって!! -
村のまわりを散策していると汗ばむくらい、暖かい日でした。新緑の季節ですし、茶畑の緑の畝や、畑の淵に咲く菜の花の中を歩いているのは、気持ちが良かったです。
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江南の古い民家は、白壁に黒い瓦屋根・・・のはずですが、龍烏鎮の農家はこんな立派な家ばかり。それもまだ建築中・内装中のところが多く見られました。
龍井茶の高値が続くおかげで、どこの農家もお金持ちになり、こうして「茶御殿」を建てているようです。
釜炒りの際は素手で行う龍井茶ですが、裕福に育った今の農家の若者は、そんな過酷な労働を嫌う傾向にあるとか。これから、後継者に悩むことになるのでしょうかね。 -
茶摘も体験し、龍烏鎮の村をひととおり散策したあと、最初にお茶をいただいた農家で、お昼を食べました。これも観光客用のサービスの一環のようです。
お料理の初めはご覧の通り。農家のかあちゃんの手料理です。このあと何品も出ました・・・お腹いっぱい。 -
午後は、杭州市内に戻って「虎跑泉」へ。この泉の水と龍井茶の二つを、杭州の“双絶”(二つの絶品)と言うそうです。
清明節というのは、中国人が墓参りする季節でもあり、杭州周辺の道路は大変込み合っていました。緑茶の産地で一番有名な「龍井村」や「梅家烏」も、混んでいるために車が入れそうにないということで、今回は行き先を前述の龍烏鎮に決めたほど。
虎跑泉への道は、軽い上り坂ですが、緑に包まれた山道といった感じで、とても気持ちよく歩くことができます。 -
虎跑泉の名前の由来は、水不足の折、性空禅師の夢にあらわれた仙人のお告げ通りに、二頭の虎が足で地を掘ると、そこから泉が湧き出したという故事にあるそうです。
泉には、写真のように、その故事が岩に彫られています。 -
虎跑泉の源泉。茶聖「陸羽」(唐代に世界で初めて茶の本を書いた人)がここを“天下第三泉”と呼んだという源泉付近は、現在では水質があまり良くなくなってしまっているそうですが、ここの泉の水で入れた竜井茶が最高と言われています。
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源泉の下のほうで、地表から水が湧き出しているところがあります。そこで私も水を汲んでみようと思ったのですが・・・湧き出し口の周りは人・人・人で、水も見えないほど。しかも、皆すごい数のペットボトルやポリ容器を抱えて並んでいます。
どこから汲みに来るのか、列を成す順番待ちの容器たち・・・。日が暮れてしまいそうでしたので、水を汲むのは断念しました。それほど天下に名の知れた名泉だということでしょう。
泉の水は、表面張力が強く、1角硬貨(日本の一円玉のようなもの)が浮くそうです。 -
竜烏鎮・虎跑泉と歩き回ったので、一日の最後は茶館で休憩しました。
こちらは、西湖の南のほとり、雷峰搭の足元にある「雷峰閣茶楼」です。 -
この茶館は店内の他に、テラス席があって、こうして湖を眺めながらお茶を楽しめます。
茶館では、仲間と集まっておしゃべりしたり、カードをする人たちも多く、1杯のお茶で何時間も過ごせます。 -
杭州の茶館は、たいてい、お茶を頼めば“お茶うけ”がフリーの“お茶うけブッフェ・スタイル”。お茶うけと言っても、種・豆・ドライフルーツといった一般的なものから、麺やお粥・スープといった軽食になるものまで、種類豊富!
テーブルいっぱいに好きなお茶うけを並べて、名物竜井茶をお供に、くつろいできました♪(写真は私でありませんが)
春の杭州は、お茶と関係なくても、行く価値あり!です☆帰りは杭州から列車で上海へ。快速なら2時間ちょっとで到着です。>>おしまい
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