1997/11/09 - 1997/11/09
134位(同エリア148件中)
覇王樹さん
アメリカの西部映画の代名詞ともいえるのがゴーストタウンであろう。ニューメキシコにもゴーストタウンがいくつも存在するが、幸運にも復活を遂げたところもある。それが、今回紹介する町、マドリッドである。何ともスペイン風な名前の町だが、スペイン人開拓者が名付けたのかも知れない。
アルバカーキからI−40でセダークレストの町まで行き、そこのインターを降りて北に向かう州道14号線、別名ターコイズトレイルを北上すると、かつての炭坑の町、マドリッドに到着する。炭坑が閉山して1959年にゴーストタウンとなったが、その後このゴーストタウンに鉄道廃線跡を発見した物好きが、ここに炭坑博物館を1982年に作ってしまった。その後、芸術家たちもこの町に住み着くようになり、再び町が形成されたのである。
この町の中心は炭坑博物館である。博物館入り口はカフェバーになっており、バーのカウンターでお金を払うと博物館の方に通されるようになっている。バーの方も映画に出てきそうな古色蒼然たるもので、なかなか雰囲気は良い。
博物館内にはエンジンハウスを改造したシアターなどもあるが、何せ、客は私ら二人だけ。アトラクションも何も無し。表は雪の降るコンディションである。博物館とはいうものの、実際には昔の機械などを雑然と並べただけと実にいい加減なものである。蒸機も展示されているが、風雨にさらされ錆だらけ、歴史的な価値のあるT型フォードも埃を被るに任せてある。全くサービス精神の見られない博物館ではあるが、それがむしろこの博物館の味、なのかも知れない。
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