2006/02/21 - 2006/02/22
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hinotamiさん
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キエフからリヴィウまで寝台列車で10時間。
2/20 18:20発→2/21 4:18着。
駅に到着し重い荷物を背負って外に出る。
雪の降りしきる薄暗いリヴィウの駅前は、私が想像していたウクライナの美しい古都というイメージからは程遠い寂れた田舎町という感じだった。
初めての寝台列車が慣れず寝ることの出来なかった私は、酷く疲れていた。取り合えず寒かったので、近くのキオスクで温かいチャーイを1杯(1rpH)。熱くて甘いチャーイを飲んで一息ついた所で考えてしまった。私は何でリヴィウになんかに来てしまったのだろうと・・・。そもそもリヴィウに来たいという理由は特になかったのだ。どちらかといえばウクライナのオデッサやヤルタの方に興味があった。それなのに何で来てしまったかといえば、この冬の雪の降る寒い時期に1人で海沿いの街なんか行ったら「津軽海峡冬景色」じゃあるまいし、寂し過ぎるだろ!と思ってしまい、消去法的選択で内陸のリヴィウ行きをなんとなく決めて、バタバタと切符を購入し列車に乗り込んだのだった。そんな訳で実際にリヴィウに到着し、来た理由がこれかと思い付いて考えてしまったのだった。いったいこの世の中に10時間もかけてこんな理由でリヴィウに来る人間が果たして他にいるのだろうか?もしかして私はバカなんじゃないか?などと取りとめもないことを更に考えていたら、寒くなってきて急に現実的な考えに変わった。今日のホテルを探さなきゃと・・・。
そんな訳でガイドブックで確認し、立地と金額からジョルジュ・ホテルに泊まる事に決めて、タクシーに乗り込んだのであった。
ちなみに写真はリノック広場付近の街角のマリアです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
-
まだ薄暗い中、15分位でジョルジュ・ホテルに到着。ホテルは大通り沿いの立派なホテルであった。
中に入ってびっくり!古いが豪華なホテルです。一瞬、もしかして宿泊料金高いんじゃないかっ?と思って、フロントの渋いオジサンに聞いたら、トイレ、シャワー別の部屋であれば1泊 153rpH(\\3,600位)との事。キエフなんかに比べたら格安じゃないですか!そのまま即決で1泊する事に。部屋は2階の19号室。重い荷物を背負って2階への階段を登る。(写真はその時に撮ったものです。)何か変わった構造だな〜!と思いつつ部屋に入り、荷物を置いて、取り合えずシャワーを浴びる事に。そして廊下に出てシャワー室を探していて、なるほど!と思いました。この建物は階段を中心として円形構造となっており、その円形に沿って部屋が並んでいる。建物の概観は普通の角ばった建物なのに中が円形構造なんておもしろいな!などと思いつつ、はて?どこかでこんなのを見た事があるな?と考えていたら、シャワー室を見つけられず2周ほど廊下を回ってしまいました。やっと見つけて熱いシャワーを浴びていたら、はっ!と思いつきました。そう言えば、ロシアのシュレメチュボ空港が円形だったな!と・・・。他のヨーロッパ圏の国々については分からないが、私自身あまりこういった円形構造の建物にはお目にかかった事がない。ロシア、ウクライナにおいてこの短期間で2箇所もあったという事は、実際にはもっとたくさん存在するのかもしれない。もしかしたらロシア、ウクライナ人の民族的潜在意識に円形に対する憧憬のようなものがあるのか?それともタタール・モンゴルに征服されていた時代に騎馬民族が使っていたパオの遠い遠い名残りなのかな?とか疲れて睡眠不足の頭はくだらない事を考え始め、ついには円形構造は行き止まりがないから、ついつい歩き続けてしまうんだよな〜。そういえばここでも2周してしまったが、シュレメチュボ空港でも意味もなく何周も歩き続けてしまった。人は前を向いて歩き続けるのが好きなんだ!例えそれが同じ所をグルグル回るメビウスのリングのようであっても、行き止まりで後ろを振り返るよりはマシなんだと。しかし、今回の私の旅は人生を振り返った上で未来を見つめ直す旅でなくてはならないんだから、今までのようにただ漠然と前進しているだけではダメなんだ!などと、それこそこのジョルジュ・ホテルの廊下をグルグル回るように私の疲れた頭は終わりのないくだらない思考を繰り返すのであった。結果、考える事にも疲れ果ててしまった私は、早々にシャワーを切り上げ部屋に戻り、倒れるように寝てしまった訳であった。Zzz・・・! -
ジョルジュ・ホテル2階19号室。シングルと言ったのに何故かツインだった。
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起きたらPM12:00を過ぎていた。どうやら6時間位寝てしまったらしい。しかし頭はスッキリ、ついでにお腹も減った。やっぱり人はしっかり寝て、食べないとダメだよなっ!と思い、朝食(昼食?)を食べに外に出る事に。階段を降りて正面玄関を抜けると、今朝まで降っていた雪はどこえやら、日差しも眩しいピーカンの快晴じゃないですか!そしてリィビウの街並み。まさに中世の美しい古都でした・・・。今朝はまだ暗く雪が降っていて駅前しか見ていなかったからという事もあり、寂れた田舎町という認識しか持てませんでしたが(疲れていたという事もありますが)、燦燦と輝く太陽の下のリヴィウの中心部の街並みは、美しい教会の尖塔が見渡せ、石畳に沿って調和のとれた瀟洒な建物が立ち並ぶ、まさに私がイメージしていた(車さえなければ・・・)以上のヨーロッパの中世の美しい街並みそのままでした。私は始めてリヴィウに来てヨカッタ!と思い、取り合えずこの美しい街並みを見ながら食堂でも探そうと、意気揚々と歩き出した訳です。
ちなみに写真は、スヴァーボーディ大通り沿いの公園。 -
晴天の気持ちのよい日差しの下、ミツケヴィッチ像を見てから適当に街を散策。途中、ピザ屋で食事をする事に。焼きたての大きなピザとビール2本で20rpH(\\500位)。キエフより物価が安い感じだ。それから東欧のピザを生まれて初めて食べたが、日本のピザより遥かに旨い。(これから癖になり、キエフでもブカレストでもちょくちょく食べる事に)ちょっとほろ酔いでスヴァーボーディ大通りのシェフチェンコ像を見てから、北に向かいオペラ・バレエ劇場を見てトラムの奔るトルゴヴァ通りに出ると、市場を発見。結構大きな市場で衣料品から日用品、食料品と何でも売っている。大きな建物の中にある食料品の市場(キエフのペッサラプスキー市場みたいな)に入ってみると色々な食料品が売っていた。なんか知らないがこういう市場に来るとすごく落ち着く。特に買う物がある訳ではないのだが、お店の人達と身振り手振りでやり取りしながら、試食したり、話したりしていると、癒される気がしてくる。そういえばウクライナに来てからロシア語が話せないという事もあり、人とろくに会話をしていないな〜と思った。そして人恋しくなっている自分に気付き、ちょっと寂しくなる。それから市場を出て、アルメニア教会、民芸品マーケットを見てリノック広場に出る。リノック広場は工事中みたいで、石畳が全て剥がされ土が掘り返されていて泥だらけとなっていた。折角の美しい街並みが台無しじゃないか!などと、ちょっと残念に思いながら、ドミニカ聖堂を見て南に下り、聖アンドレイ教会に向かう。ここまできて、あれっ!と思った。今日は軽く散策するつもりでいたのだが、もしかしてリヴィウの見所をあらかた見てしまったのではないかと。ここまで全て歩きで見て回っていたのだがリヴィウの街は思ったよりもずいぶん小さい街のようだ。既に太陽は西に沈みかけ柔らかい夕方の残照を美しい街並みに注いでいた。なにか1枚の名画でも見ているかのように幻想的なその風景は、自分が今どこに居るのかという事を一瞬忘れさせる。そんな美しい風景に身を置きつつ、ちょっと考えました。リヴィウという街は個々に見所があるのではなく(もちろん、いくつかの教会や見所もあるのだが)、街全体の統一感というか一体感こそが本当の見所なのではないのかと!そんな事を考えつつ、ほとんど沈みかけた夕日の弱い残照を背中に受け、足早に聖アンドレイ教会に向かうのでありました。
写真は壮麗で重厚なオペラ・バレエ劇場。 -
多分、アルメニア教会。
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街中のキリスト像。
なんかリヴィウの人達の悲しみを一身に引き受けているかのようで辛そうでした。 -
賑わいのある、民芸品マーケット。
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工事中のリノック広場。
美しい石畳が掘り返されておりました・・・残念。 -
ドミニカ聖堂。
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夕日の残照が幻想的な雰囲気を醸し出している、リノック広場。
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リヴィウ2日目は、この美しいリヴィウの街並みを一望する為に、高い城砦に行こうと思い、歩いて向かった。高い城砦は中心部から離れているので歩いて行くと結構時間がかかるのだが、この街は歩いてゆっくり見て回ってこそおもしろいのだという事を昨日で分かっていたので、途中の住宅地区や小学校などを散策しつつ向かったのであった。しかし、ウジュホロド通りの坂道を登って、やっと展望台に着いたと思ったら、何と展望台が休みじゃないですか!その為に建物に入る事が出来ず、そのまま帰るはめに・・・。
木々の間からかろうじで見えたのがこの写真です。 -
閉まっていた展望台
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高い城砦からの帰り道にリノック広場にある薬局博物館を見学することに。1735年創業でリヴィウ最古。そして何と現在も薬局として営業しており、その薬局自体が博物館となっているという、かなり興味深い場所であったので、是非とも見てみたいと思い、いかにも古めかしい建物の扉を開け中に入る。中も同じく古い中世の薬局といった感じでアンティークなカウンターや家具があったのだが、おもしろいのが普通のお客さんが何人か居てそのカウンター越しに店員と話をして薬を買っているのだ。これが現在も営業中という事なんだな!と思いつつも、現代の人がこの中世の薬局で薬を買って、扱っている薬も現代の薬であるというのが何となくこの場所とミスマッチであり、違和感を覚えるのであった。間違いなく昔扱っていた薬はここで作られたもので、ここの薬局でしか手に入らないものであったはずなのだが、今、売られている薬はどこか大手製薬会社で製造された薬な訳であり、ある意味、現在のこの薬局は薬を販売しているだけの形骸化した普通の薬局になってしまったんだな〜などと考えつつ、カウンターの店員に博物館を見たいと伝えたら、カウンター奥の部屋に通される。そこには昔ここで使用していたであろう薬を作る道具がたくさん陳列されていた。博物館を見る人は私一人だけのようで、創業当時からの石造りの古い建物の中をゆっくりと見学していたら、意識は少しずつ中世に遡っていく。今から270年前にはここで薬が作られていた訳で、病気の人はそれこそ藁にもすがる思いでここにきたのだろうなと、当時薬も医療も現在ほど普及していない事を考えれば、薬局は医者の役割も担うような形であったのかもしれない。当然にして薬はこの場所で原材料収集から一貫して製薬され販売されていた。そういった意味では当時ここで働いていたお店の人は、かなりの自負心と誇りを持って仕事をしていたのだろうなと。それと同時にかなり儲けていたのだろうと思うほどに建物は立派で、先ほどから階段を登ったり、降りたりしながらたくさんの部屋を回ったのだが、まだ出口に辿り着けない。誰とも出会わず一人ぼっちで歩いていると、何か迷路に迷い込んでしまったかのような気がして不安になる。そうこうしていると、知らないうちに地下の薄暗くて静かな部屋に辿り着いてしまった。そこで何気なく飾られていた道具を見て、フッ!と横を見た瞬間!「ギャ〜!!!」と私は思わず声をあげて叫んでしまった。そして左側に視線を感じ、振り向いてさらに驚愕!!何と人が居るじゃないですか?一瞬後ずさり、恐る恐るもう一回覗いてよく見て見たら、何と人形でした!!くそーっ!驚かせやがって!と悪態をついて思わず声を上げてしまった事に対する羞恥心を隠しつつ、周りを見て他に人が居なかったことを確認し、足早にここを立ち去るのでありました。そして1階に戻りやっと出口だなと扉を開けようとしたら、突然扉がひとりでに開いて人が飛び出してきた!!「わっっ!」と、思わずまた声を上げてしまって、よく見たらお店の人でした。どうやら私がなかなか戻って来なかったので心配して探しに来たみたいです。またまた声を上げてしまった事を後悔しながら店員に促され出口に向かう。帰り際に創業当時から売られているという万病に効く「鉄ワイン」を買って、薬局を出たのでありました。
冷や汗をかいた私は外の寒さですぐに冷えてしまい、なんか熱ーいコーヒーでも飲みたいなと、近くにあるヴェルミンカというコーヒーハウスに行き、熱ーくて濃いトルキッシュコーヒーとおいしいチョコレートケーキを食べつつ思いました。いや〜!薬局博物館は日本のお化け屋敷より怖かったなと・・・。
写真は薬局博物館の中です。 -
同じく迷路のような薬局博物館内。
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私を驚かせた人形!!
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左側の視線!!
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万病に効くという「鉄ワイン」。
味は養命酒に似てるかも・・・ -
【ウクライナ人コーシュチャ】その1
1泊2日のリヴィウ観光が終了した。夕飯を食べた後、ジョルジュ・ホテルに荷物を取りに行き、タクシーでリヴィウ駅へ。駅中の売店で食料調達。バナナとピロシキと2リットルの微炭酸のライムジュースと、ついでにビールを2本を購入。出発時間が21:58でまだ1時間近くあるので、取り合えずビールを飲みながら待合室の椅子に座り、時間まで待っていた。たくさんの人達でごった返す駅内をなんとなく見ながら、今回の丸2日間のリヴィウ旅行を思い返していた。短い日程だったが結構充実して楽しかったなと。私の正面にはとてつもなく大きな荷物を何段にも重ねてその荷物の上に座っているおばさんがいた。見た感じだと農家の人のような格好をしている。そしてその横には3〜5歳位の子供が3人遊んでいた。私が勝手に想像するに、ポーランドの田舎から食料調達にやってきた農家の一家なのではないのかと。この冬の寒い時期は収穫物が少ない。おそらく自分たちで栽培して貯蔵していた何らかの作物をリヴィウまで持ってきて、それを売るか直接交換するかで今置いてあるものを手に入れたのではないか。見た感じだとこの荷物の中身はジャガイモのようだった。子供が3人も居ると食事も大変だろう。主食のジャガイモはこの冬の間、子供を食べさす為に必要不可欠なものなのだな。などと考えつつ、しかし、これだけの量の荷物をどうやって列車に持ち込むのだろうかなどとあてもなく考えていたら、あっという間に1時間が経ってしまった。そそくさと荷物を背負いホームまで行くことに。ホームには既に列車が到着していた。私はチケットで列車の車両番号を確認し、10両目の列車の最終車両に乗り込む。私の2等寝台の部屋には既に先客が居た。1人は50歳位のおばさんでもう2人は若い男性であった。私は挨拶をして1段目のシートの下に荷物を入れさせてもらい、2段ベッドの上のシートに登る。何故かは知らないが若い男は無条件で上の席にされてしまうのだ。おばさんも含め女性とおじさん及びおじいさんは必ず下の席となる。確かに2段席はちょっと上り降りするのに辛い部分があるのでそれもよく分かるのだが、同じ料金なんだから一度位下の席で寝てみたいものだと思っていたら、列車が動き出した。時計を見たら21:58。定刻での発車だ。そしたら程なく車掌がチケットの確認と回収に来て、シーツ(7rpH)を配り始めた。私は2段席のおばさんの席の上に布団とシーツを敷き、取り合えず座っていたのだが、その間この部屋はシーンと静まり返っている。誰一人言葉を発しない。外人である私に話しかけないのはよく分かるのだが、同じウクライナ人同士一言くらい会話してもいいだろ〜!などと思いながら、何となく気まずい感じがし、これといってやる事もなかったので、通路に出てみると通路の端に休憩所のようなものがあるじゃないですか。おそらく列車の最終車両だからあるのだろうと、私はジュースを手にちょっと休憩しようと行ってみた。休憩所には小さな売店がありテーブルと椅子が置いてあった。売店の売り子以外に誰もいなかったので椅子に座って静かにジュースを飲んでいると、入口から明らかに酔っ払っている50歳位のおじさんが入ってきた。おじさんの顔は赤くなっており、足もフラフラとして片手にビールを持って売店の女の子にウォッカを注文している。私はこれは絡まれたらやっかいだなと思いつつ、視線を合わせないようにそ知らぬ顔でジュースを飲んでいたら、その酔っ払いオヤジが私の目の前の椅子にドカッ!と座るじゃないですか。そして日本人の私の顔がよほど珍しいのかマジマジと見つめ始める。私はあちゃー!と思いながら、しょうがないので日本人のアルカイックスマイルで微笑んでいたら、オヤジが何か言い出した。
写真は車内の様子です。 -
【ウクライナ人コーシュチャ】その2
※ここからの私と酔っ払いオヤジとの会話は片言のロシア語しか分からない私にとって多分?の内容です。オヤジは当然英語も一切分からないので、全てロシア語での会話となります。
オヤジ:「おまえはどこから来たんだ?」
わたし:「日本から。」
オヤジ:「おまえは日本人なのか?」
わたし:「そうです。」
オヤジ:「そーか!日本からよく来たな!」
:「それで何しに来たんだ?仕事か旅行か?」
わたし:「旅行です。」
て、いうような感じで酔っ払いオヤジは、私がロシア語が分からないという事も構わずに話始めるじゃないですか。その間オヤジはウォッカを一気飲みしてビールを飲んでいる。私は片言のロシア語とニュアンスだけで適当に返しつつ、これを見て、これはロシアの諺で「ビールなしのヴォトカは金をどぶに捨てるのと同じ。」と言われている有名な禁じ手の飲み方じゃないか〜!などと思いつつ更に相手をしていたら、オヤジが急に乾杯するぞ!と言い出した。そしておぼつかない足取りで売店に行き、ショットのヴォッカ2杯を注文している。私はヤバイなっ!ビールは好きだがヴォッカはちょっと強すぎるぞ!などと思っている間もなく、オヤジはヴォッカとチョコバー?2本を奢ってくれた。オヤジは身振りでヴォッカを一気に飲んだら、このチョコバーを食べるんだぞっ!と示して、2人で乾杯!私はこれも国際交流だと思いながら一気に喉にヴォッカを流し込む。鼻から火が出る位に強い。そしてチョコバーをかじる。焼け付いた喉がちょっと癒される。それからもオヤジと会話?していると突然オヤジが政治的な話をし始めた。ブレジネフ、フルシチョフの時代はよかったが、ゴルバチョフで台無しになってしまった。お前はゴルバチョフは好きか?と聞いてきたので、日本とかアメリカとか西欧諸国では評価されている人だというような事を言った。それから次にオヤジが急にコーシュチャは好きか?と聞いてきた。はて?コーシュチャとは誰か?私は歴代のソビエト書記長、ロシア大統領の知っている限りの名前を考えて見たが、分からない。それとも誰かの愛称なのだろうか?などと考えてみたがそれらしい人が思いつかないので、オヤジにコーシュチャという人は知らない!というと、オヤジがもう一度コーシュチャは好きか?それとも好きじゃないのか?と何か寂しそうな顔をして聞いてくる。私は再度、コーシュチャは知らないんだ!と言ったら、オヤジは更に寂しそうな顔をしてしまった。私は理由が分からないので、取り合えず話題を変えようと、逆に今度は私からユシチェンコ大統領は好きかと聞いてみた。そしたらオヤジが突然、ビールを飲む手を休め、寂しそうな顔から一転、ニッコリしながら、いきなり自分の着ていた白いジャージのチャックを一気に引き下ろすじゃないですか。その下には真赤なTシャツ。オヤジは自慢げにTシャツを指差した。真赤なTシャツには白地で何か書いてある。多分、ユシチェンコ万歳!とでも書いてあるようだ。オヤジは熱烈なユシチェンコ支持者だった。オヤジはそれで気分をよくしたのか、また乾杯するぞ!と言い出した。私はもう十分だからいいですよ!と言ったのだが、酔っ払っているオヤジに分かる訳もなく、既にフラついた足取りで売店の女の子にヴォッカを注文していた。売店の女の子が先ほどと同じショットのコップに入れようとすると、オヤジは「ニェート!」と言って普通のコップを指差し、こちらに入れろと言っている。女の子がそちらの普通のコップにショット2杯分のヴォッカを注いだ所で手を止めると、オヤジは人差し指を1本突き立て、もう1杯分を入れろと言う。何と!ショット3杯分だ。女の子は呆れた顔をしながらもう1杯分を注いだ所で手元のヴォッカが無くなってしまい、箱からもう1本の新しいヴォッカを取り出して、もう一つのコップにショット3杯分のヴォッカを注ぐ。もちろんこれは私の分だ。ヤバイ!!こんなのを飲んだら足腰が立たなくなってしまうなと、一人引きつった笑顔をしている私の所にオヤジは容赦なくなみなみとコップいっぱいに入ったヴォッカとチョコバーを持って来るのであった。
写真は列車内のサモワールです。
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この旅行記へのコメント (10)
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- くじらさん 2006/04/28 18:45:41
- 寝台列車について。
- hinotamiさんこんにちは☆
私は今度ウクライナのリヴィウに旅行に行くのですが、キエフの空港で降りるのでキエフで少し観光してからリヴィウに行く予定です。キエフ〜リヴィウの寝台列車の切符は駅に行ってすぐ買えるものですか?
それとも予約とかをしなければいけませんか?
教えてください。
-
- Sukiiさん 2006/04/21 23:07:57
- ウクライナ
- hinotami様
いいえ、貴殿の文章は面白くていつも楽しませ戴いています。私はデジカメを東欧でなくしてしまい写真が殆どありません。今回は多く取ってきます。何でも紛失しやすい性格で困っています。パスポートもです。お陰で面白い経験までしました。ところでhinotamiさんはデジカメの写真保存をどのようにされてましたか?今回は沢山撮ってきますので、参考にさせて下さい。
- hinotamiさん からの返信 2006/04/22 17:17:54
- RE: ウクライナ
- Sukiiさん
デジカメを失くしてしまうなんて残念でしたね。
今回のウクライナ旅行では、失くさないで沢山撮ってきて下さい!
それでデジカメ写真の保存方法についてですが、私は携帯のカメラ以外にデジカメを持っていないので、ちゃんとしたデジカメ写真の保存方法については詳しくは分かりませんが(アナログ一眼レフ派なもので・・・)、私の携帯デジカメで言うと、解像度が200万画素と画素数が低く、枚数もさほど撮らなかったので、64MBのSDカード2枚で十分でした。
しかしSukiiさんがお持ちのデジカメはおそらく400万画素〜600万画素位のものかと思いますので、保存メディア媒体としては容量の大きい512MBとか1Gものを何枚か持っていかれたほうがよいかと思われます。(失くさないように・・・)多分?それで200〜300枚位は撮れると思います。
当たり前の事しか知らなくて、あんまり参考にはならないかと思いますが、私が知っているのはこんなものです。
- Sukiiさん からの返信 2006/04/23 00:44:07
- デジカメ
- hinotami様
ご親切に情報有難うございました。今度のデジカメは500万画素です。512MBのSDカードを2−3枚新調していきます。リヴィウの展望台は休みで残念でしたね!!私も行こうとして途中で諦めて他をうろついていました。また記事は楽しみにさせて戴きますよ。!!私はリヴィウからワルシャワへ飛行機で移動しました。キエフで買った切符がビジネスクラスになっていたのを気がつかず、乗って初めて気がつきました。*^−^*いつもへまなことばかりをしておりますが、結構その間抜けさを楽しんでいるかも。
- hinotamiさん からの返信 2006/04/23 08:52:56
- RE: デジカメ
- Sukiiさん
512MBのSDカードが2〜3枚あれば十分に撮ってこれますね。
楽しい写真を楽しみにしております。
私も男のくせにひどい方向音痴だったり、行き当たりばったりの無計画だったりで色々とへまばかりしておりました。でも、そういう経験こそが後で忘れない思い出となるような気がします。危険なことには最大限注意しなくてはならないですが、ちょっとしたへまはご愛嬌ですよね!
ちなみにSukiiさんは今回、ウクライナのどこを見て回られるのでしょうか?
差し支えなければ教えて下さい。
- Sukiiさん からの返信 2006/04/23 21:31:04
- ウクライナ
- hinotami様
リヴィウの記事また楽しく思い出しながら読ませて戴きました。私も例の人形にはビックリしました!列車の酒飲みおじさんの話も面白かったです!!クリミアのワインはとてもおいしいですよ。私はまずキエフに入って、オデッサに行くと思います。それ以外は現地で気の向くままです。今回帰国された上野さんの住まわれているジトミールにもいくかも、、、*^−^*その後ルーマニアへ、ブルガリア、トルコ、ギリシャ?へ移動予定ですがどうなるか自分でも分かっていません、、、。いつもこんな具合の極貧旅ですよ。hinotami様は文才がおあるのようですねえ!!いつも旅行記はとても面白いです。私は全くないので、記事はなしですが、済みません。
- hinotamiさん からの返信 2006/04/26 00:17:56
- RE: ウクライナ
- Sukiiさん
文才があるなんてとんでもありません!かなりの悪文で申し訳なく思っております。おそらくこんなに長い文章を少しでも面白いと言ってくれているのはSukiiさん位しかいないと思うので、それだけを励みに悪文を承知しながら掲載しているという感じです。(なんて言いながら、文章を書くのは結構すきかも・・・)
それはそうと、ずいぶん長期の旅行みたいで楽しそうですね!これからだんだん暖かくなり気候のいい時期となるので、旅行するにはもってこいかもしれません。
それでは、文章なしでもいいので、写真の方を楽しみにしております。
気を付けて行ってきて下さい!
-
- Sukiiさん 2006/04/21 11:50:31
- リビウ
- ジョルジュホテルでのhinotamiさんを想像できましたよ。私はバス、トイレ付きにしましたが、一人ではとても大きな部屋でこのホテルはキエフのホテルより全く良心的ですね!!朝食も付いていたと思いますが、very goodでした。街は私には今一でしたが、、。
また色々記事を書いて行って下さい。文章が素敵ですねえ!!!私はまたウクライナへ出かけます。
- hinotamiさん からの返信 2006/04/21 12:14:40
- ありがとう!
- Sukiiさん
いつも見て頂いてありがとう御座います。
Sukiiさんに励まされて頑張って掲載しましたが、
ちょっと頑張り過ぎて文章が長くなっちゃいました・・・。スミマセン。
Sukiiさんはまたウクライナに行かれるんですね?
羨ましい限りです。
私もあんな寒い時期じゃなく、今位の時期に行けばよかったと思ってます。
帰って来たら是非、近況をご報告下さい。
では、気を付けて行って来て下さい。
楽しいご旅行を。
-
- Sukiiさん 2006/04/19 02:07:42
- リビウ
- 続き楽しみにしてます!!!
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