2005/01/09 - 2005/01/09
123位(同エリア128件中)
正雅堂さん
朝からディジョンのサン・ベニーニュ大聖堂に赴く。
かつてブルゴーニュ公国の首都であったディジョンのカテドラルにしては、幾分小さい気がした。
堂内に入ると、ちょうどミサが始まったところだった。華やかなオルガンの音色と共にはじまった朝の礼拝に、私は身廊の席に座り、始めて聞くそのオルガンの音色に耳を澄ませる。 奏者は昨日のモーリス・クレア教授だ。
サン・ベニーニュ大聖堂のオルガンは、3段鍵盤の美しい楽器で、18世紀のオルガン建造家、カール・ヨーゼフ・リエップの作品で、1745年、彼が34歳の時の作品である。
リエップはドイツのオットーボーレン修道院をはじめ、多くの名器を建造してきたビルダーで、彼の作品であるこのオルガンは、1994年に大改修が行われるまで、彼の設計したまま大きな変更も無く200年以上も活躍していたのである。
ちなみにディジョンは、フランスバロックの作曲家、ジャン=フィリップ・ラモーが生れた町である。
ジャン=フィリップの父、ジャン・ラモーはこの町の教会オルガニストだった。1683年に生れたジャン=フィリップは、その後イタリアに留学するも、短期間で帰国。フランス各地で教会オルガン奏者を務め、多くの作品を残した。 ラモーというと、声楽曲やオペラ作品の聞こえが高いが、実はオルガン曲もおおい。彼のオルガン曲は私の好みである。
オルガンコンソール横の小部屋は、大修復によって
取り外された部品や古いコンソールが展示されている。
オルガン研究家なら、一度は立ち寄りたい。
ちなみにラモーの墓は、パリ市内のサン・ユスタッシュ教会にある。
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