飛んでフレンチ

2006/03/29 - 2006/03/30

以前からウンザーホテル洞爺のミッシェル・ブラスの３星レストランへ行って見たいものだと思っていたのですが、名古屋から北海道までフレンチ食べるためだけに行くのもいかがなものか・・と思っていたところ、３月に入って、エミレーツ航空のスカイウエイズから、「もしもし、今年の３月で消えてしまうマイレージがあるのご存知です？」とメールが入りました。そこで調べると使えるのはＪＬです。私以上にフレンチを食べたがっている主人を置いていく分けにもいかないので、今年消えてしまう
ＡＮＡのマイレージも使ってチケットをゲットしていざ北海道へ出かけました。

エリア 洞爺（とうや）湖(北海道)

イザ出発と中部国際空港へ行きチェックイン、ところがなんと北海道で突然の雪のため、軒並み飛行機が遅れて到着で出発が遅れました。春休みと言うこともあり、飛行機便が早い時間で取れなかったので、１時間も遅れればレストランの時間に滑り込めるかどうかどんどん微妙になって来ます。
どうやら千歳に到着、レンターカーのナビに従い洞爺に向います。さすが北海道、本島だったらとうの昔に閉鎖になっているような雪の中、高速道路を飛ばして、時間に間に合いそうになって来たところで、通行止め、ホテルまで２ｋｍ地点となっているのに、山の中、何処いるのか、ナビが有珠山の噴火で通れなくなった旧道に連れ込んだんですね。ホテルに電話をすれど、圏外で連絡もとれず、大パニック、結局、ホテルが特別に次の昼にディナーメニューを出してくれることになり、「とにかく無事に来て下さい」と言うことで、吹雪で道も見えないようなところをホテルに到着、
フレンチが１２時まで開いているＳＡＫＥバーの杜氏賛歌の日本食に化けました。

ホテルのドリンク券サービスで利き酒セットを
頼みました。下戸の私はウーロン茶にしたのですが、
気の毒に思われたのか、手作り特性ジンジャーエールをサービスしてもらいました。ピリッと辛くて最高の味！

主人はどぶろくもオーダーしたのですが、桜がグラスに浮かんで、おしゃれ〜

刺身の盛り合わせを頼んでみました。盛り付けもおしゃれで、新鮮で美味しかったです。

翌朝の朝食は朝食券で食べられるレストランが３箇所ほどあり、ホテルダイニングギリガンズアイランドにしました。

レストランの内部は明るくて、一面のガラス窓の外は
真冬のような雪景色でした。

ビュフェ式かと思ったら、メニューで選んでの
朝食でした。オレンジジュースは１００％絞りたて、
席について最初にグラス１杯のシャンパンがプレゼントされました。パンはレストラン入り口にある、フランスで評判のパン職人、エリック・カイザーのブーランジェリーショップのもので、なかなかのお味です。

これが私のディシュです。メニューはスクランブルエッグでしたが、苦手なので、目玉焼きに変えてもらいました。

最後のフルーツはイチゴをそのまま軽くつぶしたようなさっぱり味のデザートでした。

ところで、ホテルのロビーはとても広々としていて、贅沢な作りです。桜の木がいけられていて、満開でした。支配人さんと話したのですが、なんと、このホテル、最初は会員制のリゾートホテルとして建てられたのですが、４年であえなくダウン、ウインザーホテルとして生まれ変わったのだそうです。レストランの充実度はすごくて、フレンチ、京料理、お鮨、など
どのレストランも有名で、こだわりのラインナップです。ゴルフ場、スパもあり、高級リゾートの特色を
強調して、よみがえったホテルです。

２Ｆには広々としたホールを見下ろすことが出来る
渡り廊下があります。その廊下から撮ったロビーの様子です。カフェになっています。

カフェの反対の方向は、上から下までのガラス張りで
外の美しい雪景色を背景にハーピストがハープを演奏していました。午後からはピアノとフルートのカップルの演奏となります。晴れていれば、雪化粧の向こうに湖が見えます。

いよいよ、ミッシェル・ブラスでお昼からフルコースディナーです。お客様はなんと私達２人だけで、
洞爺湖が見渡せる特等席に案内されました。

１１階にあるレストランですが、１面が上から下までのガラス張りになっていて、洞爺湖の美しい景色がパノラマで広がっています。ホテルの従業員の方たちはとても教育が行き届いていて、昼のフルコースはないのに特別に出していただいた上、「昨晩だったらこの素晴らしい風景を見ていただけなかったので、お昼でよかったですね。」と言っていただきました。

ミッシェル・ブラスの
トレードマークはしだのような
葉です。このマークはメーニューはもちろん、お皿にも、そしてバターにも付けられていました。陶器類は
リモージュの特注でした。
オリジナルの木の板にトレードマークを入れた紙を敷き、バターが乗せられています。向こうにみえるのは
紙のようなぱりぱりのスパイシーなパンです。

ミシェル・ブラスの生まれ故郷、オーブラック地方はナイフの産地で、皆生まれた時に、自分のナイフを持ちそれをずーと使うと言う風習があるのだそうです。
ですから、その風習にちなんで、一皿ごとにフォークは新しくなりますが、ナイフは最後にパンで拭ってきれいにして又、ナイフホルダーに戻し最後まで同じナイフを使いました。このナイフは使った時にお皿のふちに立てかけられるように、くぼみがついていて便利でした。こうしたグッズは１階にあるミッシェル・ブラスのショップで買うことが出来ます。

スターターです。
銀の素敵なスプーンに３種類のオードブルが乗っています。一口で食べると口の中でそれぞれが混ざり合って絶妙です。「スプーンで１口の盛り付けは、今風ですね。」と言ったところ、お店の方に「いいえミッシェル・ブラスは昔からこうしていました。」と言われてしまいました。

ここからは、その時に受け取ったメニューに書かれているままでご紹介します。
海の全てを・・・・・サバの身；ムール貝のクリームと甲殻類のジュ；
オリーブオイルの香りを付けたジャガイモ“紅丸”（北海道オリジナル産品）、
アイゴブイドーと泡立てたニンニクの香りのクリーム

オーブラックより北海道へ・・・・
サクラマス（北海道オリジナル産品）とライオールチーズのクルート；
たい菜（北海道オリジナル産品）、
オイルを混ぜ込んだクリームとラルドを加えたパンの破片

この間にフォアグラが出たのですが写真を撮るのを失敗しました。そこで一皿飛ばして、

比内地方より・・・
地鶏胸肉のロースト　香り高いワサビ；
ブルグール、柑橘類の香りのジュ

いろいろなチーズのなかから選ぶチーズデザート後、デザートが出ました。

全部を混ぜ合わせて・・・
葉のように薄くしてキャラメル／バター＆シモツケ草のクリーム；ほろ苦いアーモンドのクーリー、
グレープフルーツ〜フレッシュ、コンフィ〜

このデザートの時にコーヒー、紅茶を注文しましたところ、一緒に、濃厚なチョコレートムースのような物と、ミルクにラム酒を入れたとろりとしたエッグノックのような物が出ました。

帰りは無事に千歳までドライブすることが出来、
満席で最終便のはずが、偶然JLもANAも席の変更が出来ました。今回はANAが遅れていることが幸いして、出発までに１０分しかない便に飛び乗れました。
終わりよければ全てよしで締めくくれました。

この旅行記へのコメント （2）

• dana7さん 2006/04/10 14:37:03

  初めまして♪

  ハートネッツさん
  初めまして、dana7と申します｡
  冬のウィンザーもステキですね〜！一面の銀世界がとっても幻想的です｡
  私は夏に行ったので”全く別の場所”ぐらい印象が違います。
  ミシェルブラスも景色は最高ですよね〜。
  お値段も最高ですが・・・(笑)
  
  スパはお楽しみになりました？
  湖を見下ろしながらのトリートメントとリラクゼーションルームは至福のときでした｡(^^)
  是非また行ってみたいホテルの一つです♪
  
  ではまたお邪魔します〜
  
  dana7
  

  ハートネッツさん からの返信 2006/04/11 10:49:43

  RE: 初めまして♪

  こちらこそ初めまして、
  
  ウインザーは棚から牡丹餅チケットで行きましたので、
  本当に夜ついて、食事して、帰ると言う勿体ない話のことでした。
  
  私もスパ大好き人間ですが今回はそのような時間もなく、支配人さんに
  ホテルの中を案内していただいたときに外からだけスパを見て来ました。
  気持ちいいでしょうね。
  
  でも貧乏性の私はどうも日本のスパ料金は高いような気がして、
  バリやドバイなど海外でのスパ経験の方が多いです。
  
  皆がもう一度といつもよく言うのは、クアラルンプールのマリオットのスパです。