2006/02/07 - 2006/02/09
2024位(同エリア3042件中)
子犬さん
映画の舞台を訪ね歩く私の個人旅行も今回で3作品目となりました。 映画旅行第三弾は99年のドイツ映画『点子ちゃんとアントン』です。
映画の原作は、二人のロッテで有名なエーリヒ・ケストナー、監督は「ビヨンド・サイレンス」のカロリーヌ・リンク監督です。原作者同様、子供の気持ちを描かせたら最高に巧い女性監督と言えるでしょう。
原作がベルリンなのに対し、この映画では舞台を現代に移し場所をミュンヘンへとかえています。
映画の各シ−ンを忠実に追っているため、写真としての美しさはありませんが、DVD等映画を観ながら比べて頂ければ十分楽しめるアルバムなのではないかと思います。
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トランポリンをやっているオ−プニングのシ−ンで映っている建物の一つがコレ。
ミュンヘン中央駅(Hauptbahnhof)からSバ−ンで2つ目【Donnersberger Brücke】(ド−ナ−スバ−ガ−ブリュッケ)駅です。観覧車はありませんでした。 -
映画の冒頭、トランポリンや観覧車のシ−ンが終わると登場する点子ちゃんと家庭教師ロランスの原チャリ二人乗りシ−ン。そのバックに映っていた風景がこれです。実際にはコマ送りでないとわかりませんが写真左上の緑の建物などがアップで映っているのです。
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映画の冒頭、トランポリンや観覧車のシ−ンが終わると登場する点子ちゃんと家庭教師ロランスの原チャリ二人乗りシ−ン。そのバックに映っていた風景がこれです。実際にはコマ送りでないとわかりませんが、フラウエン教会やテアティ−ナ教会、ハッカ−橋などが映っています。
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学校が終わったあと、点子ちゃんとアントンがこの道を歩きながら帰るシ−ンが登場します。
「クレムザ−先生にほんとうのこと言えばいいのに」
「病気のお母さんの変わりに夜働いてるから居眠りしちゃうって」
「あの先生ならきっとわかってくれると思うけどな」
そう点子ちゃんはアントンに話かけます。
映画では、バックに日本料理店の【Matoi】という店が映っていたのですが、現在は別な店へと変わっていました。 -
点子ちゃんとアントンが向かう映像の中の停留標識は、抜かれて撤去されてしまったようです。
現在では、ベンチが置かれ停留小屋みたいになっていました。 -
点子ちゃんとアントンがここを走りながらトラム(路面電車)の停留所へと向かいます。
撮影時と比べ、街路樹の葉が落ちてしまいほとんどありませんが、当時とあまり変わっていないようです。
映画に映っていた停留標識の跡が歩道の中に残っていました。(写真を拡大すると痕跡がわかります。) -
映画と同じ停留所から私もトラムに乗ってみました。
カ−ルスプラッツまではたったの2駅で到着。 -
この写真の場所は、映画の中で2度登場します。
一度目は、点子ちゃんのうちからアントンのママが、涙を拭きながら足早に歩いて帰るシ−ン。
二度目は映画の最後のほう、アントンが走りながら点子ちゃんのもとに向かうシ−ン。
このシ−ンでは次のようなセリフを言っている。
「点子〜 すごいぞ! 一緒に旅行だ 点子〜」
映像の中では白い塀が映っているのですが、現在は取り壊されたのか、ありませんでした。 -
ここは映画の中で二度登場する橋です。
一度目は点子ちゃんのママが涙を堪えて足早に歩いてきます。二度目は点子ちゃんが自転車で走り去ります。 -
この写真は、点子ちゃんが初めてストリ−トダンスに向かうシ−ンで駆け下りた階段。
非常に人通りの多いところで、写真を撮るのにたいへん苦労しました。朝早くか夜遅くじゃないと映画のようには撮影できないと思います。 -
この映画の名シ−ンとも言うべき場所で、点子ちゃんがミュ−ジカルのごとくストリ−ト・パフォ−マンスを展開します。
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点子ちゃんのストリ−ト・パフォ−マンス。
東京で言うなら地下鉄銀座駅の構内で踊っていたようなイメ−ジだ。 -
悪ガキ2人が、スケ−トボ−ドに乗って点子ちゃんに近寄るシ−ンで登場する光景。
後ろに映っている屋台の「NEW YORK」という文字、映画当時は「HOT DOG」と書かれていたようだ。写真左手、花屋のガラスは、ストリ−ト・ダンスの初めアコ−ディオンを弾く男性が顔を覗かせていた場所。 -
この写真は映画館の壁です。
映画の中では、家政婦のベルタが「エミ−ルと探偵たち」を観に行ったものの「ある家庭の惨劇」を勧められる映画館としてコミカルに描かれています。
映画の中ではレンガ状の壁に「Arena」と書かれているのですが、現在は少し変わっていました。 -
このシ−ンはレジデンツ宮殿のすぐ近くにあるオデオン広場のフェルトヘルンハレ(将軍堂)とテアティ−ヌ教会で撮影されました。
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ここは、点子ちゃんの両親がオペラ鑑賞を終えた後に出てくる場所なのですが、訪問した日には門が閉まっていました。
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点子ちゃんの両親を待ち受ける悪ガキ二人組が座っていたのが、左のライオン像のところ
■映画の中でのせりふ■
悪ガキ 「ねぇ、ちょっとポッゲさんかい?」
点子パパ「 ああ、そうだが 」
悪ガキ 「点子のお父さんだろ?」 -
■映画の中のセリフ■
悪ガキ 「おたくの娘が夜何やってるか知ってる?」
点子パパ「おいおい待て、聞き捨てならないな!」
悪ガキ 「このネタマスコミにばらしてもいいんだぜ」
点子ママ「教えてちょうだい」
悪ガキ 「黙れ聞きたきゃ、百マルクよこせ!」 -
点子ちゃんのお父さんが「行くぞ、駅はすぐそこだ!」と言い、点子ママの手を引っ張り歩き出すのはこの写真の場所。
実際には、点子ちゃんがいる駅まで少し距離がある。
しかし、歩いて行くのは十分可能。 -
映画で一瞬映し出される石碑。将軍堂右側にある銅像の台座後部に記されている。
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点子ちゃんの父親が点子ママの手を引っ張って駅に向かうシ−ンが、マリエン広場からカ−ルスプラッツに向かうノイハウザ−通り。そのあとのシ−ンが写真の場面。点子ちゃんの両親がここから地下に降りていきます。カ−ルスプラッツにある大型書店(Hugendubel)の前の階段、この階段こそがストリ−トダンス直前の点子ちゃんが駈け降りてきた階段とエスカレ−タ−です。
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この写真の場所は、家庭教師のロランスが「これが飲まずにいられるかってんだ」というセリフの直後に登場する。
点子ちゃんのお父さんとママは、かすかに聞こえる点子ちゃんの歌声を確認しながら、この店の前を歩く。 -
両親がここに到着した時、点子ちゃんはホ−ムレスのおじさんと歌って踊ってとてもご機嫌。
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■映画の中でのセリフ■
ホ−ムレス「心配するこたないヨ、奥さん」
「 この子は大したもんだぁ〜 」
点子パパ 「ん〜 妻に触るんじゃない!」
ここで点子ママがホ−ムレスのお酒をとって一気飲み -
ラストシ−ンに登場する橋で、悪ガキ二人が殴り合いの末、100マルクを飛ばしてしまう。
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イザ-ル川の本流と支流の合流地点にかかる歩行者専用の橋で【 カーベル橋 】という。後ろに見える教会は、聖ルーカス教会(St.Lukaskirche)
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エンドロ−ルと音楽に乗りながら百マルク札が最後に落下する場所がここカ−ルス広場の噴水。写真はカ−ルス広場から撮影したド−ム状の屋根。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ぷりんつ・あるぶれひとさん 2006/03/16 00:48:10
- ケストナーブーム??
- こんにちは!
一枚一枚、見事に映画のワンシーンを意識したものになってますねぇ〜♪
次回(未定!!)のミュンヘン旅行の際は、是非、子犬さまと同じようなことをしてみたいです。
カウフホーフのマイスターミントもそのままの場所にあるのですね・・・
ちなみに、最下段の写真のドーム屋根は、裁判所のものです。
先日、ケストナーの『エーミールと探偵たち』のDVDを『購入』いたしました。こちらの作品はベルリンが舞台で、『点子ちゃんとアントン』と異なり、ロケ地の大半は、一見してそれとわかる、ベルリンの主要観光地でした。『ベルリン天使の詩』や『グッバイ、レーニン!』よりも、ベルリンの風景を楽しむことが出来ました。
そして、レンタルで『ふたりのロッテ』を借りて来ました。
- 子犬さん からの返信 2006/03/28 20:31:31
- 【ぷりんつ・あるぶれひと】さま
- そのセツはどうもありがとうございました。
だれかと共同での調査も、また張り合いがあり、非常に面白いものだとつくづく思いました。それに、私の投稿がキッカケで興味を持ってくれた人がいることはとても嬉しいことです。
『ふたりのロッテ』はDVDを持っていてこれまた大好きな作品です。
(ハリウッド版のファミリ−ゲ−ムも持っています)
原作者ケストナ−がこの作品を書きあげたのが確かミュンヘン。 【やまねこ】様のHPでその建物が掲載されていたのを思い出しました。
ところで話は変わるのですが、最近、思わぬ形でミュンヘンの映像を見るキッカケがありました。
地球上の航空写真や衛星写真を見ることができるというグ−グルのフリ−ソフト【Google Earth】でミュンヘンを堪能するという試みです。
私自身も、まだインスト−ルしたばかりでやり方が良くわからないのですが、『点子ちゃんとアントン』のカ−ベル橋やDonnersberger Brücke駅周辺は確認することができました。今のところ世界主要都市に限られているようで、ミュンヘン映像は上空150M付近からの写真でしたが、ザルツブルク等他の都市は地図止まりでした。
【Google Earth】とは
http://blog.goo.ne.jp/rabbit_k_iwasaki/e/1350fa725778d5fc9cdca4bc42e2f93f
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/29/news004.html
【ダウンロ−ド】するには
http://earth.google.com/
http://www.xucker.jpn.org/pc/googleearth_install.html
【Google Earth】の使い方
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?qid=1734864
私もそうなのですが【ありがちな不具合】について
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?qid=1988098
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?qid=1953048
旅行者にとっては、ひょっとしたら邪道なのかもしれませんが、コレでどう楽しめるのか、興味があります。
- ぷりんつ・あるぶれひとさん からの返信 2006/04/05 00:06:12
- RE: 【ぷりんつ・あるぶれひと】さま
- 子犬さま、こんにちは!
グーグルアース、当方も『と〜〜〜〜っても』重宝してます。
昨年のベルリン旅行の準備段階の際、『グッバイ、レーニン!』のロケ地や、ヒトラーの所謂『総統防空壕』跡地を見つけるのに利用しました。子犬さまなりの楽しみ方が新たに見つかると良いですね〜♪
注意点としては、グーグルアースの画像は決して最新画像では無いということです。ベルリンの画像をみていると、「これ何年前の画像??」と思う箇所が多々ございました。
不具合については当方も頭を悩ましてました。情報、感謝します。
ところで、下記のサイトでも似たような楽しみ方が出来ます(ドイツ限定)
http://www.stadtplandienst.de/
まず、好きな街をチョイスし、左下のLuftbildをクリックすると上空写真が楽しめます。
追伸:グーグルアース、大問題になっているようです。
http://cnn.co.jp/business/CNN200604040023.html
- 子犬さん からの返信 2006/04/13 10:56:24
- ぷりんつ・あるぶれひとさんへ
- 『エーミールと探偵たち』のビデオ、図書館においてあったので、早速借りてきて観ました。スト−リ−だけじゃなくて、映像に映ったちょっとした光景から、旅行中に感じたドイツのニオイ(雰囲気)を思い出しました。この映画を観ると旅先ですれ違った現地の子供たちが身近に感じられるようで、面白かったです。
それにしても『エーミールと探偵たち』に出てくるリ−ダ−の女の子、ちょっぴりドリュ−バリモアに似ていました。主人公のエーミールも「ロ−ド・オブ・ザ・リング」の誰かに似てるし。。覚えていないけど、もしかしたら「飛ぶ教室」に出ていた子供たちの誰かも、一人ぐらいは出ているかも知れないですね。
そう言えば、子供たちがタクシ−で追いかけるシ−ンは、アントンが車を運転するシ−ンと同じ音楽が流れていましたね。ラストで仲間と再会する浜辺のシ−ンでも、点子ちゃんに出てくる北海での浜辺とよく似た雰囲気の場所でしたね。
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