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<br /><br /><br /><br />パキの家で朝食を<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />12月31日  大晦日<br /><br />やっとベッドを奪回(?)した私だったが、よく眠れなかった。<br />今日は買い物DAYだ。<br />パキのすんでいるロス・パラシオの町から始めよう。<br />化粧品店に入り、パキは紫色のマスカラを買った。<br />次は私の携帯電話を買いにいく。<br />スペインには三社あり、それぞれの店で説明を聞く。<br />電波がはいりにくいのは安いけど、山の中でも通じやすいものは高い。<br />そして私としては肝心のデザインがイマイチ。<br />帯に短したすきに長し。今やそれほど携帯の必要性もなくなっていたので、決めることができないまま、一度家に帰えると、乳母車があった。パキは<br />「きっと甥のホワンが来ているんだわ!」<br />部屋に入っても彼の姿はなかったので、近所に住んでいる弟の家に遊びにいく。<br />弟夫婦は奥さんの実家の隣に別棟を建て、暮らしていた。上の弟は大手食品メーカーの研究員をしており、とてもすてきなカップルで、ホワンというまだ1歳数カ月の赤ちゃんがいた。<br />しばらくホワンの相手をした後、ランチを食べた。

真冬のイベリア半島9 /セビリアのニューイヤーズイブ

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2005/12/31 - 2006/01/01

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night-train298

night-train298さん





パキの家で朝食を








12月31日  大晦日

やっとベッドを奪回(?)した私だったが、よく眠れなかった。
今日は買い物DAYだ。
パキのすんでいるロス・パラシオの町から始めよう。
化粧品店に入り、パキは紫色のマスカラを買った。
次は私の携帯電話を買いにいく。
スペインには三社あり、それぞれの店で説明を聞く。
電波がはいりにくいのは安いけど、山の中でも通じやすいものは高い。
そして私としては肝心のデザインがイマイチ。
帯に短したすきに長し。今やそれほど携帯の必要性もなくなっていたので、決めることができないまま、一度家に帰えると、乳母車があった。パキは
「きっと甥のホワンが来ているんだわ!」
部屋に入っても彼の姿はなかったので、近所に住んでいる弟の家に遊びにいく。
弟夫婦は奥さんの実家の隣に別棟を建て、暮らしていた。上の弟は大手食品メーカーの研究員をしており、とてもすてきなカップルで、ホワンというまだ1歳数カ月の赤ちゃんがいた。
しばらくホワンの相手をした後、ランチを食べた。

  • パキと甥のホワン

    パキと甥のホワン

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />今日のショッピングでは、パキも今夜のパーティに着ていく服を買うのだった。<br />私は暖かいコートを買いたかった。これから寒そうなマドリードに行く前に買っておきたかった。<br />二人でセビリアに向かう。<br />「今夜のパーティのために、一年前から用意している人もいるのよ。なのに私は今から・・・」<br />笑いながらも心配顔だった。とても重要なパーティなのだろう。<br />車を降りるとセビリアで一番賑やかな通りへ。<br />お店をひとつひとつ見ては試着。なかなかパキの買い物は進まない。<br />とうとう通りが終わってしまう。<br />「あとは『コルト・イングレス』に頼るしかないわ・・・」<br /><br />私はここで、まずまず気に入ったダウンをみつけた。これ以上は探せないので、購入することにした。<br />大きな試着室に二人で入り、パキはたくさん服を持ってきては<br />「これは違うわ・・・」<br />と、繰り返し、結局気に入ったものがみつからなかった。<br />とても憂鬱そうである。<br />再び化粧品売り場でまたマスカラを買う。<br /><br />同じデパートの電気売り場で携帯電話を買うことにした。<br />一番電波のいい会社のもの。<br />カメラもついていないし、古くさいデザインだが、スペインで使うだけだからいだろう。<br />帰りの車の中,ショックを隠せないパキ・・・<br />「去年着たものはどうなの?」<br />「破れちゃったの。」<br />「家になんかあるんじゃない?」<br />「それが何もないのよ・・・。そうね、なんとか探してみるわ。」<br />「でも、マスカラだけはバッチリだから、パーティでは、目を合わせたらじっと見て、目をそらさなければだいじょうぶよ。」<br />「わははっ、そうね、そうするわ。」<br />













    今日のショッピングでは、パキも今夜のパーティに着ていく服を買うのだった。
    私は暖かいコートを買いたかった。これから寒そうなマドリードに行く前に買っておきたかった。
    二人でセビリアに向かう。
    「今夜のパーティのために、一年前から用意している人もいるのよ。なのに私は今から・・・」
    笑いながらも心配顔だった。とても重要なパーティなのだろう。
    車を降りるとセビリアで一番賑やかな通りへ。
    お店をひとつひとつ見ては試着。なかなかパキの買い物は進まない。
    とうとう通りが終わってしまう。
    「あとは『コルト・イングレス』に頼るしかないわ・・・」

    私はここで、まずまず気に入ったダウンをみつけた。これ以上は探せないので、購入することにした。
    大きな試着室に二人で入り、パキはたくさん服を持ってきては
    「これは違うわ・・・」
    と、繰り返し、結局気に入ったものがみつからなかった。
    とても憂鬱そうである。
    再び化粧品売り場でまたマスカラを買う。

    同じデパートの電気売り場で携帯電話を買うことにした。
    一番電波のいい会社のもの。
    カメラもついていないし、古くさいデザインだが、スペインで使うだけだからいだろう。
    帰りの車の中,ショックを隠せないパキ・・・
    「去年着たものはどうなの?」
    「破れちゃったの。」
    「家になんかあるんじゃない?」
    「それが何もないのよ・・・。そうね、なんとか探してみるわ。」
    「でも、マスカラだけはバッチリだから、パーティでは、目を合わせたらじっと見て、目をそらさなければだいじょうぶよ。」
    「わははっ、そうね、そうするわ。」

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />今夜は別の家で夕食を食べるという。<br />「きっとびっくりするわよ。たくさん人がいるから。ごちそうもすごいんだから!」<br />パキの両親の友人の家だという。<br />毎年ここでパーティをしているらしい。<br />夜の10時にパキ、アンヘルと私は家を出るという。<br />それまでパキは部屋でごそごそしていた。<br />今夜着ていく服を探しているらしい。<br />10時になると、すっかりドレスアップしたパキが登場した。<br />アンヘルを連れて会場に向かう。












    今夜は別の家で夕食を食べるという。
    「きっとびっくりするわよ。たくさん人がいるから。ごちそうもすごいんだから!」
    パキの両親の友人の家だという。
    毎年ここでパーティをしているらしい。
    夜の10時にパキ、アンヘルと私は家を出るという。
    それまでパキは部屋でごそごそしていた。
    今夜着ていく服を探しているらしい。
    10時になると、すっかりドレスアップしたパキが登場した。
    アンヘルを連れて会場に向かう。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />大きな部屋にすでにたくさんの人がいた。<br />パキのお父さんが、シェリー酒をすすめてくれた。<br />パキがみんなを紹介してくれる。全部で25人くらいだろうか?<br />パキの上の弟家族も来ている。<br />よく聞くと、パキのファミリーと、両親の友人ファミリーの、二家族だけなのだという。<br />向こうのファミリーは5人兄弟で、それぞれに旦那や彼女を同伴しているので、子供はいなかったが、大人数なのだった。<br />











    大きな部屋にすでにたくさんの人がいた。
    パキのお父さんが、シェリー酒をすすめてくれた。
    パキがみんなを紹介してくれる。全部で25人くらいだろうか?
    パキの上の弟家族も来ている。
    よく聞くと、パキのファミリーと、両親の友人ファミリーの、二家族だけなのだという。
    向こうのファミリーは5人兄弟で、それぞれに旦那や彼女を同伴しているので、子供はいなかったが、大人数なのだった。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />お料理は豪華にテーブルの上に並べられていた。<br />前菜の魚介サラダを食べた後、たくさんのオードブルを食べながら、若い人たちはコーラを飲んでいる。<br />メインのお肉が運ばれてきた。柔らかい牛肉を煮込んだものだった。<br />12時近くなると、ワイングラスが配られ、その中に、葡萄を12粒いれておく。<br />12時の時報がなったら、ピーと音がするたびに、葡萄を一粒づつたべなければいけないという。<br />12個食べられれば、一年間の幸せが約束されるという。<br />そんな風習があるなんて、全く知らなかった。これはスペイン全土、イタリアあたりも同じらしい。<br />準備のいい人は、ヘタをきれいに取り、中には種まで取っている人もいる。また、食べやすい小さい粒ばかりを選んでいる人もいる。<br />相当たいへんな行事らしい。<br />さっきからテレビがついているのは、この行事をするためらしかった。<br /><br />さあ、緊張の12時の時報前。みんな立って準備をする。<br /><br />「ピーッ」<br />第一報が鳴った。ほぼ一秒おきと思われるくらい早く、次々を「ピーッ」と鳴るごとに葡萄を食べていく。その度に違う有名人が葡萄を食べる姿が映しだされ、実在の人物が続く中、なぜか天才バカボンが食べるところもあった。<br />アンヘルは私の顔を見てニヤリと笑うが、忙しくって私には笑い返す余裕はなかった。<br />そして12回めの「ピーッ」で、この行事は終わった!<br />今度はキスの嵐。全員としなきゃいけない。向こうは覚えていても、私は誰が誰だかわからないまま大忙しで会場を回る。<br />そしてシャンパン(カヴァ)で乾杯!<br />デザートがサーブされて、しばらく談笑ののち、1時になるとパキとアンヘルが帰るという。<br />二人はこれからパーティに行くためだ。<br />











    お料理は豪華にテーブルの上に並べられていた。
    前菜の魚介サラダを食べた後、たくさんのオードブルを食べながら、若い人たちはコーラを飲んでいる。
    メインのお肉が運ばれてきた。柔らかい牛肉を煮込んだものだった。
    12時近くなると、ワイングラスが配られ、その中に、葡萄を12粒いれておく。
    12時の時報がなったら、ピーと音がするたびに、葡萄を一粒づつたべなければいけないという。
    12個食べられれば、一年間の幸せが約束されるという。
    そんな風習があるなんて、全く知らなかった。これはスペイン全土、イタリアあたりも同じらしい。
    準備のいい人は、ヘタをきれいに取り、中には種まで取っている人もいる。また、食べやすい小さい粒ばかりを選んでいる人もいる。
    相当たいへんな行事らしい。
    さっきからテレビがついているのは、この行事をするためらしかった。

    さあ、緊張の12時の時報前。みんな立って準備をする。

    「ピーッ」
    第一報が鳴った。ほぼ一秒おきと思われるくらい早く、次々を「ピーッ」と鳴るごとに葡萄を食べていく。その度に違う有名人が葡萄を食べる姿が映しだされ、実在の人物が続く中、なぜか天才バカボンが食べるところもあった。
    アンヘルは私の顔を見てニヤリと笑うが、忙しくって私には笑い返す余裕はなかった。
    そして12回めの「ピーッ」で、この行事は終わった!
    今度はキスの嵐。全員としなきゃいけない。向こうは覚えていても、私は誰が誰だかわからないまま大忙しで会場を回る。
    そしてシャンパン(カヴァ)で乾杯!
    デザートがサーブされて、しばらく談笑ののち、1時になるとパキとアンヘルが帰るという。
    二人はこれからパーティに行くためだ。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />「パキ、その服でばっちりだいじょうぶ!お化粧もきれい!」<br />「えっ?お化粧はこれからよ!」<br />そう言い残して、パキは部屋からなかなか出てこない。<br />私は買ったばかりの携帯で遊んでいた。<br />やっと出てきた時には2時を過ぎていた。<br />「お化粧に一時間かかっちゃったわ!」<br />あれ?ちょっとケバいしオカマっぽいんじゃない?なんかお化粧しない方がきれいだったけど・・・。<br />その気持ちがバレて<br />「あ〜っ、あなた今私の顔を見て、笑ったわね!」<br />「いや・・・マスカラがとても ス・テ・キ!」<br />そんなパキを見送って、今日はゆっくり眠ろう!!!<br /><br />














    「パキ、その服でばっちりだいじょうぶ!お化粧もきれい!」
    「えっ?お化粧はこれからよ!」
    そう言い残して、パキは部屋からなかなか出てこない。
    私は買ったばかりの携帯で遊んでいた。
    やっと出てきた時には2時を過ぎていた。
    「お化粧に一時間かかっちゃったわ!」
    あれ?ちょっとケバいしオカマっぽいんじゃない?なんかお化粧しない方がきれいだったけど・・・。
    その気持ちがバレて
    「あ〜っ、あなた今私の顔を見て、笑ったわね!」
    「いや・・・マスカラがとても ス・テ・キ!」
    そんなパキを見送って、今日はゆっくり眠ろう!!!

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br />マリアとパキ<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />1月1日  Feliz Navidad ! セビリア観光[3]<br /><br />パキもアンヘルも朝方帰宅したようだった。<br />シャワーを浴びて、のんびりしていた。<br />今日はまた、大きなお楽しみがあるのだ。<br />マラガのマリアが来てくれるのだ。<br />11時に来ると昨日パキが言っていた。<br />彼女は英語の先生をしているくらいだから、完璧な英語をしかもすごい早口で話す。<br />「フランスの道」の巡礼で出会った一人である。<br />彼女とはも、常に似たような日程で歩いていて、大勢で一緒に飲んだりしていたが、個人的な付き合いはなく、二人きりで話をしたことさえなかった。<br />でも、巡礼の後、私がホームページのアドレスを案内すると、メールがきて<br />「私は巡礼中一度も泣いたことはなかったけど、あなたのホームページを見て、今泣いています。とても感動しました。」<br />そう書いてあった。また、彼女は夏にインドのマザー・テレサがいた修道院にボランティアに行き、一か月以上そこで過ごした。<br />同じ頃、私は「銀の道」を歩いていて、それをとても応援し、また感動してくれた。<br />どちらかと言えば、巡礼後の方が、お互いを知ったようである。<br /><br />もう11時になったけど、まだマリアから連絡はない。<br />マリアの携帯の番号は、パキが知っているのだが、起こして聞いてみるわけにもいかない。<br /><br />時間をもてあました私は、真新しい携帯で、どこかに電話をかけてみたい。<br />フェルナンドにしてみよう!<br />電話の向こう側のフェルナンドは、まだ寝ていたようだったが、受け答えはしっかりしていた。<br />「セビリアまで来てくれてありがとう!」<br />「こちらこそ、よくしてくれてありがとう、今度はまた別のところで会おうね。僕の家の方に来る機会があったら、泊まっていいよ。」<br />出会って別れて・・・そしてまた再会は続くといいな。<br /><br /><br />パキのお母さんが部屋をノックした。<br />下で朝ご飯を食べなさいと言ってくれた。<br />「パキは今朝の9時に帰ってきたのよ。」<br />近くではお父さんがニコニコして座っている。<br />どうしても、このお父さんは日本人に見えてしかたがない。<br />しゃべり方も、スペイン語なのに、日本語をしゃべっているように聞こえてしまう。<br />三人で話をしていると、パキがやってきて、「マリアから連絡があって、近くに来ているの。」<br />私とお母さんの二人で、マリアを探しに行った。<br />マリアの後ろ姿を探したが、人違い。お母さんが、あの人では?と指す先に、髪をショートカットにして、すっかりイメージチェンジしたマリアがそこにニコニコして立っていた。<br /><br />パキの家に行き、パキも着替えて町を案内してくれた。<br />一緒にお昼ご飯を食べ、パキはこれからもう一度眠るので、夜また待ち合わせをして、私たちはバスでセビリアに行くことにした。<br />マリアは巡礼中の時とは別人のようにもの静かで、優しい女性になっていた。<br />巡礼中は、オーストリア人の男性との熱愛で大変だったのである。回りのことも見えなくなっていた。<br />しかしその後その彼に裏切られ、とても辛い思いをしていた。インドに行ったきっかけもそこに関係があった。<br />この一年半のあいだにあった色々なことが彼女をとても成長させ、綺麗になっていた。<br /><br />







    マリアとパキ








    1月1日  Feliz Navidad ! セビリア観光[3]

    パキもアンヘルも朝方帰宅したようだった。
    シャワーを浴びて、のんびりしていた。
    今日はまた、大きなお楽しみがあるのだ。
    マラガのマリアが来てくれるのだ。
    11時に来ると昨日パキが言っていた。
    彼女は英語の先生をしているくらいだから、完璧な英語をしかもすごい早口で話す。
    「フランスの道」の巡礼で出会った一人である。
    彼女とはも、常に似たような日程で歩いていて、大勢で一緒に飲んだりしていたが、個人的な付き合いはなく、二人きりで話をしたことさえなかった。
    でも、巡礼の後、私がホームページのアドレスを案内すると、メールがきて
    「私は巡礼中一度も泣いたことはなかったけど、あなたのホームページを見て、今泣いています。とても感動しました。」
    そう書いてあった。また、彼女は夏にインドのマザー・テレサがいた修道院にボランティアに行き、一か月以上そこで過ごした。
    同じ頃、私は「銀の道」を歩いていて、それをとても応援し、また感動してくれた。
    どちらかと言えば、巡礼後の方が、お互いを知ったようである。

    もう11時になったけど、まだマリアから連絡はない。
    マリアの携帯の番号は、パキが知っているのだが、起こして聞いてみるわけにもいかない。

    時間をもてあました私は、真新しい携帯で、どこかに電話をかけてみたい。
    フェルナンドにしてみよう!
    電話の向こう側のフェルナンドは、まだ寝ていたようだったが、受け答えはしっかりしていた。
    「セビリアまで来てくれてありがとう!」
    「こちらこそ、よくしてくれてありがとう、今度はまた別のところで会おうね。僕の家の方に来る機会があったら、泊まっていいよ。」
    出会って別れて・・・そしてまた再会は続くといいな。


    パキのお母さんが部屋をノックした。
    下で朝ご飯を食べなさいと言ってくれた。
    「パキは今朝の9時に帰ってきたのよ。」
    近くではお父さんがニコニコして座っている。
    どうしても、このお父さんは日本人に見えてしかたがない。
    しゃべり方も、スペイン語なのに、日本語をしゃべっているように聞こえてしまう。
    三人で話をしていると、パキがやってきて、「マリアから連絡があって、近くに来ているの。」
    私とお母さんの二人で、マリアを探しに行った。
    マリアの後ろ姿を探したが、人違い。お母さんが、あの人では?と指す先に、髪をショートカットにして、すっかりイメージチェンジしたマリアがそこにニコニコして立っていた。

    パキの家に行き、パキも着替えて町を案内してくれた。
    一緒にお昼ご飯を食べ、パキはこれからもう一度眠るので、夜また待ち合わせをして、私たちはバスでセビリアに行くことにした。
    マリアは巡礼中の時とは別人のようにもの静かで、優しい女性になっていた。
    巡礼中は、オーストリア人の男性との熱愛で大変だったのである。回りのことも見えなくなっていた。
    しかしその後その彼に裏切られ、とても辛い思いをしていた。インドに行ったきっかけもそこに関係があった。
    この一年半のあいだにあった色々なことが彼女をとても成長させ、綺麗になっていた。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />「セビリアへは、7歳の時に家族で来て以来なの。その時写真を撮った、プラサ・デ・エスパーニャに行きたいの。」<br />先日パキ、フェルナンドと行ったばかりであるが、私もあの場所が好きだった。<br />前回と違って、今回は回りのスペインじゅうの地図を丹念に見て歩いた。<br />「ほら、リオハの地図よ。ログローニョでバルのハシゴをしたわよね!」<br />特に「フランスの道」と「銀の道」の地図は、私たちを引き付けた。地図を見るだけで、たくさんのことが思い出されるのだ。<br />














    「セビリアへは、7歳の時に家族で来て以来なの。その時写真を撮った、プラサ・デ・エスパーニャに行きたいの。」
    先日パキ、フェルナンドと行ったばかりであるが、私もあの場所が好きだった。
    前回と違って、今回は回りのスペインじゅうの地図を丹念に見て歩いた。
    「ほら、リオハの地図よ。ログローニョでバルのハシゴをしたわよね!」
    特に「フランスの道」と「銀の道」の地図は、私たちを引き付けた。地図を見るだけで、たくさんのことが思い出されるのだ。

  • 地図を見ているだけで、私たちの中に光景が広がる・・・

    地図を見ているだけで、私たちの中に光景が広がる・・・

  • <br />


  • カテドラル&ヒラルダの塔

    カテドラル&ヒラルダの塔

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />またコーヒーを飲むために、オープンテラスのカフェに入る。<br />そこへパキから電話があった。もうすぐここに来るという。<br /><br />賑やかなバルに入った。もちろんホワンマンも一緒だ。<br />ビールを注文し、飲茶のように、ピンチョスがいっぱい乗ったお盆を持って、時々ウェーターが回ってくる。そこから好きなものを取ってもいいし、ウインドーに並んだタパスの中から選んでもいい。













    またコーヒーを飲むために、オープンテラスのカフェに入る。
    そこへパキから電話があった。もうすぐここに来るという。

    賑やかなバルに入った。もちろんホワンマンも一緒だ。
    ビールを注文し、飲茶のように、ピンチョスがいっぱい乗ったお盆を持って、時々ウェーターが回ってくる。そこから好きなものを取ってもいいし、ウインドーに並んだタパスの中から選んでもいい。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />マリアがセビリアに滞在するのは今夜限り。明日には帰ってしまう。<br />今日はマリアが行きたい場所にいくことになっている。<br />「フラメンコが見たいわ。」<br /><br />パキはアンダルーサのくせに、フラメンコが嫌い。ひらひらのドレスも、子供の頃着るのがイヤだったというほど。<br />それでも馴染みの店があるらしく、すてきな店へ連れていってくれた。<br />タブラオというよりは、もっと大衆的に気軽にフラメンコを楽しめる店だ。<br />大きくふた部屋に分かれていて、手前の部屋は普通のバルのよう。インテリアもすてきだ。<br />奥の部屋にステージがあって、飲み物をカウンターで買って好きな場所に座って飲んでいると、ステージが始まる。<br />値段もチャージなしで、普通のバルの値段とかわらない。<br />マリアは写真を撮ったり、フラメンコに酔いしれている。<br />パキとホワンマンは、ふたりでおしゃべりしている。<br />私は近隣の人物観察。仲間同士、賑やかに飲みながら、フラメンコも楽しんでいるという感じだ。<br /><br />













    マリアがセビリアに滞在するのは今夜限り。明日には帰ってしまう。
    今日はマリアが行きたい場所にいくことになっている。
    「フラメンコが見たいわ。」

    パキはアンダルーサのくせに、フラメンコが嫌い。ひらひらのドレスも、子供の頃着るのがイヤだったというほど。
    それでも馴染みの店があるらしく、すてきな店へ連れていってくれた。
    タブラオというよりは、もっと大衆的に気軽にフラメンコを楽しめる店だ。
    大きくふた部屋に分かれていて、手前の部屋は普通のバルのよう。インテリアもすてきだ。
    奥の部屋にステージがあって、飲み物をカウンターで買って好きな場所に座って飲んでいると、ステージが始まる。
    値段もチャージなしで、普通のバルの値段とかわらない。
    マリアは写真を撮ったり、フラメンコに酔いしれている。
    パキとホワンマンは、ふたりでおしゃべりしている。
    私は近隣の人物観察。仲間同士、賑やかに飲みながら、フラメンコも楽しんでいるという感じだ。

  • <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />帰りの車の中、明日の相談になった。<br />マリアの提案で、一緒にマリアの住んでいる、ミハスに行かないか?ということになった。<br />途中のマラガで、連絡が取れれば、アドリアーノたちにも会えるようにしよう。今夜じゅうに三人の友達にメールを入れておくということになった。<br />アドリアーノたちに会えるなんて、夢みたいだ。<br />そしてミハスに行けるのもうれしい。<br />













    帰りの車の中、明日の相談になった。
    マリアの提案で、一緒にマリアの住んでいる、ミハスに行かないか?ということになった。
    途中のマラガで、連絡が取れれば、アドリアーノたちにも会えるようにしよう。今夜じゅうに三人の友達にメールを入れておくということになった。
    アドリアーノたちに会えるなんて、夢みたいだ。
    そしてミハスに行けるのもうれしい。

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