2005/09/19 - 2005/09/27
29228位(同エリア37022件中)
かたまねさん
ベルギー建国175周年記念イベントの一つ、古都メッヘレンで開催された「Dames met Klasse」=”二人のマルグリット展”約500年前、当時のヨーロッパ政治、文化に多いに影響を持った二人の同名の女性:「マルグリット・ドートリッシュ」と彼女の義祖母「マーガレット・オブ・ヨーク」:を特別に取り上げた展覧会=へ行く前に、マルグリットの墓所であるサヴォワ、ブール=カン=ブレスにあるブルーの修道院教会堂を訪ねました。
丁度一部外壁修復中でしたので観光用写真を拝借。
写真左手、教会堂は急傾斜の切妻屋根に4色の施釉瓦を菱形模様に
葺いてあり、とても美しい。
教会堂南側の3つの回廊に囲まれた修道院(現在は市美術館)はブレスの工匠による地方色豊かな建築。
回廊が3つ設けられているのは極めて珍しいらしい。
成田ーーパリ経由ーーリヨン。
リヨンの空港内ホテルに宿泊して移動はハイヤーで。
早速、所用40分のブール=カン=ブレスの街へ。ブレスの鶏も楽しみ。
リヨンからブリュッセルへfly。
列車でメッヘレンへ。連泊して今回の目的の展覧会へ。
続いて、ナミュール、リエージュでは「ベルギー七大秘宝」の最後の2件を訪ねてやっ全部拝見し終えた。
アーヘンーーケルン駅内ホテル泊ーーフランクフルトへ移動。
フランクフルト空港内ホテルに連泊してライン川ーーマインツ、、。
フランクフルトから帰国。
今回の訪問地は再訪ばかりで各々の街では用件1件のみ。
いつも個人旅では移動中の荷物運びや保管に苦慮するが、
この度は特に、ホテルは空港内or駅構内か至近にとって、
頻繁だった途中下車駅の構内に一時預かりサービスがあるか、
前もってしっかりチェックした。
あれこれお高くついたが「お金で買え得る」”安全"と”楽チン”には代えがたい、のが実感だった。
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- JAL
-
Brouの王立修道院教会堂
ハプスブルグ家のマルグリット(神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアンの娘)が建設。1506年〜1532年までかかって完成。
幼児期より政略結婚の道具として、数回の婚約、結婚を繰り返す。
フランス王太子=後のシャルル8世=妃。この縁組が破談後、スペイン皇太子妃となり、それぞれ夫の裏切り、早世ら紆余曲折の人生の後、22歳で真の愛情で結ばれたサヴォワ公爵フィリベールとの思い出の地がここブール=カン=ブレス。
この地に狩猟中に事故死した夫の霊廟として建築した。後年自身もここに祀られる。
内部の後期ゴシック、フランボワイヤン様式の内陣装飾が壮麗。
特に霊廟彫刻の美しさで知られる。 -
教会堂の入口。
この修道院教会堂の正式名称は、
ブルーのサン・ニコラ・ド・トレンタン大修道院。
「Abbey of St.Nicolas de Tolentin de Brou」
マルグリットはこの教会堂を、
亡き夫の命日が同じであったトレンティーノの聖ニコラウスに捧げることを決めた。
修道院は,1512年に完成したが
1532年の教会堂完成を見ずに彼女は1530年に亡くなる。 -
教会堂内部
かなり高い天井。
幅30m、奥行き72m、三廊式で身廊のリブ・ヴォールト天井の高さは21m). -
内部
身廊と内陣の間には、フランスでの遺例が少ない内陣障壁(ジュベ)があり、装飾の少ない身廊とは対照的にレース状の装飾彫刻が施され上部には7体の彫像がある。
女性的な優しさが感じられて空気がやわらかい。 -
7体の彫像
フィリベールとマルグリットがそれぞれの守護聖人とともにに
キリストに礼拝している。 -
教会堂内部の装飾
マルグリットの小祭室の祭壇彫刻群「聖母マリアの7つの喜び」はフランドル彫刻の傑作。
1507年、マルグリットは夫亡きあと、
実家(ハプスブルグ家)に戻り、ネーデルランド総督となって甥のカール五世の統治を援ける為、フランドル地方のメッヘレン(Mechelen)に移って政務の為の宮廷を営んだ。 -
上掲載最下部、
「聖母マリアの7つの喜び」の画面 -
霊廟、精致な装飾。
-
教会堂内のマルグリット・ドートリッシュの墓廟。
カラーラ産の白大理石製の故人の横臥像(ジザン)は
フランボワイアン彫刻の極地とされる。 -
教会内のステンドグラス。
右下、膝まずいている赤ガウンの女性が
この修道院教会堂を建設したマルグリット・ドートリッシュ。 -
上の写真の右下にいるマルグリット。
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教会堂内ステンドグラス。
マルグリットを相対する位置に夫、フィリベール2世
(Philibert le Beau)が跪いている。
下段の赤地に白十字はサヴォワ家の紋章。 -
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教会堂から修道院(美術館)へ。
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美術館内
「マルグリット・ドトリッシュ」の肖像。 -
修道院(美術館)
陶器タイル。修道僧。
かなり古そう。 -
ブルーの修道院教会堂の前にある、
ブレスの鶏(Poulet de Bresse)料理で有名なレストラン。
席に着くと テーブルセッティングで置いてあったお皿。
風格のある鶏の姿が描かれていて料理を注文する前からお味は期待できそう。
ブレスの鶏はフランス東部リヨン郊外の町ブール=カン=ブレスを中心とした小さなエリアで産する鶏で家禽では世界で唯一A.O.C.を認められた『鶏の王』と言われる。
A.O.C.(Appellation d'Origine Controlle-現地産統制呼称)は、
ワインは勿論、チーズから飲み物まであらゆる食品を対象とした、最高レベルの品質保証ラベル。産地や成育方法など非常に厳しい条件をクリアしなければ認めらないラベル。 -
しかし、
実際に頂いた鶏は、いささか火の通り過ぎのきらい。
サーヴされた時点で写真を撮ろうとしたがうっかり。
少し食べ進んでしまいごめんなさい。
今まで何度かパリやリヨン、ディジョンらで、
この鶏を食したが
ここのが一番野趣に富んだしっかりした歯ごたえのある鶏さんだった。
申し訳なかったがあまりの大きさに、完食は無理だった。
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