ハーグ (デン・ハーグ)旅行記(ブログ) 一覧に戻る
ドレスデン空港の大雪で一日ずれてオランダへ到着です。絵本のような素敵な街ドレスデンにもう一日多く居れたと思えば、幸いな事かも知れませんね。さて、初めてのオランダ。やはりオランダのイメージはチューリップ、風車、運河、チーズ・・・そして魅力的な多くの絵画がある美術館。私にとって何よりの感動は20年振りの大好きな絵との再会でした。

2005年 クリスマス ドイツ&オランダ ?-?(アムステルダム・デンハーグ)

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2005/12/23 - 2006/01/02

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マリリン

マリリンさん

ドレスデン空港の大雪で一日ずれてオランダへ到着です。絵本のような素敵な街ドレスデンにもう一日多く居れたと思えば、幸いな事かも知れませんね。さて、初めてのオランダ。やはりオランダのイメージはチューリップ、風車、運河、チーズ・・・そして魅力的な多くの絵画がある美術館。私にとって何よりの感動は20年振りの大好きな絵との再会でした。

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  • *またもやヒヤヒヤの*一日あけて、再挑戦するも、ドレスデン発の飛行機の中では、またもや、機長から不安なアナウンスが・・・。”ミュンヘン空港が大雪の為クローズするかも”との事。え〜(;_:)かなり落ち込む私。だが、30分後、見事離陸です♪よかったぁ、ありがと〜。しかし、喜んでいるのも束の間。遅延した為、ミュンヘン空港の乗り継ぎがギリギリです。案の定、タラップを降りるなり、感じの良いLH職員の親日的なお兄様に迎えられ、そのまま車に乗せられ、次の飛行機にダイレクト・イン。再び、よかったぁ、ありがと〜♪

    *またもやヒヤヒヤの*一日あけて、再挑戦するも、ドレスデン発の飛行機の中では、またもや、機長から不安なアナウンスが・・・。”ミュンヘン空港が大雪の為クローズするかも”との事。え〜(;_:)かなり落ち込む私。だが、30分後、見事離陸です♪よかったぁ、ありがと〜。しかし、喜んでいるのも束の間。遅延した為、ミュンヘン空港の乗り継ぎがギリギリです。案の定、タラップを降りるなり、感じの良いLH職員の親日的なお兄様に迎えられ、そのまま車に乗せられ、次の飛行機にダイレクト・イン。再び、よかったぁ、ありがと〜♪

  • *綺麗な街*本当にゴミが落ちていないのですね〜。オランダの人々は日常生活でも極力ゴミを出さないように心がけていて、比較的大きなゴミを出している地区は日本人や他アジア諸国の方が住む一帯だそう。お料理も余りしない国民だから?生ゴミも出ないのでしょうか?まあ、それはよしとして、街を綺麗にする美しい心がけを、ここで、ナポリっ子に私は言いたい!”アムスを見てから死ね”と!(^_-)-☆その詳細はナポリ編を。

    *綺麗な街*本当にゴミが落ちていないのですね〜。オランダの人々は日常生活でも極力ゴミを出さないように心がけていて、比較的大きなゴミを出している地区は日本人や他アジア諸国の方が住む一帯だそう。お料理も余りしない国民だから?生ゴミも出ないのでしょうか?まあ、それはよしとして、街を綺麗にする美しい心がけを、ここで、ナポリっ子に私は言いたい!”アムスを見てから死ね”と!(^_-)-☆その詳細はナポリ編を。

  • *アムスの運河*はあ、これがアムスの運河ですかぁ。街はアムステルダム中央駅を中心に扇形に5つの運河が半円を描くように流れています。観光地は殆どがこの運河の周辺。もっと暖かい日であれば、名物の自転車で気持ちよく観光もいいかもしれません。がしかし!寒いよぉ〜アムス・・なんでぇ?大雪のドレスデンの方が暖かかったよぉ。時折、青空がみえるのに、冷たい大気が上空から舞い降りてきて、お帽子と手袋がないと出歩けません♪

    *アムスの運河*はあ、これがアムスの運河ですかぁ。街はアムステルダム中央駅を中心に扇形に5つの運河が半円を描くように流れています。観光地は殆どがこの運河の周辺。もっと暖かい日であれば、名物の自転車で気持ちよく観光もいいかもしれません。がしかし!寒いよぉ〜アムス・・なんでぇ?大雪のドレスデンの方が暖かかったよぉ。時折、青空がみえるのに、冷たい大気が上空から舞い降りてきて、お帽子と手袋がないと出歩けません♪

  • *ダム広場の裏路地*

    *ダム広場の裏路地*

  • *国立ミュージアム*まずはここでしょ!?トラムで早速、絵画たちに会いに行きます♪アムステルダム国立美術館は、その絵画たちに恥じる事のない威厳な立派な建物でした。表側は川に面し、裏側の公園をしばらく行くと、ゴッホ美術館が繋がります。<br /><br /><br />

    *国立ミュージアム*まずはここでしょ!?トラムで早速、絵画たちに会いに行きます♪アムステルダム国立美術館は、その絵画たちに恥じる事のない威厳な立派な建物でした。表側は川に面し、裏側の公園をしばらく行くと、ゴッホ美術館が繋がります。


  • *デルフト焼き*中世、ヨーロッパ各国で磁器の開発・製造が競われていたというお話は前頁のマイセン編でしましたが、こちらもそのうちの一つ、オランダのデルフト焼きです。もともとオランダにも16世紀のイタリアのマジョルカ焼きやガラス細工などの窯元・工房がありました。所が17世紀に入り、世界で始めて設立された株式の会社、東インド会社が大量に陶磁器を中国から輸入し、時代はその清らかな磁器の色と繊細な藍の色合いに魅了され、これまでの窯元は見放されていきます。生き残りの選択がかかった陶工たちも変革を起こさずにはいれらず、中国・ペルシャ陶器の模倣を始めます。中国の陶器の作成方法を知らない当時の陶工達でしたが、試行錯誤の末、独自の色合い、そして白地に青(デルフトブルー)の焼き物を生み出します♪

    *デルフト焼き*中世、ヨーロッパ各国で磁器の開発・製造が競われていたというお話は前頁のマイセン編でしましたが、こちらもそのうちの一つ、オランダのデルフト焼きです。もともとオランダにも16世紀のイタリアのマジョルカ焼きやガラス細工などの窯元・工房がありました。所が17世紀に入り、世界で始めて設立された株式の会社、東インド会社が大量に陶磁器を中国から輸入し、時代はその清らかな磁器の色と繊細な藍の色合いに魅了され、これまでの窯元は見放されていきます。生き残りの選択がかかった陶工たちも変革を起こさずにはいれらず、中国・ペルシャ陶器の模倣を始めます。中国の陶器の作成方法を知らない当時の陶工達でしたが、試行錯誤の末、独自の色合い、そして白地に青(デルフトブルー)の焼き物を生み出します♪

  • *牛乳を注ぐ女*1658年、フェルメール作。これもまた有り触れた日常の一コマを丁寧に描いた名作。彼の選んだ配色と構図にただただ脱帽です。<br />美しい絵にする為に、故意的にずらして描いている青い四角のテーブル、その上には光りの粒で描かれた立体的な美味しそうなパン&牛乳。窓のガラスは一部、割れていて、壁にはよく観ると釘の痕やシミが残っています。彼女の背後に見える物は初め洗濯かごでしたが女性に安心感を与える為にあんかに替えられたそうです。そしてやはり、彼の得意とする薄暗い部屋への窓からの光。明暗でこれだけ自然に且つ正確にかけるのかと改めて、素晴らしさを痛感します。♪そう、フランスではこの絵はとっても身近にあります。何故なら、あるメーカーのデザートのパッケージに使われているから。私も留学中、沢山食べちゃいました。( ^^)_U♪ブクブク・・。

    *牛乳を注ぐ女*1658年、フェルメール作。これもまた有り触れた日常の一コマを丁寧に描いた名作。彼の選んだ配色と構図にただただ脱帽です。
    美しい絵にする為に、故意的にずらして描いている青い四角のテーブル、その上には光りの粒で描かれた立体的な美味しそうなパン&牛乳。窓のガラスは一部、割れていて、壁にはよく観ると釘の痕やシミが残っています。彼女の背後に見える物は初め洗濯かごでしたが女性に安心感を与える為にあんかに替えられたそうです。そしてやはり、彼の得意とする薄暗い部屋への窓からの光。明暗でこれだけ自然に且つ正確にかけるのかと改めて、素晴らしさを痛感します。♪そう、フランスではこの絵はとっても身近にあります。何故なら、あるメーカーのデザートのパッケージに使われているから。私も留学中、沢山食べちゃいました。( ^^)_U♪ブクブク・・。

  • *青衣の女or手紙を読む女性* 1662-63年、フェルメール作。16世紀まで、ヨーロッパの絵の殆どが宗教を対象としたものでした。 その後新しい画家たちは、宗教的でないもの、または一部だけ宗教的な作品を描き始めます。風景、静物、建築、歴史画等・・・ これらは長い間、要素として絵に含まれていましたが、けっして主要なテーマではありませんでした。 そして人々が毎日の暮らしの中で表現されている絵の作品もこの時代の特徴です。さて、通常、手紙を読んでいる女性を描く事は、”愛”が意味あいに隠れているのだそう。女性が読む手紙はきっとラブレターかも知れませんね♪

    *青衣の女or手紙を読む女性* 1662-63年、フェルメール作。16世紀まで、ヨーロッパの絵の殆どが宗教を対象としたものでした。 その後新しい画家たちは、宗教的でないもの、または一部だけ宗教的な作品を描き始めます。風景、静物、建築、歴史画等・・・ これらは長い間、要素として絵に含まれていましたが、けっして主要なテーマではありませんでした。 そして人々が毎日の暮らしの中で表現されている絵の作品もこの時代の特徴です。さて、通常、手紙を読んでいる女性を描く事は、”愛”が意味あいに隠れているのだそう。女性が読む手紙はきっとラブレターかも知れませんね♪

  • *夜警*1642年、レンブラント作。門外不出の一枚。オランダ黄金時代を代表する画家の一人レンブラント。部屋の壁一面であった「夜警」の大きさと迫力にまず驚く(3.6x4.3m)。絵は夜警団という市民を代表とする男たち、自分たちの街は自分たちで守るのだという当時のオランダを背景に、描いた団体肖像画。中央の男性が、副官であり、報酬が高かった事等から他の人々や依頼主から絵に対する反感をかってしまうレンブラント。そういえば、2006年、ミュージアムは、レンブラント・ファン・ラインの生誕400年のお祝いだそうです。

    *夜警*1642年、レンブラント作。門外不出の一枚。オランダ黄金時代を代表する画家の一人レンブラント。部屋の壁一面であった「夜警」の大きさと迫力にまず驚く(3.6x4.3m)。絵は夜警団という市民を代表とする男たち、自分たちの街は自分たちで守るのだという当時のオランダを背景に、描いた団体肖像画。中央の男性が、副官であり、報酬が高かった事等から他の人々や依頼主から絵に対する反感をかってしまうレンブラント。そういえば、2006年、ミュージアムは、レンブラント・ファン・ラインの生誕400年のお祝いだそうです。

  • *デルフトの古い教会の内部*1554年、ヘラルト・ハウクヘースト作。他に並ぶ絵とは類が違う、とても印象的な絵が目にとまりました。面白い構図の捕らえ方と奥行きを持つ更に立体的な作品です。数こそは少ない彼の絵ですが、室内を斜めから捉えた画法は、それまでのジャンルの変革をもたらし、教会室内画の発展に影響を与えたと言われています。同様に教会内部を描いた作品が、次に訪れるマウリッツ・ハイス美術館にもありました。細部へのこだわりが随所感じる事ができる作品です。例えば、柱のらくがき、よーく観ると日本のカカシにそっくり。つい笑顔がこぼれます♪

    *デルフトの古い教会の内部*1554年、ヘラルト・ハウクヘースト作。他に並ぶ絵とは類が違う、とても印象的な絵が目にとまりました。面白い構図の捕らえ方と奥行きを持つ更に立体的な作品です。数こそは少ない彼の絵ですが、室内を斜めから捉えた画法は、それまでのジャンルの変革をもたらし、教会室内画の発展に影響を与えたと言われています。同様に教会内部を描いた作品が、次に訪れるマウリッツ・ハイス美術館にもありました。細部へのこだわりが随所感じる事ができる作品です。例えば、柱のらくがき、よーく観ると日本のカカシにそっくり。つい笑顔がこぼれます♪

  • *西教会*レンブラントの夜警の絵が下がる教会はアムス一番の高さを誇るプロテスタントの教会。また彼の遺体もこの教会の共同墓地に埋葬されています。そして現ベアトリックス女王はこの教会で結婚式を挙げたのだそう。

    *西教会*レンブラントの夜警の絵が下がる教会はアムス一番の高さを誇るプロテスタントの教会。また彼の遺体もこの教会の共同墓地に埋葬されています。そして現ベアトリックス女王はこの教会で結婚式を挙げたのだそう。

  • *朝8時のダム広場*王宮の前にあるアムスの中心地である広場。なんと同じ理由で明日もこの時間にこの場所に来なくてはならない羽目に・・ひどいよぉ(T_T)・・気を取り直して、予定変更!!今日の午後はデン・ハーグ行きに決定!わ〜い♪

    *朝8時のダム広場*王宮の前にあるアムスの中心地である広場。なんと同じ理由で明日もこの時間にこの場所に来なくてはならない羽目に・・ひどいよぉ(T_T)・・気を取り直して、予定変更!!今日の午後はデン・ハーグ行きに決定!わ〜い♪

  • *アムステルダム中央駅*こちらは現在の東京駅の赤レンガのモデルとなった駅。東京駅を思い出すも、ん〜似ているといえば似ているし、似てないと言われれば似てないかな〜♪まぁ、いいわ。早く〜早く〜デン・ハーグへ行きましょ♪

    *アムステルダム中央駅*こちらは現在の東京駅の赤レンガのモデルとなった駅。東京駅を思い出すも、ん〜似ているといえば似ているし、似てないと言われれば似てないかな〜♪まぁ、いいわ。早く〜早く〜デン・ハーグへ行きましょ♪

  • *バーガーの自販機*面白い物発見!駅構内で見かけたハンバーガーやフランクフルトバーガーの自動販売機。ナント1ユーロ!欲しいバーガーのボタンを押せば、即購入可能。流石、オランダ!〔料理をして自分の台所を汚す位なら、飢え死にした方がまし〕というオランダの方の考え方に通ずる物があるのでしょうか?←違うか♪

    *バーガーの自販機*面白い物発見!駅構内で見かけたハンバーガーやフランクフルトバーガーの自動販売機。ナント1ユーロ!欲しいバーガーのボタンを押せば、即購入可能。流石、オランダ!〔料理をして自分の台所を汚す位なら、飢え死にした方がまし〕というオランダの方の考え方に通ずる物があるのでしょうか?←違うか♪

  • *オランダ国鉄*アムス中央駅から電車で約50分のデン・ハーグ。この街は国会議事堂、大使館、女王の王宮等がある所謂、政治の中心地。そして、とうとう来たよ〜あの絵に会うのも、もうすぐよ!♪

    *オランダ国鉄*アムス中央駅から電車で約50分のデン・ハーグ。この街は国会議事堂、大使館、女王の王宮等がある所謂、政治の中心地。そして、とうとう来たよ〜あの絵に会うのも、もうすぐよ!♪

  • *マウリッツハイス美術館*駅から歩いて10数分。プレイン広場の奥に、光り輝く美術館が見えてきました。ああ、もう胸が高鳴りはじめるばかり♪どうしよ〜。どうしよ〜。あ〜出直そうかな〜。←意味ないじゃん♪

    *マウリッツハイス美術館*駅から歩いて10数分。プレイン広場の奥に、光り輝く美術館が見えてきました。ああ、もう胸が高鳴りはじめるばかり♪どうしよ〜。どうしよ〜。あ〜出直そうかな〜。←意味ないじゃん♪

  • *黄金の間*フェルメール、レンブラント、ルーベンス、ヤン・スーテン等の名画たちが掛けられている17世紀のヨーハン・マウリッツ伯爵の私邸は、その建物自体も絵に負ける事はなく趣のある素敵な美術館です。♪

    *黄金の間*フェルメール、レンブラント、ルーベンス、ヤン・スーテン等の名画たちが掛けられている17世紀のヨーハン・マウリッツ伯爵の私邸は、その建物自体も絵に負ける事はなく趣のある素敵な美術館です。♪

  • *穏やかな海の船*1658年、ヴィレム・ファン・フェルデ作。その絵は20年前も今も全く変わりありませんでした。嬉しかったです。小さな学生の頃、来日していたその絵を初めてみた私は”なんて綺麗な海の青空なのだろう、こんな雲を私は見た事がない”と素直に感じ、そして大航海に出ようとする勇ましい船の姿はまだ見ぬ、よその国への、私の憧れの象徴でした。私にとって、オランダ黄金時代の絵画が好きになるきっかけを作ってくれた、とっても心に残る大好きな絵です♪

    *穏やかな海の船*1658年、ヴィレム・ファン・フェルデ作。その絵は20年前も今も全く変わりありませんでした。嬉しかったです。小さな学生の頃、来日していたその絵を初めてみた私は”なんて綺麗な海の青空なのだろう、こんな雲を私は見た事がない”と素直に感じ、そして大航海に出ようとする勇ましい船の姿はまだ見ぬ、よその国への、私の憧れの象徴でした。私にとって、オランダ黄金時代の絵画が好きになるきっかけを作ってくれた、とっても心に残る大好きな絵です♪

  • *聖母被昇天(原画)*1622〜1624年、ペーテル・パウル・ルーベンス作。ルーベンスの絵画は、人物の激しい身振り、豊満な裸体表現など劇的で華麗な色彩が特色だと言われています。作品は依頼されたアントワープの聖母教会の祭壇画の準備としてこの聖母被昇天を描いています。大きな注文の作品にはよく弟子たちを使った彼ですが、こちらの絵と実際の祭壇画は、彼独りで描いた程、重大性が高かったのだと言われています♪

    *聖母被昇天(原画)*1622〜1624年、ペーテル・パウル・ルーベンス作。ルーベンスの絵画は、人物の激しい身振り、豊満な裸体表現など劇的で華麗な色彩が特色だと言われています。作品は依頼されたアントワープの聖母教会の祭壇画の準備としてこの聖母被昇天を描いています。大きな注文の作品にはよく弟子たちを使った彼ですが、こちらの絵と実際の祭壇画は、彼独りで描いた程、重大性が高かったのだと言われています♪

  • *アダムとイヴの墜落と地上の楽園*1615年、ヤン・ブリューヘル&ペーテル・パウル・ルーベンス共同作。大物の画家が共同して作り上げた、華やかな興味深い作品です。これまでライオンやトラ等を好んで用いているルーベンスですが、ここでは、その担当をブリューヘルに譲り、自身は人間に筆をとり描いています。絵の中で、イヴよりも先に、りんごを口にしている一匹の猿がいます。人間の能力に近くても、善悪を見分ける事ができない猿は、当時、悪のシンボルとして引用されていたそうです。

    *アダムとイヴの墜落と地上の楽園*1615年、ヤン・ブリューヘル&ペーテル・パウル・ルーベンス共同作。大物の画家が共同して作り上げた、華やかな興味深い作品です。これまでライオンやトラ等を好んで用いているルーベンスですが、ここでは、その担当をブリューヘルに譲り、自身は人間に筆をとり描いています。絵の中で、イヴよりも先に、りんごを口にしている一匹の猿がいます。人間の能力に近くても、善悪を見分ける事ができない猿は、当時、悪のシンボルとして引用されていたそうです。

  • *手紙の書く女性*1652年、ヘラルト・テル・ボルフ作。フェルメールの手本になったと言われている同年代の風俗画家。やはり、何処が共通する物が見えてきますね。彼の代表的な作品は必ずその主人公がある作業に没頭する姿が多く、光りの彩度を顔だけでなく衣装などにも気を使って細かく描いています。彼の妹、弟も、芸術に造詣の深かった父の影響で、同じように画家になっています。こちらも20年前と変わりなく、健気さを感じる美しいまま♪

    *手紙の書く女性*1652年、ヘラルト・テル・ボルフ作。フェルメールの手本になったと言われている同年代の風俗画家。やはり、何処が共通する物が見えてきますね。彼の代表的な作品は必ずその主人公がある作業に没頭する姿が多く、光りの彩度を顔だけでなく衣装などにも気を使って細かく描いています。彼の妹、弟も、芸術に造詣の深かった父の影響で、同じように画家になっています。こちらも20年前と変わりなく、健気さを感じる美しいまま♪

  • *笑う少年*1627年、ヨハンス・ハルス作。物凄い無邪気な少年の笑顔に、喜びを貰えそうな、私の好きな作品のひとつです。決して細かい筆使いとは言えない作品ですが、梳かしていないボッサボサの髪や茶色い歯を見せる陽気な表情は、逆にそれがリアルに伝わってくるようです。肖像画が専門だったハルスは、初期の依頼を受けた作品には正確な描写・細かい画風で作品を仕上げていますが、のちに試行的に荒い画法で描きはじめると、次第にそれを得意とするようになっていきます。当時、著名な画家たちは荒い肖像画を軽視したにもかかわらず、ハルスの作品の評判だけは高かったそうです〜荒い画法のみで絵を仕上げる事は優れた巨匠のみが成せる技である〜。ん〜うなづけます♪

    *笑う少年*1627年、ヨハンス・ハルス作。物凄い無邪気な少年の笑顔に、喜びを貰えそうな、私の好きな作品のひとつです。決して細かい筆使いとは言えない作品ですが、梳かしていないボッサボサの髪や茶色い歯を見せる陽気な表情は、逆にそれがリアルに伝わってくるようです。肖像画が専門だったハルスは、初期の依頼を受けた作品には正確な描写・細かい画風で作品を仕上げていますが、のちに試行的に荒い画法で描きはじめると、次第にそれを得意とするようになっていきます。当時、著名な画家たちは荒い肖像画を軽視したにもかかわらず、ハルスの作品の評判だけは高かったそうです〜荒い画法のみで絵を仕上げる事は優れた巨匠のみが成せる技である〜。ん〜うなづけます♪

  • *真珠の耳飾の少女or青いターバンを巻く少女*1665年、フェルメール作。動けなくなりました。学生の頃にこの絵に出会ってから、20年近く経った今でも同じ想いでした。息が出来なくなる位、愛しく、私にとっては世界で一番美しい少女に見えるのです。綺麗な白い肌とやや濡れているように輝いている唇、そして振り返っている目線は、左右が同じではないせいか、何処からみても、こちらを見ているようです。全てはフェルメールの描き出すファンタジーから魅了されていたのですね。実際にはあり得ない、女性がターバンを巻くという習慣、当時では羽織る事のない衣装、大きすぎる真珠のイヤリング・・。そして綺麗なターバンの青の顔料(ウルトラ・マリンブルー)は黄金より高価な物でしたが、フェルメールは借金をしてまでも、その顔料を使ったそうです。しかし、そんな詳細を知らなかった子供の頃の私。何も知らなくても、美しいと感じた絵は、本当に美しいのでしょう。歓喜余って涙が出てきてしまいました。恥。(^_^)何度もこの絵から去っては戻り、去っては戻り、とても別れが惜しかった。また近いうちに会いましょ♪ね。

    *真珠の耳飾の少女or青いターバンを巻く少女*1665年、フェルメール作。動けなくなりました。学生の頃にこの絵に出会ってから、20年近く経った今でも同じ想いでした。息が出来なくなる位、愛しく、私にとっては世界で一番美しい少女に見えるのです。綺麗な白い肌とやや濡れているように輝いている唇、そして振り返っている目線は、左右が同じではないせいか、何処からみても、こちらを見ているようです。全てはフェルメールの描き出すファンタジーから魅了されていたのですね。実際にはあり得ない、女性がターバンを巻くという習慣、当時では羽織る事のない衣装、大きすぎる真珠のイヤリング・・。そして綺麗なターバンの青の顔料(ウルトラ・マリンブルー)は黄金より高価な物でしたが、フェルメールは借金をしてまでも、その顔料を使ったそうです。しかし、そんな詳細を知らなかった子供の頃の私。何も知らなくても、美しいと感じた絵は、本当に美しいのでしょう。歓喜余って涙が出てきてしまいました。恥。(^_^)何度もこの絵から去っては戻り、去っては戻り、とても別れが惜しかった。また近いうちに会いましょ♪ね。

  • *デルフトの眺望*1660〜1661年、ヨハネス・フェルメール作。1632年にフェルメールはここデルフトで生まれ、生涯43年ここで過ごしました。19世紀にトレ・ビュルガーに彼の絵が賞賛されるまで実に長い年月がかかりました。現在彼の残る作品36点の内、風景画はこの絵を含む2点のみ。さて、この名作の風景画も間違いなく観る人に錯覚を起こさせ、見事に絵の中へいざなってくれます。川のキラキラとした水面の粒やそこに映る建物の影は揺らめき、こちら手前の上空の暗い雲から、街の中心・絵の中央に自然に焦点が移されるよう白い明るい雲に変わっていきます。ハイライトの建物は雲間から差し込む陽射しで黄金に更に輝きを増します。時は見る人によって午後にもお昼前にも感じますが、実は絵の塔の時計が示すのは、7:10の早朝なのです。この作品も至る所にフェルメール・マジックが隠されているのですね。誰もが足を止める筈です。そう〜!そう言えば、美術館のこの絵は”青いターバンを巻く少女”と同じお部屋にいて、向かい合った壁に飾られています。つまり彼女が振り返って見つめている物は、実はこの”デルフトの眺望”。もしかすると、彼女もこの絵のフェルメール・マジックにかかってたりして♪(^_-)-☆

    *デルフトの眺望*1660〜1661年、ヨハネス・フェルメール作。1632年にフェルメールはここデルフトで生まれ、生涯43年ここで過ごしました。19世紀にトレ・ビュルガーに彼の絵が賞賛されるまで実に長い年月がかかりました。現在彼の残る作品36点の内、風景画はこの絵を含む2点のみ。さて、この名作の風景画も間違いなく観る人に錯覚を起こさせ、見事に絵の中へいざなってくれます。川のキラキラとした水面の粒やそこに映る建物の影は揺らめき、こちら手前の上空の暗い雲から、街の中心・絵の中央に自然に焦点が移されるよう白い明るい雲に変わっていきます。ハイライトの建物は雲間から差し込む陽射しで黄金に更に輝きを増します。時は見る人によって午後にもお昼前にも感じますが、実は絵の塔の時計が示すのは、7:10の早朝なのです。この作品も至る所にフェルメール・マジックが隠されているのですね。誰もが足を止める筈です。そう〜!そう言えば、美術館のこの絵は”青いターバンを巻く少女”と同じお部屋にいて、向かい合った壁に飾られています。つまり彼女が振り返って見つめている物は、実はこの”デルフトの眺望”。もしかすると、彼女もこの絵のフェルメール・マジックにかかってたりして♪(^_-)-☆

  • *くるみ割り人形の衣装と*今日は早めに夕食を終え、アムステルダム・ミュージック・シアターのバレエ観賞へ。チケットは日本から購入していました。劇場は半円形、1600の席からは何処からも最新設備の舞台がよく見られる造られています。さぁ、幕があがりました、なんて可愛い子供たちとそのお部屋のセット。ロマンチックな演出が期待できます。国立オランダ歌劇団のくるみ割り人形は、原作の中にオランダの運河でスケートを楽しむ子どもたちや、この国の踊りが違和感なく加えられ、整った舞と演技、美しい衣装と舞台に、最初から最後まで心が躍らされ続けました。とても幸せになれた夢のようなバレエでした。抱きしめたくなるような可愛い子供たちと素晴らしい出来栄えに拍手が鳴り止みません、誰もがアンコールを願った事でしょう♪

    *くるみ割り人形の衣装と*今日は早めに夕食を終え、アムステルダム・ミュージック・シアターのバレエ観賞へ。チケットは日本から購入していました。劇場は半円形、1600の席からは何処からも最新設備の舞台がよく見られる造られています。さぁ、幕があがりました、なんて可愛い子供たちとそのお部屋のセット。ロマンチックな演出が期待できます。国立オランダ歌劇団のくるみ割り人形は、原作の中にオランダの運河でスケートを楽しむ子どもたちや、この国の踊りが違和感なく加えられ、整った舞と演技、美しい衣装と舞台に、最初から最後まで心が躍らされ続けました。とても幸せになれた夢のようなバレエでした。抱きしめたくなるような可愛い子供たちと素晴らしい出来栄えに拍手が鳴り止みません、誰もがアンコールを願った事でしょう♪

  • *Pulitzer*17世紀の建物を改装しているプリンセン運河とカイゼル運河を一望できる ピューリッツァー ラグジュアリーホテル。といっても狭い土地のアムス市内のホテル、実際はお値段の割りに部屋も小さく天上低し、フロントもいまいちの接客。ただし隣接しているレストランは決してお安くはないですが、お料理のプレート毎にワインが異なり、お味&サービス共に○、ルームサービスも○でした。

    *Pulitzer*17世紀の建物を改装しているプリンセン運河とカイゼル運河を一望できる ピューリッツァー ラグジュアリーホテル。といっても狭い土地のアムス市内のホテル、実際はお値段の割りに部屋も小さく天上低し、フロントもいまいちの接客。ただし隣接しているレストランは決してお安くはないですが、お料理のプレート毎にワインが異なり、お味&サービス共に○、ルームサービスも○でした。

  • *一味違うヨーロッパ*プロテスタントが殆どであるその国は、他のヨーロッパ諸国のような重厚さや伝統の雅さはさほどないものの、地続きの国とは思えない程、独特の雰囲気を持った、ややアメリカ?に近いようにも思えました。その昔各地で迫害された人々を受け入れた歴史や、貿易によって諸外国と繋がりがあったオランダの人々には、きっとその頃から、暖かく人々を受け入れる自由と精神を培ってきたのでしょう♪

    *一味違うヨーロッパ*プロテスタントが殆どであるその国は、他のヨーロッパ諸国のような重厚さや伝統の雅さはさほどないものの、地続きの国とは思えない程、独特の雰囲気を持った、ややアメリカ?に近いようにも思えました。その昔各地で迫害された人々を受け入れた歴史や、貿易によって諸外国と繋がりがあったオランダの人々には、きっとその頃から、暖かく人々を受け入れる自由と精神を培ってきたのでしょう♪

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  • cheezyさん 2006/01/15 02:37:28
    はじめまして
    はじめまして。
    フェルメールがお好きなんですか?
    私もフェルメールの絵が大好きで、数少ない作品数ではありますが、
    だからこそすべて見て回りたい!と思っています。
    ですがなかなかその希望も叶わず、未だに実物を見れたのは、
    日本での展覧会も含め10点にも満たないです。
    ドレスデンも行ってみたい街の一つなので、楽しく拝見させていただきました。

    マリリン

    マリリンさん からの返信 2006/02/06 11:09:25
    RE: はじめまして
    はじめまして。chezzyさん。
    大変お返事が遅くなり、本当にごめんなさい。

    chezzyさんもフェルメールがお好きなんですね。
    彼の絵には、誰もが自然に弾きつけられる素晴らしい力がありますよね?
    勿論、色んな絵の技法や能書きを知らなくても、感性だけで、単純に、良い!綺麗!と言える美しさ、それがあれば十分だとも思います。
    私も、彼の絵はまだ11作品しか観てないんです。
    ただ、学生の頃に観た作品で、印象に残っている幾つかの絵の画家の一人でした。数年の間、実は絵に対する観賞度も自分の中では低迷していたのですが、ここ最近、再び、その好奇心の火がついてしまったみたいです。
    芸術に関しては、その国で観賞するのが一番ですが、それはとても贅沢なお話で、全部が全部という訳にはいかないですよね。
    出来たら、そうしたいですけどね。

    ドレスデン。ぜひ、機会を作って行かれてみてください。とても観るものが多く、素晴らしい感動がある街です。とってもお勧めです。
    私も、旅行記をがんばって書きます。
    出来たら、chezzyさんの行かれたアイスホテルにも訪れてみたいです。

    では、また・・・♪

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