2005/12/21 - 2005/12/22
223位(同エリア241件中)
637さん
砂漠に降り立った時はついに来てしまった~!という興奮と、天気が回復してくれて良かった・・という安堵の気持ちが入り混じっていました。
実は朝8時過ぎにワルザザードを出発した時は小ぶりだった雨が、ひどくなったり止んだりの繰り返しで
「12月はいつもこんな感じなの?」
とムハンマドさんに聞いてみたところ
「12月はほとんど天気が悪いな~砂漠も雨の場合だってあるし。」
ということだったのです。
砂漠が雨・・そんなことがあってはラクダに乗った砂漠周遊もテント泊も出来ないってこと!?
モロッコに行って砂漠に行けなかったらさすがに残念な気持ちが残りそう。
これまで荷物のバゲッジクレームやお気に入りの猪の手袋の紛失(他にも買ったばかりのボールペンもタクシーの中で紛失)はたまたワルザザードでの死にそうに寒い夜など色々な出来事がありましたが、不思議と旅にはこれぐらいのハプニングなんて付きものさ、という気持ちの余裕があり、最悪とかツイていないとかいうマイナスの気持ちにはならなかったのです。
しかし、さすがに今まで楽しみにしていた砂漠のツアーに参加出来なかったとなると今後の旅のテンションにも影響してきそうで、頼むから雨だけは!!!と祈りこんでいたのです。
その願いが通じたのか晴れとはいかないまでもこのまま雨は降らなそう。
それだけで充分!
さて、砂漠に到着した後は、ムハンマドさんとしばしのお別れ。
彼は砂漠の入り口にあるホテルに宿泊し私達の荷物を預かっていてくれるのです。
そして私達は1時間ラクダに揺られて砂漠の真ん中にあるテントに向かいます。
友人はマラケシュで購入したターバンをさっそく頭に巻き、私は友人から借りた私物のストールをムハンマドさんに巻いてもらい、気分はすっかり砂漠の旅人です。
さっそくラクダと一緒に写真を撮り、どれどれと友人と撮れた写真を見てみると・・お、おかしいな。そこにはまるで捕虜になったような2人が・・。
ターバンが深緑と黒だったせいでしょうか。写真の下にWANTEDの文字でも来ればぴったりな異様な写真です。まあ、一応記念ということで・・。
ラクダは4匹ほどいたでしょうか。
近くで見ると結構大きい!バックの砂漠とマッチしまくりです。こうでなくちゃ!
乗る部分にはしっかりとベルベル人の絨毯がかかっていて、これがまたラクダに良く似合ってる☆
ラクダ使いの「いっしょ」さん(なぜこの日本名なのかは謎・・)を筆頭に計5名、私達とスペイン人のカップルで同じテントへ向かうことになったのでした。
自己紹介をした時驚いたのですが、「いっしょ」さんは日本語がとても堪能。
他にもスペイン語も英語も話せるとの事。
観光客が多いとはいえ、こっちの人の語学力の高さには驚かされます。
さあ、いよいよラクダに乗る時が来ました。
大人しくしゃがんでいるラクダにまたがって、いっしょさんがラクダにGOサインのかけ声をかけると、垂直にムクっと立ち上がり、視界が一気に高くなります。
ラクダは結構背が高いので、このムクっと立ち上がる瞬間は中々スリルがありました。
後頭部から見るラクダはとても睫毛が長く、たまにキョロキョロと砂漠を見渡す姿はとてもかわいい。
下り坂こそ砂に脚をとられて揺れますが、意外に乗り心地が良かったように思いました。
ラクダがシェイクせずに真っ直ぐ歩いてくれたおかげかもしれません。
後ろのラクダに乗っている友人は結構揺れているようで
「こいつ気が散漫なんだけど~」
とぼやいていました。
ラクダによって当たりハズレがあるみたいです。
性格も人間と同じで様々ですしね。
周りを見渡すと大きな砂丘がそこらへんに広がっていて、さざ波のような模様がまるで絵のようでした。砂の陰影が想像していた砂漠のイメージそのまま。
ふと見回すと砂がくぼんで大きなアリ地獄のようになっているところもあり、真っ暗になったら窪みが見えなくて下に落ちてしまいそう・・。
進んでいくと辺りは段々暗くなり、一気に気温が下がってきました。
いっしょさんが手袋を貸してくれたおかげで何とか凍えなかったものの、日の落ちた砂漠はやっぱり寒いです。
ラクダに脚をくっつけると暖かいということで(ラクダは迷惑そうでしたが)ラクダに脚をおしつけながら体温をもらい何とか寒さをしのいで進んでいきました。
30分以上経過した頃には完全に日が落ちてしまって周りも大分見えにくくなってきました。友人と交わす言葉が「寒い」か「揺れる」だけになってきた頃、テントの光がいくつか見え始め、ようやく1時間のラクダ散歩が終わりを告げました。
ラクダにありがとうを告げた後、いっしょさんからテントの説明を受けて待合室のようなところに通されました。さっそくミントティーが運ばれてきます。
待合室にはすでに日本人のカップルと日本人の女性、計3名が火を囲んで温まっていました。この女性と少しお話をしたところ、モロッコを私達と逆のルートで1人旅しているとのことでした。
一緒に来たスペイン人のカップルの男の子は陽気な性格で
「ハロー!俺もスペインからお茶をもってきたんだ。これを飲むと温まるよ!!」
とボトルに入れたウイスキーを回してくれました。
その日のご飯はタジンとクスクスで、ものすごい量。
ご飯を食べながら話していると、日本人女性をはじめ、カップルのほうも逆のルートで回ってきているということで、これから私達が回る予定のフェズなどの話をしてもらいました。
また、私達はこの後、フェズ→メクネス→ラバトという大まかな計画を立てていたのですが、フェズよりもっと上に位置するシャウエンという場所がすごく良かった!ということだったので、メクネスに行く前にシャウエンを訪れてみることにしたのでした。
ご飯を食べた後は各自用意されたテントへ入ります。
テントの中は意外に広く、毛布がしっかりとしているのでそこまで寒さは感じませんでした。日本で利用するようなテントは一般的に無機質なものが多いですが、所々にベルベル人の織った絨毯が風除けに使われているこのテントは何とも味があり、明かりとして使うランプもキャンプの雰囲気を一層引き立たせてくれています。
キャンプなんて中学の時以来かもしれません。
その夜は友人と一言二言会話をかわしてすぐに眠りについてしまいました。
朝、
「グッモーニン」
という元気いっぱいのいっしょさんの声で目が覚めました。
朝ごはんの前に、目の前にある砂丘を登って、朝日をおがむのです。
天気は曇りっぽいのですが、うーん登るだけ登ってみよう!
最初はうんしょうんしょと前を歩く友人と日本人女性に着いていけていたのですが、登れば登るほど坂がキツくなり、砂に足がとられるおかげでものすごい息切れが・・。おまけに砂風が追い討ちをかけるように吹き込んできて、思うように体が進まない。
朝起きてから一滴の水も飲んでいないため、すでに喉はからからで水分が欲しい~!!
少し間違えて左右どちらかに体が傾けば、あっという間にゴロゴロと下へ転がってしまいそう。左右の分岐点ぎりぎりの部分を歩いていているので、ここで下に落ちてなるものかとヒヤヒヤものです。
気がつけば二人とどんどん差が出来てきて、その姿はどんどん遠くなっていきます。
これ以上登ることって出来るのだろうか。登っても登っても頂上は見えてこないのです。。
サハラマラソンする人たちって何て物好きなんだろう。
見上げれば坂はまだまだまだまだ大きくそびえたっていて、今いる地点なんて頂上からはほど遠い感じです。
まるで学生の頃にあったマラソン大会並みの苦しさです。
後ろを歩くスペイン人のカップルは、男の子はかなり余裕があり、先に行ったり戻ったりしながら、私と同じようにひいひい言う彼女を気遣い「がんばれ~」とか「もう少し~」とエールを送って手を貸してあげたりしています。ああ何て優しい彼氏なんだろう。
そして友人はというと、私を振り返ることもなく1人でひょいひょいと砂丘を登っていき、もうその姿なんて米粒のようです。
おいっ!!少しは後ろを振り返ってくれ!!
最後にはスペイン人の彼に
「終わりのないものなんてないよ!」
と励まされ抜かされる始末。
結局、これ以上登っても朝日は見えないということでトップの2人が降りてきて、ここら辺で写真を撮ることになりました。
「あんたの冷たさにはびっくりだ!!」
軽快に砂丘を下ってきた友人にぜいぜいと息を切らしながら文句を言うと、さすがに悪いと思ったのか、下りの坂は同じペースで降りていってくれました。
別に下りは気遣ってくれなくていいんですけどね。だってほとんど転がるだけ。
日本人の男って何かズレてる・・。
キーンとアラレちゃんのような格好で下りながら、人に頼らず自分の力で生きていこう、と強く決心したのでした。
さて、軽い運動をしたところでテントに戻って朝食です。
砂漠での朝食なんて結構簡素なものかと思いきや、パンとチーズ・その他飲み物が数種類出て中々バラエティ豊かなメニューです。
コーヒーを飲んで体の中から温まり生き返った後、歯を磨きにテントの外に出てみると、いつからいたのでしょうか。
ベルベル人の子供達が、座り込んでぬいぐるみを並べています。
ぬいぐるみは手作りのようで、らくだをモチーフにしたものや鳥、人など何種類かあり一つ一つそれぞれビーズなどが縫い付けてあり、デザインが独特でとってもかわいい!!
「こんにちは。いくら?」
と尋ねると、少し怯えた顔をして
50DHと指で砂に値段を書きます。
「どこから来たの?」
色々質問をしてみたのですが、英語がわからないようでしたのでボディランゲージで何とか会話を試みると、少し先にあるテントに住んでいて、お母さんがぬいぐるみを手で縫って作っているということでした。
ほんとはもっと欲しかったのですが、結構荷物になりそうな予感がしたので、うーんと悩みに悩み数種類の中から鳥とラクダの2つを選び出しました。
買って御礼を言ってしばらくした後には、彼らは自分のテントに戻ったのでしょうか。
その姿はどこにもありませんでした。
さあ、ラクダに乗って昨日のスタート地点まで戻る時間になりました。
ラクダはみんな固まって待機しており、その半径数メートル地帯には、おびただしい数のラクダのフンがころがっていました。それにしてもものすごい量です。
そういえば、乗っているときにもポロポロとフンをしていたっけ・・。
近づいて写真を撮ろうとすると、フン、と顔を背け、しつこくしていたら歯を出してものすごいブサイク顔へと変貌し始めたので、これはヤバイと足早に彼らの視界の外へと逃げ込みました。
帰りの砂漠では、行きの時より砂漠が美しく見え、砂丘の合間から、隣の国であるアルジェリアを見ることも出来ました。
行きと同じラクダに乗っていたので、後ろの友人は
「こいつは相変わらず気分散漫で揺れる」
と言ってラクダから降り、スペイン人の彼と砂漠に飛び込んだり、転がったりしていました。
確かに揺れるラクダにあたってしまった場合、自分で歩いた方が楽なのかもしれません。
やがて、ムハンマドさんの泊まるホテルが見えてきて、何人かのフランス人がこれからラクダツアーに出かけるらしく待機をしているのが見えました。
彼らも今からスペシャルな砂漠の夜を体験することになるのでしょう。
こうして砂漠ツアーは雨に降られることもなく無事に終わりを告げ、私達は次の目的地である迷宮のフェズへと向かったのでした。
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