フィジー旅行の日記?

2005/08/29 - 2005/09/03

　4泊6日でフィジーに行ってきました。
　初日は成田を発って機内泊、2日目はフィジーのビチレブ島到着の後、国内線でタベウニ島へ移動、マラブ・プランテーション・リゾートに宿泊、3日目と4日目は同リゾートで終日自由行動、5日目はタベウニ島を発ちビチレブ島へ移動、シェラトン・フィジー・リゾートに宿泊、6日目は帰途に、という旅程です。

　では、旅も終盤に差し掛かった4日目の後半です。

エリア タベウニ島(フィジー)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 航空会社: フィジー エアウェイズ

妻：昼食後はまた日がかげってきてしまいました。この日はつくづくこのパターンでちょっと残念。でも、私としては、午前中の疲れがあるし、怪我までしちゃったしで、ハンモックで読書をするつもりでいました。成田空港で受け取って（※）以来、完全に荷物に埋もれてしまった文庫本をごそごそ探していると、「海に行こうか」と夫。「午前中の体たらくのまま泳ぎから遠のくと、次に泳ぐ機会があったときに恐怖心を抱いちゃうから」などと良く分からないことを言っていたので断ろうとしたら、「誰かさんが水中用カメラを使い切れなかったし」と痛いところを突いてきた。というわけで仕方なく、ビーチに付いて行くことにしたのでした。
夫：お昼ご飯を挟んで1時間ちょっとだというのに、あっという間に潮が満ちていた海。すごい変わり様。
※フィジー観光当局などが主催したキャンペーンで、フィジー旅行者に文庫本が1冊プレゼントされるという企画があったのでした。

妻：スノーケリングの準備を着々と始めていた夫でしたが、「フィンと顔に着けるのがない」と。……。何もないんじゃん！
どうやら、午前中溺れかかったショックで、ボートの中に一式忘れてきてしまった模様。これ幸いとブレに戻ろうと提案しようとしたら、私の道具で泳ぐと言い出す始末。そう来たか…。
ここまで来ると半ば予想はしていましたが、私が借りていたフィンに無理矢理足を突っ込み纏足みたいになりながら、入ったと喜んでいたのでした。はいはい、良かったね…。
夫：喜び勇んで海に入って行ったものの、水が午前中よりさらに冷たくなり、また、流れも速くなっていました。しかし、渋る妻を引き連れて来た手前、弱音は吐けず、しばらく浅瀬で準備運動をするはめに。

夫：エンゼルフィッシュのような魚がいました。流れが速いせいで水が濁ってしまっており、キレイに写らなかったのが残念です。
なお、この辺りは午前中なら膝程の深さもないところでした。写真を撮った頃の水深は1.5ｍくらいだったので、1ｍくらいカサが増したことになります。月の引力ってすごいんですねぇ。

夫：しばらく一緒にたゆたっていたら、30〜40ｃｍくらいはありそうな魚がやって来ました（写真右上）。たいした大きさではないのかもしれませんが、この旅行の中で見た中では最大級でした。

夫：午前中の恐怖を振り払い、もう10ｍほど沖の方に進んでみました。そしたら、ものすごく地味ぃ〜な魚が群れをなして泳いでいるのに出会いました。みんなで海底をついばんでいたと思いきや、パッと身を翻し岩を突ついたりと、なかなか統率されています。これは、妻にも見せねばと、急いで浜辺に戻ったのでした。

妻：いつものハンモックでうとうとしていたら、夫が戻ってきて、「魚の群れがいるから見ておいた方がいい。交代しよう。」とのこと。どうしても写真を撮らせたいようだったので行ってみることに。（傷口も乾いたことだし）
夫の指示を仰ぎながら沖へ進むと、確かにいっぱいいました。食用みたいなのが。動きは速いけど、一箇所に留まる時間が長いので意外と撮影し易かったです。
でも、個人的には、普通の魚がいっぱいいるより、ちょっとでいいからキレイな魚を近くで見れる方がいいなぁ。

妻：今度はちゃんとシャッターを切ることができたので、数枚写した後、また夫と交代しました。結局、1時間もかからないくらいでフィルムを使い果たし、スノーケリングは終了することに。夫は、写真を撮りまくったし、泳ぎの自信をわずかながら回復したしで満足げ。良かったね！
夫：ブレに戻る頃になってうっすらと日が射してきました。我々が愛用してきたハンモックで、いつの間にかおじさんが読書を。絵になる感じです。

夫：帰路にあったパパイヤの木。実がたわわになっています。旅行会社のスタッフによると、道に生えているのは誰が食べてもいいとのことだったけど、ぎりぎりダイブショップの敷地内だし、そもそも3ｍくらいの高さにあって手が届かないということで断念。
妻：ブレに戻る途中プールの前を通りかかり、まだ一度も入っていないことに気付いたので試してみることに。ところが、異様に水が冷たかったのです！日がかげりがちだっただけあります。しかも、相当深くて、私の背丈くらいありそうでした。なので、泳ぐというより肩まで冷水に浸かって修行しているといった感じ。
夫：ニンニンニンニン（ハットリ君の真似）。
妻：震えながらブレへ帰り、一目散でシャワーを浴び、ようやく生き返ったのでした。

妻：ちょっと温まったところで、しばらくのんびりすることに。初日にもらっていたフィジー・ウォーターを飲んで寛ぎました。評判どおり飲み易いし、パッケージがかわいいしでお気に入りになりました。
夫：この日はスノーケリングの他にサンセット・クルーズというのも一応予約していたのですが、スタッフの反応が今ひとつだったので確認しに行ったところ、クルーズは中止で、代わりにビーチでサンセット・カクテルってのを催すのでそれに行ってもらいたいとのことでした。元々船を出す予定のない日で、当日になってから依頼したのがいけなかったらしい。しょうがないので、そちらの催し物に出かけることにしました。

夫：ビーチに着くと先刻より一層潮が満ちていて、ちょっとうねりも出てきてました。あんまりクルーズに向いていないようで、ある意味安心しました。
でも、そんな中、NZのお2人さんとイタリアから来たというお兄さん2人がカヤックを楽しんでいたので、我々もやってみるかと妻をからかったら、見事に無視されました。よっぽど嫌みたいだった。
妻：ビーチの少し南側では、催し物の準備が着々と進んでいましたが、もう少し時間がかかるようだったので、いつものハンモックで待つことに。ぼんやり西の空を見て気付いたんですが、水平線の辺りが雲で覆われていて、そもそも、サンセットが見られないんじゃないかと。ただの飲み会になっちゃうのかな？

夫：海を見ていたら、フィンも着けずに沖に泳いでいく果敢な人が現れました。チャレンジャーだなぁと感心していると、続いて黒い犬がダイブ。この辺の犬は泳ぐのが好きなんだねなどと妻と談笑していたところ、自分が話題にされているのに気付いたのか、その犬は早々に陸に上がるやいなや、水気を払いながらこちらに猛然とダッシュしてきたのです！おまけに、前日、泳がずに木陰にいた犬（色は同じく黒だけど、やや小柄）までどこからともなく現れて、2頭が体当たり同然に摺り寄ってきたのでした。せっかくシャワーを浴びたのに、犬達（特に大きい方）はお構いなしで、塩水をなすり付けたり、甘噛みしたり、舐めたりとやりたい放題の大ハシャギ。しかも、妻はあまり犬が得意じゃないのでキャーキャー騒いでしまい、犬はそれを喜んでいるものと勘違いして、さらに“あばれはっちゃく”になるという悪循環に。事態を重く見たワタクシめは、大きい犬を手なずけることに挑戦、適当に頭や肩のツボ（？）を押してやったり、揉んでやったりしたところ、気持ちが良いのか大人しくなったのでした。もしかして“魔物使い”のセンスあり！？

妻：カクテルを振る舞い始めたか確認に行こうとしたのですが、黒犬2頭も一緒に付いてきてしまいます。夫のマッサージが気に入ったようで、私達の側を離れる気配がありませんでした。取り敢えず、海の写真を撮るなどして気を紛らわせてみました。
夫：我々が犬の処遇に悩んでいたところに、映画撮影でもしているのかと見紛うようなキレイな花嫁さんとカッコイイ新郎さんが現れました。何とカメラマンを従えていたのです！すごい！オシャレ！セレブ！
黒犬達がそちらに付いて行くのかなと、ちょっと意地悪な期待を抱いたのですが全くダメ。私の足を踏みつけたままグーグー眠りこける始末でした。足の甲にツメが食い込んでるってば！

夫：何だか自分の足が犬のヨダレ臭くなってきたのに気付きました。犬から離れることができるしと、いったんリゾートに戻り足を洗ってから出直すことに。
そうこうしてからビーチに出かけ直したら、サンセット・カクテルは既に撤収されていたのでした。が〜ん…。
妻：サンセット・カクテルはさておき、タベウニ島滞在最後の1日なのだから残りを有意義に過ごさねば。
夕焼けが撮ってくださいと言わんばかりに映えていたので、背景にして写してもらいました。

妻：こちらは、ビーチに残されていたサンセット・カクテル用（もしかしたら、セレブなお2人用？）のオブジェ。夫がポーズを決めているつもりのようですが、こんな使い方をするものではないと思う。
夫：このあと、みるみる日が沈んで暗くなってきたので、ブレに戻り夕食を待つことにした。ところが、部屋に戻ってから貴重品をセーフティ・ボックスに預けたままにしていたのを思い出し、取り急ぎカウンターへ。

妻：ブレを出た頃には既に真っ暗。懐中電灯を持っているものの、よく見えないので不安になります。
夫：歩くたびに足元でガサゴソという物音がするので、妻が恐る恐るといった様子で懐中電灯で照らすと、10ｃｍちょっとの蛙がピョコピョコ歩いている姿が浮かび上がりました。結構デカイ。そして、不恰好。見えたら見えたなりに無気味だったのでした。

妻：ブレに戻るなりグーグー寝始めた夫の図です。日頃から居眠りするごとに写真を撮られている私としては、またとない仕返しのチャンス到来。存分に激写したのでした。
夫：この後、満足した妻がいつものように居眠りを始めたので、再反撃のチャンスとカメラを構えたところ夕食の時間を知らせる銅鑼が！むくりと起き上がる妻。くぅ、惜しい！
妻：この日でマラブ・プランテーション・リゾートでの夕食も最後になることから、白ワインをいただきながらということにしました。
1品目は2人とも同じものを注文。ゴルゴンゾーラと思われるチーズで仕立てたスープ。濃厚な味わい。
2品目は、私がトマトパスタ。夫がキングフィッシュのフライに、ブロッコリーとニンジンをボイルしたもの、ピーマンとトマトを炒めたものが1皿になったもの。パスタも美味しかったですが、フライもパプリカ入りのピリッとしたソースがアクセントになっていてとても美味しかったです。
最後のデザートも2人とも一緒でアップルパイを。満足です！
夫：ブレに戻る途中、星空を見上げたら前々日ほどではないもののたくさんの星が瞬いていました。メガネじゃなく、コンタクトをつけた甲斐があったと喜ぶ妻。良かったね。
ブレに戻って荷物をパッキング。いよいよこの島とお別れかと思うとやっぱり寂しい。ふと見上げたベッドサイドの梁のところにヤモリ君がいたが、もはや何とも思わず。これでこそタベウニ島だ！

　これにて4日目も終了です。いよいよタベウニ島を発つ5日目に続きます。