1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
自動車は自由に乗れて便利だから、誰でも自家用車を持ちたいと考えるのは自然の流れである。
道路が良くなるほど便利さが増し、車は増えてゆく。
私の本籍地(富山県小矢部市)では、北陸道の開通で金沢までの通勤が便利となり、逆に金沢からの通勤者も生まれた。
鉄道が不便なので、一家で3台も車を持つ家もできる。
金沢経済圏が拡大し、拡散したことになる。
自動車は、社会構造まで変えてしまうのだ。
いったん車を持ってしまうと、税金、償却費、維持費のため「乗らなければ損」になる。
それに反して、飛行機や電車やバスなどの公共輸送では、移動距離に比例して運賃がかかる。
車は、乗っても乗らなくても必要な固定費が多く、移動距離当りの経費が少ない。
すると公共交通の利用者が減り、ますます赤字がかさみ、やがて廃止のやむなきに至る。
これも車社会のこわさだ。
特に家族旅行のように多人数で動く場合には、車の経済的優位性や便利さがぐんと高まる。
生活パターンは一層車社会型に傾き、さらに週末連休や長期休暇の増加がそれに拍車をかける。
自動車はエネルギーの無駄が多くて、効率がぐんと低いばかりではなく、地球温暖化の主因である炭酸ガスの排出量は、鉄道の10倍だ。
すでに異常気象で地球が悲鳴を上げ始めているのに、まだ自家用車の普及している人口は、全世界のせいぜい4分の1程度に過ぎない。
これから世界中でますます車が増えてゆくのは、目に見えている。
なのに、すでに地球と自家用車との闘いが始まっている。
われわれ人類は、地球の将来にどれだけ負担をかけながらも、便利さを選んでよいのだろうか。
これからは、便利な自家用車を選ぶか、悲鳴を上げつつある地球を救うか、人類の英知がどちらに組するかを問われつつある時代と考える。
と申す私もドライブが好きで、すでに五大陸で40万キロを運転し、貴重な大気を汚しまくってきた。
罪悪感が乏しく、楽しさの誘惑に負けているからだ。
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