2005/12/09 - 2005/12/11
382位(同エリア538件中)
fk7611さん
- fk7611さんTOP
- 旅行記50冊
- クチコミ47件
- Q&A回答0件
- 182,901アクセス
- フォロワー1人
1602年、隣国のサヴォワに攻め込まれたジュネーブは、
旧市街を中心に攻防戦を繰り広げ、ついに敵を撃退し、
ジュネーブの独立を守りました。
「エスカラード」は、その戦いの犠牲者を悼むと共に、
ジュネーブの独立を守った日として、ジュネーブ人の
心に深く刻み込まれています。
-
今年は12月9日(金曜日)から始まりました。
夕方、旧市街へ赴くと、何処からともなく
太鼓や笛の音が。
しばらくすると、鼓笛隊がやってきました。 -
古式ゆかしい衣装を身にまとい、旧市街を
行進していきます。 -
続いて鉄砲隊です。
この鉄砲は火縄銃で、行進時にはちゃんと
火縄に火をともし、行進していました。
翌日以降、この鉄砲が火を噴きます。 -
長槍隊の行進も、迫力があります。
-
旧市街を出発した行進は、まず、繁華街へ向う
旧市街の壁の下で止まり、壁のレリーフに献花を
します。
この壁は、旧城壁の壁で、レリーフは、1602年
の戦いの犠牲者を悼むものです。 -
女性陣も、旧装束で行進に参加します。
最後は、レマン湖対岸の教会前に集結し、
献花と共に式典が行われました。 -
翌10日には、市庁舎のアラバマ・サロンが
一般公開されました。
ここは、以前、赤十字会議が行われたり、
ジュネーブでの重要な会議が行われた
場所です。 -
サン・ピエール大聖堂前の広場では、
鉄砲隊による集団発砲の演技が行われました。 -
長槍隊は、鉄砲隊の守備も行います。
先込式火縄銃なので、火薬と弾薬の
充填に時間がかかるので、その間の
守りを長槍隊が行っていました。 -
市庁舎裏では、羊の丸焼きが行われていました。
バケツに錘を入れ、持ち上げたものが
ゆっくり下りてくると、櫛を回すというものでした。 -
直火での丸焼きでは、中まで火が通りにくいので、
表面が焼けたら「炎の料理人」が解体し、
あらためて、肉に火を通していました。 -
給仕している屋台も、古めかしい作りで、
こだわりを感じます。 -
最終的に、お肉は野菜と煮込まれて出されます。
少し羊独特の臭いがありますが、まずまずでした。
15フランと高かったですが。 -
その横では、30分毎に大砲が発射されていました。
火薬を詰めるところから説明しつつ、最後は、
「さあ、皆さん、気をつけてください・・・」
「ドッカーン!!」
空気の振動が感じられました。
音は、数Km以上はなれたサレーブ山(フランス領)
にこだましていました。 -
合間に近づけるので見てみると、この大砲は
1997年に作られたものでした。 -
年に一度、エスカラードの時にだけ通れる、
「モヌティエール通り」の入り口です。
普段はアパートの入り口ですが。 -
「モヌティエール通り」は、旧城郭の通路で、
敵が押し寄せてきても、一気に中に入れないように、
非常に狭くなっています。 -
保存会の人たちが、松明で明かりを
灯してくれています。
その為、入り口で「寄付(募金)」
をする人がほとんどです。 -
「モヌティエール通り」を抜けきったところには、
冬のジュネーブの名物「Vin chaud(ヴァン・ショー)」
というホットワインが給仕されています。
これは、赤ワインに柑橘系の果物、ハーブ、
砂糖を入れて煮込んだもので、アルコールは
かなり飛んでいますが、温まります。
日本の甘酒のような感覚です。
これにも、寄付(募金)をする人がほとんどです。 -
前後しますが、「モヌティエール」へ下りる階段では、
継ぎ梯子を使った城壁のぼりの演技が
行われていました。 -
開放されている市庁舎の中庭では、
楽団の演奏が行われます。 -
旧市街を羊がお通りです。
ころころの糞が沢山転がっていました。 -
騎馬や馬も沢山通り、その糞も大量です。
つまり、足元注意! -
市庁舎前の旧武器庫では、スープが売り出されます。
これは、1602年の戦いの際、城壁をよじ登る
敵兵に、煮えたぎったスープを浴びせかけて
撃退したという故事にならってのものです。 -
スープは、野菜が溶けるまで煮込まれ、
素朴な味わいです。
スープは、容器を持っていけば、安く分けてくれますが、
やはり、毎年変る陶器製のスープポッドと共に。 -
今年のスープポッドはこれ。
と言っても、毎年、「Escalade 1602」と書かれている
だけで、その年の年号は入っていませんが・・・
去年より、色が白っぽいようです。
スープと合わせて8フラン。
紙のナプキンもくれるので、食べ終わったら、
中を拭いてお持ち帰りください。
(捨てて帰る人は誰も居ません) -
最終日の全体パレードです。
場所取りが難しいです。 -
松明と共に行進するので、写真を撮ると、
煙に光が反射し、もやのようになります。
ちなみに、後で鼻をかむと、すすが出てきます。 -
30分後とに発砲していた大砲も、
全体行進に参加します。 -
勇壮な騎士達の行進が続きます。
-
武具が荷車に載せて披露されていきます。
行進は、繁華街のMolard広場に集結し、
式典を行った後も進んでいきます。 -
これは、チョコレートで出来たお菓子で、
エスカラードの「スープ鍋」を模ったものです。
11月頃からお菓子屋さんの店先に並びます。
中には、砂糖菓子が詰っていたり。
大きなものでは、上にお城と大砲が。
ちなみに、全てチョコレートで出来ているので、
全部食べる事が出来ます。
高さ20cmほどのもので、40フラン弱と、ちょっと
お高いですが。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
32