2005/11/10 - 2005/11/11
4403位(同エリア6975件中)
7265さん
2度目のローマ旅行は、ヴァチカンとフォロロマーノを中心に観光を楽しんで来ました。
前回は夏だったので見られなかった、夜景も盛りだくさんです。
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12時30分。ローマに到着。まず真っ先に向かったのは共和国広場。
映画「ローマの休日」で王女が逃げ出して最初にたどり着いたのが、ここにあるナイアディの噴水だったとか。
おぼろげにしか思い出せないので、再びDVDを借りなくては、と感じた。 -
共和国広場を取り囲む建物のうち、ローマ三越の側にあるオープンテラスのトラットリア「piccarozzi」でランチを食べることに。
ここが大当たりだった!
特におすすめの、このトマトサラダは3〜4ユーロ程度。
見た目の美しさもさることながら、味も抜群!
トマトそのものの濃い味を存分に引き立てるシンプルな味付けが最高だった。 -
同じお店で頼んだマッシュルームのソテー。
こちらも肉厚でジューシー。味付けも濃すぎずきのこの美味しさが十分感じられた。
これも3〜4ユーロ程度と安い。 -
さらに、ピッツァ。
ここではピッツァのメニューがこれ一種類しかない。珍しい。
ローマ風の薄いピッツァではなく、カリカリと噛みごたえのあるクリスピーな生地に、コクのあるトマトソースとチーズが乗っただけのシンプルなもの。
でも、不思議なうまみがあり、これまでイタリアで食べたことのないハマる味わいだった。
ちなみに、この店には日本語メニューがある。
さすがローマ三越の近くだけのことはある。
でも日本人の姿は全然見られなかったので、快適な食事が楽しめた。 -
食事を済ませ、少し買い物をしたあと、向かったのはトレビの泉、そしてスペイン広場。
夏に訪れたときは暑くて誰もいなかったスペイン階段に、たくさんの人が座っていたので、ようやくイメージ通りのスペイン広場の雰囲気を楽しむことができ満足だった。
せっかくなので広場目の前のバール、バルチャッカでジェラードを買って、ベタなローマらしさに浸ってみた。 -
スペイン広場を起点にのびている、高級ブランド街、コンドッティ通り。
ブランドショップには用事がなかったけど、どんな雰囲気なのか覗こうと思って通りに足を踏み入れると、ちょうど通りの隙間からまぶしい夕陽が顔を出していた。
規則正しく並んだガス灯のシルエットがとても美しい。 -
スペイン階段をのぼり、左手に進むとボルゲーゼ公園にあるピンチョの丘に通じる。
その途中で眺めたローマの夕景。
あちこちに点在する教会のクーポラの、美しいシルエットが望めた。
大きな夕陽によってオレンジ色に染め上げられたローマの街並は、どこか神々しい雰囲気。 -
ピンチョの丘までたどりつき、見下ろすとポポロ広場のオベリスクは修復中だった。
それでも、写真でラッピングした囲いをつける努力に感心。
だんだん暗くなっていく街並を見下ろしながら、再びスペイン広場まで戻り、この日の観光を終了した。 -
ローマ2日の午前。
まず真っ先に向かったのがバチカン美術館。
長蛇の行列を少しでも免れるために、開館時間の30分前に並び始める。
既に入り口には50mほどの列が出来ていた。
でも以前通りがかった時は、その4倍くらいの行列になっていたので、早めに出て正解だったと安堵する。
結局、開館の8時45分から遅れることわずか10分で入場ゲートにたどり着くことができた。
ここで約2時間の芸術鑑賞。
やはり全くもって時間は足りなかった。
でも限られたローマ滞在の中で見たい場所はまだほかにもあったので、走りばしりでバチカンをあとにする。 -
続いて向かったのはサンピエトロ寺院。
真っ青な空をバックに建つ巨大な白亜の大聖堂は、さすがに堂々としたたたずまい。
内部はきらびやかな装飾があちらこちらにほどこされ、荘厳な雰囲気。
あまりの巨大さに圧倒されていると、聖歌隊の清らかな歌声が聞こえて来た。
祭壇の前方には大勢の人だかりができている。
何が行われているんだろう?と、背の高い外国人の合間を縫って前の方に進んでみると、なんとそこにはローマ法王の姿があった。
品のある穏やかな口調の説法が寺院内に響き渡る。
あとで聞いたところによると、私たちは1年にたった1度、法王が一般人の前に現れる日にあたったらしい。
この先一生ありえないであろう幸運に、いつまでも興奮が冷めやらなかった。 -
サンピエトロ広場をあとにし、早めのランチを食べることに。
サンタンジェロ城方面に伸びるPio通りには、多数のリストランテやトラットリアが軒を連ねている。
選んだのは、「地球の歩き方」に載っていた「Tazverna Tre Pupazzi」。
前日に味をしめたトマトサラダと、エビとルッコラのタリアテッレ、ミラノ風カツレツをオーダーする。
しかし、イタリアで初めて美味しくないパスタにあたってしまった!
エビもルッコラも主張が強く単独では美味しいのだが、これが合わさるとビミョーな味わいになる。
しかもソースがきちんとできていないのか、かなり水っぽかった。
ほかの料理はとてもおいしかったので、ほかのパスタならおいしかったのかもしれない。
今回は2人旅だったので、1回の旅で食せる料理の数は非常に少ない。
その貴重な機会が残念なものになってしまい、非常に悔しかった。。 -
気を取り直して、サンタンジェロ城へ。
青空をバックに誇らしげに建つ城の堂々とした姿を橋から眺めた。
その後、次の目的地、コロッセオを目指す。
1日フリー切符(4ユーロ)を買っていたので、まずはヴィットリオエマヌエーレ2世通へ出てバスに乗り、ヴェネツィア広場で乗り換えてコロッセオへと向かった。 -
バスを降り、コロッセオに到着。
前回来た時は暑くて疲れ果てて入場しなかったので、今回は勇んで内部へ入場する。
さほど混んでいない印象だったが、セキュリティチェックを経て内部へ入ったところに長い行列が出来ていた。
結局、約30分ほど並んでようやくチケットを購入し、中に入ることができた。
地元のサッカースタジアムよりもずっと巨大な競技場に、ローマ帝国の圧倒的な力を思い知る。
崩れ去った場所と、残っている場所を繋ぎ合わせて、在りし日の壮大な姿を想像してみた。
2階から眺めるフォロロマーノの姿もまた、壮大で美しかった。 -
コロッセオをあとにし、本日のメインイベント、フォロロマーノへと向かう。
まずは、コンスタンティヌス帝の凱旋門を見学。
ナポレオンが唯一フランスに持ち帰れなかったものが、このローマ最大の凱旋門だったとか。
これをモデルにパリの凱旋門を作ったと言う話から、いかにすごいものだったのかを実感できる。 -
1世紀後半に作られたティトゥス帝の凱旋門。
コンスタンティヌスの凱旋門に比べると若干小さいが、内部に施された細かな彫刻はみごとだった。 -
コロッセオの入場券とセットになっているパラティーノの丘に登る。
こちらはコロッセオの混雑に比べて人影がまばらだ。
入場券を買うときはコロッセオで買わずにこちらで買った方が時間の節約になるという噂もうなずける。
神話上では、双子神のロムロスとレムスがこの丘に街を建設したことがローマのはじまりだと言われている。
下の遺跡よりもさらに古いと思われる遺跡群が、夕陽に照らされてオレンジ色に輝いていた。
長い歴史を見守って来たであろう笠松が、どことなく寂しげにポツポツと立っている。
この旅で一番心に残るワンシーンだった。 -
パラティーノの丘の上にあるファルネジアーニ庭園から、フォロロマーノ全体を見下ろす。
地図で見るよりもずっと長く続くフォロロマーノの規模の大きさに圧倒される。
3回に分けて全体をおさめるパノラマ写真を撮ってみたものの、実際に目で見た感動は伝えきれなさそうだったので、しっかり心に刻み込むことにした。 -
再びフォロロマーノに降りて散策を続ける。
これは、2世紀にアントニヌス帝が妻のファウスティーナのために建造したという神殿。
11世紀、この神殿の列柱の背後に教会を建てたため、古代と中世の建築様式がミックスされた珍しい形の建物になったとか。 -
左奥の列柱は、巫女たちが燃え続ける火を守り続けていたという、ヴェスタの神殿。
右手前の列柱は、双子神に捧げたカストルとポルックスの神殿。
どちらも、列柱の大きさから、いかに巨大な神殿だったか伺える。
しかしこの柱、よく倒れずに残っているものだ。 -
203年に建立された、セウェルス帝の凱旋門。
ローマ最大というコンスタンティヌス帝の凱旋門よりもなぜか大きく見えるのは、そこに施された細やかな彫刻があまりにも見事なせいかもしれない。
ちょうどここまでたどり着いた頃、上の方からピーっというけたたましい笛の音と、イタリア語で何やら叫んでいる女性の声が聞こえてきた。
時計を見ると16時30分。どうやら、閉園時間が近付いたらしい。
あわてて、階段を上り、フォロロマーノをあとにした。 -
カンピドーリオの丘の上、市庁舎の脇にぽつんと立っているこの像。
ロムロスとレムスがオオカミに助けられたという伝説を示している。 -
どうしてもフォロロマーノの夕景を眺めたかったので、若干時間をつぶすために、「真実の口」があるサンタ マリア イン コスメディアン教会でお約束の写真を撮りに行くことに。
カンピドーリオ広場から早足で歩いて10分ほどでたどり着き、なんとか閉館時間の17時までに、入場することができた。
少し並んで写真を無事撮り終え、帰りはバスで再び広場まで戻る。 -
カンピドーリオ広場は、ミケランジェロがその設計に携わっている。
と言っても、完成したのは彼の死後400年も経ってからだったらしい。
限りあるスペースをいかすために階段側を狭く、広場側を広くした台形の形がおもしろい。
ちょうどいい具合に夜空が青い闇に包まれ始めてきた。 -
市庁舎を正面に右手と左手の両方に、フォロロマーノが一望できるスポットがある。
どちらも暗くなる前から場所取りをしている観光客や地元のカップルの姿が目立った。
個人的には、どちらかと言えば向かって右手の方がダイナミックな風景が楽しめるように思う。
刻一刻と暗くなるにつれ、ライトアップされた遺跡が美しく輝いていく。
数々の素晴らしい夜景をみたことがあったけど、これだけ古い遺跡のライトアップは初めてだったので、感慨深いものがあった。 -
続いて、ヴェネツィア広場に移動し、ヴィットリオ エマヌエーレ2世記念堂の夜景を楽しむ。
イタリア統一の立役者である初代国王、ヴィットリオ エマヌエーレ2世の偉業を記念して立てられた。
1911年完成という比較的新しい建物だけに、若干周囲の風景にとけ込めきれていない感があるが、それでもその迫力はものすごいものがある。
おそらくローマで最も威圧的な建物なのではないだろうか。 -
ヴェネツィア広場から、コルソ通りを北上する。
コルソ通りはモダンなショップが立ち並び、にぎやかな雰囲気。
途中、デパートのリナシェンテでお土産を買い、トレビの泉へ向かった。
前日に見た昼間の姿とはまた違った美しさ。
でも混雑は昼間となんら変わらない。 -
ピエトラ広場にある145年に建てられたハドリアヌス帝の神殿跡。
11本もの大理石で出来たコリント式列柱がしっかり残っている。
現在は証券取引所として使われているらしい。
あまりの規模に、パンテオンと勘違いしてしまった。 -
今度こそ本物のパンテオン。
118年に建てられたもので、数ある古代ローマ建築の中で最も完全な姿を今に伝える建造物なのだとか。
こちらを見ると、やはり先ほどの神殿とは段違いの規模に納得する。
パンテオンが立つロトンダ広場のリストランテでは、少し肌寒いにも関わらず、イタリア人たちがテラス席でにぎやかに食事を楽しんでいた。
本当はこの輪に混じりたかったが、ホテルが遠いこともあり、あまり遅くなると怖いので、泣く泣く足早に立ち去ることにした。
ホテルまで帰るには、まず地下鉄に乗る必要がある。
そこで比較的大きな通りに出て、とりあえずバチカン方面のバスを探した。
すると、カブール広場行きのバスが来たので飛び乗り、そこからA線レバント駅まで歩くことにした。
ところが、降りてみると暗さで方向感覚がなくなり、どちらに歩いたら駅があるのか全く分からなくなってしまった。
近くのバス停でバス待ちをしていた老婦人に地図を見せながら「ここはどこ?」と尋ねたが、フランス人だった彼女たちには全く言葉が通じない。
と、あせっていたところに、運良くA線チプロ駅行きのバスが来たので、またあわてて乗り込む。
やっとの思いで駅までたどり着き、無事地下鉄に乗ることができた。
ここからさらに3駅先のコルネリア駅で下車し、ホテル方面行きのバスに乗って、ようやく落ち着ける場所までたどり着くことができた。
交通至難な場所のホテルだと、観光の時間が減ってしまうのでよくないと改めて実感した。
でも、バスの路線図がなくても、乗り放題チケットがあってかつ地図さえ頭に入っていれば、どこへでも行けるということを学んだ。
海外旅行レベルが1レベル上がった気がした。 -
ローマ最後の食事は、ホテルから歩いてすぐの場所にあるリストランテをチョイス。
巨大ホテルの近くにある店だけあって、英語メニューはおろか、日本語メニューまでしっかり用意されていた。
が、店内を見渡すと日本人の姿は全く見受けられず、21時過ぎの店内では地元客や外国人観光客がにぎやかに食事を楽しんでいた。
流しのアコーディオン弾きも現れ、さらに場が盛り上がる。
なかなかいい雰囲気だ。
早速、シーフードマリネ、ポルチーニのピッツァ、ローマ風ニョッキ、赤ワインをオーダーする。
ニョッキのみ、巨大過ぎて食べきれなかったが、あとはしっかり完食。
ワインも料理もすこぶる美味しく、アタリだったと実感する。
隣りの席に座っていたブラジル人の老夫婦が英語で話しかけて来た。つたない英語だけど、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれる姿勢がうれしい。
私もカタコトの英語をつないで、必死に会話を続けた。
こうして、イタリア最後の晩餐はとても楽しく過ぎて行った。
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この旅行記へのコメント (3)
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- ちょめたんさん 2006/03/02 18:42:55
- 今晩は 7265さん
- 2回目のローマは安全でしたか?綺麗な写真と美味しそうなお料理ですが?
ローマ行こうということになったのですが、治安が悪いと何処にでも書いてあるので不安です、ローマの休日の名所は見てみたいですが心構えはどうすれば良いですか?ピザも食べたいです。
- 7265さん からの返信 2006/03/03 15:34:05
- ちょめたんさんへ
- はじめまして。書き込みありがとうございます!
「ローマでケチケチハネムーン」では、ローマ=怖いというイメージがついてしまったかもしれませんが、私自身の体験では2度目のローマはまったくこわい目にはあいませんでしたので、安心してください!
「スリやひったくりはいて当然」という心構えと、それなりの対策があれば、安心して旅を楽しむ事ができる、と私はイタリア通の方に教わりました。
対策は、ベタですがカードと大きいお金、航空券はバッグの中に入れないこと。
他の国などで安全な旅行を何度か経験していると、ついこういう努力を怠りがちですが、南イタリアに限っては万全で望んだ方がいいと思います。
なぜなら、「スリにあったらどうしよう」とビクビクしていると、最初の旅行の私たちのように旅が思い切り楽しめなくなるからです。
「最悪カバンを盗まれても生きていける」という状況を作っておくだけでも、全然気分がちがいますよ。
また、基本的なことですが、「カバンを車道側に持たない」とか『食事中でもカバンを椅子の上におかない」などの注意はするにこしたことはないと思います。
特にオープンテラスのレストランは要注意ですね。
あとは、スーツケースとは別に手荷物で1日分の着替えを用意すること。
初めてのイタリア旅行の際、往復合わせて3人分の荷物が遅延で届きましたので。。
とまぁ、旅のアドバイスはこんなものです。
ローマのピッツァは、本当に美味しいですよ!
私はポルチーニがおすすめです。
ぜひたくさん味わって来てくださいね。
- ちょめたんさん からの返信 2006/03/03 16:34:48
- RE: ちょめたんさんへ
- アドバイス有難う御座いました。パスポートは何時もバッグには入れないのですが、他のものも考えなくては!!やっぱり一度は行かなきゃ始まらないですよね。
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