１９８８年のヨーロッパ、その４、デンマーク編 (コベンハーゲン＆オーデンセ etc)

1988/04/03 - 1988/04/06

　スウェーデンのヘルシンボルから連絡船に乗って、狭い海峡を渡ります、お隣の町ヘルシンゲアはもう、デンマーク領(シェラン島)です、港の近くに、ハムレットのお城のモデルとして有名な、クロンボー城(表紙の写真)があります。
　
　最近、僕の旅行記は、少し理屈っぽくなりつつあるようです ?、でも、仕方無いのです、一人旅ですし、とかく、考える時間だけは、タップリとあるし、それが旅の目的の一つでもあるのですから。

エリア コペンハーゲン(デンマーク)

ヘルシンゲア、クロンボー城
　ハムレットのモデルとして超有名な城です、海に突き出た岬の、天然の要害の上にあります、寒々とした悲劇の物語に相応しい場所です。　亡霊はどのあたりに出没したのでしょう ?

ヘルシンゲア、クロンボー城
　お城の屋根は、緑青で緑色に変色してしまっています、少し派手な色彩で、イメージとはミスマッチな気もしますけれど、仕方ないですね。
　この立派なお城にも、堀はあっても、城壁のようなものはありません、これでは、篭城戦というものが出来ないように見えますが ? マア、基本的には戦いは何処か、外でやったのでしょう 、でも、このお城の雰囲気は十分に、戦争の歴史を感じさせます。

コベンハーゲン、人魚姫の像
　コベンの象徴であります、｢ガッカリ名所｣と言う口の悪い人もおられる様ですが、僕は好きです。　この、頼りなげで、淋しげな姿は、アンデルセンの物語の世界を良く映し出しています。

コベンハーゲン、人魚姫＆観光客
　観光客は、だいたい誰も、考える事は同じです、人魚姫が、可愛そうな気もしますですね(美女と野獣)。　「あんまり近寄らないでよ!｣ と言ってる様な、気もします。

コベンハーゲン、人魚姫

　大勢の観光客が、小さな少女像を目当てに、バスを連ねて、ウヨウヨ来ます、マア、これくらいの距離の記念写真なら、許せるでしょうか ? 。

コベンハーゲン、人魚姫

　この像が好きなもので、いろいろな角度から撮ってみました、この写真の左側に工場地帯があります、確かに、あれだけは、無粋です。

コベンハーゲン、ゲフィオンの噴水
　コベンのあるシェラン島を、スウェーデンから引きずってきたと言う、神話の中の女神像です、人魚姫とは、まるで対照的な、女性の力強さを表現している、そんな像です。

コベンハーゲン、ゲフィオンの噴水
　メガミも勇壮ですが、牛も頑張ります。　まだ寒いので、噴水は出ていなかったけれど、どんなものなのでしょうか、見てみたかったですね、出来れば夜の灯火の中で。

コベンハーゲン、宮殿前広場
　宮殿は、アメリエンボー宮殿と言って、今は、女王が住んでいるらしい(右側の建物)、騎馬像がなければ、そんな特別な場所だとは、誰も思わない、ただの「コベンの街角｣と言った印象の広場と建物、さすが、本物の、成熟した「立憲君主国」と言う気がする。

コベンハーゲン、アンデルセンの像

　かなり、神経質そうなおじさんの像です、何処にあったかは、今はもう皆目、覚えていないけれど、何処にあっても、いいような気もします。

　そうですね、当時は、シルクハットにステッキと言うのが、紳士の正装で、外出着だったのですね、今は、ヨーロッパ中何処に言っても、こんな格好をした紳士は見かけないですが、何処へ行ったのでありましょうか ? そんな事を考えました。

コベンハーゲン、マダル･タッソー蝋人形館

　ヨーロッパの町のあちこちにある蝋人形館です。

　アンデルセンの国らしく、彼の童話の主人公達が美しい蝋人形となって迎えてくれます。
　これは、マッチ売りの少女でしようか ? こんな、女神のようなヒト、出て来ましたっけ???

　この蝋人形館の地下のホラー館は、なかなかイケました、怖いもの大好きな方は、是非お一人でどうぞ。
　でも、だいぶ昔の話ですけれど･･･

コベンハーゲン、マダム･タッソー蝋人形館
　こちらは、第二次大戦時代の各国の要人の像です。
　日本のヒロヒトさんもいますね、真ん中はエジプトのナセルさんでしょうか ? 何処かで見覚えのある顔です。　その左にいるのは、トルコのケマル･パシャ･アタチュルクです、この時は誰か解かりませんでしたけれど、この後、トルコへ行って知りました、意外と国際的にも有名人なんですね。

コベン郊外、フレデリクスボー城
　北欧一、ヨーロッパ一とも言われる、水上城郭です、絵になります、写真にも撮り応えのある、美しい、城館型(ルネサンス様式)のお城です。　

コベンハーゲン郊外、フレデリクスボー城
　16世紀の建築であるそうだけれど、カルマル同盟(1397)の盟主であった、デンマークの自負が感じられる、そんな巨大な建築物です、勿論、大きいだけではない、美しさがあります。

コベンハーゲン近郊、フレデリクスボー城
　内部のつくりもなかなか請っています、特にこの、広間を取り囲む、二階の回廊などは、センスが良いです、人々の視線の先が大広間となっています。

オーデンセの街並

　アンデルセンの故郷として有名な、オーデンセの街並です、なかなか個性的で、可愛らしい家が並んでいます。

オーデンセ、アンデルセン博物館　
　この町への旅行者の目的は、まずこの右手の建物(入場料15kr=300円)です、僕も除いてみましたが、いかんせん文字が読めない、多分殆どがデンマーク語だったと思う、英語でさえ、かなり怪しいのに･･･。

オーデンセ近郊、イーエスコウ城
　残念ながら、シーズンオフの為、鉄の門は硬く閉じられていました、仕方がないので、周りをひと回りして、垣根やら、鉄格子の隙間から、その麗しいお姿を、遠く、写真に収めました。

オーデンセ近郊、イーエスコウ城

　ちょうど真裏のかなり遠くから、望遠で撮った一枚です。　
　この城もまた、水上楼閣と言われています。

オーデンセ近郊、フュン野外博物館

　フュンとは、オーデンセの町のある島(フュン島)　の事で、島の昔からの建物が集められ、農村風景が再現されています。

オーデンセ近郊、フュン野外博物館
　僕の好みですが、オーデンセの街中よりも、ずっと魅力的な風景です、ただ、現役では無いので、それを思うと、少し萎えます。　でも、建物も羊クンのいる景色も魅力的です。

オーデンセ、フュン野外博物館

　風車もあります。
　この後は、コベンから夜行列車で、ネーデルランドへ向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• ginさん 2008/04/12 17:06:03

  アンデルセンの像.

  始めまして,度々訪問有り難うございます.1988年のコペンの旅行記を見ていたらアンデルセンの像が....この像は市庁舎の片隅に在りますまだ健在です,人魚像とちがって街中に在るので頭部を盗まれる事もないです(笑). またお邪魔します. gin

  ももんがあまんさん からの返信 2008/04/13 18:33:35

  RE: アンデルセンの像.

  こんにちわ ginさん
  
  アンデルセンの場所の件、ありがとう御座います。
  そうですか、市庁舎の横でしたか、後で修正しておきます。
  
  人魚姫の像、今あるのは三代目とか？
  僕の見たのは(1988)何代目･･･？
  マア、形は同じなんでしょうけれど･･･？
  
  また、時々覗かせて頂きますね、宜しく。