1989/02/21 - 1989/02/22
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ittsuan123jpさん
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卒業を前に最後の学生としての休みだ、どこへ行こう?
受験生の家庭教師を2つやってたので、2週間以上は行けない。
以前から行ってみたいと考えていたインドかそれともネパールか、ヨーロッパもいいなあ。
1ヶ月くらい悩んだ結果、ヨーロッパに決めた。
最大の理由は、アメリカで知り合った人たちに会いに行こう。(お世話になりに行こう?)
なんてわがままな理由だろう?
実は、あのアメリカ旅行以来、イギリスの元マリーン、西ドイツのひげ兄さん、スイスの女の子の3人と文通を続けていたのだ。
面倒くさいのが嫌いな自分が良く続いたものだ。
再び、「地球の歩き方」の雑誌で見つけた、大韓航空で行く格安ヨーロッパ往復チケットを予約だ。
今度は航空券とユーレイルパスのみのフリー旅行だ。
「2月○日にチューリッヒに着くからね。」と3人にエアメールを送る。この当時にe-mailなんて無いのだ。
会えるといいなあ。旅の思いが膨らむ。
出発での大失敗が待っているとも知らずに。
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今回は大韓航空を利用だ。またアジア系だ。
スイスまでのルートが、後から知ったのだがすごかった。 -
すごい!雲海から頭を出した富士山がバッチリ見えたぞ!
これは幸先いいぞ。
しかし、ここで運を一つ使ってしまったんだな。 -
まずは成田からソウルへ
この距離は短いから飛行機も小さいし、すぐ着いた。
この後どういうルートなのだろう?
まだこの時点でどこに寄港するのか知らない。
さすがにソウルから飛行機はジャンボになった。
乗ってる人の頭にターバンが目立つ。
イスラム圏の国に寄るのか?
機内では同じく一人旅の学生やおじさんと仲良くなった。目的地も同じだ。
ガイドブックを見ていると、声をかけてくる人がいる。
誰かと思ったら大韓航空のスチュワード(男性)だ。
(まだフライトアテンダントなんて言葉はない)
何かと思ったら、ガイドブックを見せて欲しいというのだ。
見せているうちにお金払うから譲ってくれないかと言い始めた。
この頃から韓国人も自由に海外旅行ができるようになり、いいガイドブックが欲しいというのだ。
まだ韓国には、外国のガイドブックが少ないのだそうだ。(その当時)
ここで日本語のガイドブックを無くしたら私も困るので断った。
小1時間くらいかな?ヨーロッパや韓国のことについて空いた席を広々と使って彼と話した。
あれほどスチュワードと話すことも無かったなあ。 -
次の寄港地はバーレーンだった。
空港に下りると明らかに日本、韓国、アメリカとは違う雰囲気だった。
イスラム世界の様子が空港にも漂っていた。
これは無料給水器です。 -
空港の本屋さんと一緒に。
日本円は当然使えず、米ドルで買い物すると、周りが波打ってる変なコインでお釣りが返ってきた。
このお金の単位は何と言うのだ? -
そして次の寄港地はジッダだった。
ジッダってどこだ?
ジッダはサウジアラビアの西部の首都リヤドに次ぐ大都市らしい。
後から知ったが、メッカ巡礼に行く人の多くがこの空港で降りるそうだ。
ターバン巻いてる人がほとんどここで降りていったような。
しかし、ここで降りる客以外は機外には出させてもらえず、機内で1時間以上待たされた。
そして4度目の離陸。
そしてようやく、ようやく、ようやくチューリッヒ到着だ。4度目の着陸。
往路だけで往復分の離着陸を繰り返した。
成田出発からの時間は22時間を軽く越えていた。
おいおい、ほぼ丸1日だよ。私は南米に来てるのか?
直行便ならもっと速くて10時間とちょっとでしょ。
2倍の時間だ。とんでもない航路だ。体は疲れ切っていた。
いくら安くても、もう2度と使わないぜ。 -
ようやく着いたヨーロッパ。
では空港から列車に乗ってチューリッヒ中央駅へ向かおう。
バッグから、ユーレイルパスを出そうとする。
しかし「無い!ユーレイルパスが無い!どこに行ったんだー!」
混乱している頭を冷静に戻してふり返る。
パスはどこだ? わかった、自分の下宿だ!
そう言えば、下宿を出る時間がギリギリになり、あせって出発したのだ。
とにかく、大家さんに連絡して送ってもらおう。
いきなり国際電話だ。
連絡を取って、マドリッドの「地球の歩き方」オフィスへ送ってもらうことにした。
(後でわかったがこれも間違った判断だった。)
仕方なく自腹を切ってチューリッヒ中央駅へ向かう。
気分はとってもブルーだ。
でもその気分を吹き飛ばしてくれることがチューリッヒで待っていた。 -
空港からは、わりとすぐ中央駅に着いた。
町並みがアメリカとはちがう。当たり前か。
早速チューリッヒの町並を散歩する。
すると、思い思いのフェイスペインティングや派手な衣装を着てる子供がいっぱいいる。
マーチングバンドが私の横を通り過ぎる。
「いったい、何があるの?」 -
詳しくはわからなかったが、わりと大きな祭があった。
街も着飾り、いろいろな山車(だし)も出て、パレードが始まった。
まるで、私の到着を歓迎してくれているみたい(自分勝手なとらえ方)で、とってもウキウキしてきた。 -
橋を渡る派手な衣装の一団
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リマト川をはさんで右手に大寺院、左手に教会が見えます。
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おしゃれな色遣いでかわいい衣装です。
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手前を歩くはダチョウおじさん。
志村けんの白鳥みたいだ。
後ろはターボ・ベンの山車だ。
1988ソウルオリンピック100mで9秒79の驚異的新記録を出した矢先、ドーピングで金メダルを剥奪されたベン・ジョンソンを皮肉ってます。 -
こいつらに追っかけられたら怖いなあ。
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チューリッヒ湖畔から見る景色です。
向こうに山並が見えます。
あれってアルプスですか?
この当時にスイスに行ったのにその後1度も行ってません。
いつかアルプスを歩きたいものです。 -
チューリッヒ湖畔にて
カナダから来たマーク
UCバークレーのイーマン
さて夕方になり、スイス人の女の子(アメリカ横断旅行記?に登場)に電話するが残念ながら、誰も出ない。
どうしようかな?とトーマスクック時刻表を見てると「リンダウ」の文字が見えた。
リンダウとはヒゲの西ドイツ人(同旅行記?に登場)が住む町だ。
何とそれは西ドイツとオーストリアの国境の町だったのだ。
つまりチューリッヒからも遠くない。
電話してみるか。
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