1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
宿題には、レシタシオン(文章の暗記)が多い。
フランス人は言葉を大切にすると言われるが、7〜8才の頃から古今の名文や詩を暗記して、文章力を養う。
これは見習うべき点であろう。
記述の宿題には、日本のように既成のプリントは使われず、先生の手作りのテキストが使われる。
提出後は必ず返却されるが、その都度各人に先生の丁寧な感想が書かれていて、その入念さに驚く。
1クラス20人台と、生徒が少ないので可能なのだろうが、先生の情熱が伝わってくる。
日本に比べてうらやましい。
授業の科目は日本と大差ないが、その内容には隔たりが多い。
歴史や地理が自国のものに置き換えられるのは当然だが、例えば小学校の理科では、人間の骨や筋肉の名前がびっくりする程たくさん出てくる。
辞書を繰って見ても、日本語でも知らない名前ばかりである。
この辺り、いかにも狩猟民族らしい。
歴史や地理では、欧米に次いでアフリカが重視され、ほとんど一年がそれに費やされる。
フランスにとってアフリカは、結びつきが多く、隣国の感覚らしい。
我々が、東洋史として、中国史を詳しく習ったのに似ているのかも知れない。
違っているのは、近代史に重点があるであることだ。
中学校で始まる英語は、一年間の視聴覚教育に始まり、読み書きはその後だった。
英語はとにかく、聞くことができ、話すことが出来なければ、生きていないという考え方だろう。
一年生の修学旅行はロンドンに行き、生徒だけのグループ行動による、英語の実地体験が課せられている。
数学はもっぱら集合論ばかり。
子供から質問されても、私の数学の知識は、全くといっていいほど役立たなかった。
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