1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
夏期学級は自然と接し、集団生活に慣れることが主体で、学業とは無縁の生活を送る。
子供たちと起居を共にする先生方はみな若く、あるいは学生かも知れない。
しかし学校の先生さえ並大抵ではないのに、一ヶ月子供のお守りをするのは尋常な能力ではない。
そのような能力を、何処でどのように取得したのだろうか。
この辺りのキーポイントは、残念ながら判らずじまい、これからの課題である。
ともかく夏季学級を成功させるのは、立派な施設以前に、立派な指導者であることは間違いない。
一か月間をそこで過ごした子供は、心身とも見違えるばかりにたくましく、大きく成長して帰ってきた。
私もようやく休めるようになり、8月も半ば近くになって、いよいよ楽しみにしていた一週間のミニヴァカンスがやって来る。
フランスに来て4ヶ月目で初めての、家族旅行だ。
我々の国鉄事務所が、フランスの会社と同様一ヶ月のヴァカンスを取るようになったのは、翌年1969年からである。
行き先は、ロワールの城を見て、ブルターニュを通り、ノルマンディと、かなりの欲張り方だった。
初夜の宿には、田舎の静かな、一番粗末と思われるホテルを選んだ。
子供に、昔の生活がどんなものだったかを、味あわせたかったからである。
もちろん星なしで、予約もしていないが、客もいない。
部屋どころか本屋内にはトイレがなく、いったん二階から一階に降りて中庭を通り抜け、納屋のようなところに行かなければ用を足せない。
その代わり部屋には、壷が置いてあって、ここで用を足してもよいらしい。
この夜は、久々に味わう物音ひとつしない静かさの中で、快眠した。
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