1972/09/25 - 1972/09/25
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片瀬貴文さん
1961年9月25日(月)
今日から一週間かけて、南フランスの新しい鉄道橋を視察する。
南フランスは、永井荷風の「ふらんす物語」を読んで以来、訪ねるのを楽しみにしていた、憧れの土地だ。
先ず訪れたのは、フランス第三の都市、リヨン。
パリ・リヨン駅9時15分発の列車に乗り、リヨンに13時51分に着く。
この線は、フランスの鉄道国有化前はPLM(パリ・リヨン・マルセイユの頭文字)と呼ばれる、この国切っての鉄道会社が経営していた、輝かしい伝統を持っている。
リヨンは「美食の都」「絹の街」「金融の街」。
ソーヌ、ローヌ、二つの河に挟まれ、河岸段丘に抱かれた、静かで美しい町。
ローマ時代の遺跡も多く、円形劇場は観客席1万人の規模を誇る、フランス最大の野外ローマ劇場。
リヨンで絹織物工業が発展したのは、1436年にルイ11世が年4回、自由市を開催する特恵を授けたことが契機となった。
かつて日本からカイコを輸入していたこともある。
そのリヨンには、大きくて美しい橋がたくさんある。
フランス国鉄が誇る鉄筋コンクリート橋「ヴィアデュック・ドゥ・ラ・メディテラネ(地中海高架橋)」は、支間世界一で120m。
その規模は、私が横黒線で計画した日本一の支間を持つ「廻戸橋」が52mだったことと比べれば、大きさが判る。
18時23分発の列車で、100km南にあるヴァランスに向かう。
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