2005/06/20 - 2005/07/02
189位(同エリア775件中)
チャウさん
ミニヤコンカ山徒歩探険旅行(北緯29度36分東経101度52分)
2005年
6月20日(月)大阪ー北京ー成都
6月21日(火)成都ー康定
6月22日(水)康定ー折多山峠ー新都橋ー99K-六巴郷-上木居
6月23日(木)上木居ー子梅山峠ー上子梅
6月24日(金)上子梅-コンカ寺
6月25日(土)コンカ寺-巴王海ー草科郷温泉
6月26日(日)草科郷-海累溝口-炉定-康定ー新都橋ー塔公
6月27日(月)塔公ー八美ー丹巴(梭坡村ー甲居藏寨)
6月28日(火)丹巴ー党嶺村
6月29日(水)党嶺村ー丹巴
6月30日(木)丹巴ー成都
7月 1日(金)成都-楽山大仏-成都
7月 2日(土)成都ー北京−大阪着
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1日目6月20日(月)10:00大阪発CA162ー12:10北京着15:30発CA1407(18:30)ー18:00成都着(21:00)
前日23時に夜行バスにて金沢を出発。汽車より2400円の節約
関空にて両替の利率を見てびっくり、元買いが15円(13.3)、元売りが11円(12.6)
北京にて両替をする。65000円が4865元になる。30元の手数料を取られる。出発ロビーにまで出れば取られない。
北京にて入国手続きをしなければいけない。成都へは国内便となる。飛行機の中で貰ったコーラも検査のために開けられてしまう。仕方が無いので、ぬるいコーラを我慢して飲む。北京まではNHとの共同便。
北京を定刻どうり出発するも、ターミナルを一周してから機体変更になり、5時に待合室に戻る。5時にも成都行きが在る。それにのせてくれぇ〜。お詫び料はミネラルウォーター1本だけ。
6時半に出発し、9時に無事に成都に着く。出口で待っていたリムジンバス(10元)に飛び乗る。交通飯店に向かうが、隣のバスターミナルに回ってみるが、もう閉まっている。この新南門汽車坦は2,3年前に新築したはずだから、上にある車坦招待所もきれいだろうと泊まってみることにする。単人間、双人間、ともに120元を80元にしてもらったが、トイレは臭いし、シャワーなんて浴びる気にはなれない(共同)。押金(デポジット)は無しなので朝早く出るのには良い。10時も回ってしまい夕食は無し。楽しみにしていた「巴国布衣」の料理はお預け。
写真は空港で売っていた扁平桃 -
潅頂温泉の沢
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2日目6月21日(火)成都ー365KM--康定(タルツェドtarrtsemdo 海拔:2616米)
6時に起きて切符を買いに行く。(98元+保険2元)前のリヤカー食堂にて、ワンタンとこんにゃくみたいな麺6元を頼むが、飲み物無しでは食べれなかった。
7:00 出発、8人乗りで満車。他の客が助手席に座っていたが、運転手は変わるように指示する。
9:25 天全を通過、二郎山トンネルの手前に立派な茶馬古道入口の記念碑があった。養蜂箱が沢山並んでいる。
10:40 対向車がいないと思っていたら、やはり二郎山トンネルの手前で片側一方通行をしている。
運転手は解っているのか食事時間を採ることにする。
11:10 出発。
11:30 行列に着くも10分ほどで動き始める。昨年は3時間も待った物だ。
12:00 二郎山トンネル(2260M)。コンカ山は見えるかと聞くと、トンネルをほんの少し過ぎたところで、前衛の山にはばまれ頂上だけがほんの少しだけ、白く輝いていた。(後で考えると方向が違う)通行料30元を支払っている。大渡河をさかのぼる。
12:40 炉定 町を通らず対岸のバイパスを通る。
13:45 康定着
明日の六巴までのバス切符を買う。康定から新都橋の手前2KMの瓦澤で九竜方向に行くようだ。六巴までと言ったら、没有。あせっていたら九竜(72元)まで買いなさい。途中下車するのだと運転手が教えてくれる
運転手サンが車 坦旅館(30元)を紹介するが、満員なのか日本人だからだめなのか断られる。次に行ったのは陽光大酒店(180元)。康定賓館なら100元でいいよと言うと、朝食付きで100元となった。でも朝食時間は7:30からで、7時には出発しなければいけないので残念。部屋は高いだけあり満足。鍵はマグネット式だが、丸い磁石がカードに貼り付けてあり、ノブに合わせて開けれる。
早速潅頂温泉にタクシーにて行くが、運転手は二道橋温泉に行こうとする。潅頂温泉を知らないようだ。まず老楡林温泉に行くように言い、500Mほど先に行き、10戸ばかりの村で降りる。運転手はこんな所に温泉があることを知らないようだ。村のゴミ捨て場のような小さな沢を渡ってすぐの小道を、沢に沿って川まで降りると温泉がある。温泉では村の親子が洗濯をしている。2Mほどの温泉塔や、川のしぶきを浴びながらの露天風呂は最高で、雪の残る山も見える。昨年に訪れた時に落書きをしたのもはっきりと残っていた。
5:00 歩いて龍頭溝温泉山庄へ行く。プールの屋根を作っているようだ。工事中の屋上を通り後ろの山へ眼泉(源泉)を見に行く。岩の間からコンコンと湧き出ている。山肌を湯温を下げながら、側溝を下っている。石膏分が多くてすぐに詰まるのか脇に積み上げてある。客のお姉ちゃん達が庭で賑やかに話していた。
5:30道路を挟んだ下の老楡林温泉も覗いてみる。個室タイプに湯船がある。今日は沢山の客が来ているようで、半室内プールは12,3人はいた。コンカ山初登頂を果たしたアメリカ隊はここから出発したようだ。軽タクシーが来たので黙って乗り込み、康定の入り口で折多温泉へ行けというつもりだったのに、途中で3人乗り込んで来たため康定まで戻る。 -
老楡林温泉
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折多温泉の手前の白い塔のところでおりる。女性の運転手はもう少し先だよと言うが、温泉代を払いたくないのでここで降りる。昨年9月に来たときにパゴダ塔への道を作っているのだと思っていたが、ずーっと上まで付いていて何か工事をしている。何かトンネルを掘るのか、導水路を埋めているのか解らないが大規模の工事をしている。立ちながら飯を食っている人夫に眼泉へはどう行くのかと聞くと、トンネルの上を伝って行けと指差す。僅か半年で様子ががらりと変わってしまっている。
温泉には仕事を終えた人夫が一風呂浴びている。6畳ほどの大きさの排水口近くで石鹸で洗っている。底の砂であかすりをしている者もいる。わいわいがやがや賑やかだ。カメラはいくらぐらいだとか、このカメラはぬれた手でさわっても大丈夫なのだと言うとびっくりしてた。上の源泉風呂に入る。1M角程の湯船で、岩の下から湧き出ている。岩の上を渓流が流れており小石を並べて水量を調節する。道路に出るが時間が遅いのでなかなか自動車が通らない。温泉の隣の家の親子を写真を撮ってあげる。住所を書いてくれるが、折多塘温泉が正しいようだ。30分程してジープが止まってくれて康定へ戻るが、この車は自家用車だったのかお金は受け取ってくれなかった。
薬屋で高山病(高原反応)の薬を買う。紅景天かと思っていたがちょっと違っていた。アンプルの物も出されたが持ち運びに不便のようなので錠剤にした。1日に何回何錠飲めばよいかを筆記で確かめる。部屋に帰り洗面所でコップに水を入れると非常に濁っている。洗面台に水を入れると底にもやもやがある。薬はごっくん飲みする。 -
工事現場の人夫の人たちと共に
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岩の割れ目から温泉が湧き出し、岩の上の沢の水を小石や手ぬぐいで調節して温度を下げる。
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チベット族のタルチョ(旗)がたなびく先には雪山が見えて最高の気分
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3日目6月22日(水)
康定38KM折多山峠(4200M)35KM新都橋60KM沙徳30KM99K(3408M)10KM六巴郷20KM下木居
6:00起床、蒸しパン2個(1元)ゆで卵3個(2元)の朝食
7:11発 隣のバスは「世界最高城理塘」行きで、外人さんも3,4人乗っている。バスは豪華バスだが外見だけで、狭くてリクライングは壊れている。シートの後ろは破れているし、肘掛は折れて溶接してある。
7:37折多温泉を過ぎたあたりから、本格的に登り始める。周りは霧の中。だんだん寒くなり始め、ヤギが草を食んでいる。
8:10峠を通過。周りは相変わらず霧の中。緩やかに下り始める。下るに従い霧は晴れ、緩やかな川の流れ、牧草地、のどかな風景。
9:00トイレ休憩(0.5元)どうもこの辺は新都橋みたいだ。狭い谷へ入っていく。少し大きな町を通過。この辺の家の窓や、戸には曼荼羅模様が施してある。
10:35女の人の要請でトイレ休憩。我慢できなかったらしい。男は川に放水。女性は山側の茂みに。走り始めて直後に、バスンと大きな音がしてパンク。後ろのトランクの中から、ハンドルを回して下に着いているタイヤをおろす。乗客も手伝っててきぱきと交換して20分もかからなかった。
11:41 99K(3408M)で途中下車。おそらく新都橋から99KMの地点なのだろう。道路際にS215、99Kと石に書いてある。3,4戸の民家と「貢夏山99K民居接待坦」がある。ここの女将は親切にもいろいろ教えてくれる。ここでも泊まれるが六巴村まで行くことにする。売店もありちょっとした物はある。(軍手、雨具、防寒具、ズボン、食料品など) バイク(100元)の後ろに乗り、泥道を約30分で六巴村に着く。
30戸ぐらいの村で子供が沢山いる。猿のお面をかぶった10歳くらいの子がおどけて見せる。キャラメルやチョコレートを少しだけ配る。中国の子供たちにわざわざ持ってきた、細かなおもちゃを配る。始めは遠慮がちだったが、リュックから取り出すやいなやもう取り合いになってしまう。フリーマーケットで10円20円で買った物ばかりだが、村の子供たちには珍しい物かもしれない。コカコーラのヨーヨーは坊さんが手本を見せている。 -
さらに進み下木居村の1軒に投宿。馬の手配もしてくれるらしい。子梅、コンカ寺、巴王海での3泊の馬とガイド代を650元で、一旦手を打つが、馬親父の分と、馬の飼い葉の荷物分で、馬が2匹いることに気がついたらしく、200元の追い銭を要求される。100元なら追加してもよいがと言うと、娘と一生懸命電卓を打って相談してやはり850元と言ってきた。しきりに、歩いて行く事にして荷物用の馬1匹にしたらどうだと勧めるが、高山病の方が心配なので850元で手を打つ。ま、考えれば2人分の食料と衣料と馬の飼料も持って行かねばならぬのだから、2匹は必要なのだろう。
夕食はジャガイモの炒めた物、豚肉とピーマンの炒めた物、ナスとキュウリと豚の炒め物の3品でおいしい。少し生米ぽいが、ローソクの元での食事はどんな物でもおいしい。娘はお椀を舐めてからお変わりをしている。この建物は24年前に建てたそうで、娘は22歳、夫婦は伴に50歳で、長女は嫁に行き、長男はフーテンしているらしい。この家は1階に牛11頭?ヤギ12頭、猫3匹がおり、2階が住居、3階は倉庫になっており、トイレは無い。牛の鼻っ面にむけてすればよいと親父が言う。
親父は熱心なチベット仏教徒で、朝晩お参りを欠かさず、常にお経を唱えている。袖が異常に長い民族衣装の訳も、着方を見ていて解った。まず、普通にきて上を諸肌脱ぎし、袖を前結びするのだ。 -
4日目6月23日(木)下木居ー上木居20KMー子(次)梅山峠(4564M)15KMー上子梅村(3498m)
朝隣の青年が大事そうに、黄色い布に包まれた木の箱を取り出し、何か骨董品かと思ったら冬虫夏草で、買わないかと誘うが要らないと言うとあっさり引き下がる。今日は行程がゆるいのかゆったりしている。馬の用意が為されていない様なので、隣の隣の立派な寺みたいなとこに写真を撮りに行っていると、馬親父は先に出発してしまっていた。母さんはあわてて指笛を鳴らし呼び戻している。
9:00私と馬親父の2人と、乗馬用と荷物用の馬は親子で3頭にて出発。牧場ではヤクの毛の刈り取り作業をしている。
10:30上木居村を通り過ぎ、右の沢へ入る。ここまではバイクかランドクルーならいける。
11:15ブルドーザーで道を作っている。低い潅木を根こそぎ剥ぎ取っただけのような道でバイクはぬかるんで行けない。道路工夫達のテント場で、工夫に頼まれたかもう1匹馬が増える。馬親父は馬にまたがっている。
13:00子梅山峠(4564M)着 ここまではズーットなだらかな登り道で高山植物が花盛り。葱坊主の花のように花火を連想する花が良く咲いている。ブルーポピーも沢山咲いていたが、ここだけにしかなかったようだ。日本人や西洋人はこの花が大好きなのだと教えるが解ったかどうだか。子梅峠で、晴れていればコンカ山が目近に見れるはずだが、霧の中で50M先も見えない。雲海の上に浮かぶコンカ山の写真を見たことがある。
14:00大きな山の斜面をトラバースするように進むと、石楠花が咲いている沢に出た。少し急な坂を下り、
15:10上子(次)梅村に着く。村といっても3戸しかない。夕焼けのコンカ山を見たいから、戻ってくれないかと頼んだが、わざと無視されたのか、通じなかったのか、行ってはくれなかった。
ホームセンターで買った980円の寝袋に入り一眠りする。ジーっと寝ていると頭が痛い。起きて動いているほうが楽である。夕食を用意してくれるが、昨日と同じようなものなので断り、秋刀魚の蒲焼とビスケットで済ます。バター茶はたっぷりと飲む。明日は日照金山が見れないかと尋ねるが、意味が通じなかった。こんな山奥の、3戸しかない所でも一応は電気が点く。水力自家発電しているのだろう。
下子梅村(3294M) -
ヤクの毛を刈っている
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ミニヤコンカのブルーポピー
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上5日目6月24日(金)上子梅村(3498M)10KMーコンカ寺(3741M)コンカ寺横の山
貢嗄山 山体南北60公里,東西30公里,其主峰海拔7514米,東経101.8°,北緯29.6
早朝、少し離れた沢まで行き、野糞をたれる。自然の中でやるのは気持ちが良い。牧場の上の方まで行くとタルチョがあり、下の方の山が雲海の上に浮かんでいた。
8:00出発。樹林帯の中を250Mばかり下り、
8:15玉龍渓に出る。丸き橋を渡り、急坂を登る。もう石楠花は終わっている。馬子もひどいのか一服。当方は馬の上だから楽らくだ。
8:30峠も過ぎ樹林帯を進む。このあたりは霧が多いのか寄生藻が垂れ下がっている。
8:45下子梅村への分岐点
9:30湧き水を飲むほども無く、貢嗄寺に着く。こんなに早く着くのなら昨日のうちに着けたのに。コンカ山は裾野ははっきりと見え上部は雲がかかっている。右側には青白く貢巴氷河があり、瓦礫の沢がせり出して貢嗄河になる。右の大きな山はニャンブクー山(6415M)、貢嗄山の横の山はパナムと教えてくれる。(本気にせぬように)
次梅村と下次梅村との分岐点 -
コンカ寺の全景
11:15コンカj寺の尾根続きで展望台のように大きな山(5575M)がある。楽に登れそうなので行きたいと言うと、お安いことだばかりにOKが出て、馬で行くかと聞かれたが、歩いてと答えてしまった。息切れもせず
11:50お花畑に出る。
12:35石塔のある所(おそらく4743M地点)まで登る。馬で来ればもっと上(4973M)まで行けるのだが、根が横着人間なので、ここで満足してしまった。霧が少し晴れて頂上が瞬間的に見ることが出来た。1時間ほどお花畑でお昼寝をする。
14:10下山開始 もうすぐ寺と言うところで、泉水に行くかと聞くので、もちろん行くと答えると、どうも寺から見えていた旗の所で、泉水ではなく聖水のことで、大きな岩の凹みに水がたまっているだけだ。水掛けの儀式をし、聖水をいただくが、木の葉が沈殿していてお茶のように濁っている、上澄みをペットボトルの頭を斜めに切り取った物ですくってくれ、ありがたくほんの少しだけ飲んでみる。ガンジスの水よりは良いだろう。
空になっていたペットボトルに汲み取り、お前に半分やるから半分俺にくれろやと言っている様だ。寺の裏庭のようなところで、これは熊の足跡石、これは狼の足跡石と説明してくれる。熊の時、首に手をやるので月の輪熊が居るのだろう。馬親父は塔やタルチョの所では必ず左に行き、時計回りに進む。 -
後ろの山へ登る
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16:00太鼓が鳴り読経が聞こえたのでお参りに行く。本堂も見に行く。この寺は700年も前から存在しているそうで、3体の仏像があった。増築しているのか、改築しているのか解らないが、2階建てで、屋根だけは古くて柱と床は新しい。大工は,日本と違って押しかんなで削っている。床を張っているのだが、まず横に凹みをつけた板を平行に並べ、次に真ん中に少し斜めにおき(極端に言えばNの字)、凸をつけた台形の板を横から1枚1枚組み込んでいく。手間はかかるが頑丈に出来る。
泊まった部屋も入り口の隣で、昨日出来上がりましたよというような新しい部屋で、初めて使うようだ。寺の坊さんが、火鉢のようなストーブを持ってきてくれる。馬親父は麦粉とバターを相当量寄進してた。夜中に雷が鳴り、大雨となる。 -
6日目6月25日(土)コンカ寺24KM巴旺海2983M22KM三道橋(界碑石)2396M車10KM草科郷温泉
早朝に起きて見るが、どんより曇り空。頂上付近では雪が降ったのか真っ白になっている。晴れていれば少し上まで行ってもよいなと思ったがあきらめる。
7:05出発。2人の坊さんに見送られて出発だが、宿泊費25元を請求された。
7:45門のある所。昨日は上から来た。下へ降りる。上子梅村からコンカ寺までは、峠を越える道と、一旦下子梅村まで下り沢道を登る道がある。峠を越える道のほうが見晴らしが良いようなのでお勧め。 -
8:00下子梅村(3294M)3人の登山客と初めてあう。下子梅村は4箇所あるそうで、一番上と下は1軒だけで、他も3,4軒あるだけだ。先ほど会った登山客はここで泊まっていたようだ
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9:05 貢嗄河と莫渓溝との合流地。増水しており、道が途切れ途切れで、川の中を進む。この時ほど馬でよかったと思う。
10:40巴王海が見える所。ダムサイトのように幅300Mくらいのの谷で1時間くらいは変化した風景が見れる。
11:45巴王海か? 莫渓溝と田湾河との合流地点。遠くに赤い石の川原が見える。馬親父は巴王海までの約束だが下まで付き合ってくれる。茨だらけの潅木地帯を分け入って進む。帽子を楯に前かがみになって進む。顔に当たり痛かった。帽子があってよかった。
12:40住居跡。不要のジャンバー(フリーマーケットで300円で買った物)や余った食料を馬親父にあげる。荷物は3分の2に減る。はじめは遠慮して受け取らなかったが、家族にお土産が出来たとばかりに喜んでいる。
13:00工事飯場に出る。日本人だと解らないようにしゃべるなと念を押され、馬親父が交渉してくれる。昼休みなのか、カードや麻雀をやっている。バイクやランクル、ブルドーザーもある。草科まで50元と言ったが、片道20KMあるから100元にしてくれと也OKする。馬親父に800元渡すが、850元ほしいと言う。これは完全に私の思い違いで、手帳を確かめると850元になっていた。親切でいろいろ教えてくれたりで、大満足のガイドだったが、言葉の問題は遺憾しがたい。ありがとうございました -
13:40バイクで出発。人相の良くない連中の中で30分以上待つのは不安であった。立派な道路を造っている。彼らは幹部職員だったのか、工夫たちより良い服を着ている。工夫たちは粗末なテントで泊り込んで仕事をしているようだ。下るに従い道路はひどくなる。がけ崩れのついでに拡張工事をしていたり(30分待ち)、何度か降りてバイクを押したりした。運ちゃんは何かと声掛けて来るが、こちらは、へーとか、ふんふんとか適当に相槌ちを打つ。大きな橋を作っているところから、国道に出たという感じで(三道橋か)道がアスファルト舗装になる。
15:35田湾河は風景地区になっており、至る所で河に落ち込むすごい滝や、層雲峡を思わす絶壁があり、何度もバイクを止めてもらおうとしたが、結局草科温泉(泡温泉)まで来てしまった。温泉はつり橋を渡り、とうもろこし畑を通った所にある。あまり大きな設備は無いが、10程の個室が並んでおり、真ん中は花壇になって、湯上り客が麻雀やカードを楽しんでいる。しばらく待つと案内されドロドロの登山靴のまま入る。部屋の中には浴槽が2つあり、ほのかに硫黄の匂いがする。どちらもパイプから、いわゆる掛け流しで止める事は出来ない。ぬるくするにはシャワーの水を足す。
ペプシコーラを頼みいくらだと聞くと9元だと言う。えらく高いコーラだなと思ったが、入湯料(5元)込みの値段みたいだ。横のあばら家に美髪とマッサージがあったのでついでにしてもらう。奥の狭くて暗い部屋でのマッサージで気持ちが良い。店のあんちゃんに草科まで送ってもらう。(5元)
17:35宿(20元)まで送ってもらう。何にもすることが無いので、またマッサージ(30元)と洗髪(15元)をしてもらう。ここの名物の草科鴨(18元)を注文するが、奥の間に客が大勢居るのでいくら待っても持って来ない。いい加減にせいよと怒るとやっと持ってきた。店構えの割にはうまくはなかった。Eメールしに店に入るがゲームばかりしている。店のお姉さんに日本にEメールしたい旨を伝えるが通じない。中国語のパソコンなんか扱かえれるはずも無く、メールアドレスを示すがhttpから始めてしまう。お客がうまく繋いでくれて本文を書くだけで送ってくれた。(1元)
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この旅行記へのコメント (1)
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- kodeyanさん 2005/10/11 22:38:39
- 折多塘温泉いいですね〜
- チャウさん こんにちは^^
今回もプリントさせてもらいました(14ページ!)
いや〜すごいですね。読みごたえありです。
二郎山トンネルって私の持ってる畳1枚くらいの大きさの地図にしか載ってないし、一番詳しく書いてある成都地図出版社の『中国旅行図册』にも天全、康定、新都橋、人美、丹巴は載ってますが、折多山峠や沙徳、下木居は載ってません。
潅頂温泉、二道橋温泉、老楡林温泉そして秘湯折多塘温泉とよくぞ見つけたものですね。世の中にはすごい人がいるもんだなあ、と唸ってしまいます。
ヤクがいるような高所を馬を手配して旅するなんぞ、チャウさんすごすぎ。
旅の後半編、塔公から先の続きもあるんでしょうかね〜
ではでは
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