![氷川丸は、日本郵船の社船として、三菱横浜造船所において建造され、1930年(昭和5)年4月25日に竣工、ただちにシアトルに向け、処女航海の途につきました。「氷川丸」の船名は、氷川神社(埼玉県)から授かりました。<br />本船には、最新の大型・高出力ディーゼルエンジン(デンマーク・B&amp;W社製)や、当時未発効であったSOLAS(海上人命安全の為の国際条約)を先取りした水密区画構造が採用されました。<br />また、一等船室など船内の随所に、1925年パリ万国博で発表されたばかりの、アール・デコ様式のインテリアも、採り入れられました。<br />オーシャンライナー全盛期の優美な船型と、一流シェフの料理をはじめとする最高のサービスが相まって、本船は、「北太平洋の女王」と呼ばれました。<br />戦前、戦後を通じ北太平洋を238回横断し、延べ25,000人余の乗客を運んだ氷川丸は、1960年(昭和35年)10月、現役生活を引退し、横浜市の「横浜港開港100周年記念事業」の一環として、1961年(昭和36年)生まれ故郷の横浜港・山下公園に係留されました。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/03/50/650x_10035088.jpg?updated_at=1246324846)
2005/08/21 - 2005/08/24
6936位(同エリア9583件中)
マキタンさん
氷川丸は、日本郵船の社船として、三菱横浜造船所において建造され、1930年(昭和5)年4月25日に竣工、ただちにシアトルに向け、処女航海の途につきました。「氷川丸」の船名は、氷川神社(埼玉県)から授かりました。
本船には、最新の大型・高出力ディーゼルエンジン(デンマーク・B&W社製)や、当時未発効であったSOLAS(海上人命安全の為の国際条約)を先取りした水密区画構造が採用されました。
また、一等船室など船内の随所に、1925年パリ万国博で発表されたばかりの、アール・デコ様式のインテリアも、採り入れられました。
オーシャンライナー全盛期の優美な船型と、一流シェフの料理をはじめとする最高のサービスが相まって、本船は、「北太平洋の女王」と呼ばれました。
戦前、戦後を通じ北太平洋を238回横断し、延べ25,000人余の乗客を運んだ氷川丸は、1960年(昭和35年)10月、現役生活を引退し、横浜市の「横浜港開港100周年記念事業」の一環として、1961年(昭和36年)生まれ故郷の横浜港・山下公園に係留されました。
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横浜港と氷川丸。手前は山下公園。奥は大桟橋。
(氷川丸HPから引用) -
氷川丸全景。(引用)
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登場口看板。ビアホールも営業している。
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山下公園の展望デッキから見る。
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氷川丸の係留されているところは、ミナト横浜のど真ん中。すぐ前は緑豊かな山下公園。空には気持ちよさそうにカモメが飛んでいる。
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船首はベイブリッジ・湾口に向いている。
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キャプテンの目が光った操舵室。 乗務員の頭脳が集中しあらゆる判断と命令がくだされた場所。北太平洋の荒波を238回横断するには当時としては最新鋭の装置が備え付けられていた。
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進路を決める操舵輪。船のシンボルともいえる。
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船長室。安全への願いを込めて「氷川神社」が奉られている。
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無線通信室。ツー・トン式のモールス電信機が使われていた。GPSやパソコン通信は思いもよらない頃だ。
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船首像。氷川丸ではない外国船のもの。女神が航海の安全を見守るのだろう。
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「特別室」 一つ一つの素材から加工まで、贅沢の本質に触れることができるレトロな最高級客室だ。日本の皇族や名優チャップリンなどが利用したという。設計は仏蘭西のマーク・シモン商会。
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一等客室。ベットが2つとテーブル、洗面台等がある。
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氷川丸の全長は約163メートル。船内から外に出ればそこは一つの輪が20Kg以上もある鎖を巻取る装置などが点在する氷川丸の一番先端。
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アール・デコ様式の装飾。特に天井はスカイライトがまばゆいばかりに降り注ぎ、室内に特有な照明効果を与えている。
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「一等喫煙室」 一等船客専用の喫煙室。アール・デコの装飾が大切に保存され、休憩所とされている。
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船底から3階建ての巨大機関、出力1万1千馬力、最高速力18.21ノット。製造したのはデンマークのB&W社、当時としては最大級のディーゼルエンジンとのこと。緊急時の機関長のオペレーションをリアルに再現している。
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船内電話。騒音が激しいのでボックス式になっている。電話ボックスの始まりとのこと。
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氷川丸最後の航海、デッキと桟橋の間に紙テープが乱れ飛ぶ。[1960/8/横浜]
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夕暮れ時は秋の空。遊戯具のシルエットの背後に・・。
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横浜マリンタワー。出口のゲートから。
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氷川丸船内は1935年代の外国航路華やかしき時代の贅沢な室内装飾(アール・デコ)を堪能することができる。
氷川丸の係留されているところは、ミナト横浜のど真ん中。すぐ前は緑豊かな山下公園。空には気持ちよさそうにカモメが飛んでいる。
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● 乗船する前に気分を船旅にチェンジ
氷川丸桟橋入口のボードウォーク(約350平方m)でこの波止場の雰囲気を少し味わってから乗船することにしよう。これからシアトルへの船旅のちょっとした待ち時間、そんなシチュエーションを想像しながら、北米航路の女王「氷川丸」を見る。
スタートラインはエントランスホール
右手にはエンジンルームの入り口が。いよいよ波瀾に満ちた氷川丸探検の始まりです。
一基11,000馬力のエンジン、その内部まで探検
船底から3階建ての巨大機関、出力1万1千馬力、最高速力18.21ノット。当時としては最大級のディーゼルエンジンでした。製造したのはデンマークのB&W社、現存するのはここ氷川丸だけです。当時のオペレーションを音響、照明、振動などでリアルに再現し緊急時の機関長のオペレーションを体験できます。
外に出ればそこは氷川丸の先端
氷川丸の全長は約163メートル。船内の見学コースから外に出ればそこは一つの輪が20Kg以上もある鎖を巻取る装置などが点在する氷川丸の一番先端。
贅を尽くした客室に当時を偲ぶ
この客室は「特別室」と呼ばれ、今でいうスイートルームです。ひとつひとつの素材から加工まで、贅沢の本質に触れることができるレトロな最高級客室です。日本の皇族や名優チャップリンなど内外の著名人をもてなすのに恥じることの無い一室であったといえるでしょう。
アール・デコを基調にデザインされた特別室の設計は仏蘭西のマーク・シモン商会が担当しました。
氷川丸ではこの一等特別室と一等ダイニングサロンの一部を開放しております。
1stクラスの喫煙室でくつろごう
一等喫煙室(1stスモーキングルーム)は一等船客だけに入室を許された喫煙室。今でもアール・デコの装飾が大切に保存され、気軽に休憩できるスペースとして解放されている。特に天井はスカイライトがまばゆいばかりに降り注ぎ、室内に特有な照明効果を与えています。
波瀾の航跡、氷川丸の生涯をパネル展示
「客船館」では世界の客船を紹介しましたが、氷川丸ギャラリーでは氷川丸の生涯だけに焦点を絞って「氷川丸展」を開催しています。
氷川丸が建造された経緯や客船華やかなりし時代の氷川丸の思いで、反面太平洋戦争時代の辛かった歴史。「氷川丸展」では光と影が交差した氷川丸の波瀾の生涯を詳しくご紹介します。
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体感振動と3Dサウンドで仮想クルージング
日本最大の豪華客船「飛鳥」に乗船して仮想クルージングができるのがこの「クルージングシアター」。豪華客船ならではのカジノルームやデッキビリヤードに興じる乗船客の姿が映し出されるほか、流氷の海のなかでのホエールウォッチングなど、3Dサウンドと体感振動フロアーで迫力満点の空間を創り出します。(約3分40秒)
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キミはどこまで耐えられる?荒波航海
優雅な船旅に突然、襲いかかるシケ。厳しい風とあれ狂う波をシミュレーションできるのがこの「風波(ふうは)シミュレーション」。始めは穏やかな風もしだいに強風となり、足元も大きく振れ出します。マストをしっかり抱えながら「キャーッ」と悲鳴を出す子供もときどき見られる氷川丸の人気施設のひとつです。
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波瀾の航跡、氷川丸の生涯をパネル展示
「客船館」では世界の客船を紹介しましたが、氷川丸ギャラリーでは氷川丸の生涯だけに焦点を絞って「氷川丸展」を開催しています。
氷川丸が建造された経緯や客船華やかなりし時代の氷川丸の思いで、反面太平洋戦争時代の辛かった歴史。「氷川丸展」では光と影が交差した氷川丸の波瀾の生涯を詳しくご紹介します。
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1stクラスの喫煙室でくつろごう
一等喫煙室(1stスモーキングルーム)は就航当時、一等船客だけに入室を許された喫煙室です。今でもアール・デコの装飾が大切に保存され、誰でもお気軽に休憩できるスペースとして解放されています。特に天井はスカイライトがまばゆいばかりに降り注ぎ、室内に特有な照明効果を与えています。
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帆船模型展示室
展示される帆船模型は日本郵船歴史資料館が所蔵しているNYK・OBの岡崎英幸氏製作の23体を借用するものです。
岡崎英幸氏は昭和6年宮城県に生まれ、昭和25年三菱海運に入社、昭和61年日本郵船を退職致しました。子供の頃から工作好きで、乗船勤務の合間に又日本郵船退職後も様々な帆船の模型を作り続けております。岡崎氏の模型の最大の特徴は「全て手作りの創作」にあります。
設計図無しに絵を参考にして、キット部品は一切使わずに船体や艤装品素材は手近に得られるあらゆる材料を使用するというオリジナル模型ですが、長時間かけた徹底的な調査、研究と35年間に亘る乗船経験に基づき、あくまでも本物そっくりに緻密に再現されています。
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超リアルな絵画に目は釘付け
船舶画家、野上隼人(のがみはやと)氏の絵画展示コーナーです。とにかくその画風はスーパーリアリステックの世界。野上氏は当初船舶設計技師を目指していたというだけあって、その絵画の正確さ、精密さは、まさに船を知り尽くしている画家ならではといえるでしょう。作品は氷川丸はもちろんのこと、クイーンエリザベス二世号など世界の有名な船舶の絵画が多数展示されています。
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キャプテンの目が光った操舵室
ここは氷川丸のコクピット、乗務員の頭脳が集中しあらゆる判断と命令がくだされた場所です。北太平洋の荒波を238回横断するには当時としては最新鋭の装置が備え付けられていました。乗務員の安全への願いが、奉れている「氷川神社」の神棚に象徴されています。
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ボートデッキでコーヒータイム
ボートデッキはその名の通り救命ボートが目の前に見えるデッキです。こちらには船内軽食喫茶「カフェ・キャビン」がございます。素敵な横浜港の景色を楽しみながら、カレーライスやサンドイッチ、ホットコーヒーや冷たいドリンク、生ビールなどお飲みになってはいかがでしょう。
さらに上には、エントツデッキ(ファンネルデッキ、5階相当)があり、そこも見学することができます。遠くで見るのとは大違いの氷川丸のエントツの巨大さにびっくり、エントツの上方には汽笛(エアホイッスル)があり、毎日、山下公園に正午のお知らせをしています。12時になると大変大きな音を鳴り響かせるので、この音にもびっくりしてしまうことでしょう。
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横浜港の景色のなかをチビッ子はおおはしゃぎ
ここは1000平米の広さを誇るオープンデッキ。椅子とテーブルが用意されていますので、ところどころで家族がお弁当を広げる風景も見られます。
夜にはヨコハマ港の夜景が見逃せません。
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