韓国旅行記2005(3)KTXに乗り、釜山から帰国

2005/08/28 - 2005/08/28

最終日は前々から乗ってみたかったKTXに乗り、釜山で昼食を取って帰国しました。釜山はとても短時間で慌しい滞在でしたが、ソウルとは全く雰囲気の違う温かな感じの街並みが印象的でした。

エリア 釜山(韓国)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL

今日は7:00発のKTXに乗るため、ラウンジの朝食は泣く泣く諦め6時半前にホテルをチェックアウトする。
ソウル駅には6:40に到着。ホームへは15分前からしか入れないのでしばし待つ。
KTXの改札は3階であるが、ホームは1階で長いエスカレータを使って降りる。

今日は特室なので後ろのほうである。早速最後尾からKTXの記念撮影。見た感じはTGVそのままである。
その後売店へ向かうが残念なことにまだ店開きしていない。実は前方の売店はやっていたのだがKTXは長大編成のため15分の時間ではとても行くことができず、断念する。でも特室のある後方の売店を開けないというのはサービス悪いなあ。
朝食を調達するつもりであったが食いっぱぐれ確定である…。

7:00ちょうど、時刻どおり出発。滑らかな動きである。
一昨日眺めた漢江の橋を渡り、10分ほど走ると高速新線区間に入り一気にスピードを上げた。
車内にはTVモニターがあり、通常の番組の他随時スピード表示を行っている。あっという間に290km/hを超えた。高速新線では290km/h〜300km/hで安定した走りであった。

KTXは所要時間が短いので供食設備はないが、特室は飲み物とお菓子のサービスがある。このワッフルが今日の朝食ということで…。でも結構おいしかった。

今日のソウル近郊は朝靄がかかり視界はよくなかったが徐々に晴れてきた。
列車は高速新線を突っ走る。周りは田園風景になる。
高架線は壁がなく、車窓も似通っていることもあり雰囲気としては東海道新幹線に近いなと感じた。
トンネルがしばしばあるが、心配した耳ツン現象は全く感じることはなかった。

日曜日の朝ということで特室の乗車率は悪くガラガラであった。
特室は横3列でシートピッチも申し分ないが、座席は一世代前の設計といった感じで何となく安っぽく、正直なところあまり座り心地は良くなかった。

東大邱からは在来線を走る。列車のスピードががくっと落ちたがこのくらいの速度もまた楽しい。
やがて洛東江が寄り添ってきてきた。ゆったりとした流れはなかなか絵になる景色である。
終点釜山はもうすぐだ。

よく遅れるという話があったが今日はほぼ定刻の9:41に釜山駅に到着した。
釜山駅は改装されガラス張りの綺麗な駅舎になっていた。ただこのスタイルは韓国のはやりらしくどの駅も同じような形になっているのであまり面白くはない。
釜山はソウルに比べ暑かった。南に来たことを実感する。

とりあえず釜山タワーに行くことにした。
地下鉄に乗り南浦洞で降りる。
ちょっと北へ向かうと、エスカレータがありここから竜頭山公園へ向かうが、このエスカレータは登りしかない。
行きはいいけど、帰りは大変そう…。

竜頭山公園は休日を思い思いに過ごす老人達が集まり賑やかであった。
さらに進んで釜山タワーへ向かう。

タワーからの眺めは釜山を一望できなかなか良かった。
茶色の建物がごちゃごちゃと集まり、海が広がる様はまさに港町である。またよそ行きという感じだったソウルに比べると釜山は庶民的な装いで人の匂いが感じられ、のんびりした気分になる。
そして反対側は山にへばりつくように住宅が立ち並び、これもまた見事な景色であった。

満足して公園を後にし、エスカレータ脇の階段を下りる。覚悟していたのでそれほどでもなかった。
本当は近くのチャガルチ市場にでも行きたかったのだが、時間がないので地下鉄に30分ほど揺られ、東菜へ向かった。

向かった先は「東菜ハルメパジョン」という、ここでしか食べられないというパジョンの店である。
非常にわかりづらい場所にあったが何とか見つけて中に入る。

「東莱パジョン」は釜山の郷土料理の代表とも言える韓国風お好み焼き。
中身がとろっとしているのが特徴で、ふっくらまろやかな生地がとてもおいしい。また玉子、牛肉、エビや貝が見事に調和していて、なかなかおいしかった。
駅からはちょっと遠いが来た価値はあったと思う。

さて昼食を食べたら早くも空港へ向かう時間。再び地下鉄に30分揺られて釜山駅に戻り、空港バスに乗って空港へ向かう。
バス停は時刻表もなかった。時間も間際だったので焦るが、15分ほどでバスはやってきた。50分ほどかかるということであったが道はすいていて30分で空港に着くことができ、何とか1時間5分前に空港に到着した。

釜山金海空港は改築中で、コンパクトな空港になっていた。店も少なく、ここも15分前チェックインで十分間に合いそうな空港であった。
最後の買い物をして待合室でしばし待つ。

釜山15:20発JL958便はB767-300・JA8365号機である。元々国内線機で、Cクラスは元スーパーシート席である。国際線なのにしょぼい機材であるが、そもそも釜山から成田はわずか617マイル。九州行と大して変わらないのである。
JL958便は前方はほぼ満席であったが、後方はあちこちに空席があった。

復路の機内食は行きと同じくボックスミールであるがまたこれがおいしくない。
こんな中途半端なものを出すよりおにぎりとかサンドイッチのほうがまだ嬉しいんですが…。

離陸後しばらくすると、右窓に陸地が見えてきた。おそらく山陰の海岸だと思われる。あっという間に日本へ来たようだ。日本と韓国は本当に近い。
ただやがて日本列島は厚い雲に覆われ、眼下の景色を楽しめないまま、飛行機は着陸態勢に入った。

飛行機はほぼ定刻の17:25に成田空港へ着いたが、入国審査が大行列。通過に30分以上かかってしまいヘトヘトになってしまった。元千葉県民なので、国際線は成田派ではあるのだが、釜山くらいは羽田のほうがいいなあと思わざるを得なかった。
ということで2泊3日の慌しくも楽しい韓国旅行は無事終わった。

この旅行記へのコメント （4）

• Komuさん 2008/02/14 01:11:08

  釜山で楽しんでこれました。

  たまさん、こんばんは。
  
  先日はＱ＆Ａにご回答いただき、ありがとうございました。
  
  釜山の街中のＡＴＭは、おっしゃるとおり、
  ＶＩＳＡ系やマスターカード系が使えると書いてあって、
  日本語で途中まで操作ができたのですが、
  引き出しができないところが多かったです。
  
  機械の内、途中で韓国国内で発行されたカードしか、
  使えないという説明が出た銀行ＡＴＭがあったので、
  理解ができましたけど、心配なので、
  しばらく立ち止まって、後からお金が出てこないか、
  じっくり待つようにしました。
  
  少し引き出そうと思っていた時に、引き出せず、焦りました。
  でも、予想以上にクレジットカードで飲食、買い物ができたので、
  助かりました。
  
  日本のＡＴＭ事情もまだまだですが、
  ＶＩＳＡなどのマークがあっても使えないとかって、
  不便で改善して欲しいですよね。
  
  当日、計画を組みながら動いていたのですが、
  東莱方面も行くので、本にも出ていた東莱パジョンへ行きたいと、
  思っていたのですが、途中で噛み切れないビビンメンを食べて、
  疲れて食欲が復活しなくて残念でした。
  
  釜山の名物料理にありつけなかったのが、心残りです。

  たまさん からの返信 2008/02/18 00:36:59

  RE: 釜山で楽しんでこれました。

  わざわざ書き込みありがとうございます。たしかに韓国に限らず台湾新幹線の券売機とか米国のガソリンスタンドとか自国のしか使えないのは多いですよね。何とかして欲しいなと思います。
  旅行記拝見しましたが、釜山はなかなか奥が深いですね。自分はKTXに乗りたいがために無理やり行ったようなものなので、まだまだです。いずれ再訪してみたいなと思います。
  東菜は遠いですね。駅前に荷物を預けてあそこに行ったために他にはどこにも行けなくなってしまいました。

• shinesuniさん 2005/10/08 19:07:14

  たまさん今日は〜！

  いつかKTXの旅行記かきたいです。
  1回でいいからデジカメで撮った旅行記が書きたいよ〜(涙)。
  釜山もいいですね〜。
  チャガルチに行って海鮮料理乱れ食いがしてみたいです。

  たまさん からの返信 2005/10/10 01:57:32

  RE: たまさん今日は〜！

  KTXは車窓の景色はなかなかよろしいのですが肝心の列車がイマイチでしたね…。まあ大元のTGV自体、ICEとかと比べてしまうとイマイチなんですけど、どう見ても安っぽいです。外観はいい色なんですが。
  釜山といえば海鮮なんでしょうが時間の関係で食べれませんでした…。やっぱりソウルから釜山へ行ってそのまま帰国、というのはちときつかったかなあ、と。まあ近いのでまた行ければいいかなあと思ってます。