1999/10/19 - 1999/11/05
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kodeyanさん
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イランはおもしろい。
テヘランは寒くて、ダウンジャケットをはおり手先をハァハァしていたのに、南部ペルシャ湾の町では、エアコンの効いたホテルの室内から、「せ〜の」と覚悟を決めて外出する。
外に出れば、たちまち背中から汗が吹きだしてくる。
この寒暖差、そして砂漠はもちろん洞窟に遺跡もある。
そんなイランをあちこち走り回った。
画像は、テヘラン駅に停車中の、1994年に開通したテヘラン〜バンダルアッバス間1500kmを乗車したイラン国鉄の車両、ピンクとブルーがかわいい。
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イスファハン21時30分発の長距離バスでシラーズ翌朝5時20分着。
シラーズから北東に57km、中東三大遺跡のペルセポリスに早速向かった。 -
ペルセポリスはB.C.512年に建てられ、B.C.330年にアレクサンドロスに陥落された。
ほとんどが土砂に埋まっていて、1931年の大発掘まで手つかずだったため、風化していない浮き彫りは必見である。 -
シラーズにもどる。ここは北門(Darvazeh Qor\'an)出口西側丘の中腹にある洞窟チャイハネ(喫茶店)
だいたいバスターミナルのチャイが1杯500イランリアル 7円、その相場からすると1ポット5000イランリアルは高すぎ。
「高いんじゃない〜」
一人で店番をしていたお兄さんは、じゃ3000イランリアルってオイオイ、結局2000イランリアルになったけど。
ペルセポリスがあるせいか、タクシーのドライバーもそうだったけど、シラーズは観光客ずれしている気がする。
とはいえ、この洞窟チャイハネおすすめ!
とっても落ち着くの、一日いてもいいくらいだった。 -
シラーズの次は、イラク国境線と平行して南北に延びる道路を北上しハマダンに向かった。
150kmも西に行けばイラクなのだから、ここはチェックが厳しかった。
何回かバスから降ろされて、建物のなかで身体チェックがあった。
デパートの試着室のような空間に一人ずつ呼ばれ、念入りにチェックされる。
チェックポイントではトイレに行かせてくれない。
イランの長距離バスはトイレ休憩が少ないが、この路線は夕食休憩以外トイレ休憩は1回だけ。
バス乗車前日からの水分調整に慣れてはいたものの、17時間の乗車で計2回は少ないよね。 -
上の画像、そしてこの画像はあの有名なトド、じゃなくイラン三大ガッカリとして有名な「石のライオン」
他の二つは、ヤズド 拝火教寺院、イスファハン 揺れるミナレット だとか。
アレクサンドロス大王の命でマケドニアのパスティオン提督を記念して建てられたそうだが、今ではハマダンの観光名所?!
数々の伝説もあり、ルリスタン地方ではライオン像に乗った未婚の女性が、男性の手を借りて降りると結婚の願いがかなうといわれている。
でも人前でこのライオンに乗るのは、かなりの勇気がいりそう。 -
ハマダンのもう一つのお楽しみが、このアリサドル洞窟!
ハマダンから75km、ミニバスで2時間かかる。
先頭に足こぎボートがあり、二人がこれを漕がなければいけない。私たちはそれに引っ張られて、洞窟内を見学する。
発見されてまだ半世紀、マックスで高さ35m、幅15m、水深17m。
1億5千年前のジュラ紀から少しづつ成長したという洞窟は、かなり広い。
ボート→降りて歩き→またボート というルートでいろいろな形の鍾乳洞を楽しみながら見学する。
日本から団体旅行のおじさんおばさんも来ていてびっくりした。 -
ハマダンから西に10km、「ガンジナーメ」という紀元前5世紀のダレイオス1世と息子クセルクセスの碑文が緑豊かな谷の底にある。
そこに行く時に乗ったタクシーがこれだ。
信じられないよ〜運転席に二人乗ってるんだもん。
ガンジナーメのあたりはピクニックコースになっていて、イランのおじさんがいっぱい。
チャイをいただいたり、お昼を一緒にどうかと声をかけられたり。
自宅の庭に湧く湧水を飲んでいきなさい、と声をかけられ、飲んでみたら冷たくてうまい!
そして、その湧水で洗ったりんごをくれたり、ホントいい人が多いのだ。 -
ハマダンからテヘランに行きイラン国鉄で、一年中湿度が高く暑い、ペルシャ湾入口の町バンダルアッバスへ。
テヘラン14時発バンダルアッバス10時着、20時間の旅である。
同室のイラン人家族が、くだものやらなんやら、あれもこれも食べなさい、ってくれるんだわ。
車窓は砂漠、どこまで〜も砂漠。
寝台の下に荷物が入らず、これにはまいった。
揺れは、ほとんど感じず、ぐっすり眠れた。 -
食堂車もついている
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食事はこれ
ライスに埋もれているのはチキンなのだ。
レストランのボーイさんが話しかけてきてくれて、チャイをご馳走になる。 -
列車のチケット
1等寝台は二段ベッド×2 四人部屋
私たちが利用した2等寝台は、三段ベッド×2 六人部屋
イラン国土を西北から東南に1500km走り、チケット代56550イランリアル 800円。
チケット代にパンケーキとオレンジジュースまで含まれていたのはすごいよ。 -
着いた〜バンダルアッバス
なんと、これが駅前なのだ -
バンダルアッバスはここ(黄色い下線)
ホルムズ海峡を挟んで、オマーンやドバイが対岸にある。 -
バンダルアッバスの目的は、ケシム島で海老を食べる、イエメンのホデイダとの暑さ比べ、仮面の女性。
暑さ比べのほうは、ホデイダの暑さを体が覚えていたせいか、暑いことはめっちゃ暑いがそれほど苦にならず、ホデイダに軍配があがる
ケシム島で海老、こっちのほうは、ホルムズ海峡を船で渡ったはいいが、ケシム島ってなんか危ない雰囲気プンプンだった。
よろずやのおじさんが、今すぐ島を出てバンダルアッバスに戻ったほうがいいっていうし。
忠告通りすぐ戻ったから、海老どころじゃなかった。
ペルシャ湾は、こんなにきれいだったけど。 -
バンダルアッバスにもどる
魚市場近くの光景 -
市場のなか
カツオだよ、カツオ。
椎名誠なら醤油ぶっかけカツオ三昧でうまいうまいイランのカツオはいらんかい、なんてやりそう。
この市場、イランではめずらしく女性も働いている。
ダメモトで写真いいですか?おばちゃんにやさしく聞いたら、急に怒りだしお前なんかあっち行けプンって感じで、手でシッシッされちゃった。 -
なんだかんだありながらも、海老フリッターに舌鼓を打つ、こでやんズであった。
そうそうバンダルアッバスで驚いたのが、奥のほうに写っているコカコーラなのだ。
コーラもマクドナルドもユダヤ資本だからイランでは見かけないのに、めずらしい。 -
さて仮面の女性はね、こんなかんじなの。
これは『ナショナルジオグラフィック 日本版 1999年7月号 表紙』です。
この画像は、メールで日経ナショナル ジオグラフィック社の許可を頂き掲載しています。
エメラルドグリーンのペルシャ湾に夕日が沈んでゆく
海も空もオレンジ色に染まりゆく
しばらくして藍色につつまれた浜辺に、潮風にのりながら朗々と流れゆくコーランの調べ
そんな雰囲気満点の状況で若い仮面の女性は、恋人とつかの間のデートを楽しんでいた。
いやあ、世の中にはこんなところもあるんだなぁ。 -
バンダルアッバスの次に向かうは、イスラム教シーア派の聖地マシュハドだ。
北京以来ず〜〜と陸路で来たが、世界でも安い!と評判の飛行機に乗ることにした。
1時間45分のフライトで、205000イランリアル 2900円、安いねやっぱり。
国内線なのにこの機内食が出た、けっこう美味しかったのだ。
それにスチュワーデスが美しかったな。
でも黒いコートに黒のスカーフが制服だからダンナちゃんいわく
「誰が客で誰が客室乗務員か見分けでけへんで〜」 -
マシュハドの目的は、イマーム・レザー廟(ハラム)と次の目的地トルクメニスタンのビザ取得。
聖地だけあって、町をあちこち歩いて探した宿は、巡礼客が長期滞在できるようキッチンつきだ。
ここは、マシュハドホテルの裏側にあるHotel Apartment Nasim、入口は細い路地を入った奥で看板もないのである。 -
食器も冷蔵庫もテレビもあり、ウイークリーマンションみたいだ。
トルクメニスタンビザは、
日曜・・トルクメニスタン領事館休み
月曜・・トランスポーテーションカンパニーのみ
火曜・・底冷えするなか朝から並ぶ 3時間待ったところで呼ばれる
個人はイラン人以外の外国人に発行しない、どうしても欲しいなら旅行会社で手続きしなさい
旅行会社・・10日間有効ツーリストビザの取得所要日数は12〜14日
イスファハンで3週間ぶんビザの延長をしてもらったものの、残りあと1週間しか残っていない。
なんとかして欲しいと懇願すると、日本大使館のレターはあるのかというから、イスタンブールで発行したレターを渡す。
旅行会社の太ったおじさんがそれを持って、すぐトルクメニスタン領事館に行ってくれた。
結果・・マシュハドではレターは無効、テヘランのトルクメニスタン大使館で手続きしなさいって
テヘランでマシュハドに行って手続きしろって言われたから来たのに!!
もうプッツンときてしまった、こうなったらパキスタンに行ってやる! -
せめてイマーム・レザー廟(ハラム)だけでも、という気持ちで行ってはみたものの、入口で私のことフィリッピーナでクリスチャンだからダメっていって入れてくれない。
そんな〜諦めきれず3日も通ったら、助っ人登場、パキスタン人の男性二人が「僕たちが、付き添うからなかに入れてあげて」と頼んでくれて渋々入れてもらう。
タイルの美しさ、モスクの美しさといったら、個人的にはイスファハンより上かもしれない。
この画像は、売店で買ったミニポスターのものだが、黄金のドームの下にあるイマーム・レザーの棺だ。
この棺のまわりには、泣き叫ぶひと、柵にすがりつこうとするひと、絶叫するひと、あらゆる叫びと泣き声が交差し、今まであじわったことのない熱気うずまく空間だった。
なぜかとても感動して涙が出そうになった。 -
次に向かったのは、イラン東南部パキスタンとアフガニスタンに国境を接する辺境の地ザヘダンである。
ザヘダンの宿泊先、Hotel−e Abuzarにてイラン最後の夜に記念撮影。 -
いろいろ親切にしてくれた宿のおじさんにケーキをプレゼントしようと思って買ったのに、いらないと断られてしまう。
もしかしたら、外国人からものをもらうのは、とってもいけないことなのかもしれない。
パキスタンとの国境ミールジャワの道路に看板があった
ザヘダン 88km
テヘラン 1663km
バザルガン 2542km
トルコとの国境の町、バザルガンに着いたのが10月6日、そしてイランを去るのが11月5日だった。
一ヶ月いても、マクー ヤズド ケルマン バム ケルマンシャー キーシュ島・・行けない所はいくつもあった。
かつての世界三大地獄交通区間、バルチスタン砂漠を走り、★17はパキスタン編の予定だよ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- がおちんさん 2012/05/09 21:40:35
- 一期一会
- kodeyanさん、こんばんは。
ロシアからイランまで読みました。
エカテリーナから黒海、地中海、戦争の爪跡と、出発して3ヶ月の間にとてもいろいろな経験をされましたね。
サヌアの旧市街やロックパレスのエキゾチックな雰囲気も魅力的ですが、何よりも羊の頭のスープ屋さんで1500イランリアル叩きつけて去っていった高潔な人や、靴磨きのおじいさんのエピソードに胸を打たれました。
正に、旅をしていて最も素晴しい瞬間であると思います。ほんの一瞬の出来事が、長年にわたって嬉しい記憶として残る。人生の宝物ですね。
がおちん
- kodeyanさん からの返信 2012/05/10 16:04:25
- RE: 一期一会
- がおちんさん こんにちは
イラン編まで見ていただき投票までしていただいて恐縮です。
メッセージを読んで改めていろいろな思い出が頭をよぎりました。
シリアの人々は皆さん心根が優しくて
笑顔で「ウェルカム」といってくれたんです。
彼らはどうしているんだろうと考えると切なくなります。
>正に、旅をしていて最も素晴しい瞬間であると思います。ほんの一瞬の出来事が、長年にわたって嬉しい記憶として残る。人生の宝物ですね。
おっしゃる通りです。
イランの高潔な男性のことは、いまでも時々話題に出てきます。
そうそう、あのとき・・ あんなことがあったね、と。
お金で買えないものは無い、という人もいますが
豊かとはいえない国で心の襞にまで沁みるような
熱い感動があるのもまた事実ですよね。
ではでは☆彡
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