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ベルギーのアントワープから鉄道でオランダのロッテルダムに入った。ロッテルダムは小野が所属するフェイエノールトのホームスタジアム以外には特に何もない街だが、前の会社の先輩であるヤギちゃんが住んでいる。<br /><br />ヤギちゃんはいわゆるパーティボーイ。友達を作る事と、場を盛り上げる事だけが特技のような男だ。当然、俺が訪ねて行くんだからいろいろとセッティングしてくれているものと期待していた。<br /><br />ところがどっこい。ビジネススクールに通っているヤギちゃんは思いっきり試験期間中で、学校に行っている時以外はずっと勉強していやがる。パーティどころか、遊んでもくれない。しかも風邪をこじらせていて、俺が料理や洗濯をする始末。おかげでしばらく家事に明け暮れる日々を送る羽目になった。<br /><br />オランダという国はとても個性的な面を色々と持っている。まず、驚くほど多くの自転車が走っている。どんな所でも、雨が降っていても、若い女の子もおじいちゃんもとにかく自転車だ。道路もそれを前提に作られていて、自転車専用道路はもちろん、自転車専用信号もあらゆる所に設置されている。<br /><br />そして、皆とても優しい。本当に優しい。公共機関や店の対応も気持ちがいい。道を尋ねても皆丁寧に笑顔で教えてくれる。欧米ではどこでも感じる人種差別もオランダでは全く感じない。<br /><br />さらに、英語能力がとても高い。俺が会話した人は100%、全員がとても上手く英語を話した。接客業の人はもちろん、警官、バスの運転手、掃除のおばちゃん、そこらの道行く人、とにかく全員が話せるのは凄い。<br /><br />そして噂通り、デカイ。まじでデカすぎる。男女共、平均身長世界一というのは聞いていたが、ダントツで一位なのではないだろうか。男の平均は189cmだそうだ。ある日スタンディングバーで飲んでいたところ、ふと気付くと俺の周りには2mくらいある男だらけだった事があった。変な世界に迷い込んでしまったような気分になった。<br /><br />このように、とにかく個性的なオランダだが、やはりなんと言ってもアムステルダムの街そのものの個性が飛び抜けているだろう。<br /><br />アムステルダムと言えば、誰もがイメージするのがドラッグとSEXだろう。ドラッグに関してはLSDなどのハードドラッグは違法だが、マリファナなどのソフトドラッグは制限はあるものの合法化されていて、街中のコーヒーショップで売っている。近年、売春に関しても合法化され、売春婦達は所得税も払っているし、彼女達の労働組合までもが存在する。と、俺もそういう知識はあったし、すっぽりハマッてしまった人間も何人か知っていたが、いざ目の当たりにしてみると、本当にもの凄い世界だった。<br /><br />まずユースに入って驚いた。憩いの場が土足厳禁で、ラグマットの上にクッションやちゃぶ台が置かれている。オリエンタルスタイルだ。そしてそこでは若者達がマリファナの煙をくゆらせてリラックスしている。禁煙のユースまである今、ここの壁には「ハードドラッグ禁止」という張り紙があるだけだった。<br /><br />街を歩いて驚いた。通りのあちらこちらに喫茶店があるようにコーヒーショップがある。飾り窓地区には、アダルトグッズを売る店や、SEXライブショーをやる店が連なっている。ショーウィンドウにめいっぱい商品やポスターを飾ってあるのだが、もちろん全てモロ。日本のテレビがそのエリアを撮影したらモザイクだらけで何も見えなくなるだろう。<br /><br />日が暮れてからの飾り窓地区にはさらに驚いた。建物の窓の中、赤くライトに照らされた部屋から、下着姿や裸の女性が妖艶に誘いをかけてくる。運河から細い道に入ると、両側にびっしり窓が並んでいて、中の女性達全員が、そこを通る男を誘惑するのだ!恐ろしいくらいの風景だ。<br /><br />夜も更けてから俺は一軒のコーヒーショップを覗いてみた。普通の喫茶店でコーヒーのメニューが置いてあるように、テーブルの上にはマリファナやハシシのメニューが置いてある。<br /><br />少し暗くなっている店内では客が喫茶店でコーヒーを飲むように、ごく普通にマリファナを吸っている。わいわい楽しそうにジョイントを回しているグループがあれば、ラブリーに語らいながら吸っているカップルがあり、ひっそり一人黙々と吸っている奴がいる。<br /><br />店を出た俺はアムスの街をあてもなく歩いた。この街は多くの細い運河が何重にも取り囲んでおり、運河沿いには似たような建物が並び、道に迷いがちだ。そして俺もいつのまにか方向感覚を失い、どこを歩いているか分からなくなっていた。<br /><br />気が付くと俺は人通りのない真っ暗な道を歩いていた。戻ろうと思ってもどっちがどっちだが分からない。あ、これは、ヤバイぞ・・・と思っていたら、突然どこからともなく黒人の二人組が現れた。やっぱり出た。。。<br /><br />一人が俺に向かって「ヘイ!ジャッキーチェン!カンフー、カンフー!」と叫ぶと、もう一人が俺に襲いかかってきた。せっかくこういう時の為と思ってキックボクシングのジムにも通っていたのに、なぜか俺はその時、本能的にがっちり四つに組み合ってしまった。これじゃカンフーでもなくボクシングでもなく相撲だ。<br /><br />揉み合っているうちに、そいつの手が俺のジーンズの後ろのポケットに入ってくるのに気付いた。ポケットの中のものに手がかかった。とっさに俺はその手首を掴んだ。そいつはそのまま手を振りほどいて逃げようとしたが、俺は手首を離さない。二人の体だけ離れ、お互いの繋がった片方の手だけが上に突き上げられた。まるで俺がレフェリーで勝者の手を取って上げたような格好だ。<br /><br />すると、、、そいつの手には俺のポケットから取ったバンダナがあった。財布だと思って取ったのだろう。俺も咄嗟に財布を取られると思って必死に抵抗した。バンダナと気付いたそいつは、一瞬きょとんとした後に軽く笑って「ジョークだよ」と言って俺にそれを返した。俺も無理に笑って「それはいいジョークじゃねーな」と言ったが、きっとその笑顔は引きつりまくっていただろう。実際、膝はガクガクだった。万が一そんな事もあるかもと、ユースに貴重品を全て置いて来たのが正解だった。<br /><br />その後なんとか帰り道にたどり着き、余裕ができたので気を取り直してまた散歩を楽しむことにした。今度は飾り窓地区のメインエリアを探索だ。ずらりと並ぶ窓の中、女性達の流し目や微笑み、指を立てておいでおいでをする仕草や腰をくねらせる姿も夕方よりさらに妖艶になっている。そして極めつけに遭遇した。<br /><br />一つの広めの部屋に、こりゃアムスNo1,2だろうというくらいの二人組の若い女の子がいた。そう、アレだ。男の夢、男のロマン、誰もが憧れるあの世界だ。一人はかわいい系でニコニコとあどけない表情で外を見ている。もう一人はセクシー系で、両手をガラス戸に押し付けたまま、官能の目つきで腰を細かく振っている。<br /><br />俺がそんな二人を見て唖然として立ち止まると、彼女達は一気に俺に対して誘惑攻撃を始めた。とんでもなくかわいい子と、とんでもなくセクシーな子が二人揃って、時には二人で絡みながら俺を誘ってくるのだ!やばかった。かなりやばかった。俺はその窓越しの誘惑攻撃だけで完全に打ちのめされていた。しばらくして一人の黒人の兄ちゃんが足を止めた。やはり唖然としている。すると今度はその兄ちゃんが攻撃の対象になった。<br /><br />兄ちゃんは「いやいや、無理だって。めっそうもございません」みたいな感じで手を横に振っている。女の子二人はそれでも攻撃の手を緩めない。兄ちゃんは何度も去ろうとしながらも、振り向いては「こりゃまいったなー」みたいな顔をして頭を抱えている。しまいには半分呆けたような笑顔で二人の部屋に吸い込まれるようにして入っていった。。。<br /><br />ユースに返ると予想通りほとんどの人がキマッている様子だった。俺は色々と衝撃が強すぎたのか、中のバーでビールを一杯飲んだだけでぐったりしてしまい、部屋に帰ってこてっと眠ってしまった。<br /><br />本当に、本当に、恐るべし、アムステルダム!思い返しても全ての光景や出来事にリアリティがないくらいにぶっ飛んでいる。アムスに行った多くの人がこう言っていた。<br /><br />Can’t believe such a city exists!<br /><br />

アムステルダムの誘惑

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2003/11 - 2003/11

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captainkoji

captainkojiさん

ベルギーのアントワープから鉄道でオランダのロッテルダムに入った。ロッテルダムは小野が所属するフェイエノールトのホームスタジアム以外には特に何もない街だが、前の会社の先輩であるヤギちゃんが住んでいる。

ヤギちゃんはいわゆるパーティボーイ。友達を作る事と、場を盛り上げる事だけが特技のような男だ。当然、俺が訪ねて行くんだからいろいろとセッティングしてくれているものと期待していた。

ところがどっこい。ビジネススクールに通っているヤギちゃんは思いっきり試験期間中で、学校に行っている時以外はずっと勉強していやがる。パーティどころか、遊んでもくれない。しかも風邪をこじらせていて、俺が料理や洗濯をする始末。おかげでしばらく家事に明け暮れる日々を送る羽目になった。

オランダという国はとても個性的な面を色々と持っている。まず、驚くほど多くの自転車が走っている。どんな所でも、雨が降っていても、若い女の子もおじいちゃんもとにかく自転車だ。道路もそれを前提に作られていて、自転車専用道路はもちろん、自転車専用信号もあらゆる所に設置されている。

そして、皆とても優しい。本当に優しい。公共機関や店の対応も気持ちがいい。道を尋ねても皆丁寧に笑顔で教えてくれる。欧米ではどこでも感じる人種差別もオランダでは全く感じない。

さらに、英語能力がとても高い。俺が会話した人は100%、全員がとても上手く英語を話した。接客業の人はもちろん、警官、バスの運転手、掃除のおばちゃん、そこらの道行く人、とにかく全員が話せるのは凄い。

そして噂通り、デカイ。まじでデカすぎる。男女共、平均身長世界一というのは聞いていたが、ダントツで一位なのではないだろうか。男の平均は189cmだそうだ。ある日スタンディングバーで飲んでいたところ、ふと気付くと俺の周りには2mくらいある男だらけだった事があった。変な世界に迷い込んでしまったような気分になった。

このように、とにかく個性的なオランダだが、やはりなんと言ってもアムステルダムの街そのものの個性が飛び抜けているだろう。

アムステルダムと言えば、誰もがイメージするのがドラッグとSEXだろう。ドラッグに関してはLSDなどのハードドラッグは違法だが、マリファナなどのソフトドラッグは制限はあるものの合法化されていて、街中のコーヒーショップで売っている。近年、売春に関しても合法化され、売春婦達は所得税も払っているし、彼女達の労働組合までもが存在する。と、俺もそういう知識はあったし、すっぽりハマッてしまった人間も何人か知っていたが、いざ目の当たりにしてみると、本当にもの凄い世界だった。

まずユースに入って驚いた。憩いの場が土足厳禁で、ラグマットの上にクッションやちゃぶ台が置かれている。オリエンタルスタイルだ。そしてそこでは若者達がマリファナの煙をくゆらせてリラックスしている。禁煙のユースまである今、ここの壁には「ハードドラッグ禁止」という張り紙があるだけだった。

街を歩いて驚いた。通りのあちらこちらに喫茶店があるようにコーヒーショップがある。飾り窓地区には、アダルトグッズを売る店や、SEXライブショーをやる店が連なっている。ショーウィンドウにめいっぱい商品やポスターを飾ってあるのだが、もちろん全てモロ。日本のテレビがそのエリアを撮影したらモザイクだらけで何も見えなくなるだろう。

日が暮れてからの飾り窓地区にはさらに驚いた。建物の窓の中、赤くライトに照らされた部屋から、下着姿や裸の女性が妖艶に誘いをかけてくる。運河から細い道に入ると、両側にびっしり窓が並んでいて、中の女性達全員が、そこを通る男を誘惑するのだ!恐ろしいくらいの風景だ。

夜も更けてから俺は一軒のコーヒーショップを覗いてみた。普通の喫茶店でコーヒーのメニューが置いてあるように、テーブルの上にはマリファナやハシシのメニューが置いてある。

少し暗くなっている店内では客が喫茶店でコーヒーを飲むように、ごく普通にマリファナを吸っている。わいわい楽しそうにジョイントを回しているグループがあれば、ラブリーに語らいながら吸っているカップルがあり、ひっそり一人黙々と吸っている奴がいる。

店を出た俺はアムスの街をあてもなく歩いた。この街は多くの細い運河が何重にも取り囲んでおり、運河沿いには似たような建物が並び、道に迷いがちだ。そして俺もいつのまにか方向感覚を失い、どこを歩いているか分からなくなっていた。

気が付くと俺は人通りのない真っ暗な道を歩いていた。戻ろうと思ってもどっちがどっちだが分からない。あ、これは、ヤバイぞ・・・と思っていたら、突然どこからともなく黒人の二人組が現れた。やっぱり出た。。。

一人が俺に向かって「ヘイ!ジャッキーチェン!カンフー、カンフー!」と叫ぶと、もう一人が俺に襲いかかってきた。せっかくこういう時の為と思ってキックボクシングのジムにも通っていたのに、なぜか俺はその時、本能的にがっちり四つに組み合ってしまった。これじゃカンフーでもなくボクシングでもなく相撲だ。

揉み合っているうちに、そいつの手が俺のジーンズの後ろのポケットに入ってくるのに気付いた。ポケットの中のものに手がかかった。とっさに俺はその手首を掴んだ。そいつはそのまま手を振りほどいて逃げようとしたが、俺は手首を離さない。二人の体だけ離れ、お互いの繋がった片方の手だけが上に突き上げられた。まるで俺がレフェリーで勝者の手を取って上げたような格好だ。

すると、、、そいつの手には俺のポケットから取ったバンダナがあった。財布だと思って取ったのだろう。俺も咄嗟に財布を取られると思って必死に抵抗した。バンダナと気付いたそいつは、一瞬きょとんとした後に軽く笑って「ジョークだよ」と言って俺にそれを返した。俺も無理に笑って「それはいいジョークじゃねーな」と言ったが、きっとその笑顔は引きつりまくっていただろう。実際、膝はガクガクだった。万が一そんな事もあるかもと、ユースに貴重品を全て置いて来たのが正解だった。

その後なんとか帰り道にたどり着き、余裕ができたので気を取り直してまた散歩を楽しむことにした。今度は飾り窓地区のメインエリアを探索だ。ずらりと並ぶ窓の中、女性達の流し目や微笑み、指を立てておいでおいでをする仕草や腰をくねらせる姿も夕方よりさらに妖艶になっている。そして極めつけに遭遇した。

一つの広めの部屋に、こりゃアムスNo1,2だろうというくらいの二人組の若い女の子がいた。そう、アレだ。男の夢、男のロマン、誰もが憧れるあの世界だ。一人はかわいい系でニコニコとあどけない表情で外を見ている。もう一人はセクシー系で、両手をガラス戸に押し付けたまま、官能の目つきで腰を細かく振っている。

俺がそんな二人を見て唖然として立ち止まると、彼女達は一気に俺に対して誘惑攻撃を始めた。とんでもなくかわいい子と、とんでもなくセクシーな子が二人揃って、時には二人で絡みながら俺を誘ってくるのだ!やばかった。かなりやばかった。俺はその窓越しの誘惑攻撃だけで完全に打ちのめされていた。しばらくして一人の黒人の兄ちゃんが足を止めた。やはり唖然としている。すると今度はその兄ちゃんが攻撃の対象になった。

兄ちゃんは「いやいや、無理だって。めっそうもございません」みたいな感じで手を横に振っている。女の子二人はそれでも攻撃の手を緩めない。兄ちゃんは何度も去ろうとしながらも、振り向いては「こりゃまいったなー」みたいな顔をして頭を抱えている。しまいには半分呆けたような笑顔で二人の部屋に吸い込まれるようにして入っていった。。。

ユースに返ると予想通りほとんどの人がキマッている様子だった。俺は色々と衝撃が強すぎたのか、中のバーでビールを一杯飲んだだけでぐったりしてしまい、部屋に帰ってこてっと眠ってしまった。

本当に、本当に、恐るべし、アムステルダム!思い返しても全ての光景や出来事にリアリティがないくらいにぶっ飛んでいる。アムスに行った多くの人がこう言っていた。

Can’t believe such a city exists!

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この旅行記へのコメント (1)

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  • osdさん 2005/08/25 11:49:31
    こんにちは!
    久しぶりの感じですね。「アムステルダムの誘惑」楽しく読まさせていただきました。「さも!ありナン!」の雰囲気がたっぷりでています。わたしが行ったのは30年も前ですが、日本との落差にガクゼン呆然、飾り窓に入るなどトンデモない!アダルトショップでHなトランプを買うくらいがいっぱいイッパイの勇気でした。美しく飾られた、静かな淫猥な街でした。
    ※暴力ヒッタクリは無事でよかったですね。たぶん取っ組み会ったときの組み手、身体の構えで相手も「ヤバイ!」と感じたのでしょう。体得した東洋武道が役立ったと思います…が凶器もあることアブナイ、危ないです。
    ※アムスの中央広場の階段には、いまでもヒッピー?はたむろしているのでしょうかねー。
                            

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