2005/07 - 2005/07
186位(同エリア186件中)
オイラアさん
あるウェブサイトで見た写真が、頭にこびりついて離れなかった。静けさをたたえ、二つの頂に囲まれた青い小さな湖。ミュスタイアの谷にあるリムス湖(Lai da Rims)の風景だった。
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国立公園とミュスタイアを見るついでにこの湖を見ようと思い立ったものの、たどり着くのは簡単ではなかった。まず、情報がなかった。ウェブを検索して得られた情報は、たった二つ。ひとつは、この湖がサンタマリア(Sta Maria - Val Muestair)の近くにあること。もうひとつは、どうやらハイキングコースがあるらしい、というものだった。
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しょうがないので、地図を買って調べることに。地図上にハイキングコースは確かに存在し、サンタマリアからは平面距離にして約6Km、標高差およそ1000m。たぶん、2時間半程度で登れる山道と思われた。
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当日、サンタマリアにあるユースをでて、歩き始めた。最初から急坂がつづく道のり。グリンデルワルトやツェルマットのようにケーブルカーやロープウェイがあるわけではないので、自分の足がすべて。さらに悪いことに、行き先の山が高い壁となって麓から見えた。挫けそうになるのを耐え、あの風景をこの目で見るために、一歩一歩登っていくしかなかった。
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途中で立ちはだかる(?)リムス湖から流れ落ちる滝。この滝の向こう側がリムス湖。しかし、そこまでたどり着くのに、まだ500m程、細く決して安全とは言えない山道を登る必要があった。
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突然、視界が開け平坦な場所に出た。マーモットの鳴き声が何度も聞こえた。ここまでくれば、リムス湖はすぐそこだ。
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リムス湖は青かった。曇っていたのもあって、あのサイトで見たような空と山と湖の美しいコントラストをみることはできなかったが。
視界に入るものに一切の人造物はなく、そこでは二つの頂と草原と湖が、静かに存在していた。時折吹く冷たく心地よい風が、山登りで火照った体を冷ましてくれた。昼飯代わりのクロワッサンとチョコバーをぱくついた。
空は今にも泣き出しそうだったけれど、自然の美しさと静けさに包まれていることが、とても気持ちよかった。 -
約6時間のトレッキングですれ違ったのは、たったの4組だけ。天気がよくなかったのもあるだろうが、都会の雑音から逃れ自然の中に身を浸し自分を見つめるには格好の機会だった。
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ノート:
リムス湖へのアクセス。チューリヒからLandquart、Sagliainsで乗り換えてZernez下車。Muestair方面行きのバスでSta Mariaで降車。登山道への入り口は、バス停から少し戻った村の入り口付近にある。
地図は、スイス国立地理院の Sta Maria(No.1239, 2万5千分の1)がカバーしている。このルート上には、スイスアルプスには付き物のレストランや休憩所が一切ないのでご注意を。
また、イタリア国境のPass Umbrailからもアクセスすることができる。登りが少ない分、こっちのルートのほうが楽かもしれない。
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