グラッパとアスパラの美味しい、バッサノデラグラッパ

2005/07/19 - 2005/07/22

有名なグラッパの名産地、バッサノデラグラッパはヴェネチアから北西60Kmに位置する、小さな街です。グラッパはワインを絞った残りカスで製造する蒸留酒でイタリアでは食後酒として有名です。またエスプレッソに入れて飲む人も多いです。繊細なガラス工芸のボトルに入ったグラッパはおみやげにも最適です。もうひとつの名産は白アスパラで5，6月の旬にはどこのレストランもアスパラ料理がメインとなります。湯がいたアスパラに目玉焼きを添えたアスパラジ・エ・ウオバがシンプルで自然な甘味で絶品です。ミラノのスーパーでもバッサノ産は赤い原産地ラベルを付けられ高い値段で売られています。パリの有名なレストランにも出荷されています。

エリア イタリア

有名なポンテコペルト（屋根のある橋）は木製でなんども掛け替えられています。今回の訪問では半分が修理中でした。ここから眺めるブレンタ川は川藻も見えるくらい澄んでおり、遠景のピエモンテ山麓を望む風景は絵はがきのようなパノラマです。

ポンテコペルト（屋根付橋）から眺める絶景。

これもポンテコペルト（屋根付橋）からヴェネチア方面を眺めた風景。この橋はクルマの通行が禁止されており、両岸にはレストランやホテル、バールなどがあるが
騒々しい雑音は一切なし、静かに流れる川面を見ながら悠久の歴史に思いをはせる場所です。

ポンテコペルトの端にあるNARDINIは1779年創立の古いグラッパ蒸留酒所で、自社製品が飲めるバール。

NARDNIの古い銅製の蒸留酒ポットが店内に飾られている。

特別に見せてもらったNARDINIショップの下にあるトラッテリア、普段は閉まっているが昔営業していた状態で保存されている。

窓の外にはブレンタ川と街並みが見える。大水の時には
この部屋も完全に水没するそうだ。

街のいたるところに花が溢れているが、ポンテコペルトの脇にある建物にも花が飾られている

さすがグラッパの聖地、街角の建物にはお酒の神様、バッカスが通りを見下ろしていました。

奇妙に刈り込んだ街路樹は、第二次世界大戦の終わりに
ナチスが撤退する時にパルチザン兵士を虐殺した慰霊の
木々、幹には花が供えられている。この美しい街にも悲しい歴史がある。

遠くにピエモンテの山々を見る、町はずれの風景。