1987/06 - 1987/06
847位(同エリア1030件中)
ソフィさん
メキシコシティ(現地ではシウダ・デ・メヒコと呼ばれている)は、現在も人口2千万人、将来3千万人と予測されている世界一の大都市。
この町の熱気を一度は感じておきたいと、コロンビアの帰途立ち寄った。
まず空港の入国者荷物検査で2時間も待たされ、第一印象ははなはだ良くない。
コロンビアから到着の客は、麻薬持込の可能性が強いので、特別扱いという。
この町は、大きな湖が自然に埋め立てられた上に形成され、盆地の底で、地盤も柔らかい。
そのような目で町を見ると、家が傾いていたり、道路がデコボコしたりしている。
排気ガス規制が緩く、市の周辺を山に囲まれているため、空気の汚いことでも有名らしい。
早朝、人通りの少ない街の散歩を楽しんでいると、街の靴磨きに引っかかり、物騒な経験をした。
私が無理やり靴磨きをさせられている最中に、一人二人と集まって来て、気配がおかしい。
これでいいと言っても止めないので、適当にお金を置いて逃げ出すことにした。
追跡されてわき腹を蹴られながらも、捕まらないように必死で逃げる。
大声で助けを呼んでも、街には人がいない。
ようやくホテルに逃げ込み、ホッとする。
博物館や美術館を訪ねてから、地下鉄を見る。
ここの地下鉄は最近造られたものだが、パリ地下鉄のゴムタイヤ技術を採用したためか車の幅が狭く、都市規模に比べれば選択に疑問が残る。
早晩線路をもっと増やすか、高速都市鉄道網を新たに造るようになるだろう。
しかし、これもパリと同様の全線均一料金は、すっきりしている。
駅ごとにシンボルマークを作っていて、文字の読めない人には便利であり、見習うべき点と考える。(その後日本でも福岡に採用)
駅で写真を撮っていると、警官らしい人が厳しい顔で「ここは撮影禁止」と言う。
「何故」と聞けば「国家秘密だから」との答だった。
昔は、ヨーロッパでも鉄道施設の撮影が禁止されている時代があったが、こんな国がまだあることに驚いた。
地下鉄の終点にあるスラムらしい街並みや、地下鉄の線が集まっている賑やかな公園を訪ねた後、バスで広く町を見歩く。
白人に近い人から、インディオに近い人まで、様々な人がいるが、概して陽気で明るい。
銀の国らしく、コインが非常に立派なので、使うのが惜しいと貯めていると、見る見るポケットが一杯になった。
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