1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
ドイツについては、高校生時代ドイツ語を通じてずいぶん学んだ積もりだったのだが、今回(1961年)の訪欧では、十分に掴みきれなかった。
それだけ大きな国なのかも知れないし、複雑な国なのかも知れない。
東西ベルリンをはじめ、ハンブルグには一週間以上滞在し、ミュンヘン、フランクフルト、シュトゥッツガルト、ケルン、ブレーメン、ゲッチンゲン、ニュルンベルグなど、主な町は訪問した。
それでも、パリから近いため、夜行の利用で何回も断片的に訪ねたためか、いま一つまとまった印象が残らなかった。
列車で国境をこえると、引き締まった空気がドイツらしさを感じさせる。
では、ドイツらしさとは何かと聞かれれば、明快な答えがない。
清潔かと思えば不潔さもある。
固さの反面、柔らかさもある。
ここの良さは、人情かも知れない。
純朴で人なつっこく、すぐに友人ができる。
列車の中でも、ビアホールでも、すぐに話が合う。
変に取り澄ましたところがない。
それでいて、交友関係の深さが表面にとどまり、内面に向かって成長しない歯がゆさを感じる。
長年にわたって周辺国に揉まれているストレスが、十分に解放され切れていないのではないだろうか。
立地の上で、気候や風土の豊かさに恵まれていないハンディキャップを背負っている。
それが勤勉さを生むと同時に、何かしらのコンプレックスを造っているのではと憶測したりする。
東からのスラブの圧力を受けながらも、南からは山岳にさえぎられて、ラテン的なものの影響が少ない。
厳密さの中に、おおらかさのようなものが見えて来ない。
以上偏見や誤解を省みずにドイツ観を書いたが、ドイツについては、これからもっと知るべきと考えている。
今後の研究課題である。
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