2005/07/02 - 2005/07/03
14872位(同エリア15365件中)
ミミミさん
幼稚園が嫌いで毎朝大泣きするチビ。
チビが幼稚園に上がったら、少しはのんびり過ごせるのかと思っていたけれど、学校と幼稚園と習い事と…送り迎えとお手伝いでゆっくりする時間も無い。
お風呂が好きで、日帰りの入浴施設にはよく行くけれど、女の子2人の母は、温泉ですらゆっくり浸かる事が出来ない…。
はぁ~…、ゆっくりお風呂に入りたい。
そうだ! 温泉旅館に泊まろう!
『温泉に泊まってゆっくりする』
これがこの旅の目的だったハズなんだけれど…?
-
今回の旅行は極貧旅行。
月末に海外旅行を控えている中で決行しようというのだから、それも致し方ない。
経費を少しでも抑えるべくオール高速道利用ではなく、途中までは一般道利用で行こう…となった。
元々千葉から塩原へは首都高を通ると遠回りになる。
ルート的に一番近いのはR16を北上し、R4を経由して加須ICから東北道に乗るルートだが、これはちょっと危険な賭でもあったりする。
道路事情によって所用時間が大きく変わるのだ。
早くに出発しようと思っていたのに、結局家を出たのは7時近かった(^-^;)。
出発の遅れは道路の混み具合にはっきりと表れていた。
途中で朝マックを買って車内で朝食を食べる。
はぁ〜…遠い。
これじゃ、塩原に着くのは何時になるだろうか…。
途中R4に入った所で「道の駅 庄和」を見つけトイレ休憩。
ここは比較的新しめの道の駅だった。
大きな凧が目を引く。
ショップには現地の物はあまり多くなく、テーマ毎の各地の名産品の方が目立っていた。
ラーメンコーナーでは全国各地の有名ラーメンが並んでいる。
何故か青森のコーナーがあり(もしかしたらシーズン毎に扱う地方が違うのかもしれない)、名産品が並んでいた。
遅れを取り戻すべく、休憩は短めに早々に出発した。
少し先にはまた新しい道の駅があった。
ようやく東北道に乗る頃には、後部座席の二人は夢の中の住人になっていた…。 -
西那須野ICを降りたのは11時を回っていた。
ランチは那須寄りのお店で…と思っていたが、向かう途中の関谷で那須に本店のある有名店『ジョイア・ミーア』の関谷支店を発見。
往復の時間的ロスを考えて、ここでランチにすることにした。
我が家は以前那須に住んでいた事がある。
『ジョイア・ミーア』は以前から有名だったが、皇太子ご夫妻が愛子ちゃんを連れて訪れた…と言う事で、更に人気が出たようだ。
ここにも支店を出すくらい繁盛しているんだね〜…。
会津若松にも支店があるらしいし。
寝起きのチビは機嫌が悪かった。
最近のチビは眠い時のぐずりがひどい。
それが私のストレスの大きな要因だったりもするのだけれど…。
今日もまたか…とかなりブルーになったが、さすがに先日大目玉を食らったばかりなので、暴れる事はなく、次第に機嫌も直ってデザートを食べ終える頃には上機嫌になっていた。
我が家はパスタコースを2つ頼んだ。
前菜の盛り合わせにパスタ、デザートとドリンクが付いている。
ボリュームは充分で、お腹は一杯になった。
味は…そこそこ美味しい…という感じ。
那須店にも行った事があるが、勿論不味くは無いし、ある程度美味しいのだけれど、私的には並んでまで食べたいほど特別に美味しい♪ という程でもないように思う。
パスタならば他にもっと美味しいと思う店もあるんだけれど。
今回は頼まなかったが、多分ここはピザが美味しいのだろう。 -
最初の予定では今日はいくつか吊り橋を見て、それから『箱の森 プレイパーク』に行く予定だった。
だが、出発の遅れは到着の大幅な遅れに繋がり、それを両方叶えるのは難しそうだ。
今日は天気が良いけれど、明日は雨が降りそうだし、絶対晴れていなければ楽しめない方を今日の予定にしよう…と吊り橋は明日に回す事にした。
塩原温泉郷への坂を登っていると、途中に『もみじ谷 大吊り橋』の看板を見つけた。
取り敢えず、場所の確認だけしておこう。
駐車場はそれ程混んでいなかった。
車を停めて、私1人で写真だけ撮ってきた。
天気が悪かったら写真もイマイチなモノしか撮れないもんね〜…。
でも、晴れていてもイマイチの写真しか撮れなかった私って…(^-^;)。 -
塩原の坂をどんどん登っていくと、昔泊まった『滝の湯ホテル』を発見。
先日夫と話をしていて、2人ともどうしても名前が思い出せなかったのだが、2人同時に「あっ! ここだ!」と叫んだ(^-^;)。あ〜、すっきり!
おしゃれな避暑地のイメージの那須と違い、塩原は『温泉郷』という雰囲気そのものの街だ。
その温泉街も1カ所集中型ではなく、小さな温泉街がいくつも点在している。
今日我が家が泊まるのは『中塩原温泉』、塩原の中でもかなり奥まった所にある。
これから向かう『箱の森プレイパーク』のすぐ近くにある。
『箱の森プレイパーク』は大人200円、小学生100円を払って入場する。
中にはキャンプ場やアスレチック広場、面白サイクル乗り場などがあり、子どもが楽しめそう…と思って今回の予定の中に組み込んだ。
最初、西那須野の千本松牧場に行こうかとも思ったのだが、子ども達が「牧場よりアスレチックがいい!」と言ったのでここにしたのだ。
駐車場に車を停めると、すぐ横に面白サイクル乗り場があった。
いろんなユニークな自転車が並んでいて、1人200円で20分、好きな自転車に乗れる。
自転車乗り場のすぐ脇にも公園にあるような小さな遊具が並んでいた。
逆サイドには列車がある。これも1名200円。
どれもリーズナブルだ。
しかし、我が家は更にリーズナブルな無料のアスレチックへと向かった(笑)。
途中ウサギ広場があるはずだったが、改修工事中でウサギに触る事は出来なかった。
奥へ奥へと歩いて、ついにアスレティック広場へ到着!
その瞬間、夫と顔を見合わせて笑ってしまった。
アスレティック広場って…これ?
そこにはちょっと大型の複合遊具が1つあるだけだったのだ…(^-^;)。 -
大人は拍子抜けだったけれど、子ども達は喜んで遊具に駆け寄り早速遊び始めた。
ほぼ貸し切り状態のアスレティック広場で子ども達は思いっきり遊んだ。
「どうやら予定通りの時間にチェックイン出来そうだね」
嬉しい誤算…だったのだろうか…?(^-^;)
予定外だったのは陽射しもそうだった。
容赦なくジリジリと照りつける。
ママは出来るだけ遊具の日陰に入り、少しでも日に焼けないように…と努めた。
あまりに暑さに熱中症になっては大変…と、先ほど見た自転車乗り場脇の遊具に移動する事にした。
あそこは木陰になっている。
最初見た時は近所の公園並みの遊具…と思ったけれど、そういう意味ではこことも大して変わらないしね…(笑)。 -
ウサギ広場は工事中だし、その横の自然観察教室では昆虫観察が行われているはずだったのに、鍵がかかって中に入れない状態だった。
あまりに何も無いので、列車に乗る事にした。
最初子どもたちだけで乗せようかと思って係のおじさんに聞いてみたら、「出来ればお父さんも一緒に…」と言われ、夫も一緒に乗った。
乗ってみてお父さんが一緒が良かった理由がわかった。
これは『サイクル列車』だった。動力は人力なのだ!
パパと子ども達、それに他の親子連れ数組を乗せて出発!
出発は係のおじさんが、力を込めて前に押し出していた(笑)。
「サービスで2周しま〜す!」
おじさんの声に大人は
「サービスしなくていいから…」
とつぶやいていた(爆)。
ガラガラガタガタと音を立てて列車は回る。コースは踏切有り、トンネル有りで、それなりに楽しいコース。
カメラを構える私におじさんが
「中に入って撮影してもいいよ〜。気を付けてね」
と声をかけてくれた。 -
小さい子向けのこぢんまりとした遊具に戻って、それでも子ども達は嬉しそうに遊んでいた。
「低学年まで」と書かれたブランコは、確かに低すぎて大きい子には乗れそうにない。
1年生の中でも小さい方の上の子ですら、
「足が着いちゃって乗れないよ〜…」
と言っていたくらいだから。
枝だけになった小さい樹に手作りの輪投げの輪がかけてある。これは樹自体が標的の輪投げゲームだ。
子ども達は一生懸命投げ始めたが、おいおい…どこに投げているんだい…。それじゃ、到底枝にかけられないよ…なんて言っていたら、上の子の投げた輪が隣に立っていたチビのお腹にぶつかった…(-_-;)。
どこに投げてるんじゃいっ!! -
横に並んでいる変形自転車をじっと見つめていたチビが
「あれに乗りたい」
と言い出した。
あれ? あれだけはやめておこうよ〜…。
だってあれ、漕ぐのはパパやママなんだもの…。
ものによってはボートの様に手で漕がなければならないタイプもあるし、この陽射しの中、自転車漕いで更に大汗かきたくないよ〜…。 -
するとすぐ横にバッテリーカーが並んでいた。
「こっちならいいよ」
と言うと子ども達もすぐに納得した。
4台のうち3台はサイドカー付きなので、運転手を交代して2回乗った。
ここにはキャンプ場もある。
ただ遊ぶために来るのは物足りないかもしれないけれど、キャンプ場としては結構楽しいかもしれない。
遊湯センターという温泉施設もあるし。
バッテリーカーを乗り終えて、ちょっと心残りな様子の子ども達を説得して旅館へと向かった。 -
箱の森を出発してすぐ、クーラーボックスの中にカットスイカとさくらんぼが入っているのを思い出した。
食べ物の持ち込みは極力避けた方がいいよね? と途中で車を停め、車内でおやつタイムとなった。
さくらんぼは山形に住む友達から送られてきた物。
出発前日に2箱届いた。その少し前に実家からも2箱届いて、それを食べきっていなかったので、友達に配り歩いたが、それでも大きなタッパーに一杯持ってきたのだった。
フルーツ好きの娘達は大喜びで頬張っていた。
おやつタイムを終え、再び出発!
箱の森から『湯の幸』はすぐだ。
箒川の橋の手前の細い路地を川沿いに進むと、突き当たりに1軒あるのが今夜の宿『湯の幸』。全12室のこぢんまりとした宿だ。
周りは川以外は何もない、本当に静かな環境。すぐ傍を流れる箒川では、多くの釣り人が鮎釣りに興じている。
外観もなかなか良さそうな雰囲気。
車を樹の下に停め、荷物を持って中へ入った。
ロビーは宿に見合った大きさだった。
並んだスリッパの中に一つだけ子供用のスリッパがあり、チビはすぐにそれを履いた。
出迎えてくれたのは年配の女性だった。この女性が女将だろうか?
宿帳に記入してから、貸し切り風呂が借りられるかを聞いてみた。
予約制だが、今日は予約が入っていないので準備に少し時間がかかると言う。
4時半には…と言うので、余裕を持って5時にお願いした。夕飯は6時に。
我が家の荷物は小さいスーツケースと手提げのバッグだった。手提げを夫が持ち、私がスーツケースを引いていたのだが、
「部屋は2階になります。階段がありますので荷物は…こちらは重いので男の人に持って貰って…」
と夫にスーツケースを預け、女将さんが手提げを持って階段を上がっていった。
そうよね〜、力仕事は男の仕事よね〜(笑)。
慣れないスリッパで階段を登ろうとする子ども達は途中で何度も脱げて時間がかかって仕方ない。
「階段上がりきるまで、手に持って行きなさい」
う〜ん、子どもにはスリッパはあってもない様なものだね(^-^;)。 -
部屋は階段を上がってすぐの207号室だった。
部屋に入ると、うん、なかなかいい雰囲気♪
10畳に2畳分の広縁があり、そこにテーブルセットが並んでいる。更に床の間が別に付いているので、かなり広い部屋だった。
昨年の夏、両親と泊まった飯坂温泉の宿で
「で、寝る部屋はどこ?」
と言い放った娘も(笑)、今回は
「広いね〜♪」
とはしゃいでいた(^-^;)。
この旅に出る前に『心づけ』を渡すべきかどうかで悩んで、温泉に詳しいよしかさんの掲示板で相談させて頂いていた。
意外にも「渡さない派」が多数を占め、私も今回は渡さずにいこう…と決めていた。
が、悩む程でもなかった。
女将さんは部屋に案内するとすぐ
「では」
と部屋を出て行った。
お決まりの非常口の案内も無かったし、お茶を入れるでもないので、渡す暇も無かった。
でも、かえってこれで気が楽になった。 -
女将さんが立ち去ると、子ども達は早速それぞれが持ってきたバッグの中からメモセットを取りだし、お友達に手紙を書き始めた。
まだひらがなすら怪しいチビはお友達の名前を書いているが、何故か下から上へ、スペースが無くなると空いた所へ…と書いている。お名前パズルか?(^-^;)
対する上の子はブツブツつぶやきながら長文の手紙を書いている。
「Aちゃんへ
のみすぎたのは あなたのせいよ
よわいおんなのつよがりを…」
『男と女のラブゲーム』の歌詞だよ…(-_-;)。
なんでそれを今ここで手紙にしたためる??!!
内容はともあれ、二人とも楽しそうに手紙を書いていた。
それぞれが5枚ほどの手紙を書き終えてから、目の前のお饅頭に気が付いた。
お饅頭は3つ。食事・布団無しのチビの分は当然用意されていないが、勿論チビはそうは思っていない。
2人で1つ半ずつ食べようとするので、
「1つはパパとママで半分こするの!」
と大人の食いぶちも死守した(^-^;)。 -
少し落ち着いた所で、パパが
「ちょっと旅館の探検に行ってくるよ」
と言った。
「○○も!」
「△△も!」
「ママも!」
結局4人で連れ立って行く事になった(^-^;)。
階段を降りてロビーからは滝のある庭が見える。
庭を眺めながらのんびり寛げるように廊下の窓沿いにテーブルと椅子が並んでいる。
けっして広くはない庭、けっして広くはないロビーだけれど、自然を感じながらのんびり出来る造りだ。
受付脇のソファセットの壁に小さなガラス戸の棚があり、そこに申し訳程度の土産物が並んでいた。
ほんの数点、自宅のストック程の数だった(笑)。 -
ロビーを奥に進むとお風呂が並んでいる。
手前が女湯、奥に男湯。
更に突き当たりに扉があった。どうやらここが貸し切り風呂らしい。
私と子ども達は女湯の様子を見に中に入った。
時間が早いのでまだ誰もいない。
よかった! 写真が撮れるよ♪
一足先に浴室を覗いた子ども達が
「鳥がいる!!」
と叫んだ。
覗いてみると、セキレイが湯浴みをしていた(笑)。
開け放った露天風呂への入口から入り込んだらしい。
鳥も入れる温泉なんてちょっと素敵じゃない?(^-^) -
露天風呂は内湯の端のドアから階段を降りた所にある。数段の階段があるので、足の悪い方には少し辛い作りかもしれない。
階段のすぐ横から源泉がザブザブと流れ出ていた。
チェックインの時、女将さんが
「お風呂は全て源泉かけ流しですから湯口から飲泉出来ますよ〜」
と言っていた。
ただ、源泉の温度が高くないので、適温を保つために加熱してある…と脱衣所の泉質表示に書いてあった。
露天は横に2つ並んでいて、庭の側には池があり鯉が泳いでいる。
露天からは庭が見渡せ、対岸も見え開放感がある。
逆に言えば向こうからもこちらが見えるのだろうが、かなり距離があるので、見えたとしても豆粒程度だろう。 -
風呂の見学を終えるとパパが
「ちょっと待ってて」
と靴を履いて外に出た。
待ってて…と言われても、何か楽しい事があるんじゃないかとウキウキしている子ども達が待てるはずもない。
「一緒に行く〜!」
と子ども達もすぐ後に付いていった。
夫は庭の池の向こうを眺めている。
「うん、大丈夫だね」
風呂が外から見えないかをチェックしていたらしい。
風呂は玄関側から貸し切り風呂、男湯、女湯の順に並んでいる。池のすぐ脇が家族風呂だが、上手い具合に生け垣を組んであって、外からは見えないようになっていた。
玄関先から見えるのどかな景色は田舎育ちの私には懐かしさを覚える環境だった。
川のせせらぎも鮎釣りの人の姿も向こう岸の山々も。
何となく「帰ってきた」という気持ちにさせられる。
中に戻り、今度は玄関の左手へ進むと、そこはお食事処だった。
ここは部屋食ではなく朝夕共に個室のお食事処での食事となる。
既に各個室の前には名前の書かれた紙が貼り付けてあった。
今夜のお客は我が家を含めて4組だった。 -
部屋に戻って、暑かったので私は重ねていたキャミの1枚を脱いだ。
するとそれを目敏く見つけたチビが、自分の服を脱いで早速キャミを着込んだ。チビが着ると丁度ドレスの様になるのだ。
それを見た上の子が
「○○だけずるい!」
と言い出した…。
はいはい、わかりましたよ…(-_-;)。
結局私は2枚とも子ども達に奪われ、浴衣に着替えるハメになった。
ママのキャミを着た子ども達は大喜びでポーズをとっている。
そこで、撮影会が始まったのだが、むちむちと肉付きのいい我が家の娘達、何だかまるでセクシーアイドルのグラビア撮影の様だ…(^-^;)。
(マニア受けしそうなので、写真はUPしません…(^-^;))
撮影会を終えて、子ども達は持参した甚平に着替えた。
上の子の分の子供用浴衣は宿の方でも用意してあったのだが、チビの分はないので、要らぬ揉め事を作らないよう、浴衣の存在は子ども達には伏せておいた。
パパも浴衣に着替えていると電話が鳴り、お風呂の準備が出来た、との事だった。
タオルを持って下に降りると、年配の男性が待っていて、貸し切り風呂に案内してくれた。
この人がこの宿の主人なのだろう。
中から鍵をかけて、お風呂が済んだら声をかけて下さい、と言われた。
ネットでは40分とあったが、多分今日は他に予約が入っていないから、時間の制限は設けていないのだろう。
貸し切り風呂の脱衣所にもトイレが付いていた。
服を脱いで中に入るとすぐ右手に洗い場があり、正面に階段がある。風呂は階段の向こう側だ。
シャワーは1つだが、洗い場の広さは充分にある。
体を洗おうとしたら、ボディーソープの容器は空だった…(^-^;)。
固形石けんがあったので、それで洗ったけれど…。
お風呂は露天で、階段を登って降りた先にある。
何故こんな造りなのだろうと不思議に思ったのだが、階段をよく見てみるとその理由がわかった。
ここは以前は内風呂だったのだ。しかも浴槽は家庭用によくあるプラスティック製。
内風呂だったために窓は1段高いところに作られていた。
それを露天風呂に改装するために、古い浴槽の上に階段を取り付け、外に出られるようにしたのだ。
割と上手く作られていて、一見するとそれ程不自然には感じない。
ただ、階段が多いので、ここもやはり年輩者には厳しい造りだと思う。
子ども達は喜んでいたけれど(^-^;)。
露天の貸し切り風呂は浴槽は1畳ほどでそれほど大きくはないが、深さがあるので、家族4人でも充分入れる。
庭は割と広くとっているので、囲われていても開放感がある。
私が写真を撮ろうと庭の方に身を乗り出すと、夫が
「あんまりそっちに行くと男湯の脱衣所から見えちゃうから気を付けて!」
と言う。
こういうチェックは抜かりない。細かい…いやいや、よく気の付く男なのだ(^-^;)。
お湯は無色透明、匂いはこれと言って感じなかった。
湯口から手で掬って飲んでみると、薄い塩味がする。
子ども達も真似して飲んで
「不味い…(-_-;)」。
そりゃ、美味しいのが売りの水ではないからね(^-^;)。
そう言いつつも何度か飲んでいた(^-^;)。
夫が子ども達の頭を洗ってくれている間(これが今回の約束だったので)、私は1人青空を見上げながらゆっくりと手足を伸ばした。
一見これといって特徴の無いお湯のようだが、じっくり浸かっていると体の深い所にジ〜ンと染み入るような感覚がある。
はぁ〜…、これこれ! これだよ、私が求めていたのは(^-^)。
幸せ〜♪(*^-^*)
お湯はぬるめなので、長く入っていても苦しくならない。いつまででも入っていられそうだ。
子どもと夫と交代に今度は私が頭と体を洗い、また湯船に戻る。
子ども達も入ったり、すわったり、お湯を石にかけてみたり、水遊び感覚で楽しんでいた。
いつまでも入っていたかったが、夕飯の時間もあるので、そろそろ…と切り上げる事にした。
ああ、本当にいいお湯だった(*^-^*)。 -
フロントに一声かけて部屋に戻った。
5時前に風呂に入ったが、気持ち良くのんびりしていたので、もう間もなく6時。
すぐに夕食だ。
夫は浴衣より、短パンTシャツの方が楽だから…と浴衣を脱いでハンガーにかけて鴨居に吊した…。
が、それを見てギョッとした。
これ、薄暗い部屋にお布団敷きに来た人はきっとびっくりするよ。
これじゃあ、まるで首吊りしてるみたいじゃない!
少しして電話が鳴った。
夕食の時間だ。 -
食事処は左右に分かれていたが、我が家だけが右サイドだった。
中には衝立もあったが、今回は我が家だけなので特に必要は無かった。
HPでは広い宴会場があるはずなので、おそらく左サイドは広い宴会場を衝立で仕切っているのだろう。
我が家は子連れなので配慮して貰えたのかもしれない。
大人用2膳が向かい合わせに、横に並ぶ形で子ども用1膳が置いてあった。座布団は4枚あるので、チビは上の子と子ども膳を挟む形で私のお膳の横に座り、
ビールとゆず酎ハイ、それにコーラを2本注文した。
食事は写真にプラス鮎の塩焼き、おそば、ご飯、吸い物、デザートが付く。
(順に運ばれてくるので、全部が揃った写真が撮れなかった) -
子ども膳はこれにご飯とお吸い物。
チビ用にプラスティックのお茶碗とスプーンが用意してあったのだが、お茶碗にガチガチのご飯粒がこびり付いていた…(-_-;)。
実は、ここでは結構こういう事が目に付いた。
部屋の隅には大きな蜘蛛が巣を張っていたし、貸し切り風呂の脇にも蜘蛛の巣あった。
我が家はこういう事が結構気になる方なのだが、何故だか不思議にここでは「まあ仕方ないか…」という気持ちになれた。
蜘蛛は夫が追い払ってくれたし、ご飯粒はポットのお湯でふやかして取った。
それでいいじゃないか。
高級旅館でこんな事があったら、すごく不快に感じると思う。が、ここはそれを求めてくる所ではない気がするのだ。
働いている人達も年配の方が多い。
掃除していないわけではなく、目に入らなかったんだよ、きっと。
それに宿全体としては小綺麗な印象だし。
何というか、田舎のおばあちゃんちに遊びに来た感じ。
すごく行き届いてはいないけれど、それを補うゆとりの空気が流れている気がするのだ。
だから、全てが完璧なサービスを求める方には不向きかもしれない。
ご飯がなかなか来なかったのだが、お料理だけでもお腹が一杯になり、後から運ばれてきたお櫃のご飯は殆ど食べられなかった。
「お子さんがいるのにご飯が遅れてごめんなさいね」と言われたが、ご飯を食べていたら、きっとお料理を一杯残してしまったに違いない。
子ども達もお腹一杯で、コーラは1本しか飲めず、断って部屋に持ち帰った。 -
子ども達は大人のお膳に置かれたお猪口を見て
「このちっちゃいコップなぁに?」
と興味を示した。
「これで飲みた〜い!!」
…って、何を?
答えはお吸い物。
写真はお猪口でお吸い物を飲む姿。
けっして日本酒ではありませ〜ん!(^-^;) -
満腹のお腹を抱えて部屋に戻ると、布団が敷かれていた。
これで子ども達は更に舞い上がった。
お腹一杯で横になっているパパとママの上を何度も行き来し、布団の上で転げ回る。
いくら何でもあななたち、騒ぎ過ぎ!
ちょっと静かにしなさい!
ところが、すっかり舞い上がってしまっている子ども達は注意されると少しは大人しくなるものの、すぐにまたふざけ始める。
あ〜の〜ね〜!!!
ここに泊まっているのはあなた達だけじゃないのよ!
何度か注意したが、少しするとすぐに元通り…。
ふつふつふつ……ドッカ〜ン!!!!!
んもぉ〜!!!
いい加減にしなさ〜い!!!!!
一体何回注意したら気が済むの!
何だってママはこんな所に来てまであなた達の事怒っていなきゃならないの!
こんな事するために泊まりに来たんじゃな〜い!!!
「ママ〜! ごめんなさ〜い!!(泣)」
「ごめんなさ〜い!!!(泣)」
大きい声で泣き喚くんじゃないの!
その声がまた迷惑なのよ!
そんなに騒ぐ子は大きいお風呂には連れて行けないよ。ママ一人で行ってくる!
「嫌だ〜!! お風呂行きたい〜!!」
そして私の怒りの矛先はさっきから他人事の顔をしてテレビを見続けている夫に向けられた。
何なんだこの男は。
自分は全く関係ないとでも言うの?
…勿論、口には出さない。いつも夫への怒りは口に出さない私。口に出したら歯止めが利かなくなりそうだから…。
でもこの状況、そのくらい察してよ!!!
何のフォローも入れようとしない態度に更に頭に来て、一言
「知らんぷりかいっ!!」
と後ろを向きながらボソッと吐き捨てたら、急にオロオロと子ども達に声をかけ始めた。
あぁ〜!! そういう所が更にむかつくのよ!!
常にわかっていても嫌な役回りは私に押しつけようとするんだからっ!!
私は子ども達に向かって言った。
「何度もごめんなさい、って言っても
許してくれなかったら、どんな気持ちだった?」
「嫌な気持ち」
「ママだって、何度もやめなさい、
って言っても聞いてくれないから、
すごく嫌な気持ちだったんだよ。
嬉しくてはしゃぎたいのはわかるけど、
あんまり騒いだら他の人に迷惑かけるの。
もう騒がないって約束出来たら
お風呂に連れて行ってあげるよ。
どうする?」
「ちゃんと、お利口さんにする…」
「ごめんなさい…」
でも本当は夫と一緒にいると腹が立つから、お風呂に行きたかったんだ…(^-^;)。 -
髪留めとタオルを持って今度は女湯へ向かった。
スリッパが2つ置いてある。先客がいるらしい。
服を脱いで浴室にはいると親子らしい2人の女性が入っていた。
ザッと体を流し、まずは内湯へ。
檜の内湯は貸し切り風呂と同じで割と深めだった。
単純塩化泉というここのお湯は入ると肌がきしきしする。
湯口は貸し切り風呂と同じで檜で出来ていた。
貸し切り風呂も気持ちがいいが、手足を思いっきり伸ばせる内湯もまた気持ちがいい。
少しすると子ども達が外に行きたいと言うので、階段を降りて露天風呂へ移動した。
内湯もけっして熱くないお湯だが、露天は更にぬるい。
湯口から遠い方のお風呂は温水プール並みのぬるさで、私は入らなかったが、子ども達は喜んで入っていた。
じゃらんの口コミでも冬に訪れた人のコメントで「露天はぬる過ぎて入れなかった…」とあった。
だが、この季節は熱すぎないお湯がゆっくり入れて気持ちがいい。
夜空を見上げると星が見える。
明日も晴れるといいな…。
するとチビが
「今、星が移動していたよ!」
と言った。動いていた、じゃなく、移動していたなんだ(笑)。
上の子が
「流れ星だよ! お願いした?」
それから2人で何やらいろいろ星に願い事をしていた(^-^;)。
空を眺めながらお湯に浸かっていると、さっきまでの怒りもだいぶ落ち着いてきた。
いいお湯は気持ちも和やかにしてくれるんだね…(^-^;)。
まだまだゆっくりとしていたかったが、もう9時近いはず。子ども達は寝る時間だ。
明日の朝、またゆっくり入る事にしよう…。
部屋に戻って夫と交代した。
多分彼はヒヤヒヤしながら待っていたに違いない。
だが、私が何事も無かったように
「お風呂に行ってくれば?」
と言ったのでホッとした様子でお風呂へと出かけていった。
子ども達は、夕飯の残りのコーラを飲んでから歯を磨いて、布団に入った。
でも、興奮していて眠れない。
無理もないけどね。
でも、大人しく布団に入っていて。
パパと寝る! なんて言っていたチビもやっぱりママと…とママの布団に転がっている。
パパが戻ってきて、
「蛍がいたよ! 見た?」
と言う。
あっ! さっきの『移動する星』、あれはきっと蛍だったんだ!
チビちゃん、蛍を見たんだね〜♪(*^-^*)
蛍も2人の願いを叶えてくれるだろうか?
電気を消して窓辺で酒を飲んだ。
もうさっきの事を何か言うつもりもない。
でもそれはもう怒っていないというわけじゃない。
また怒りを再燃させたく無いだけだ。わかってる?
窓を開けてせせらぎと夜の葉音を聞いている内に、ずっとおしゃべりを続けていたチビの声が聞こえなくなった。
ふと見るともう寝ている。
ふふ、ギリギリまで喋っていたいんだね…(^-^;)。
そうしている内に、早起きしたドライブの疲れとお酒で大人も眠くなってきた。
このグラスを飲み干したら寝る事にしよう…。
この旅行記のタグ
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