2004/05/18 - 2004/05/30
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さすらいおじさんさん
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セルビアが良く知られるのは ジョルジュ・ビゼー(1838−1875年)作曲のオペラ「カルメン」のふるさとであることやロッシーニ(1792−1868年)作曲の「セビリアの理髪師」の舞台になったことなど音楽との関わりが深いことがあげられる。
特にオペラ「カルメン」の情熱、闘牛士、ジプシーのイメージはいかにもスペインらしく、私はカルメンを生んだセルビアの街を一度見たいと思っていた。
ビゼーがメリメの小説「カルメン」をオペラにしたいと願い出たとき、知的で上品さをモットーとしていたパリのオペラ・コミック座は、浮気っぽい女や遊び人の闘牛士、好色な上官、普段着姿の庶民ばかりが舞台に登場すれば、紳士淑女の顰蹙を買うだろうと異議を唱えた。そのうえにビゼーは、当時ひとつのヒットすら出していない貧乏作曲家。彼に限って、才能と成功とは一致しないと目されていた。事実、その懸念は現実のものとなり、上演までこぎつけたものの初演から悪評だったオペラ「カルメン」は、以後8年間もお蔵入り。ビゼーは初演から三ヶ月後、後に世界一の上演回数を誇るオペラの人気作曲家になることなどつゆ知らずに36歳の若さで急逝した。
カルメンは、はじめフランスの伝統を引くセリフ入りのオペラ・コミックとして制作されたがビゼーの死後、友人のギローがセリフをに変えてウィーンで再演、見事な成功を勝ち取った。生存中には目が出なかったビゼーには気の毒だが、彼の作品が130年間も世界中の人達に愛され続けていることは嬉しいことだ。スペインの庶民世界を、底辺に暮らすジプシーを通して赤裸々に描いたこの作品によりスペインに、より親しみを覚えた人も世界中に数多いことだろう。
セルビアは人口約70万人のスペイン第4の都市。
古くは西ゴート王国の首都だったが712年にモーロ人に征服され以後500年間イスラム文化が繁栄する。1070年にはグアダルキビル川での交易が発展し、首都コルドバを併合するほどの力を付けた。グアダルキビル川の左岸に建つ黄金の塔も監視塔としてこの時代の建造で、セビリアの象徴、97.5mのヒメルダの塔もモスクのミナレットとしてこの時代に造られた。13世紀、キリスト教徒がイスラム教徒を追放した後はヒメルダの塔横のモスクを除去しローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ大規模な大聖堂を建造、1492年にアメリカ大陸を発見したコロンブスの墓もここに置いた。そしてヒメルダの塔には高さ4m、重さ1.3トンのブロンズ製のヒラルダ(風見)を取り付け、女神像にはコロンブスがサンタ・マリア号で使用した櫂を持たせている。スペイン広場は1929年のスペイン・アメリカ博覧会の会場として造られスペイン各県の特徴や歴史をタイルで描いた58の各県のコーナーが珍しい。1992年のセビリア万博でも会場になっている。
セビリアの街は、市民が育ててきた音楽などの芸術、コロンブスの新大陸発見の歴史、万博を代表する文化、などを世界にアピールしようとする「カルメン」が代表する情熱と力強さを感じる街である。(写真は大聖堂)
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大聖堂(ローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模)と右は97.5mのヒラルダの塔。
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大聖堂(ローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模)。
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大聖堂(ローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模)と右は97.5mのヒラルダの塔。
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ヒメルダの塔の風見。高さ4m、重さ1.3トンのブロンズ製のヒラルダ(風見)の女神像にはコロンブスがサンタ・マリア号で使用した櫂を持たせている。
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グアダルキビル川の左岸に建つ黄金の塔。監視塔としてイスラム最盛期に建造された。
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イスラム時代の旧城アルカサルの城門。
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イスラム時代の旧城アルカサルの城壁に接するユダヤ人街。
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イスラム時代の旧城アルカサルの城壁に接するユダヤ人街。
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スペイン広場の建物。1929年のスペイン・アメリカ博覧会の会場として造られスペイン各県の特徴や歴史をタイルで描いた58の各県のコーナーが珍しい。1992年のセビリア万博でも会場になっている。
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スペイン広場の各県のコーナー。
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スペイン広場のスペイン各県の特徴や歴史をタイルで描いた各県のコーナー。
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スペイン広場の各県のコーナー。
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スペイン広場の各県のコーナー。
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スペイン広場の中庭。
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イサベル女王の援助で1492年にアメリカ大陸を発見したコロンブスの記念碑。コロンブスが航海したサンタ・マリア号をモニュメントにしている。
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イサベル女王の援助で1492年にアメリカ大陸を発見したコロンブスの顔のレリーフ。
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「カルメン」が代表する情熱的なセルビアのフラメンコ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Erykahさん 2005/07/03 18:25:31
- セビリア!!!
- 実は今回、アタシが見るのを一番楽しみにしていたのが、このセビリア?セルビア?(ちなみにアタシは今までセビリアだと思い込んでいました^^;)のものでした。アタシがアンダルシア地方に移住を切望している事は自分の旅行記にも書きましたが、ではどの部分かというと、このセビリアです。さすらいおじさんは、タルレガがきっかけでコルドバには以前から是非行ってみたかったと仰られてましたが、アタシの場合、小学生の時に偶然テレビで聞いた「セビリアの理髪師」に激しく魅了されたものがあり、しかも、さすらいおじさんも仰るように「カルメン」の故郷。そして、情熱のフラメンコ。アタシがスペインに興味を持った根源が、このセビリアなのです。その名に恥じない街ですね。フラメンコの写真は、素晴らしいの一言。惹きつけられました。セビリアのタブラオにも行かれたなんて、羨ましい!アタシも暇を縫って、バルセロナのものではありますが、フラメンコの旅行記UPしようと思ってたとこなんで、次のフラメンコのものも大変参考になりました。ありがとうございました。
- さすらいおじさんさん からの返信 2005/07/03 20:26:41
- RE: セビリア!!!
- Erykahさん
セビリアの人達は「セビリアの理髪師」や「カルメン」などの芸術の故郷であること、コロンブスを育てたこと、かつては世界の中心都市で万博も開催した文化都市であることなど、自分達の街への誇りを持っていることを随分感じました。マドリッド地方の政権には反撥もあるでしょうが、アンダルシアの反骨精神も好きですね。
Erykahさんがセビリアに憧れを持たれるのはもっともだと思います。
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