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イエテボリから超特急X2000 で3時間、正午間近にストックホルムに着く。14の島々と50以上の橋からなる、水に浮かぶ北欧のベニス。6月中旬の湿気のないドライなライトブルーの空に浮かぶ白い雲は貼り付けたコラージュのようだ。仕事は終わったし気分は爽快。週末を利用して美味しいところだけをつまみ食いの観光旅行である。<br /><br />まず、ストックホルム発祥の地、ガムラ・スタンの王宮で衛兵交代を見て、宮殿の中に入りツアーに参加。調度品が目の保養となる。<br /><br />その後大聖堂横の大広場で軽く腹ごしらえ。イタリアン・レストランでモッツァレラ・サラダとモンテプルチャーノ。<br /><br />白ワインが利いて、その後のフェリー・ツアーの中ではお昼寝2時間。<br /><br />フェリーから降りてオペラハウスに行くと大好きなチャイコフスキーのオペラ『ユージン・オネゲン』が今晩の演目ということが分かり、チケット・ボックスに行くが、チケットは完売。インターネットで事前にサーチしておけばよかった。唇を噛んで後悔。<br /><br />おや。ふと気が付くと、目の前にあるライオンの像に象形文字が彫ってある。これ、どうやってエジプトからやってきたの。その経過を考えてみた。<br /><br />オペラが観れなかった代わりに(?)市庁舎横にあるスタッドヒュース・シェラレンというレストランに行く。ここはノーベル賞受賞式公式晩餐会の献立を担当している店で、前年受賞者と同メニューのノーベル・ディナーが食べられる。オッレフォッシュのワイングラスなど食器がなかなか素敵。サービスもよろしい。ウェイターはフレンドリーでポライト。料理の方はOK。一番感心したのはボルドー産のワインで、Chateau Corbin Michotte 1993 Saint Emilion Grand Cru というものでした。こくはあるけど癖はなく、誰にも好かれそう。1000人以上の人に出すのですから無難でなければならないということですね。<br /><br />翌日は市庁舎見学からはじめる。ノーベル賞受賞式公式晩餐会が行われるブルーホールは映画で見たことがあったので感激。しかしその後見た黄金の間は金箔モザイクで飾られていて圧巻。壁画の中に大好きな戯曲作家ストリンドベリもいた。<br /><br />その後フェリーに乗ってドロットニングホルム宮殿に行く。片道50分。途中の島々の景色が素敵であっという間の旅である。この王領地は宮殿以外にも中国風のパビリオンや現存する世界最古の木造の劇場、ベルサイユを真似て造った庭園など見るところ多し。<br /><br />ストックホルムに戻ると、特急電車の出発まで残り3時間。国立美術館に行ってレンブラントの大作『バタビアヌスの誓い』を観賞する。<br /><br />その後ガムラ・スタンの広場脇にあるお土産屋さんに行って前日チェックしておいたコスタ・ボダのガラスのオブジェを買う。スウェーデンの民芸品Dala Horseからインスピレーションをえたコンテンポラリーなオブジェ。これを日本に送ってもらうことにした。<br /><br />タイム・アウト。6時15分発の超特急に乗りイエテボリへ戻る。帰途、窓外の空を見る。昨日と同じライトブルー。ストリンドベリの『ジュリー令嬢』がしていたリボンもこんな色だったかしら。リボンの色を想像しながら深い眠りについた。<br />

北欧のベニスを訪れて

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2005/06/18 - 2005/06/19

1907位(同エリア1987件中)

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Odysseus

Odysseusさん

イエテボリから超特急X2000 で3時間、正午間近にストックホルムに着く。14の島々と50以上の橋からなる、水に浮かぶ北欧のベニス。6月中旬の湿気のないドライなライトブルーの空に浮かぶ白い雲は貼り付けたコラージュのようだ。仕事は終わったし気分は爽快。週末を利用して美味しいところだけをつまみ食いの観光旅行である。

まず、ストックホルム発祥の地、ガムラ・スタンの王宮で衛兵交代を見て、宮殿の中に入りツアーに参加。調度品が目の保養となる。

その後大聖堂横の大広場で軽く腹ごしらえ。イタリアン・レストランでモッツァレラ・サラダとモンテプルチャーノ。

白ワインが利いて、その後のフェリー・ツアーの中ではお昼寝2時間。

フェリーから降りてオペラハウスに行くと大好きなチャイコフスキーのオペラ『ユージン・オネゲン』が今晩の演目ということが分かり、チケット・ボックスに行くが、チケットは完売。インターネットで事前にサーチしておけばよかった。唇を噛んで後悔。

おや。ふと気が付くと、目の前にあるライオンの像に象形文字が彫ってある。これ、どうやってエジプトからやってきたの。その経過を考えてみた。

オペラが観れなかった代わりに(?)市庁舎横にあるスタッドヒュース・シェラレンというレストランに行く。ここはノーベル賞受賞式公式晩餐会の献立を担当している店で、前年受賞者と同メニューのノーベル・ディナーが食べられる。オッレフォッシュのワイングラスなど食器がなかなか素敵。サービスもよろしい。ウェイターはフレンドリーでポライト。料理の方はOK。一番感心したのはボルドー産のワインで、Chateau Corbin Michotte 1993 Saint Emilion Grand Cru というものでした。こくはあるけど癖はなく、誰にも好かれそう。1000人以上の人に出すのですから無難でなければならないということですね。

翌日は市庁舎見学からはじめる。ノーベル賞受賞式公式晩餐会が行われるブルーホールは映画で見たことがあったので感激。しかしその後見た黄金の間は金箔モザイクで飾られていて圧巻。壁画の中に大好きな戯曲作家ストリンドベリもいた。

その後フェリーに乗ってドロットニングホルム宮殿に行く。片道50分。途中の島々の景色が素敵であっという間の旅である。この王領地は宮殿以外にも中国風のパビリオンや現存する世界最古の木造の劇場、ベルサイユを真似て造った庭園など見るところ多し。

ストックホルムに戻ると、特急電車の出発まで残り3時間。国立美術館に行ってレンブラントの大作『バタビアヌスの誓い』を観賞する。

その後ガムラ・スタンの広場脇にあるお土産屋さんに行って前日チェックしておいたコスタ・ボダのガラスのオブジェを買う。スウェーデンの民芸品Dala Horseからインスピレーションをえたコンテンポラリーなオブジェ。これを日本に送ってもらうことにした。

タイム・アウト。6時15分発の超特急に乗りイエテボリへ戻る。帰途、窓外の空を見る。昨日と同じライトブルー。ストリンドベリの『ジュリー令嬢』がしていたリボンもこんな色だったかしら。リボンの色を想像しながら深い眠りについた。

  • ドロットニングホルム宮殿。ベルサイユを真似て造ったそうです。

    ドロットニングホルム宮殿。ベルサイユを真似て造ったそうです。

  • 旧市街地ガムラ・スタンの大広場で宮殿のブラスバンドがコンサート。演奏曲の中にはポップも含まれていた。

    旧市街地ガムラ・スタンの大広場で宮殿のブラスバンドがコンサート。演奏曲の中にはポップも含まれていた。

  • スタッドヒュース・シェラレンのウェイターさん達。ノーベル賞授賞式公式晩餐会でもウェイターをしたそうです。二人とも、とっても誇らしいことです、と言っていました。

    スタッドヒュース・シェラレンのウェイターさん達。ノーベル賞授賞式公式晩餐会でもウェイターをしたそうです。二人とも、とっても誇らしいことです、と言っていました。

  • 戯曲家ストリンドベリの姿も金箔の壁画の一部。市庁舎、黄金の間にて。

    戯曲家ストリンドベリの姿も金箔の壁画の一部。市庁舎、黄金の間にて。

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