2001/08/21 - 2001/08/21
424位(同エリア803件中)
覇王樹さん
フランス南東部、ヨーロッパアルプスの西端に位置するエクラン国立公園の中に、決して下界から見ることの出来ない秘境に不思議な山がある。フランス、いや、世界的に見ても特異な形をした岩山。それが、ディボナ針峰である。
グルノーブルから車で一時間、エクランの中心都市ブール・ドアザンから国道を離れ、ヴェネオン川の谷底を行く恐ろしい道を進むと、ル・ゼタージュという小さな集落にたどり着く。
ディボナのあるソレイユカールへは、集落の登山者用駐車場(標高1597m)から急登する。一気に数百メートルの高度を稼ぐと、ヴェネオン川の青白い急流が目に入る。暫くヴェネオンの谷の斜面を登っていくと、今度はソレイユカールから流れ下るダモール渓流の流れる峡谷に分け入っていく。
ダモール谷を進み、標高1990m付近の木橋を通過すると、突如としてソレイユカール、そしてディボナ針峰が目に飛び込んでくる。その天を突くような姿は、槍ヶ岳の比ではない。
ディボナの麓には山小屋があるが、そこまではさらに700m以上登らねばならない。カール内部のだらだらとした坂道は、予想外に疲労がたまる。
ソレイユとはフランス語で太陽。まさにこのソレイユカールは陽光溢れるカールである。一般登山者にとってのこの登山道の終着点はソレイユ小屋であるが、その標高2719m。ソレイユ山塊の最高峰は3563mのル・プラレ、ディボナ針峰はそれよりはだいぶ低く標高3131mである。それでも、ディボナの鋭角は視覚的に相当な高度感を見る者に与える。
ディボナはロッククライマーのあこがれである。ディボナに登る場合には前日の間にソレイユ小屋に入り、翌日登るというのが普通である。登山道ですれ違う登山客も、ザイルやヘルメットを持っているか否かでディボナに登りに来たのかどうかすぐ分かる。ディボナの取り付き標高が2800mあまり、実に高度差300m以上をロッククライミングで登るというのはどんなものであろうか。頂上には人一人立つだけのスペースがあると聞く。石化したエッフェル塔、と呼ばれているそうだが、まさに、その形容がぴったり来る。
ソレイユ小屋のテラスで食事。昼食もオーダーできるが、これが何と前菜から始まるコース料理。さすがフランスである。私はコンロでラーメンを茹でていたが、これはかなりの注目を集めたようである。小屋の脇では氷河の融水を引いた水道があるが、これがまた痛いくらいに冷たい。だが、味は絶品である。何万年も前の水を飲んでいるのかも知れない。
-
ソレイユ・カールへの入り口、ル・ゼタージュの集落
-
ソレイユカールの登山基地、ル・ゼタージュの集落から少し登ったところから見下ろすヴェネオン川の流れ。氷河の融水の流れなので不透明な青白い色をしている。
-
一気に高度を上げていく。ヴェネオンの谷の上流川も切り立っている。
-
巨大なフェースだらけ。
-
この細い谷間を急登
-
ダモール渓谷に分け入っていくと、突如としてディボナが姿を現す。
-
ディボナ針峰とソレイユカール。
-
ヴェネオン谷を挟んで向かい側に立つヴァロン。大規模な氷河を纏う。
-
ソレイユ小屋
-
ソレイユ小屋。その名の通り、陽光溢れる山小屋。
-
ソレイユカールは広大である。
-
正にそそり立つディボナ針峰。
-
石化したエッフェル塔の名にふさわしい。
-
ロッククライミングで登っている人も豆粒のよう。
-
そそり立つ岩の尖塔
-
涸沢カールより遙かに開けた雰囲気。
-
マッターホルンの比ではありません。標高は3130m、クライミングで600mは半端ない高さ。
-
ソレイユ小屋からヴァロンを眺める。
-
このカールは南向きだからこんなに明るいんですね。
-
ここは極楽です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
20