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ケーブルの運賃0.6香港ドル(36円)。<br />ビクトリア・ピーク駅から見渡す香港の眺めは、実に美しい。<br />それから標高554メートルの頂上まで、徒歩20分。途中まで歩いたが、時間が惜しくなって引き返す。<br />長い旅のはじめだから、無理は避けよう。<br /><br />レストランに立ち寄り、サンドイッチを買う。<br />庭には、見慣れぬ熱帯の花が美しく、溢れるばかりに咲き誇っている。<br /><br />再び下界へ。<br />暑さはますます激しく、流れる汗は滝のよう。<br />タイガーバーム公園まで近いので、タクシーに乗ってみる。<br /><br />ところが、おのぼりさんと見透かされたせいか遠回りされ、メーターは3.1香港ドル(190円)と上がり、「釣りがない」と4香港ドル(240円)せしめられる。<br />遠回りを注意したところ「あなたはタイガーバームパーク(ガーデンが正しい)と、行き先を間違えたではないか」と、理屈にならない反論。まことに不快。<br /><br />お目当の公園は、悪趣味そのもの。<br />だが色の鮮やかさに惑わされ、ついシャッターを切りすぎた。<br />興味深かったのは、公園そのものより、周りの穴居生活だった。<br /><br />次にバスに乗ってみる。0.2香港ドル(12円)。<br />賑やかな通りに出ると、大丸百貨店がある。<br />象牙のブローチを買い、茶碗蒸しを食べる。<br />外国人への対応はどうかと、英語の片言にフランス語を交え、ベトナム人を装ってみた。<br />サービスはまずまずだが、隣の中国系百貨店に比べ、客は少ない。<br /><br />いよいよ楽しみにしていた二階建て市電(トラム)に乗る。<br />東に向かうケネディータウン行。<br />二階が一等で0.2香港ドル(12円)、一階は0.1香港ドル(6円)だから、二倍。<br />二階からは、街並みや、街に住む人々の生活が展望できて面白い。<br />終点までの途中二回下車。野菜市場や、中国人居住区を歩く。<br /><br />街は全て四階建てのアパート。<br />中を覗き込むが、暗くて何も見えず、不気味。<br />線香と油に匂いが混じり合い、独特の香りが立ち込めている。<br />この香りは、何時までも鼻にまとわりついて離れない。<br />道端に椅子を持ち出し、食事などやっている。家の中はよほど暑いのだろう。<br /><br />終点のケネディータウンに、大きな市場がある。<br />魚や肉のにおいが激しくて、早々に退去。やや疲労気味か。<br /><br />子供がいっぱい寄ってきて、カメラを不思議そうに覗き込む。<br />海に浮かんだジャンクで、麻雀を遊んでいる。<br />水上生活者は、人口の4%とか。<br /><br />市電の折り返し点では、僅かの時間に、運転士は屋台から中華丼を買い、運転台でかきこむ。<br />山盛りのご飯からして、相当な食欲。<br />発車時間になると、食べさしを脇に置いて、仕事再開。<br /><br />次に西の終点を目指そうとしたのだが、電車を乗り違え競馬場に行ってしまった。<br />ここですでに19時。腹八分目が大切と、街めぐりを終える。<br /><br />夕食は洋食。<br />アメリカのケチャップ、イギリスのソース、ドイツのビール、フランス風のパンが食卓に並び、国際都市を実感。<br />ビールに銘柄がたくさんあって、注文を迷う。<br />今日一日の奮闘を讃えて、一番高価な2.2香港ドル(130円)のものを選んだら、”cider”つまりサイダー。<br />リンゴの発泡酒だった。<br />乾いた喉にグッと飲み干すには今ひとつ。<br /><br />だが、後悔しても始まらない。<br />この種の失敗はこれからも多いだろう。<br />それを楽しむのも旅の大切な収穫なのだ。<br /><br />香港では今日一日ハエを一匹もみなかった。<br />不思議といえば不思議だ。<br />

6 香港を歩き回る

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1970/06/05 - 1970/06/05

17237位(同エリア20604件中)

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片瀬貴文

片瀬貴文さん

ケーブルの運賃0.6香港ドル(36円)。
ビクトリア・ピーク駅から見渡す香港の眺めは、実に美しい。
それから標高554メートルの頂上まで、徒歩20分。途中まで歩いたが、時間が惜しくなって引き返す。
長い旅のはじめだから、無理は避けよう。

レストランに立ち寄り、サンドイッチを買う。
庭には、見慣れぬ熱帯の花が美しく、溢れるばかりに咲き誇っている。

再び下界へ。
暑さはますます激しく、流れる汗は滝のよう。
タイガーバーム公園まで近いので、タクシーに乗ってみる。

ところが、おのぼりさんと見透かされたせいか遠回りされ、メーターは3.1香港ドル(190円)と上がり、「釣りがない」と4香港ドル(240円)せしめられる。
遠回りを注意したところ「あなたはタイガーバームパーク(ガーデンが正しい)と、行き先を間違えたではないか」と、理屈にならない反論。まことに不快。

お目当の公園は、悪趣味そのもの。
だが色の鮮やかさに惑わされ、ついシャッターを切りすぎた。
興味深かったのは、公園そのものより、周りの穴居生活だった。

次にバスに乗ってみる。0.2香港ドル(12円)。
賑やかな通りに出ると、大丸百貨店がある。
象牙のブローチを買い、茶碗蒸しを食べる。
外国人への対応はどうかと、英語の片言にフランス語を交え、ベトナム人を装ってみた。
サービスはまずまずだが、隣の中国系百貨店に比べ、客は少ない。

いよいよ楽しみにしていた二階建て市電(トラム)に乗る。
東に向かうケネディータウン行。
二階が一等で0.2香港ドル(12円)、一階は0.1香港ドル(6円)だから、二倍。
二階からは、街並みや、街に住む人々の生活が展望できて面白い。
終点までの途中二回下車。野菜市場や、中国人居住区を歩く。

街は全て四階建てのアパート。
中を覗き込むが、暗くて何も見えず、不気味。
線香と油に匂いが混じり合い、独特の香りが立ち込めている。
この香りは、何時までも鼻にまとわりついて離れない。
道端に椅子を持ち出し、食事などやっている。家の中はよほど暑いのだろう。

終点のケネディータウンに、大きな市場がある。
魚や肉のにおいが激しくて、早々に退去。やや疲労気味か。

子供がいっぱい寄ってきて、カメラを不思議そうに覗き込む。
海に浮かんだジャンクで、麻雀を遊んでいる。
水上生活者は、人口の4%とか。

市電の折り返し点では、僅かの時間に、運転士は屋台から中華丼を買い、運転台でかきこむ。
山盛りのご飯からして、相当な食欲。
発車時間になると、食べさしを脇に置いて、仕事再開。

次に西の終点を目指そうとしたのだが、電車を乗り違え競馬場に行ってしまった。
ここですでに19時。腹八分目が大切と、街めぐりを終える。

夕食は洋食。
アメリカのケチャップ、イギリスのソース、ドイツのビール、フランス風のパンが食卓に並び、国際都市を実感。
ビールに銘柄がたくさんあって、注文を迷う。
今日一日の奮闘を讃えて、一番高価な2.2香港ドル(130円)のものを選んだら、”cider”つまりサイダー。
リンゴの発泡酒だった。
乾いた喉にグッと飲み干すには今ひとつ。

だが、後悔しても始まらない。
この種の失敗はこれからも多いだろう。
それを楽しむのも旅の大切な収穫なのだ。

香港では今日一日ハエを一匹もみなかった。
不思議といえば不思議だ。

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