城壁の残る福泉県城

2005/05/03 - 2005/05/03

　湘黔鉄道の福泉站は馬場坪に有り，バスの福泉站は県庁の有る城廂鎮に有る。どちらのバスターミナルにも，時刻表が無かったので，確認できなかったが，高速バスはどちらからでも乗れるそうだ。

　福泉で汽車を降りたら，長い石段を下りてようやっと辿り着くのが馬場坪で，ここで駅前タクシーが待っている。ほとんどが，ミニオート三輪。町の有る所までは，遠い訳ではないがこれで行くのがお薦め。２元だ。
　そして，馬場坪のバスターミナルの辺りで，客待ちしているミニバンに乗換て福泉県城に行く。４元。歩くことが目的の人以外は，乗るのは避けられない。
　福泉県城は城壁に囲まれていたことが分るようにその城壁の一部が残されており，さらに一部の修復も行なわれていた。
　一般的な中国の城と違う感じをいだかされるのは，それがレンガではなく石を積み上げて作られているからだろう。現地の材料を使って作られた結果だ。
　もう一つ面白く思ったのは，川が城内に引き込まれていることで，これなら外に水を求めるよりも当時そこに住む人々にとっては，住み易かっただろう。

　平地に作られた県城などの場合は，たいていの場合，交通や経済活動に不便だと取壊されてしまった。ここでもも一方の側は取壊されて残っていない。
　なお，両者の中間に現地では著明な酒金石という景勝の地が有ると言われたが，城壁の方に心引かれ行かなかった。

エリア 中国

　城壁で遊ぶ子供達。

　城内に見えるのは，現在も修復工事が続く道教寺院“福泉山”。ピカピカの宗教施設。入場料５元。

　城内に水を引き込んである。今は，生活水としては使われていない。

　県城の外。山肌が出ている所には，トウモロコシの苗が植えられている。
　夏になれば，青々となるのだが，今大雨が降ったらと思うと，土砂の流出が心配になる。
　貴州一帯，人が住む辺りの山の畑は，今はどこでもこんな状態。

この旅行記へのコメント （2）

• 背包族さん 2005/05/27 16:13:41

  これは穴場ですね〜。

  ゆっくり歩くさん、こんにちは。
  この城壁、観光客も少なくて穴場ですね！
  ちなみに新しく修復されているものなんでしょうか？
  古い建築にも興味があるので、機会があれば行ってみたいです。
  
  カイリの民族博物館の地域紹介のパネルで紹介されていた、カイリ北東部の天柱（地名うろ覚え）というところにも漢族メインの街ですが、古い建物が残っているようだったので興味を持ちました。
  

  ゆっくり歩くさん からの返信 2005/05/27 20:17:20

  RE: これは穴場ですね〜。

  背包族さん
  
  こんばんは。
  
  　　　福泉の残った城壁は旧い物です。一部に修復の後は残っていますが，ほとんどが修復と言うようなデタラメは無いと思います。小さな自然石を使った部分などは，何か，沖縄のグスクめいています。
  　　　これは，交通の障碍にならなかったから残されたのだと思います。反対側は道になり，何も有りません。
  　　　道教の福泉山の周辺は今も石を積んで修復しています。恐らく，手入れをしていなかった部分は，崩れたのでしょう。
  　　　小さな町ですから１時間もあれば城壁と福泉山は見終わってしまうでしょう。夏は避けた方が良いと思います。樹が無いので，ゆっくり出来そうに有りません。
  　　　福泉山は文革で破壊されたので，全部新築されており，道教寺院とはこんなもんかという程度だと思います。
  
  　　　時間がお有りなら，馬場坪と福泉県城との中間に酒金石と言う風景の良い所が有るそうですから，組み合せたら，いかがですか。
  　　　
  　　　州都トインへは福泉発馬場坪経由のバスが出ています。高速へは，馬場坪から乗ります。逆も大丈夫でしょう。トインからの日帰りは問題ないと思います。
  
  
  　　　馬場坪の瓮福賓館は，煙草が好きで，かつその臭いが大好きな方を除くと，そして，掃除が不十分であることを気になされない方のために有るホテルです。他のホテルがどうかは分りませんが。ただ，そのくせ，従業員の人の良いこと。これで，我慢して泊ってしまいました。
  
  
  　　　天柱に行く前に，石造りの随分立派な建物の写真を見て，是非行きたいと思って，天柱で尋ねたのですが，埒が空かず，そのまま順に錦屏，藜平と行き，肇興経由桂林に出て帰ったことが有ります。もう，名前も忘れましたが。