少数民族の生きる糧

2003/04 - 2003/05

タイからミャンマー日帰り旅行。国境の街タチレクから三輪車タクシーで少数民族の住む村へ。幼い少女の首に巻かれた真鍮の輪は、民族の伝統なのか、それとも生活の糧なのか。

エリア ミャンマー

タイ側国境メーサイ。ドブ川を越えミャンマー側国境のタチレクへ。国境といっても所詮隣町、とたかをくくっていると良い意味で期待を裏切られる。

黄金に輝くパゴタ。三輪車タクシーの運転手さんのお祈り姿が、とても印象的だった。

ついにやって来たパダウン族（カレン族の支族）とアカ族の住む村へ。入場料が必要な「村」は愛知県の明治村くらいしか知らないが、ここでは人が実際に生活している。
さらに村の入り口の看板には「ダンシング・ショー」との説明まで。

首長族は失礼な言い方でバダウン族が正式名、とガイドブックで読んだ。

「観光客がカメラを向けたらにっこり微笑むのよ」と親から教育されている気さえする、アカ族の子ども。

観光客が数組集まると始まる。バダウン族のダンス。

アカ族のダンス。

何とも言いがたいユウツな気分でタチレクの街に戻り、その足でマーケットへ。ロンジーを巻いた男性や頬に白粉（タナカ）をつけた女性の、ごくありふれた買い物姿を見てナゼか「ほっ」とする。
「あの村とハワイのポリネシアン文化センターは何が違うんだろうか？」「どちらも生活の糧を得るために民族ダンスを踊る意味では同じなんだけど･･･」「子どもまでも商売に利用しているから？生活の場そのものを見世モノにしているから？かつて住んでいた村を追い出され、強制的に連れられた造りものの村だから？」
「真と偽」が入り交じった中途半端さが、居心地の悪さを感じさせていた。