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バスティーユのバーでワインを飲みながら、パリに来て二度目の週末の過ごし方をあれこれ考える。<br /> やがて決めたのは「鉄道で始めて一人旅をしよう」ということだった。<br /> 「もう23時を過ぎているが、まだ終列車はあるだろう」<br /> 最寄のメトロ駅に行き、東駅に行こう。<br /><br /> メトロに乗って駆け込んだ東駅は、深夜とて人影はまばら。<br /> しかし、0時10分発インスブルック行き終列車に間に合った。<br /> すでにアメリカ軍将校4名が占めていた1等コンパートメントに、割り込む。<br /> アフリカ帰りらしく、腕にサハラと書かれている。<br /><br /> 同室の客は途中で降り、一人豪華なソファーに寝そべって熟睡。<br /> 1等のソファーは、日本よりはるかに立派。<br /> 三人の席を占有すれば、立派なベッドだ。<br /><br /> 明ければ快晴。真夏の太陽はすでに空高く、窓外の田園には光が満ちている。<br /> 列車は東に走り、アルザスからドイツに入りそうだ。<br /> 7時30分ストラスブール到着。<br /><br /> 国境通過。両国の通関と入出国管理で、計4回のチェック。<br /> 初めてのドイツに入り、やや緊張。<br /> 深い森の中を走る。シュバルツヴァルトだろう。<br /><br /> 車内には何も売りに来ないし、食堂もない。次第にお腹がすいて我慢できない。<br /> 昼近くなってようやく町らしい町に出会い、食事のために下車。<br /> 駅名はラドルフツェル。どうやら、ボーデン湖のほとりまでやって来たらしい。<br /><br /> ところが、財布にはフランしかなく、両替所は閉まっている。<br />駅員に訊けば15時開店という。<br />「マルクがなくて、食事が出来ない。両替してもらえないか」<br />と駅員に頼んでみる。<br /> 「レストランでフラン払いを交渉してみたら」<br />駅員からそう聞いて、レストランに行き交渉成立。助かった。<br /> ドイツ語はすっかり錆び付いていて、殆ど実用できず、冷や汗一斗。<br /><br />物価は安く、日本並みか。<br /> ビフテキとビールで6マルク(520円)。そのほか、パン一個につき0.1マルク(9円)。<br /> 食べ放題のフランスと、きっちりしたドイツ。どちらを選ぶべきか・・。<br /><br /> 食後ラドルフツェルの街を散歩。<br /> 家々のバルコニーに競って花(ゼラニウム)が飾られ、道に花が溢れる。<br /> 清潔で新鮮な街の趣きは、フランスの街がもっと人間的な温かさを保っているのと、対比的。<br /><br /> 再び鉄道に乗り、シュツットガルトに向かう。<br /> 山歩きの人が続々乗り込んでくる。日帰りの帰途なのだろう。中年以上が殆どだ。<br /> その内の一人、年配のおじいさんが話しかけてきて、すっかり仲良しになる。<br /><br /> 今晩はシュツットガルトに泊ろうと案内所を訪れたが、満員。<br /> 30キロ離れた郊外か、市内ならば35マルク(3,000円)以上の部屋しかないとのこと。<br /> 思い切って23時のオリエント・エクスプレスでパリに帰ることにする。<br /><br /> 街を歩くが、美しさに一驚。恐らく戦災のため、リニューアルしたためだろう。<br /> パリの人間臭さに比べ冷たい感じはあるが、クリーンかつフレッシュ。国民性の差を感じる。<br /> 駅前の歩道橋の曲線美。駅の立派さ。日本では信じられない美的レベル。<br /><br /> ショーウィンドーの品物にも、フランスとの差を見る。<br /> フランスの品物は、ひ弱な美しさだが、ドイツはがっしりしながらも、すっきりしている。<br /> 12マルク(1,000円)の目覚まし時計を買いたかったが、閉店後で残念。

パリからシュツットガルト へ 鉄道に乗って

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1970/07 - 1970/07

467位(同エリア505件中)

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ソフィ

ソフィさん

バスティーユのバーでワインを飲みながら、パリに来て二度目の週末の過ごし方をあれこれ考える。
 やがて決めたのは「鉄道で始めて一人旅をしよう」ということだった。
 「もう23時を過ぎているが、まだ終列車はあるだろう」
 最寄のメトロ駅に行き、東駅に行こう。

 メトロに乗って駆け込んだ東駅は、深夜とて人影はまばら。
 しかし、0時10分発インスブルック行き終列車に間に合った。
 すでにアメリカ軍将校4名が占めていた1等コンパートメントに、割り込む。
 アフリカ帰りらしく、腕にサハラと書かれている。

 同室の客は途中で降り、一人豪華なソファーに寝そべって熟睡。
 1等のソファーは、日本よりはるかに立派。
 三人の席を占有すれば、立派なベッドだ。

 明ければ快晴。真夏の太陽はすでに空高く、窓外の田園には光が満ちている。
 列車は東に走り、アルザスからドイツに入りそうだ。
 7時30分ストラスブール到着。

 国境通過。両国の通関と入出国管理で、計4回のチェック。
 初めてのドイツに入り、やや緊張。
 深い森の中を走る。シュバルツヴァルトだろう。

 車内には何も売りに来ないし、食堂もない。次第にお腹がすいて我慢できない。
 昼近くなってようやく町らしい町に出会い、食事のために下車。
 駅名はラドルフツェル。どうやら、ボーデン湖のほとりまでやって来たらしい。

 ところが、財布にはフランしかなく、両替所は閉まっている。
駅員に訊けば15時開店という。
「マルクがなくて、食事が出来ない。両替してもらえないか」
と駅員に頼んでみる。
 「レストランでフラン払いを交渉してみたら」
駅員からそう聞いて、レストランに行き交渉成立。助かった。
 ドイツ語はすっかり錆び付いていて、殆ど実用できず、冷や汗一斗。

物価は安く、日本並みか。
 ビフテキとビールで6マルク(520円)。そのほか、パン一個につき0.1マルク(9円)。
 食べ放題のフランスと、きっちりしたドイツ。どちらを選ぶべきか・・。

 食後ラドルフツェルの街を散歩。
 家々のバルコニーに競って花(ゼラニウム)が飾られ、道に花が溢れる。
 清潔で新鮮な街の趣きは、フランスの街がもっと人間的な温かさを保っているのと、対比的。

 再び鉄道に乗り、シュツットガルトに向かう。
 山歩きの人が続々乗り込んでくる。日帰りの帰途なのだろう。中年以上が殆どだ。
 その内の一人、年配のおじいさんが話しかけてきて、すっかり仲良しになる。

 今晩はシュツットガルトに泊ろうと案内所を訪れたが、満員。
 30キロ離れた郊外か、市内ならば35マルク(3,000円)以上の部屋しかないとのこと。
 思い切って23時のオリエント・エクスプレスでパリに帰ることにする。

 街を歩くが、美しさに一驚。恐らく戦災のため、リニューアルしたためだろう。
 パリの人間臭さに比べ冷たい感じはあるが、クリーンかつフレッシュ。国民性の差を感じる。
 駅前の歩道橋の曲線美。駅の立派さ。日本では信じられない美的レベル。

 ショーウィンドーの品物にも、フランスとの差を見る。
 フランスの品物は、ひ弱な美しさだが、ドイツはがっしりしながらも、すっきりしている。
 12マルク(1,000円)の目覚まし時計を買いたかったが、閉店後で残念。

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