2005/04/09 - 2005/04/09
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night-train298さん
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9月9日(土)
Latour De Carolの駅を7:06に出る。
ホームにはうっすら雪が積もっていた。
列車が走り出すと、雪が降ってきた。雪はどんどんひどくなり、隣の駅ではずいぶん雪が積もっている。
旅行計画の段階で、この駅にバスで来ることも考えていて、それが日程的にはベストだと思っていたが、とんでもない。こんなところへバスでくるなんて。
雪と風によって、道路はすごいことになっている。列車の方は、ゆっくり走っているが、問題はなさそうだ。この路線の中で、ピレネーの一番標高の高い場所なのかもしれない。
雪景色はしばらく続いたが、次第に変わり、緑の草原やお花畑、桜など、色とりどりの世界に戻った。
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Latour De Carolから見た山。
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途中駅にて。
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列車から見た風景。
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トゥールーズには10:16に着く。今日のメインはモワサックだ。フランス側のロマネスクを見るためだ。夜の10時までにはトゥールーズに戻ってきて、パリへ向かう夜行に乗るのだ。
モワサック行きの列車は12:50までないという。
駅構内のカフェで、クロワッサンとカフェ・オ・レだけの簡単な朝食を済ませる。
いそいでトゥールーズの街に出て、うまくすればオーギュスタン美術館に行けるかもしれない。ここにはトゥールーズの石工が作った優秀なロマネスクの彫刻があるのだ。
荷物を預け、地下鉄に乗り、街の中心へ。
まずはオーギュスタン美術館への行き方を、おまわりさんに聞く。聞きながら、教えてくれた方向とは反対方向の、広場の朝市が気になったので、そちらに吸い寄せられてしまう。食材と、アフリカの小物だけだったので、すぐに見終わってしまう。
そこからオーギュスタン美術館へは、遠くはないが、近くもなかった。着いた時には列車の時間が気になっていた。メトロに乗って国鉄の駅まで戻らなくてはならないからだ。
せっかくだが、あきらめて国鉄まで戻る。
トゥールーズという駅も、乗り換えでしばしば来る場所である。またいつか、機会がありそうな気がするのだ。 -
トゥールーズの街並。
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モワサックは、とても天気が良かった。しかし寒かった。
まずは、サン・ピエール修道院に向かう。
外から見ても、りっぱな建物だ。ここには、フランス一美しいと言われている回廊がある。
しかし、私の最大のお目当ては、本で見た『予言者エレミア』の美しい彫刻である。一目見た時から、どうしても実物を見たくなったのである。
実際は、写真では、色や大きさがわからなかったせいもあるが、入り口では存在に気付くことなく、回廊に入った。
回廊は、ひんやりとして暗く涼しいのだが、中にはには日が当たり、緑がまぶしかった。柱の一つ一つに彫刻が施され、それを丹念にゆっくり見て回った。繊細で精緻な彫刻と、その石の色。全体を見ても、部分を見ても美しい回廊である。
もう一度入り口に戻る。そして『予言者エレミア』を探す。
いたいた!柱の影に隠れていたのだ。(隠れていたのではなく、柱の一部だったのです)想像していたものの質感とは違って、もっと硬質の石かと思っていたら、そうでもない。
私は『予言者エレミア』をモデルに、多方向から激写しまくる。そしてゆっくり見る。私の目線だと、やや下から見上げるような形になるが、引き延ばされた下半身、体にまとわる布のひだの、それは美しいこと。そしてお顔が物憂げ。なかなかそばを離れることが出来なかった。
少し町を歩いてみるが、時々すごく寒くなる。追い立てられるかのように、修道院にまた戻ってきて、『予言者エレミア』と再会する。するとそこに、ホタテ貝を付けたリュックを背負った男性がいるではないか。
思わずインタビューをした。私も去年サンティアゴまで行ったことを伝え、とてもにこやかに、ここまでの経路を話してくれた。パリに住んでいるが、スタートはフランスのヴェズレー。ここまで19日かかった。私がスタートしたサン・ジャン・ピエド・ポーには、あと15日かかると言う。
去年会った、フランス人の夫妻を思い出した。彼等もフランスからずっと仲良く歩いてきたのだ。
私は男性に幸運を祈りながら別れた。 -
モワサックの駅前風景。
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サン・ピエール修道院。
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サン・ピエール修道院入り口。
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美しい回廊。
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『予言者エレミア』
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『予言者エレミア』
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ウ゛ェズレーからサンティアゴへ向かう巡礼者。
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少し暖かくなってきたが、歩き疲れたので、カフェに入ることにした。
そのカフェは、とてもとても素敵なカフェだった。
すべての調度品が、品良く計算されて置かれてあった。入り口には心を惹くケーキがあったので、それを決めてから中に入る。席にはクッションがおいてあり、古い本棚と古書が、これまたパーフェクトなレイアウトで何気なく置かれている。暖炉には薪がくべられ、居心地の良い空間だ。
カフェの什器も、しゃれたガラスのキャニスターも、アンティークでいて、嫌みがない。
私はココアを、母は紅茶を注文した。ココアは、店に備え付けのマシーンで作ったもので、昔風のもの。このマシーンもアンティークのようだ。お代わりの分まで小さカップがついてきた。紅茶の方は、日本の鉄瓶がポットになっている。それぞれに、マジパンのお菓子も付けてくれる。ケーキもおいしく、店内は暖かく、素敵なカフェだった。 -
暖炉のあるカフェは、心まで暖まります。
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駅に戻る前に、修道院に隣接する博物館にも行ってみた。展示は写真に写したものばかりだったが、階上に行くと、図書館のようになっており、真ん中にテーブルが置かれ、貴重な本を閲覧することができた。
この街は、空気の色がとてもきれい。草や花がとてもきれいに映るのだ。フランスには、こういうところが多い。なぜかフランスなのだ。この透明感は。全く違った場所、例えばコート・ダ・ジュールの光、パリの光も共通している。 -
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モワサックの街並。
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モワサックの街並。
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モワサックの駅。のどかです。
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トゥールーズに戻ったのは17:39だった。
翌日のナンシー往復の、TGVの予約をここですることにした。
そして夜行が出るまでのんびりこの街でディナーを食べることにしよう。
駅から目ぬき通りをまっすぐ歩いて、レストランを探す。けっこうたくさんある。
ギャラリー・ラファイエットまで行き、店内を見る。そこからまた駅に戻りながら、食事をしていこう。
結局、駅にほど近い店に決めた。
今日のレストランは、地元の人で賑わう、ブラッセリーだ。
メニューを見るのが面倒だったので、みんなが食べている今日のコースにする。
最初に出てきたブイヤべースは、マルセイユで食べたものよりずっとおいしかった。アイオリソースもチーズもたっぷり横に添えられている。メインの酢キャベツと、豚肉の煮込みは、その量で逃げ出したくなった。食べても食べても減らない。私などは大食漢の方だから、胃の小さい日本人はほとんど食べられないだろう。味は良いのだが、少しだけ食べきれずに残す。
ワインも半分しか飲めなかったが、デザートはやっぱりプリンにした。
今日は早めに夜行に乗り、顔を洗ったり準備をしていたが、同室の夫妻が来てからは、まだ出発前にドアを閉め、電気も消してしまう。フランス人夫婦は上のベッドに速攻もぐりこんだ。 -
トゥールーズの街並。
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再び夜行列車に乗ってパリへ。
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この旅行記へのコメント (1)
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- フルリーナさん 2005/04/29 20:30:36
- こんばんは
- うわさのモアサックの回廊はやっぱり美しいですね〜。
う〜ん、、ロマネスクはあまりよく知らないので夏まで勉強しなくては!
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