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9月9日(土)<br />Latour De Carolの駅を7:06に出る。<br />ホームにはうっすら雪が積もっていた。<br /><br />列車が走り出すと、雪が降ってきた。雪はどんどんひどくなり、隣の駅ではずいぶん雪が積もっている。<br />旅行計画の段階で、この駅にバスで来ることも考えていて、それが日程的にはベストだと思っていたが、とんでもない。こんなところへバスでくるなんて。<br />雪と風によって、道路はすごいことになっている。列車の方は、ゆっくり走っているが、問題はなさそうだ。この路線の中で、ピレネーの一番標高の高い場所なのかもしれない。<br />雪景色はしばらく続いたが、次第に変わり、緑の草原やお花畑、桜など、色とりどりの世界に戻った。

8,フランス一美しい回廊があるモワサック

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2005/04/09 - 2005/04/09

313位(同エリア473件中)

1

48

night-train298

night-train298さん

9月9日(土)
Latour De Carolの駅を7:06に出る。
ホームにはうっすら雪が積もっていた。

列車が走り出すと、雪が降ってきた。雪はどんどんひどくなり、隣の駅ではずいぶん雪が積もっている。
旅行計画の段階で、この駅にバスで来ることも考えていて、それが日程的にはベストだと思っていたが、とんでもない。こんなところへバスでくるなんて。
雪と風によって、道路はすごいことになっている。列車の方は、ゆっくり走っているが、問題はなさそうだ。この路線の中で、ピレネーの一番標高の高い場所なのかもしれない。
雪景色はしばらく続いたが、次第に変わり、緑の草原やお花畑、桜など、色とりどりの世界に戻った。

  • Latour De Carolから見た山。

    Latour De Carolから見た山。

  • 途中駅にて。

    途中駅にて。

  • 列車から見た風景。

    列車から見た風景。

  • トゥールーズには10:16に着く。今日のメインはモワサックだ。フランス側のロマネスクを見るためだ。夜の10時までにはトゥールーズに戻ってきて、パリへ向かう夜行に乗るのだ。<br />モワサック行きの列車は12:50までないという。<br />駅構内のカフェで、クロワッサンとカフェ・オ・レだけの簡単な朝食を済ませる。<br />いそいでトゥールーズの街に出て、うまくすればオーギュスタン美術館に行けるかもしれない。ここにはトゥールーズの石工が作った優秀なロマネスクの彫刻があるのだ。<br />荷物を預け、地下鉄に乗り、街の中心へ。<br />まずはオーギュスタン美術館への行き方を、おまわりさんに聞く。聞きながら、教えてくれた方向とは反対方向の、広場の朝市が気になったので、そちらに吸い寄せられてしまう。食材と、アフリカの小物だけだったので、すぐに見終わってしまう。<br />そこからオーギュスタン美術館へは、遠くはないが、近くもなかった。着いた時には列車の時間が気になっていた。メトロに乗って国鉄の駅まで戻らなくてはならないからだ。<br />せっかくだが、あきらめて国鉄まで戻る。<br />トゥールーズという駅も、乗り換えでしばしば来る場所である。またいつか、機会がありそうな気がするのだ。<br />

    トゥールーズには10:16に着く。今日のメインはモワサックだ。フランス側のロマネスクを見るためだ。夜の10時までにはトゥールーズに戻ってきて、パリへ向かう夜行に乗るのだ。
    モワサック行きの列車は12:50までないという。
    駅構内のカフェで、クロワッサンとカフェ・オ・レだけの簡単な朝食を済ませる。
    いそいでトゥールーズの街に出て、うまくすればオーギュスタン美術館に行けるかもしれない。ここにはトゥールーズの石工が作った優秀なロマネスクの彫刻があるのだ。
    荷物を預け、地下鉄に乗り、街の中心へ。
    まずはオーギュスタン美術館への行き方を、おまわりさんに聞く。聞きながら、教えてくれた方向とは反対方向の、広場の朝市が気になったので、そちらに吸い寄せられてしまう。食材と、アフリカの小物だけだったので、すぐに見終わってしまう。
    そこからオーギュスタン美術館へは、遠くはないが、近くもなかった。着いた時には列車の時間が気になっていた。メトロに乗って国鉄の駅まで戻らなくてはならないからだ。
    せっかくだが、あきらめて国鉄まで戻る。
    トゥールーズという駅も、乗り換えでしばしば来る場所である。またいつか、機会がありそうな気がするのだ。

  • トゥールーズの街並。

    トゥールーズの街並。

  • モワサックは、とても天気が良かった。しかし寒かった。<br />まずは、サン・ピエール修道院に向かう。<br />外から見ても、りっぱな建物だ。ここには、フランス一美しいと言われている回廊がある。<br />しかし、私の最大のお目当ては、本で見た『予言者エレミア』の美しい彫刻である。一目見た時から、どうしても実物を見たくなったのである。<br />実際は、写真では、色や大きさがわからなかったせいもあるが、入り口では存在に気付くことなく、回廊に入った。<br />回廊は、ひんやりとして暗く涼しいのだが、中にはには日が当たり、緑がまぶしかった。柱の一つ一つに彫刻が施され、それを丹念にゆっくり見て回った。繊細で精緻な彫刻と、その石の色。全体を見ても、部分を見ても美しい回廊である。<br /><br />もう一度入り口に戻る。そして『予言者エレミア』を探す。<br />いたいた!柱の影に隠れていたのだ。(隠れていたのではなく、柱の一部だったのです)想像していたものの質感とは違って、もっと硬質の石かと思っていたら、そうでもない。<br />私は『予言者エレミア』をモデルに、多方向から激写しまくる。そしてゆっくり見る。私の目線だと、やや下から見上げるような形になるが、引き延ばされた下半身、体にまとわる布のひだの、それは美しいこと。そしてお顔が物憂げ。なかなかそばを離れることが出来なかった。<br />少し町を歩いてみるが、時々すごく寒くなる。追い立てられるかのように、修道院にまた戻ってきて、『予言者エレミア』と再会する。するとそこに、ホタテ貝を付けたリュックを背負った男性がいるではないか。<br />思わずインタビューをした。私も去年サンティアゴまで行ったことを伝え、とてもにこやかに、ここまでの経路を話してくれた。パリに住んでいるが、スタートはフランスのヴェズレー。ここまで19日かかった。私がスタートしたサン・ジャン・ピエド・ポーには、あと15日かかると言う。<br />去年会った、フランス人の夫妻を思い出した。彼等もフランスからずっと仲良く歩いてきたのだ。<br />私は男性に幸運を祈りながら別れた。<br />

    モワサックは、とても天気が良かった。しかし寒かった。
    まずは、サン・ピエール修道院に向かう。
    外から見ても、りっぱな建物だ。ここには、フランス一美しいと言われている回廊がある。
    しかし、私の最大のお目当ては、本で見た『予言者エレミア』の美しい彫刻である。一目見た時から、どうしても実物を見たくなったのである。
    実際は、写真では、色や大きさがわからなかったせいもあるが、入り口では存在に気付くことなく、回廊に入った。
    回廊は、ひんやりとして暗く涼しいのだが、中にはには日が当たり、緑がまぶしかった。柱の一つ一つに彫刻が施され、それを丹念にゆっくり見て回った。繊細で精緻な彫刻と、その石の色。全体を見ても、部分を見ても美しい回廊である。

    もう一度入り口に戻る。そして『予言者エレミア』を探す。
    いたいた!柱の影に隠れていたのだ。(隠れていたのではなく、柱の一部だったのです)想像していたものの質感とは違って、もっと硬質の石かと思っていたら、そうでもない。
    私は『予言者エレミア』をモデルに、多方向から激写しまくる。そしてゆっくり見る。私の目線だと、やや下から見上げるような形になるが、引き延ばされた下半身、体にまとわる布のひだの、それは美しいこと。そしてお顔が物憂げ。なかなかそばを離れることが出来なかった。
    少し町を歩いてみるが、時々すごく寒くなる。追い立てられるかのように、修道院にまた戻ってきて、『予言者エレミア』と再会する。するとそこに、ホタテ貝を付けたリュックを背負った男性がいるではないか。
    思わずインタビューをした。私も去年サンティアゴまで行ったことを伝え、とてもにこやかに、ここまでの経路を話してくれた。パリに住んでいるが、スタートはフランスのヴェズレー。ここまで19日かかった。私がスタートしたサン・ジャン・ピエド・ポーには、あと15日かかると言う。
    去年会った、フランス人の夫妻を思い出した。彼等もフランスからずっと仲良く歩いてきたのだ。
    私は男性に幸運を祈りながら別れた。

  • モワサックの駅前風景。

    モワサックの駅前風景。

  • サン・ピエール修道院。

    サン・ピエール修道院。

  • サン・ピエール修道院入り口。

    サン・ピエール修道院入り口。

  • 美しい回廊。

    美しい回廊。

  • 『予言者エレミア』

    『予言者エレミア』

  • 『予言者エレミア』

    『予言者エレミア』

  • ウ゛ェズレーからサンティアゴへ向かう巡礼者。

    ウ゛ェズレーからサンティアゴへ向かう巡礼者。

  • 少し暖かくなってきたが、歩き疲れたので、カフェに入ることにした。<br />そのカフェは、とてもとても素敵なカフェだった。<br />すべての調度品が、品良く計算されて置かれてあった。入り口には心を惹くケーキがあったので、それを決めてから中に入る。席にはクッションがおいてあり、古い本棚と古書が、これまたパーフェクトなレイアウトで何気なく置かれている。暖炉には薪がくべられ、居心地の良い空間だ。<br />カフェの什器も、しゃれたガラスのキャニスターも、アンティークでいて、嫌みがない。<br />私はココアを、母は紅茶を注文した。ココアは、店に備え付けのマシーンで作ったもので、昔風のもの。このマシーンもアンティークのようだ。お代わりの分まで小さカップがついてきた。紅茶の方は、日本の鉄瓶がポットになっている。それぞれに、マジパンのお菓子も付けてくれる。ケーキもおいしく、店内は暖かく、素敵なカフェだった。

    少し暖かくなってきたが、歩き疲れたので、カフェに入ることにした。
    そのカフェは、とてもとても素敵なカフェだった。
    すべての調度品が、品良く計算されて置かれてあった。入り口には心を惹くケーキがあったので、それを決めてから中に入る。席にはクッションがおいてあり、古い本棚と古書が、これまたパーフェクトなレイアウトで何気なく置かれている。暖炉には薪がくべられ、居心地の良い空間だ。
    カフェの什器も、しゃれたガラスのキャニスターも、アンティークでいて、嫌みがない。
    私はココアを、母は紅茶を注文した。ココアは、店に備え付けのマシーンで作ったもので、昔風のもの。このマシーンもアンティークのようだ。お代わりの分まで小さカップがついてきた。紅茶の方は、日本の鉄瓶がポットになっている。それぞれに、マジパンのお菓子も付けてくれる。ケーキもおいしく、店内は暖かく、素敵なカフェだった。

  • 暖炉のあるカフェは、心まで暖まります。

    暖炉のあるカフェは、心まで暖まります。

  • 駅に戻る前に、修道院に隣接する博物館にも行ってみた。展示は写真に写したものばかりだったが、階上に行くと、図書館のようになっており、真ん中にテーブルが置かれ、貴重な本を閲覧することができた。<br />この街は、空気の色がとてもきれい。草や花がとてもきれいに映るのだ。フランスには、こういうところが多い。なぜかフランスなのだ。この透明感は。全く違った場所、例えばコート・ダ・ジュールの光、パリの光も共通している。

    駅に戻る前に、修道院に隣接する博物館にも行ってみた。展示は写真に写したものばかりだったが、階上に行くと、図書館のようになっており、真ん中にテーブルが置かれ、貴重な本を閲覧することができた。
    この街は、空気の色がとてもきれい。草や花がとてもきれいに映るのだ。フランスには、こういうところが多い。なぜかフランスなのだ。この透明感は。全く違った場所、例えばコート・ダ・ジュールの光、パリの光も共通している。

  • モワサックの街並。

    モワサックの街並。

  • モワサックの街並。

    モワサックの街並。

  • モワサックの駅。のどかです。

    モワサックの駅。のどかです。

  • トゥールーズに戻ったのは17:39だった。<br />翌日のナンシー往復の、TGVの予約をここですることにした。<br />そして夜行が出るまでのんびりこの街でディナーを食べることにしよう。<br />駅から目ぬき通りをまっすぐ歩いて、レストランを探す。けっこうたくさんある。<br />ギャラリー・ラファイエットまで行き、店内を見る。そこからまた駅に戻りながら、食事をしていこう。<br />結局、駅にほど近い店に決めた。<br />今日のレストランは、地元の人で賑わう、ブラッセリーだ。<br />メニューを見るのが面倒だったので、みんなが食べている今日のコースにする。<br />最初に出てきたブイヤべースは、マルセイユで食べたものよりずっとおいしかった。アイオリソースもチーズもたっぷり横に添えられている。メインの酢キャベツと、豚肉の煮込みは、その量で逃げ出したくなった。食べても食べても減らない。私などは大食漢の方だから、胃の小さい日本人はほとんど食べられないだろう。味は良いのだが、少しだけ食べきれずに残す。<br />ワインも半分しか飲めなかったが、デザートはやっぱりプリンにした。<br /><br />今日は早めに夜行に乗り、顔を洗ったり準備をしていたが、同室の夫妻が来てからは、まだ出発前にドアを閉め、電気も消してしまう。フランス人夫婦は上のベッドに速攻もぐりこんだ。

    トゥールーズに戻ったのは17:39だった。
    翌日のナンシー往復の、TGVの予約をここですることにした。
    そして夜行が出るまでのんびりこの街でディナーを食べることにしよう。
    駅から目ぬき通りをまっすぐ歩いて、レストランを探す。けっこうたくさんある。
    ギャラリー・ラファイエットまで行き、店内を見る。そこからまた駅に戻りながら、食事をしていこう。
    結局、駅にほど近い店に決めた。
    今日のレストランは、地元の人で賑わう、ブラッセリーだ。
    メニューを見るのが面倒だったので、みんなが食べている今日のコースにする。
    最初に出てきたブイヤべースは、マルセイユで食べたものよりずっとおいしかった。アイオリソースもチーズもたっぷり横に添えられている。メインの酢キャベツと、豚肉の煮込みは、その量で逃げ出したくなった。食べても食べても減らない。私などは大食漢の方だから、胃の小さい日本人はほとんど食べられないだろう。味は良いのだが、少しだけ食べきれずに残す。
    ワインも半分しか飲めなかったが、デザートはやっぱりプリンにした。

    今日は早めに夜行に乗り、顔を洗ったり準備をしていたが、同室の夫妻が来てからは、まだ出発前にドアを閉め、電気も消してしまう。フランス人夫婦は上のベッドに速攻もぐりこんだ。

  • トゥールーズの街並。

    トゥールーズの街並。

  • 再び夜行列車に乗ってパリへ。

    再び夜行列車に乗ってパリへ。

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