2001/04 - 2001/05
151位(同エリア161件中)
jojoさん
「Ballena Ven~e!」
クジラを呼んでるのはセレネとjojoだけ。
あとの乗組員はみんな寒さに震えている。
そんな縮こまってたら、つまんないのにさぁ。
そう。
イルカ・ウォッチングはやっぱり心意気だっ!
イルカに出会うプロセスだって楽しくいかなくちゃ。
もちろんクジラだって。
そしたら、万一出会えなくてボロボロで帰港しても、
それはまたそれですぐに楽しい思い出になる。
基本的に、人生のすべてにおいて、
そんなにつらいことなんてない。
舟で1番先につぶれる私が言うんだから
説得力ないかな?(笑)
OK, じゃぁ、それを例にしてみると・・・
たとえば、すんごく苦しくて、舟の後ろで「うぇ~」って、
なってることが多いjojoの場合。
そんな時でさえ、目の前を、信じられないぐらい近くで、
イルカがはねたりすることもある!!!
舟にのってる誰よりも、イルカの近くにいるワケ。 (@o@)
そんな時は、もう笑いしかない。
実際は笑ってないんだけど、お腹の底が勝手に
笑ってるっていうか・・・そんな感じ。
私は大声で笑うのも好きだけど、
思い出し笑いとか、笑えない場所で
お腹の底でひとりで笑ってるのも好き。
そんな時に同じ状態の仲間を発見して、
目配せなんかかわせた時は、説明不可能なぐらい・・・
幸せだ。 (・v<)
すんごい嫌な人がいると、リモコン・モードを
ミュートにして笑ってしまう。
だってマジメに対応してたら、頭に血が上ってくるから
冷静になれない。
時々、ミュートにするのを忘れて失敗するけどね。(>v<)
それでも、やっぱり子供が傷つけられたり、
大切にしてきたオリーブの木が切り倒されたりしてる場面、
そういうのを見ると、決して笑うことはできないし、
むちゃくちゃ頭にくる。
でもそれは必要な怒りだと感じる。
あんまり必要のない怒りと、
絶対に必要な怒り
その区別ができないと自己カオスになるよね。
☆
しばらくすると、リカルド・リーダーと船長の様子が変わった。
「お、もしや・・・」と、jojoの顔にニマニマが急浮上。
と、同時にリーダ-が言う。
「クジラが近くにいるぞっ!」
舟の上がいっせいに、ニマニマと「本当に本当!?」の目で
うめつくされる。乗り組み員全員が立ち上がって、
舟の両脇につかまった。
「ど、どこだ、どこだ!!!」
「あそこだっ~~~!!!」 (みたいな)
もう、このへんからは、記憶にないぐらいの興奮状態になるのが
普通である。βエン・クジラが脳内を支配するのだ。 (ウソ)
とにかくクジラはいた。 笑。
近くに・・・・、そして消えたり・・・、また発見したり。
気がつくと舟のそばに、親子クジラが寄ってきていた。
赤ちゃんと、いっても結構大きい!
乗り組み員全員、『ハイパー・ハッピー』モードでさわいでいる。
「バジェーナ、バジェーナ、バジェーナァァァァアアア!」
誰1人として、ミュートにできない。
スペイン語が→英語に、その英語が→ヘブライ語に・・・
それがまた英語に、そしてまたスペイン語に・・・たまに日本語も聞こえる。
とにかく色んな言葉でクジラ、クジラ、クジラっと、言ってるもようです。
この騒ぎ方は、国籍も、ジェンダーも、年齢なども、
何も口をはさむことができない全世界共通モノ☆
舟にあたりそうなぐらい、(いや、あたっていたのかも・・・)
横に赤ちゃんクジラがきた!
その横にたまたまいたのは、なぜかjojo.
みんなが「タッチ・ヒム、タッチ・ヒム!」と興奮して叫ぶ。
本来、野生の動物にむやみにさわるのはよくない。
人の病気を移してしまったりするから。
みんなの期待を背負いながらも、リーダーにそう言うと、
「大丈夫、彼らはタフだから。」 (・v・)
だって、リーダーはメキシコ人だもんね・・・(笑)
たしかにコククジラはタフな肌をしてる・・・
そしてこの状況で彼に手が届くのはどうみてもjojoだけだ。
そして彼女の健康状態は、すこぶる上々!
「ま、ちょっとぐらいなら、いっか。」 (´w`)
だって、jojoはB型人だもんね・・・(笑)
そっと手をのばしてコクの頭に手をおいた。
(あははは・・・・なんだ、この感覚。岩肌?)
すると、コクはいきなり、ぶくぶくぶくぶく・・・・・っと、
海の中にもぐった。
(やばい、嫌だったのかな?)と、心配すること数秒、
彼は、ドバ~~~っと、同じ場所に浮かんできて、
顔を左右にふっている!
後で考えると、嬉しくて笑っている人間の赤ちゃんみたいな
仕草にも見えた。
そこでもう1度同じように、頭をちょっとだけさわってみる。
するとコクはまたもや、海へもぐり、すぐまた同じところに
顔をだして笑っている(・・・みたい)
あははは・・・、なんか可愛いよ。
みんなも大興奮である。 穏やかな海の上で、
そんなコク親子との不思議な、
(=お互いにお互いの気持ちがわからない)交流。
本当に驚いたのは、赤ちゃんをさわっても、そばにいる
コク・ママが怒ったりしないこと!
彼女はとっても穏やかに、ただそばで見守っているだけ。
自分も、自分も・・・って、近づいて来たりもしない。
それは船上の乗組員も同じで、誰もムリにクジラを
触ろうとする人もいなかった・・・(・v・)ノ
その慎み深い態度に私は感動した。
しかしそんなイイ感じの時に、リーダーが
突如、クールに言う。
「みんな、ちょっと聞いてくれ。
このチビ・クジラはちょっと調子にのりすぎてきている。
へたをすると暴走するかもしれないので、
別の親子を捜しに行くことにしよう。」
ぇぇぇえええ!そ、そんな、こんなになついている(感じ)なのに、
もう離れるのですか!??
リーダーの説明では、「赤ちゃんクジラは、
お母さんほど経験がないので何をしでかすか解らない。
さっきから舟の下をガンガンくぐっているから、
舟にあたって、我々が転覆してしまうかもしれない。」
というのである・・・。
私たち経験の浅い乗り組み員は、しぶしぶリーダーの言葉に従った。
「アディオス、バジェーナー!」 会えて本当に嬉しかったよ。
☆
舟は静かな入り江を再び走り始めた。
・・・けど、さっきの親子が後から追いかけてきている。(笑)
逃げる舟。 どこまでも追いかけてくるクジラ・・・・
(おい、おい、どっちが調査されてるんだ!??)
必死で舟を操縦する船長とリカルド、
そして追いかけてくるコククジラの親子を交互に見ながら、
私のお腹の底は、またゲラゲラ笑いだしていた。
そして気がつけば、すぐそばで、
クジラたちが、ばんばん跳ねている!!!
遠くでは連続ジャンプをしてるのもいる!!!
どんだけおんねん!!!! (@w@)
これって一体、シーズン中はどうなるんでしょうか?
知りたい人は、AguILaに乗ってグレーロ・ネグロへ。
Vamos Amigo!
Travel Journal at Guerrero Negro on 2001.
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