人と文化の暖かさに包まれて６（仏教とヒンズー教）

2004/12/23 - 2005/01/06

ポロンナルワ見学は1日かかります。私たちはドライバー兼ガイドと９時間近くかけて回りました。（それでも行かなかったところがあります）そのくらい面白い遺跡群です。仏教遺跡ですが、かなりインドの影響を受けていて、建物の外側にも面白入れレリーフがたくさんあります。とにかくじっくり見学することをお勧めします。

エリア ポロンナルワ(スリランカ)

一番有名なワタダーゲです。かつては周りを取り囲むように柱が立ち、屋根があり、多くの僧侶が集っていたのでしょう。シンプルな様式の仏像が印象的です。

一番見たかったムーンストーン。人の一生になぞらえて、外側からアヒル、馬、象が並んでいます。ほかのムーンストーンではライオンもいます。

一つ一つの文様が、大変丁寧に彫られています。この象をみても、足の折り方から目や牙まで、かなりリアルに彫られていて感動しました。

ポロンナルワはヒンズー教の影響を受けているため、神聖な牛を人が踏みつけるムーンストーンには彫りません。牛はガードストーンの脇に引き上げられて、他の動物を見下ろしています。

かつては黄金で輝いていた大塔も、今は剥き出しの焼きレンガが苔で覆われています。驚いたのは焼きレンガで涅槃がつくられていたこと。今は見る影もありませんが、多くの人が瞑想に訪れたのでしょうね。

観光コースからちょっと外れたところに病院の跡があります。当時からハーバルバスが治療に使われていたのですね。博物館の説明では、高価な薬草を有効に使うために人の体線に沿ったバスの形にしたのだとか。合理的というか倹約かというか、おもしろいです。

巨大な寺院跡です。入場券のポストカードになっているくらい、ポロンナルワを代表する遺跡です。私はここの建物の外側のレリーフを観察することを絶対お勧めします。いろいろな表情の小人がいて、ダンスしたり、音楽を奏でたり、逆立ちしたり、見ていてあきません。ちなみに、ここには管理人？のようなおじいさんがいて、いろんなことを教えてくれます。（シンハラ語ですが）

身分の高い僧侶の家だそうです。ハスの花の台座のあるバスルームと、足型のある水洗トイレが残っており、当時も衛生に気を使っていたことが分かります。

北院のフレスコ画です。保存状態は良くありませんが、デザインが最高に綺麗です。両手を挙げて祈る姿もたくさん描かれており、仏教に対する熱意が伝わってきます。

フレスコの題材は、仏陀の生涯と信仰のようです。最深部には巨大な立像（顔はない）もあり、一見の価値のある寺院です。中心部からはかなり離れており、車でないと行きづらいと思いますが。

北院の外壁にあるレリーフです。かなりインドの影響を受けていることが分かる女神像ですね。ユーモラスでかわいいのですが、女性であることをしっかり表現しているところがヒンズーっぽいです。

ハスの形をした池です。かなり精巧に作られていて美しかったですよ。ただ、北院へ向かう道からちょっと外れているので見落としてしまうかもしれません。