バッハとサッカーの旅(7)

2004/09/17 - 2004/09/27

《ブラウンシュヴァイク・サッカー観戦編》
ベルリンからの日帰り旅行といえば､大抵はポツダムなのでしょうが､訳あってブラウンシュヴァイクまで行ってきました。
えっと･･･､DFB杯（ドイツサッカー連盟杯）の2回戦､アイントラハト・ブラウンシュヴァイク対ヘルタ・ベルリンの試合を見るために。

ブラウンシュヴァイクは､ハインリヒ獅子公の居住地として栄えた街で､中心部となる大聖堂のあたりは木組みの家並みがきれいでした。
残念ながら､スタジアムにはカメラの持ち込みができなかったので､この日の写真はありません。
というわけで､本文とは関係のないベルリンの写真です。あしからず。

エリア ブラウンシュヴァイク(ドイツ)

ブラウンシュヴァイクも見どころが多い街なので､ゆっくり1日観光して夕方の試合を観戦､と思っていましたが、ベルリンもまだまだ見たいところがあって､14時半すぎに出発。
ホームで列車を待っていると、もうヘルタのユニフォームを着た人たちがいて､ちょっとびっくり。
車両の端のほうに陣取った彼らは、通路にビールケースを置いて賑やかにおしゃべり。うひゃ〜､私も観戦に行くと悟られないようにしなくちゃ。（分かるわけないって。）

1時間15分ほどで到着。駅にはすでに警察官がいました。
ヘルタのサポーターたちは､コインロッカーのところでお召し変え､そしてまた1杯。
外は夕立のような激しい雨。しばらく本屋で時間をつぶして､雨が上がったところで街に出ました。

大聖堂を見学したあと､街を散策して適当なところからスタジアムに向かおうと歩いていたら、地図を持っていなかったのでちょっと失敗。
結局戻って市庁舎前の停留所に行くと､ブラウンシュヴァイクのサポーターたちがいっぱい。スタジアム方面への路面電車は､身動きできないほど満員になり､一般の乗客が気の毒でした。
観戦チケットは､試合開始の2時間前からその日の終電まで､市内中心部ゾーンの乗車券として使える､と裏面に書いてありました。合理的な混雑解消法ですよね。
帰国してから､はっ！と思いついてベルリンのスタジアムのチケットを見てがっくり。こちらは3時間前から翌日の午前3時まで､ベルリンABCゾーンの乗車券として使えたのでした。あ〜あ、損しちゃった。

チケットはヘルタのファンショップで購入したので、端っこのアウェイ席でしたが､ホームのサポーターもかなりいました。
隣のおじさんに“ベルリンから来たの？”“一人で？”“アウェイの試合もいつも行くの？”と､かなり驚かれました。
“車で来たの？”“そう､電車で。ベルリンからだといくらするの？”･･･“旅行者で､レールパス使ったから分からない。”と言うと、“旅行者なの？ドイツ語うまいね！”･･･いえ､ほとんどしゃべってませんでしたが。

試合は､先制したものの続けて２点入れられ、すぐに追いつきましたが､最後はブラウンシュヴァイク出身のマートルンクがオウンゴールを献上してしまい､３対２で負けました。
アマチュアのブラウンシュヴァイクが１部リーグのヘルタを破って､スタジアムはもうお祭騒ぎ！
結果は残念でしたが、マルセリーニョとツェッケのゴールも見られたし、ハラハラする試合展開で楽しめました。
試合後、選手たちに声援を送りたかったけど､混雑しないうちに速やかにスタジアムを後にして､停留所に停まっていた中央駅行きの臨時電車に乗り込みました。

中央駅に着いて､警察官の多さにびっくり。警備がしっかりしていたので､怖くはありませんでした。
フライドポテトを食べながら､待合コーナーで１時間の列車待ち。
近くに座っていた双方のサポーター同士が試合の感想を話していました。
“マルセリーニョはいい選手だね。”“ヘルタの守備はよかったよ。”という相手サポーターのコメントに､心の中でにんまり。そういえば普段は対戦することのない相手なんですよね。

列車は定刻どおりにツォー駅に到着。まだまだ多くの人が行き来していて、ベルリンの夜は遅いなぁ。バスはしばらく待たないとないし､タクシーに乗るべきなんだろうと思いながらも､結局地下鉄で帰りました。（よい子は真似してはいけません！）