平和を祈って！タクロバン＆オルモック

2001/06/24 - 2001/06/30

今月は､フィリピン・レイテ島のタクロバンとオルモックへ行きましょう。まずは､マニラからセブパシフィック航空でタクロバンへ。この航空会社のサービスはとてもユニーク。チップスやチョコなどが入ったスナック袋とドリンクのほか、機内ではフリースローゲームなども行なわれます。１時間ちょっとの飛行時間が楽しく過ごせました。しかし、タクロバンは雨。飛行機からはタラップで降りて空港の建物まで歩いていくスタイルなのでびちょびちょに！この街には、マッカーサーがレイテ島に初上陸した時を再現したモニュメントやマルコス＆イメルダの邸宅を模したという博物館？も。なんとも不思議。その後は、乗合ＶＡＮでガタガタ道を２時間かけオルモックへ。海岸沿いにはたくさんの屋台が並び､香港の女人街のような楽しい雰囲気でした。ただ､この街は電力事情があまりよくないのか、滞在中､何度も停電に・・・。そういえば、昔は日本もこんなことあったなあなどと懐かしみながら電気がつくのを待っていました。実はこの街からジプニーで４５分くらい行った小さな村？アルベラは僕のおじいちゃんが戦死した場所。近くまで仕事で来られたのも何かの縁。せっかくなので慰霊のため足を延ばしました。戦争があったなんて信じられないほど平和的な村。海に向かっておじいちゃんの冥福と平和を祈りました。

■?今回の散髪代＠タクロバン：４０ＰＥＳＯ（９８円）

エリア レイテ島(フィリピン)

★タクロバン★
今月のフィリピンはレイテ島の２都市を回ります。

いつものＮＷ２７でマニラへ。そしてこれまたいつもの
ウェスティンフィリピンプラザで１泊。

きょうは午後１時３５分発の
セブパシフィック５Ｊ６５５便でタクロバンへ。
初めて乗るセブパシフィックは
古いＣＤ９だけどブルーのさわやかなシートで
サービスもユニーク。
スナックの入ったバッグとドリンクも無料。
機内ではプレゼント付きの
フリースローゲームなんかも開催。
１時間のフライトもあっという間でした。

１時間ちょっとのフライトののち
大雨のタクロバンに到着。

ホテルの車で今回のお宿「レイテパーク」へ。
６ヘクタールの敷地がある市内一立派なホテル。
あのイメルダ夫人が建てたそうだ。
プールもあるけど大雨で泳げないよ・・・残念。

地方のホテルはあまり期待していなかったけど
ここはまあまあだった。
フローリングの床に白壁、竹などのインテリア。
改装したてできれいでした。２８９８ペソ也〜

タクロバンの街はいかにもフィリピンの地方都市。
今回はボクの祖父が亡くなった場所を訪ねる。
映画館では『パールハーバー』を上映中。
なんとも複雑な気分です。

この町にはマッカーサーがレイテ島に
上陸したところを再現したモニュメントがあります。
周りに人はいないのでちょっと不気味！

マルコスとイメルダの邸宅を再現したという博物館。
もちろん彼らは来たことがない。
いまだにこんな建物が残っているほど
彼らは人気があるんですね。

もちろん館内には､
２人の写真も飾ってありました。

どの部屋も贅沢な調度品で飾られています。
さすがイメルダ！

取材で訪れたタクロバンのアレハンドロホテル。
コロニアル調のお洒落な雰囲気。
ボクはマルコス＆イメルダ邸のインテリアより
こっちの方が好きだな〜

★オルモック★

タクロバンからオルモックへは
ＶＡＮターミナルからＶＡＮで向かいます。
タクシーだと１７００ペソ以上だけど
これなら乗合だから１００ペソで済みます。
山道をくねくね走り２時間後にオルモック到着。

今回のお宿は「オルモック ヴィラ ホテル」
ピンク色のお洒落なホテルです。
ちょっと前までは「Days Inn Ormoc city」でした。

今回は２４５０ペソ＋＋のスペシャルレートで
エグゼクティブスイート。
リビング、ベッドルームにバスルームには
タブのほかにシャワーブースもあってこの値段はお得。
しかも市内へは無料シャトルで移動できる。

オルモックの海は生活に根ざしています。

オルモックの海を見つめる少女。こんなに小さいのに哀愁が・・・。

オルモックの教会。この国の人たちはとても信心深い。

夕方になると海岸沿いに屋台が並んで楽しい。

★アルベラ★
おじいちゃんが戦死したアルベラまで
ジプニーで行ってきました。
ここで戦争があったなんて信じられないほどのどか。

アルベラを歩いていたら写真を撮って！っと
少女が声をかけてきた。

のんびりと船が行き交っています。
本当にのどかで時間の流れ方がゆったり。
本当にここで戦争があったのかな・・・

唯一戦争を連想させるものが村の中心に。

街並みものんびりしています。
ボクの祖父はこの村で
１９４４年１２月２０日に戦死しています。

子供たちが無邪気に遊んでいます。

小さな教会があったので
二度と戦争のない平和の世界になりますように・・・
そしてボクのおじいちゃんの冥福を祈ります。

さぁマニラに戻りましょう。
オルモックからはセブまでは
スーパーキャットで２時間。
そのあとセブ空港に移動します。
午後２時１５分発のＰＲ８５８便を予約していましたが
早い便に乗れそうなので
ＰＲ８５４便（１１：４５）に変更してマニラへ。
この便は東京行きに接続しているのか
日本人の乗客が多い。

マニラ空港でエジアンスプリットのプロペラ機を発見。
これってもしかしてバギオに行ったときに乗れなかった
ＹＳ１１かな？

さてマニラではいつものデュシットニッコーホテルに宿泊。
今日は日本人スタッフのＭさんの計らいで
エグゼクティブフロアにアップグレード。
ディナーはシャングリア内のフレンチ
「Ｃｈｅｖａｌ Ｂｌａｎｃ」へ。
でもメインのサーモンがイマイチでした。
やっぱりオールドマニラかな？

帰国はいつものＮＷ２８便。
機内ではニコラスケージ主演の
映画「ファミリーマン」を鑑賞。
これって去年３月にロサンゼルスで
ロケ現場に立ち会った映画だ。
実際はビバリーヒルズのサックスでの撮影だったのに
映画ではニュージャージーのメーシーズの設定でした。

こうして今月のフィリピンの旅はおしまい。
フィリピン取材はしばらくお休みになりそう・・・

この旅行記へのコメント （4）

• arfaさん 2007/04/07 10:08:34

  haraboさんこんにちは、arfaです。

  ご無沙汰してます。haraboさんのお祖父さんはレイテでの戦死ですか。第二次大戦中で日本にとっては最大の激戦地ですね。生き残りはたった４人だったと言う事ですがこれは第１６師団のことなのかレイテ島全体での事なのかは忘れてしまいましたが．．．．．．
  
  アルベラでの戦死でしたら第一師団かも知れませんね。
  
  私の伯父もソロモン諸島のブーゲンビル島で戦死しています。そのうちどこでの戦死なのか調べて慰霊には行きたいとは思ってるのですがなかなか行けずにいます。来てくれたharaboさんにお祖父様もきっと喜ばれていますよ。
  

  haraboさん からの返信 2007/04/07 18:53:05

  RE: haraboさんこんにちは、arfaです。

  arfaさん
  こちらこそご無沙汰してます！
  
  ＞生き残りはたった４人だったと言う事ですが
  ＞これは第１６師団のことなのか
  ＞レイテ島全体での事なのかは忘れてしまいましたが
  ＞アルベラでの戦死でしたら第一師団かも知れませんね。
  
  そうでしたか。祖父は、
  父が生まれて、すぐに戦死しているので
  父も僕も詳しいことは何も知らず・・・
  それほどの激戦地だったとは思えないほど、いまは平和な村でした。
  
  ＞私の伯父もソロモン諸島のブーゲンビル島で戦死しています。
  ＞そのうちどこでの戦死なのか調べて
  ＞慰霊には行きたいとは思ってるのですがなかなか行けずにいます。
  きっとブーゲンビル島も、いまは、
  戦争なんて想像もつかないほど平和な島なんでしょうね。
  ぜひ、訪ねてください。
  僕は、一度も会ったことのない祖父でしたが
  ひとり、静かな海を眺めていたら
  なぜか、涙が出てきてしまった。
  
  harabo
  
  

  arfaさん からの返信 2007/04/08 18:48:58

  RE: haraboさんこんにちは、arfaです。

  haraboさん、ブーゲンビル島は現地情報では南部は治安が悪く移動禁止らしいんですよ。この間地震のあったソロモン諸島の一つ、ラバウルの隣の島なんです。昭和１８年６月に陥落となってるんですが戦死(戦病死とのことです。)したのは昭和１８年９月なんです。１年と３ヶ月弾薬どころか食料も薬品もない中でかえるやトカゲも食べつくし慢性栄養失調状態のままジャングルで敵の掃討におびえて逃げるだけの毎日だったのでしょうね。祖国の土を踏めずに遠い南洋の島でなんで死ななければならなかったのか、無念であったと思います。
  
  リンクはレイテ島作戦に参加された生き残りの方を父に持つ人が作られたページです。よろしければ。
  
  ｈttp://www.geocities.jp/leyte_is/index.html

  haraboさん からの返信 2007/04/08 19:39:38

  ホームページ早速拝見しました。

  ブーゲンビル島の治安が早く回復すると良いですね。
  
  早速、HP拝見しました。
  ページが開かずあせりましたが
  http://www.geocities.jp/leyte_is　
  で入れました。
  
  いかにすごい戦争だったのが短い文章でも実感できました。
  これを読んでからレイテへ行けばよかったと
  いまさら思ってしまいました。
  
  harabo