1989/07 - 2004/10
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フランシスコさん
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たまには顔を見たくなる山もある。
瑞牆山(みずがきやま)もそのひとつで、登ったことは過去3回あるけれど、夏であれ、秋であれ、冬であれ、思い立つと、車を飛ばして麓から、林道・樹林の木の間から、荘厳な岩稜を眺めてはほれぼれする。もちろん裾野にある鉱泉・町営増富の湯につかって居眠りするのも、目的のひとつだが……。
中学生の頃、この山を初めて見た時、岩稜の奇怪さにびっくり、どこかで見た山容だと考えてみたら、映画「十戒」のシナイ山だった。
それ以来、この山を思うたび、厳しくも威厳のあるモーゼが、岩の板を抱えて下りてくるような印象がある。
瑞牆(みずがき)というのも、この山を「日本百名山」に入れた深田久弥も言っているとおり、神域を護る玉垣の意味だという。とすれば、蔵王権現を祀っている金峰山(きんぷうさん)を守護している山なのだろう。
以前から山岳修験道の行場でもあったのだ。
尾崎喜八が「山の絵本」で「花崗岩のイマージュ」に「朝日を受けた薄い珊瑚(さんご)いろの花崗岩の岩峰に針葉樹の木賊(とくさ)色のかたまりをこまかくちりばめて青空を刻んでいる」と描いた岩稜と真っ青な空、まだ淡い鰯雲が美しかった。
韮崎から増富鉱泉までバスで4,50分、鉱泉から金山峠まで林道を歩いて1時間、マイクロなら30分くらいか。そこから富士見平まで5,60分、天鳥川の沢までは30分、ここから次第に登って約2時間で頂上。標高2230メートルの山頂からは、秩父の山々はもちろん富士山、八ヶ岳、南アルプス、かすかに北アルプスも見えるという大パノラマ。けっこうしんどいが、好天なら日帰りコースでこれだけ楽しめる山も少ない。
増富から山までの人家がとぎれ、耕作地から林道に入っていくアプローチも、私は大好きだ。
裾野を回っていけば信州の川上村だ。県境も何もない。
そんなわけで新しい写真は2004年10月だが、去年、一昨年、もっと前のも混じっている。季節も夏、秋、冬と……。
ここにも旅コンテンツあります。
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