フランス周遊　ロワール＆モン・サン・ミッシェル編

2003/08/08 - 2003/08/15

ニースから入って、プロヴァンス、ロワール、ノルマンディを経てパリに至るフランス縦断ツアーに夫婦で参加しました。この年の夏はヨーロッパ全域で記録的な猛暑となり、身体的にはかなりハードでしたが、若さ（？）と勢いに任せてなんとか乗り切りました。
後半ではやはり、モン・サン・ミシェルが特に印象に残っています。モン・サン・ミシェルが見たくてこのツアーに参加したんですから。
全般に渡りお天気は過剰に良好でした（笑）。写真もたくさん撮りましたので、よろしければ御覧下さい。

エリア フランス

旅行記タイトルとは異なりますがもう少しプロヴァンスの写真です。
アヴィニョンにて。法王宮殿。
14世紀、ローマから移った法王のために建てられた宮殿兼城塞です。入場の際は、サン・ベネゼ橋とセットでお得なチケットがありました。オーディオガイドもあります。

法王宮殿の中庭。
宮殿と呼ぶにはあまりにも殺風景で、正直びっくりしました。フランス革命のときに破壊＆略奪に遭ったそうです。

法王宮殿の中庭。
写真とは無関係ですが、法王宮殿周辺は日陰が少なく、建物も地面も白いのでかなり「照り返し」が強いです。晴れた日はほんとにヤバい。帽子とサングラスと水は３大必須アイテムです。

ノートルダム・デ・ドン大聖堂。
法王宮殿の隣に建つ金色の聖母マリア像を頂いた建物が大聖堂です。

ロルロージュ広場。
旧市街のほぼ中央に位置する広場で一番にぎやかな場所です。カフェやお土産屋さんがたくさんあります。

ロルロージュ広場。
広場中央にメリーゴーランドがありました。その奥に見えるのは劇場ですが名前は分かりません。

サン・ベネゼ橋。
童謡『アヴィニョンの橋の上で』で知られる橋です。12世紀後半、ローヌ川に最初に架けられた石橋で、もともとは22のアーチに支えられた全長900メートルの大きな橋でした。17世紀の大洪水一部が流され、現在も壊れたままになっています。これはこれで風情がありますが、それにしても、橋の写真って「絵」にするの難しいですね。

サン・ニコラ礼拝堂。
サン・ベネゼ橋の途中に礼拝堂があります。正確には「礼拝堂跡」と呼ぶのがふさわしく、ほとんど崩壊しています。

サン・ベネゼ橋。
ここでもオーディオガイドを貸してくれます。それにしても、橋の上も真っ白。まぶしいです。

サン・ベネゼ橋。
サン・ニコラ礼拝堂の１階部分テラスから撮影しました。

ロワールにて。シャンボール城。
フランソワ１世からルイ１４世の時代まで１００年以上もかけて建てられた城です。完全シンメトリーの美しい外観と様々な工夫を施した内装が特徴のこのお城はレオナルド・ダ・ヴィンチが設計したのではないかといわれています。

シャンボール城。
こちらが庭園側から見た姿。歴代国王の狩猟場として使用されていた土地で、庭もむちゃむちゃ広いです。

シャンボール城。
中央上部の塔をズームした写真です。煙突は全部で３６５本あるそうです。総部屋数４４０室でロワール地方最大の城館建築です。

シュノンソー城。
１６世紀に建造されたこの城は、別名「６人の奥方の城」とも言われています。代々の女性城主のなかで有名なのはポアティエという女性。たいへん美しい方だったそうで「永遠の美女」とたたえられています。

シュノンソー城。
城を挟むように二つのお庭がありそれぞれ、イタリア式庭園とフランス式庭園になっています。アンリ２世の愛人ポアティエと、王妃カトリーヌ・ド・メディシス の確執を二つの庭の美しさとかぶせて語られています。
でも、その原因を作っちゃったアンリ２世が一番悪いのに、そのことはあまり責められずに「女の戦い」ばかり語られるのはなぜでしょう？？

シュノンソー城。
このお城はロワール川の支流シェール川にかかるように建てられています。城内部には全長６０mの回廊があり、そこからシェール川を眺めることもできます。

ノルマンディ地方、モン・サン・ミッシェル。
モン・サン・ミッシェルを見ることが今回の旅行の最大の目的でした。壮大なスケールで迫るこの要塞兼教会建築は、比類するものの無い、人間が作った最高の建築物だ！、と勝手に思っています。
旅行記のプロフィールにも書きましたが、ものすごい猛暑に見舞われていたため、紫外線も強く、遠景写真はなかなか良いものが撮れませんでした。残念ですが、この建築スケールは写真ではとても伝わりませんし、ぜひ一度、実際に訪れてください。

モン・サン・ミッシェル。
ベネディクト派修道院の聖地、モン・サン・ミッシェル修道院の主聖堂です。華美な装飾を避け、ゴシックの利点である大きな窓を多用した内陣は光に溢れ、厳かで幻想的な雰囲気と同時に、下界と隔絶された静かで落ち着いた雰囲気も持っています。

モン・サン・ミッシェル。
中庭の回廊です。中庭を取り囲む、交互に並んだ二重アーチには、様々なレリーフが飾られています。
この教会の「最大の見せ場の一つ」でもあるため、本当は聖堂内同様に、たくさんの人であふれかえっています。ですが少し辛抱すれば必ず人のいなくなる「瞬間」があります。時間にしてほんの１秒間くらいですが、そこがシャッターチャンスです。どんなに混雑した観光地でも、視角内に人がいなくなる瞬間はありますので、その瞬間を逃さないことが肝要です。

モン・サン・ミッシェル。
修道院内に食料などの生活物資を搬入するためのウインチがあります。下からこれを使って引っ張り上げるんですね。なんか秘密基地みたい。

モン・サン・ミッシェル。
８世紀から建築の始まったモ修道院は、地滑りなどによる倒壊を繰り返しながら５００年もの歳月をかけて現在の姿にたどり着きました。ここはかなり初期に建てられた下層部分で、天井も低く、多くの柱が上層部の重みを支えています。

モン・サン・ミッシェル。
島のふもとから修道院へと続く表参道には、たくさんのお土産屋さんやレストランが軒を連ねていますが、この写真はその裏側です。表参道の人の多さに疲れたら、脇道から裏へ回ってひと休みできます。日陰＆海からの心地よい風でバテた体をリフレッシュ。

モン・サン・ミッシェル。
こっちが表参道です。細く曲がりくねった坂道に無数の観光客で、それこそ「芋のこ洗い」の状態でした。ちなみに写真のお店は昼食を取ったレストランで、モン・サン・ミッシェル名物のオムレツを食べました。このレストラン、料理が出てくるのが異常に早くてびっくりしました。ホントに「ギョーザの王将」より早かったです。私の経験したヨーロッパのレストランの中でダントツの最速でした。

モン・サン・ミッシェル。
表参道のお店の看板。

これもレストランの看板。下を向いたら観光客だらけで、とても写真を撮れる状態じゃないので上ばかり撮ってました。
写真とは関係ありませんが、ふもとのお土産屋さんに売ってるサブレがとてもおいしかったです。カワイイ缶に入っているのでお土産にも最適。

この旅行記へのコメント （7）

• 続・魔女ランダさん 2005/05/01 05:35:02

  ため息ため息。(=^^=)

  こんにちわー。今、へんてこなメッセージ付きで投票したの、私ですー。
  失礼しましたー<(_ _)>
  
  お元気ですか！？
  今日はモンサンミッシェルでため息です。
  
  素晴らしい旅行記ですねー。
  ＢＡＴＴ＿ＭＡＮさんの旅行記は期待を裏切ることはないですよね。
  本当にどれも美しい。
  
  私も行ってみたくなりましたが、こんな素晴らしい写真は撮れないので、
  悲しくなりそうだなー・・・・。
  
  　またお邪魔しますー。
  素敵なＧＷをー！
  
  魔女ランダ(*'ー'*)ノ~~

  BATT_MANさん からの返信 2005/05/01 11:01:56

  RE: ため息ため息。(=^^=)

  続・魔女ランダさん　こんにちは。
  いつも、私の旅行記にはもったいないお言葉を頂きありがとうございます。
  
  モンサンミッシェルといえば先日のパリ郊外で発生したバスの横転事故を
  思い出してしまいます。あの方達はモンサンミッシェル観光の途中だったそうですね。
  事故に遭われた方々の無念は計り知れないものがあります。
  
  それから、モンサンミッシェルで大規模な改修工事が行われると聞いていましたが
  どうなんでしょう？　もう始まったのかな？　もしまだなら、クレーンやネットが
  運び込まれる前に続・魔女ランダさんもぜひ訪れて下さい。

• oscar002さん 2005/02/06 18:31:51

  はじめまして

  こんにちは。
  
  ワタクシも今旅行記をアップしているところですが、とてもキレイな写真で驚きました。訪問した季節が全く違うということもありますが、光線のあたり具合や画の切り取り方がワタクシのスナップ写真とは雲泥の差で、とても同じ所を撮ったとは思えません。また他の旅行記もゆっくり見させていただきます。ところで屋内の写真も遠近感が出てますが、これはそのまま広角、それともワイドコンバータを使用しているのですか？

  BATT_MANさん からの返信 2005/02/06 19:17:43

  RE: はじめまして

  oscar002さん　こんにちは。
  書き込みありがとうございます。
  
  フランス勤務、羨ましいですね。って言ったら怒られるかな？　
  海外勤務は色々と大変ですもんね。
  
  写真、お褒めに預かり光栄です。
  当時は35mmのフィルムカメラでした。一眼レフタイプのカメラです。一眼レフは
  レンズを交換することでいろんな焦点距離で撮影することが出来ます。室内の写真で
  遠近感が特に強調されている写真の多くは、焦点距離15mmのものだと思います。
  コンパクトデジカメでも「35mm換算で○○mm」とかの表記を見かけると思いますが
  15mmっていうのは未だお目にかかりません。
  
  最近、私もデジカメに移行しました。デジタル写真は、複数枚の写真をつなげて
  パノラマにするのが比較的簡単なので、それを応用すれば手持ちのレンズ以上の
  広角撮影も可能になります。
  
  参考になりましたでしょうか？　近々、繋ぎあわせた写真もアップする予定ですので
  また遊びにきて下さい。
  
  

• sitejmさん 2004/10/22 00:49:12

  オムレツ

  BATT_MANさん、
  たびたび、お邪魔します〜。
  
  今日はモンサンミッシェルの写真集を拝見しました。
  （というか、全ての旅行記を拝見してるんですが）
  ヨーロッパの建築物はいずれも素晴らしいですが、
  モンサン・ミッシェルの中庭の回廊のような
  シンプルなものほど美しく思えます。
  
  ところで、モンサン・・のオムレツはいかがでしたか？？
  昔から食べたいと思いつつ、かの地を訪れたことがないので
  興味があります。
  
  ではまた。
  
  
  

  BATT_MANさん からの返信 2004/10/22 19:56:02

  RE: オムレツ

  ＞sitejmさん　こんばんは。
  書き込みありがとうございます。
  
  モンサン・ミッシェルのオムレツは、日本でよく口にするオムレツとは
  まったく異なるものです。ご存じかとは思いますが、一応ご説明しますと、
  タマゴを泡立て器でメレンゲになるくらい泡立ててから、一気に調理します。
  一見巨大ですが、口の中でフワッと溶けて無くなる感じです。
  中に具は何も入っていません。
  味の方は、薄味で単調なので、正直あまりたくさん食べたいと思いませんでした。
  でも名物ですから、訪れた際はやっぱり試してみてはいかがでしょうか。
  見た目はとてもインパクトがありますので。
  
  ちなみに、私の食べたお店の名前は「Les Terrasses Poulard　レ・テラス・
  プラール」といい、表参道の中腹付近にありました。私の口コミ情報にあるお店です。
  オムレツ以外の物もソコソコおいしかったです。
  あと、このお店の裏手に回ったら、厨房が覗けました。素早い手つきでオムレツを
  焼いている職人の姿を見ることが出来ます。メチャ早いですよ。

  sitejmさん からの返信 2004/10/24 15:15:52

  RE: RE: オムレツ

  こんにちは、BATT_MANさん
  
  オムレツのお店の説明、ありがとうございます。
  
  私はあのメレンゲオムレツにあこがれて、
  一度自分でも作ってみたことがありました。
  
  薄味で単調。そういわれると、
  ふわふわのオムレツを食べる快感はありましたが
  美味しくてもっと食べたい！という感じではなかったです。
  
  ただそのふんわり柔らかなイメージに
  私はあこがれてるのかも。
  
  でも、その餃子の王将より素早い料理人の手つきを
  見てみたいものです！