1998/07 - 1998/07
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フランシスコさん
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日本であろうが、外国であろうが、市場・マーケットは好きだ。なんか土地の人々の暮らしに触れられし、活気があって面白い。心温まる思いがする。
無論、土地の人々ばかりではなく、私のような種々雑多な旅人も行き交っていて、眺めていても飽きない。
それに食いしん坊の私としては、見たことも食べたこともないようなのも含めて、色とりどりの食材やスパイスを眺めるのは最高だ。
セゴビアのローマ橋から高台に上がり、上流階級の住宅地や官公庁のあった路地に入って行く。郵便局だとかスペイン銀行だとかの古い建物の間を抜けて、驚いた。
思いもかけないほど賑やかな光景が、そこで繰り広げられていた。朝市のような露店が立ち並び始めている。色とりどりのキャンディ、果物、野菜、衣料品、アクセサリー、下着……。ニンニクだけうずたかく積んでいる店もある。デパートの食料品売り場が屋外に出たような、とは言え、高級なものやハイカラなものはまったくない。かたちのひしゃげた、泥のついた素朴なものばかりだ。その果物や野菜、キャンディの色合いのなんと美しいことか。
店を出しているのはユダヤ系やアラブ系、あるいはヒターノ系と思われる人たちが多い。近所の農民もいる。市が立っているとは知らずに入り込んできたが、あまり面白くて、僕はシャッターを切りまくった。客も地元の人が多いなと思っているうちに、ブロンド、赤毛、茶毛、白い人、黒い人……いろんな人が増えてきた。観光客にも人気があるのだろう。
スペイン人の家族は〈産地直送・朝取り・泥付き野菜〉という感じで、大騒ぎ。にぎにぎしく売っている。異色なのがアラブかヒターノ系の人。たいてい1人でぽつんと店番をしている。髪も黒く、目も黒く鋭い。色浅黒く、小さな顔。市のなかでそこだけ空気が違う。スナップをとろうとすると怒ったような顔で睨むおばさんもいる。そう見えるだけかもしれない。下着を売っていたヒターノのおばさんは、僕と目を合わさないようにして「のー・ふぉとー」とだるそうに言った。こっちが思わず「ノー・フォト?」と聴いたら、だまっている。偶像崇拝を排するという伝統が生きているのだろうか?
楽しくて楽しくて写真を撮りまくった。
ここにも旅コンテンツあります。
fkoktts.hp.infoseek.co.jp
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右側に銀行、左側にみやげ物屋が並んだ新市街のアーケード。その下を水道橋の方へ歩いていく。日なたはすでに30℃を優に越しているだろう。海抜1000mで比較的冷涼だと聞いていたが、とんでもない。日陰を選んで歩く。電気製品の店、日本のCDのポスターなんかを貼った店がある。日曜なので人手が少ない。
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マジョルカ焼の皿とか壺なんかが多い。
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ニンニクなんかを山と積んで。これでも商売になるんだから気楽だ。家族で交渉。スペイン人にはなくてはならないニンニク。
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雰囲気が違う。ヒターノ(ジプシー)系かも知れない美女。たいてい衣料品(下着なんか)を売っている。
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アクセサリーの店。観光客が冷やかしている。
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市場にはいろんな国の人が来ている。
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野菜、果物の露天。
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高校生くらいのなかなかハンサムな若者が1人で留守番している露店で、小さなリンゴを1つ買った。リンゴは粉っぽくてあまり美味しくなかった。
兄ちゃんはカメラを嫌がった。 -
近所の人のスーパーマーケット代わりだな。
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漬け物屋というところ。
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白木や焼き杉材でこしらえたこぶりの箪笥なんかを並べていた若者3人組が、気安く「オーラ、ハポネッサ? フォトー、フォトー」なんて声を掛けてくる。夜、バイクかなんかですれ違ったらいやなタイプだが、意外と気がいいのかもしれない。
「OK、OK」とカメラを向けると、なぜか3人で肩組みをして澄まし返った。見かけより若そうだ。どこの村から来たんだろう? -
裏手の小さな公園で休もうとした。露店の子供たちだろうか、2,3 歳から小学生くらいの女の子、男の子が遊んでいる。これは近所の人だろうか、孫を遊ばしているおばあさんもいる。天使のような子供たちが可愛い。
カメラに収めようとレンズを向けたら、さあ大変。男の子が10人以上、女の子も同じくらい、押し合いへし合い、僕の周りに群がってきた。口々に「俺を撮れ」「あたいを撮って」という大騒ぎ。小さな子は突き飛ばされたり、ひざ蹴りをされたり、首を絞められたり、大変な騒ぎ。
女の子の腕にマジックでハートマークに矢印をいたずらしているのが見えますか? とってもおしゃま。 -
誰かが袖を引くので振り返ったら小さな女の子。小学校の1,2 年生くらいか。芦屋小雁みたいな、かいぐりかいぐりのような手つきと話し方で何か言っている。
「写真を撮って」と言っているのだなと思って「フォト?」と言うとこくりとうなづいた。とてもかわいい。
親の店の天幕の裏で撮ってあげた。 -
「どこから来たの?」みたいなことを言うからJAPON 」と言うと、またまた大興奮で「カラテをやるのか?」といって、キェーとかシェーとか妙な声を出して変な構えで、こっちの尻を叩くは、背中に攻撃を加えるはで蜂の巣をつついたよう。
こちらも「ジュードーは知らないか?」と言うが、知らないらしい。もはや、日本の武道とは思っていないのかもしれない。
しかたがないからこっちもアチャーとかウリャーとか言って2,3 人、手刀でやっつけるふりをする。ますます興奮、修羅場みたいになってきた。このくらいの子供は調子に乗るとどこまでも興奮してしまってとめどもない。 -
「写真を撮ったら送れ」なんて生意気なことを言う奴もいる。しまいには「メモ帳を出せ」と言う。自分の書いたメモをしげしげ見直して、「ヤコブ・デ・ラ・クルース。ヤコブ・デ・ラ・クルース」と何度も偉そうに名乗っては悦に入っている。「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」を思い出して、僕はおかしくなってしまった。
プライドが高いなんて言うとおおげさだ。昔からいばりん坊で誇大妄想的な国民性なのだろうか。
「こんなんじゃだめだ。住所も苗字もちゃんと書け」と言うと「エルナンデス」と付け加えたり、所番地を付け加えたりする奴もいる。メモを見るとノエルとかエンリケとかサンホセとかやっぱり偉そうな名前が並んでいる。
あの住所メモでは、まず写真は届かないだろう。また、いつの日かあの路地で、偶然あいつらに会う時、手渡すしかないのだと思った。その時、どんな風になっているだろうと考えると楽しくなった。 -
女の子は女の子で、これまたにぎやか。
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