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イタリアについてから早4日目。今回は全くのプライベート旅行である。航空券から<br />全て自分で手配したのである ‘一円でも安く’をモットーに航空券を探した。<br />2ヶ月間イタリアでイタリア語を勉強するのが目的だったので2ヶ月以上有効の航空券が<br />必要だった。そうなると航空会社も出発曜日も都市も限られてしまいアエロフロートロシアにすることにした。結局最初に到着する都市もミラノ予定がローマに変わり日にちも予定より2日早い出発となってしまった。アエロフロートについてはいろいろと良くない噂も聞いていたが、当日は比較的すいていて快適な空の旅ができた。又、モスクワの空港は夕方にもかかわらずまるで真夜中に着いてしまったような暗さと静けさでちょっと旅の幕開けには相応しくなかったがよく写真などでロシアの人が被っている動物の毛でできているような帽子を実際に空港の人が被っているのを見た時は小さく感動してしまった。<br /><br />モスクワからローマはほぼ満席で私の横にはロシアのおじさんが思いっきり新聞を広げてよんでおり、席に着いたときから肘掛をとられてしまっていて、航空券代を少し損した気分になりながら「新聞は朝読むものよ!」と心の中でつぶやいてしまった。<br />時差の関係かこのふらいとでは熟睡していた様でいつの間にか肘掛を私が占領していた。<br />きっと横のおじさんに寄りかかって寝ていたのだろう。<br /><br />ローマに無事到着し、だいぶ待たされたが入国審査もおえて、荷物が出てくるのを待った。スーツケースが壊されていないか心配だったが無傷で出てきたのでホッとして出口へむかいタクシーで市内まで行くか列車を使うか迷っているとタクシーのドライバーが2人声をかけてきた。疲れていたのでよっぽどタクシーで行こうかとおもったが重いスーツケースを持って列車でテルミニという駅へ朦朧としながら向かった。タクシーの客引きは列車だと乗り換えが必要だとか一時間以上かかると言っていたが30分程度で着いた。日本から予約しておいたホテルもすぐに見つかりゆっくり休めると思ったが、スーツケースの鍵の穴が壊されておりなかなか開かないではないか!!空港で気づけばすぐ手続きができたのに!と悔しい思いでなかなか寝付けなかった。<br />次の日は学校のあるボローニャという町までの切符を買ってゆっくり美術館や教会を見てまわった。3日目の昨日はローマにもう一泊するかボローニャへ移動するか迷っていた。ローマでのホテルのいごごちがよかったのもあるが、ボローニャのホームステイ先に連絡がつかないのである。何度電話をかけても留守電で「只今留守にしております。」的な内容がイタリア語で流れるだけである。ちょっと心配だったがとりあえず、ボローニャの町も学校が始まる前に見ておきたかったので重い腰をあげて重いスーツケースを引きずりながら駅へむかった。11時に駅に着き12時5分の列車を待つ予定だったが10時発の列車が遅れて余り待たずに一本前の列車に乗れたのはラッキーだった。とりあえず乗り込み個室になっていて座れた。私の他にその個室にはおじさんが座っていたので、「英語わかりますか?」と話しかけ、たが「ノー」の一言で会話が終わってしまった。席は自由席かききたかったのだが、しょうがないので辞書で予約という言葉をひいてみて聞いたけれど会話は成り立たず「大丈夫、大丈夫」というだけである。とりあえず くつろぎ そのおじさんと<br />たどたどしいイタリア語で会話を楽しんでいると通りかかった人が「プリモ?」と<br />席を指して聞いていた。全くイタリア語のわからない私だが、「たしかプリモ<br />とは第一という意味だったなー」と思い出しながら、「はっ!」とした。その個室は1等席だったのである。よくかんがえれば自由席が個室なわけはないのだが、とりあえず乗って<br />座る事しか考えてなかったのである。おじさんに聞いたら追加料金を払えば座れるとの事だった。迷ったが迷ったがナポリから来たというそのおじさんと3時間の旅を楽しむことに決めた。車掌さんにお金を払うとき1000円くらいボラれそうになったのを助けてくれたのだった。途中からミラノまで行くという青年も乗ってきて、更に楽しい旅となった。車窓からの景色もきれいで1等席からの眺めだと思うと更に素晴らしく見えた。ボローニャでおじさんたちに別れを告げて電話をステイ先にしてみたがまたもや、既に聞きなれてしまった留守電であった。軽く途方に暮れながら駅の案内所で地図とホテルリストをもらい<br />ホテルに電話をしてローマのホテルより割高だったが、予約をしてタクシーでホテルに向かった。ホテルは待ちの中心の広場のすぐ近くで最高のロケーションだったが、私の部屋は屋根裏部屋で最低であった。とりあえずは、腹ごしらえだと思い、近くのバール(喫茶店です。)でピザをほおばりながら町の地図を頭のなかにいれた。<br />バールをあとにした私は町へ探検に出かけた。この町は私が思っていたより大きく又かわいい町であった。車のとおれない細い道にやおや、魚屋、肉屋が何件も並んでいてそのとなりがお土産やだったりと観光の町と現地の人の町が混ざっている感じだった。<br />夜は寒く霧が出ていて私のイメージの中のヨーロッパどおりであった。とりあえずステイ先の人と連絡がつかないという困った状況を忘れて楽しめた一日であった。そして4日目が今日である。ホテルのチェックアウトは11時だし、今日は日曜日でお店もしまっている。10時にステイ先に連絡をしたが相変わらず不在である。このホテルでもまた迷うことになってしまった。チェックアウトをして一日夕方まで町をさまようかもう一泊分払って部屋を借りておくかである。今日の夜までステイ先に連絡がつかない事を考えて部屋を借りておくことにした。夜チェックアウトをするという条件で少し安くしてもらえたのが不幸中の幸いである。ここまででもだいぶおっちょこちょいな4日間であったがさっき電話した時よーく学校からのファックスを読み返したら「学校のはじまる4日以上前にステイ先に電話をしてください。」と書いてあるではないか!!「オーマイゴット」ではなくここでは<br />「マンマ・ミーア」になるのかしら、、、などと言っている余裕もなくこの時ばかりは落ち込んでしまった。ブルーになりながらも「そんな事言ったって1週間前は年末年始だったし。。ミレニアムだし・・」などと瞬間的に言い訳を考えてしまったところ職業病かしら・・・と思ってしまう。<br /><br />今回の旅で早くも思い改めたことがある。旅は「安いが一番」ではないのだと。航空<br />会社にしろ列車にしろホテルにしろ・・・思い返せば切がない。。日本から一本早めに<br />国際電話を入れておけばこんなことにはならなかったのに。。グスン・・<br />これからは安く済ませるところとお金をかけるところをうまく見分け苦労した旅の思い出ばかりではなく優雅な旅の思い出も増やしていきたいなぁと 屋根裏部屋でこの日記を書きながらつくづくおもうのである。<br /><br />

留学日記

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2001/01/05 - 2001/03/07

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マルコ

マルコさん

イタリアについてから早4日目。今回は全くのプライベート旅行である。航空券から
全て自分で手配したのである ‘一円でも安く’をモットーに航空券を探した。
2ヶ月間イタリアでイタリア語を勉強するのが目的だったので2ヶ月以上有効の航空券が
必要だった。そうなると航空会社も出発曜日も都市も限られてしまいアエロフロートロシアにすることにした。結局最初に到着する都市もミラノ予定がローマに変わり日にちも予定より2日早い出発となってしまった。アエロフロートについてはいろいろと良くない噂も聞いていたが、当日は比較的すいていて快適な空の旅ができた。又、モスクワの空港は夕方にもかかわらずまるで真夜中に着いてしまったような暗さと静けさでちょっと旅の幕開けには相応しくなかったがよく写真などでロシアの人が被っている動物の毛でできているような帽子を実際に空港の人が被っているのを見た時は小さく感動してしまった。

モスクワからローマはほぼ満席で私の横にはロシアのおじさんが思いっきり新聞を広げてよんでおり、席に着いたときから肘掛をとられてしまっていて、航空券代を少し損した気分になりながら「新聞は朝読むものよ!」と心の中でつぶやいてしまった。
時差の関係かこのふらいとでは熟睡していた様でいつの間にか肘掛を私が占領していた。
きっと横のおじさんに寄りかかって寝ていたのだろう。

ローマに無事到着し、だいぶ待たされたが入国審査もおえて、荷物が出てくるのを待った。スーツケースが壊されていないか心配だったが無傷で出てきたのでホッとして出口へむかいタクシーで市内まで行くか列車を使うか迷っているとタクシーのドライバーが2人声をかけてきた。疲れていたのでよっぽどタクシーで行こうかとおもったが重いスーツケースを持って列車でテルミニという駅へ朦朧としながら向かった。タクシーの客引きは列車だと乗り換えが必要だとか一時間以上かかると言っていたが30分程度で着いた。日本から予約しておいたホテルもすぐに見つかりゆっくり休めると思ったが、スーツケースの鍵の穴が壊されておりなかなか開かないではないか!!空港で気づけばすぐ手続きができたのに!と悔しい思いでなかなか寝付けなかった。
次の日は学校のあるボローニャという町までの切符を買ってゆっくり美術館や教会を見てまわった。3日目の昨日はローマにもう一泊するかボローニャへ移動するか迷っていた。ローマでのホテルのいごごちがよかったのもあるが、ボローニャのホームステイ先に連絡がつかないのである。何度電話をかけても留守電で「只今留守にしております。」的な内容がイタリア語で流れるだけである。ちょっと心配だったがとりあえず、ボローニャの町も学校が始まる前に見ておきたかったので重い腰をあげて重いスーツケースを引きずりながら駅へむかった。11時に駅に着き12時5分の列車を待つ予定だったが10時発の列車が遅れて余り待たずに一本前の列車に乗れたのはラッキーだった。とりあえず乗り込み個室になっていて座れた。私の他にその個室にはおじさんが座っていたので、「英語わかりますか?」と話しかけ、たが「ノー」の一言で会話が終わってしまった。席は自由席かききたかったのだが、しょうがないので辞書で予約という言葉をひいてみて聞いたけれど会話は成り立たず「大丈夫、大丈夫」というだけである。とりあえず くつろぎ そのおじさんと
たどたどしいイタリア語で会話を楽しんでいると通りかかった人が「プリモ?」と
席を指して聞いていた。全くイタリア語のわからない私だが、「たしかプリモ
とは第一という意味だったなー」と思い出しながら、「はっ!」とした。その個室は1等席だったのである。よくかんがえれば自由席が個室なわけはないのだが、とりあえず乗って
座る事しか考えてなかったのである。おじさんに聞いたら追加料金を払えば座れるとの事だった。迷ったが迷ったがナポリから来たというそのおじさんと3時間の旅を楽しむことに決めた。車掌さんにお金を払うとき1000円くらいボラれそうになったのを助けてくれたのだった。途中からミラノまで行くという青年も乗ってきて、更に楽しい旅となった。車窓からの景色もきれいで1等席からの眺めだと思うと更に素晴らしく見えた。ボローニャでおじさんたちに別れを告げて電話をステイ先にしてみたがまたもや、既に聞きなれてしまった留守電であった。軽く途方に暮れながら駅の案内所で地図とホテルリストをもらい
ホテルに電話をしてローマのホテルより割高だったが、予約をしてタクシーでホテルに向かった。ホテルは待ちの中心の広場のすぐ近くで最高のロケーションだったが、私の部屋は屋根裏部屋で最低であった。とりあえずは、腹ごしらえだと思い、近くのバール(喫茶店です。)でピザをほおばりながら町の地図を頭のなかにいれた。
バールをあとにした私は町へ探検に出かけた。この町は私が思っていたより大きく又かわいい町であった。車のとおれない細い道にやおや、魚屋、肉屋が何件も並んでいてそのとなりがお土産やだったりと観光の町と現地の人の町が混ざっている感じだった。
夜は寒く霧が出ていて私のイメージの中のヨーロッパどおりであった。とりあえずステイ先の人と連絡がつかないという困った状況を忘れて楽しめた一日であった。そして4日目が今日である。ホテルのチェックアウトは11時だし、今日は日曜日でお店もしまっている。10時にステイ先に連絡をしたが相変わらず不在である。このホテルでもまた迷うことになってしまった。チェックアウトをして一日夕方まで町をさまようかもう一泊分払って部屋を借りておくかである。今日の夜までステイ先に連絡がつかない事を考えて部屋を借りておくことにした。夜チェックアウトをするという条件で少し安くしてもらえたのが不幸中の幸いである。ここまででもだいぶおっちょこちょいな4日間であったがさっき電話した時よーく学校からのファックスを読み返したら「学校のはじまる4日以上前にステイ先に電話をしてください。」と書いてあるではないか!!「オーマイゴット」ではなくここでは
「マンマ・ミーア」になるのかしら、、、などと言っている余裕もなくこの時ばかりは落ち込んでしまった。ブルーになりながらも「そんな事言ったって1週間前は年末年始だったし。。ミレニアムだし・・」などと瞬間的に言い訳を考えてしまったところ職業病かしら・・・と思ってしまう。

今回の旅で早くも思い改めたことがある。旅は「安いが一番」ではないのだと。航空
会社にしろ列車にしろホテルにしろ・・・思い返せば切がない。。日本から一本早めに
国際電話を入れておけばこんなことにはならなかったのに。。グスン・・
これからは安く済ませるところとお金をかけるところをうまく見分け苦労した旅の思い出ばかりではなく優雅な旅の思い出も増やしていきたいなぁと 屋根裏部屋でこの日記を書きながらつくづくおもうのである。

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