tsuruya0さんのクチコミ(4ページ)全67件

内藤記念館には延岡城の藩主であった内藤家の遺品が展示されています。またその他にも、延岡とゆかりのある若山牧水や、後藤勇吉などに関わる資料も多数ありました。歌人の若山牧水ならなんとなく知っている人も多いと思いますが、後藤勇吉と言われてピンと来る人は少ないのではないでしょうか。（もちろん私もここで勉強するまで知りませんでした）延岡出身で明治時代の日本の草分け的なパイロット、残念なことに３０代前半で飛行中の事故で亡くなっています。地元では英雄みたいです。

延岡城は太平洋戦争でほとんどの建築物は焼失してしまいましたが、今なお立派な石垣は残っています。特に有名なのが再建された大手門を入ってすぐのところにある、高さ２２mの石垣です。一番下の礎石を外すと石垣が崩れ侵入してきた敵千人を殺すこともできると言われ、「千人殺しの石垣」とも呼ばれています。また今、城跡には桜やツバキなどがたくさん植えられ、季節の花々を楽しむことができます。

日向の海岸沿いにある大御神社は天照皇大御神を祀った神社で社名もそこから名づけられました。そのため｢日向のお伊勢さん｣とも呼ばれ、すぐ東にあるビーチも｢伊勢ヶ浜｣という地名になっています。またこの神社には国歌「君が代」のなかで歌われている「さざれ石」もあり見学できます。神社の敷地の一番おくの海岸近くにあるので見逃さないように。

日向岬には細島灯台や馬ケ背、クルスの海などの海岸沿いの絶景などがあり、天気がいい日には観光目的にドライブするのにうってつけの場所です。その中でもおすすめなのが、米ノ山展望台で、高さは192mとそれほど高い山ではありませんが、海岸付近の道路から、蛇行した道を登っていくとどんどん高度を上げていき、見晴らしも良くなり、頂上付近の駐車場や、展望台まで来ると、360度ぐるりと見渡せ大変景色がいいです。私が行ったのは日中でしたが、ここは夜景スポットとしても有名で、夜になるとたくさんの人たちが訪れます。今度機会があれば夜にも来てみたいです。

細島灯台は日向岬にたつ白亜の灯台です。高さは11.4mとやや小ぶりですが、多くの人が灯台としてイメージする典型的な外観をしています。灯台に入る事はできませんが、すぐ近くには展望所があり、眼下の馬ケ背、日向岬の断崖が連なる絶景からはるか遠くまで日向灘に広がる海を眺めることができます。馬ケ背まで来ればちょっと寄り道するだけで行けるので是非ついでに訪れてみてください。

日向岬の先端には駐車場から片道１５分ほどの散策路があります。この辺は柱状節理という六角形の断面をした柱がいくつも立ち並んだ奇景をしています。この柱状節理は溶岩がゆっくり冷えた固まるときに体積が縮み、その時に規則的に（多くは六角形）に割れ目が入り、長い年月をかけ、波や風、川などにより浸食されることにより六角形の柱が地表に出てきます。日向岬をはじめ、日本全国でこのような土地は規則的な立体の連続と、自然による浸食で独特で見ごたえのある景観となっています。（他に柱状節理で有名なのは近いところで高千穂峡、全国的には東尋坊や層雲峡など）また特にここは両側から波で浸食されたため非常に幅の狭い断崖絶壁になり、そこが馬の背中ぐらいの幅しかないという例えから馬の背と呼ばれています。今は両側に安全のため手すりが付けられていますが、これがなかったころは足がすくむおもいがしたでしょう。

クルスの海は波の浸食で海岸の岩場がちょうど十文字に削られているため、十字の意味でポルトガルの「クルス」と呼ばれています。（英語ならクロスですかね）それだけでも結構変わった景観ですし、キリスト教徒にとっては特別な感じがするかもしれませんが、さらにすぐ隣にある島（岩）のせいで漢字の「口」のように見えるため、二つ合わせて「叶」という字に、そのためここで願い事をすれば「叶う」という伝説が生まれました。最初ぱっと見るとどこが「叶」という文字になっているかわかりにくいですが、首をかしげて見るとわかりやすいです。一度わかってしまえば、「確かに・・・」って感じです。
展望台にはクルスの鐘もあり、これを鳴らして願い事を思い浮かべると叶うとの事なので私もやってみました。