スコットランド・クレイダロッホの自然
日本では車を運転はしても、スコットランドに来てボルボを運転するなんて思ってもみませんでした。30の数字の標識を30キロと思い、運転好きな友人がほぼ運転したとはいえ約一週間で2000キロ良く走りました。運転で来たのは、スコットランドの平原を走っていたからだと思います。
なだらかだけど、どこまでも続く平原には、ほとんど人影はなく、羊達と馬と牛達だけ。牧童達にも会うことはなかったので、羊達はほとんど草原に夏の間は放されているのでしょう。
万里の長城程ではなくても、石の塀がどこまでものびて、これを摘んでいく作業は大変なことだったでしょう。もう20年くらい前になるか、「わら一本の革命」という著書を書いた福岡正信さんが、ドキュメンタリーで、日本がいかに恵まれた土壌であるかという話と世界中を廻った時に確かスコットランドの土を調べていたという記憶があります。草原は美しいところもあるけれど、土地は痩せています。羊達のいる草原は、大きな木も、穀物も育たないでしょう。私たちが日本で目にするどこでも撓わになっている米などは、緯度が高いところもあって育たない。やはり木の文化ではなく石の文化であることを感じました。
私見ですが、だからこそ英国やスコットランドの人々は花や木を大切にしている気がします。今回お城の木々や花があまりに美しく、後で気がつくと花ばかりそれも、街の庭先の花壇、ハンギングに人々がいかに大切に手間を描けていることか、けっして人の手入れ無しでは育たない植栽でした。イギリス庭園は日本にも人気ですが、南の湖水地方などに比べかなり人が手を入れています。
日本の花を見る文化とは少し違う気がしました。お城の中庭などで作物や花を管理していた方達がとても多かった。それを垣間みることができただけでも収穫でした。
もしかしたら私の思い込みもあるかもしれませんが、、、、。