加藤まんずまんずハアさんのクチコミ全1件

写真は「猪腰花五目湯麺」つまり、”ブタマメ肉と海老の五目旨煮ソバ”。
他の店だと、豚マメ（腎臓）料理は高級食材で、高級店でも値段が高い。

（だが日本の場合は二束三文なのである。）
それはマメ肉特有の（高熱油処理→味付けの2段階要に必要な）手間、と以下のごとく、人件費にかかってしまうから飯店側も、日本ではまず敬遠する代表的な食材だ。

調理人の手間と鮮度＋（匂い抜きのための）「花笠隠し包丁入れ」とが巧く、また鍋の高熱調理が巧みなのでまったく味も匂いにも違和感がなく歯ごたえまでも楽しめる。

それが900邦円以内で収めるところはさすがホワイトカラー大衆食堂＝『三六九飯店』の真骨頂である。

日本ではこの食材、レバーに負け、耳に馴染みがなくプライスも高くできない…だけに、マメ料理の妙は中国へ来ないとまず味わえない。

そこへ醤油ベースのマメ＋海鮮旨煮がしつこくなくほどよく、加水麺のツルツル感、タマゴの利いたアッサリ感にはすっかり脱帽だ。
思わずおかわりしたくなるほどホドが良い。