楽園ならではの宿に滞在するのはいかが? - サンホセのクチコミ
- ウェンディさん
- 女性 / サンホセのクチコミ : 8件
- 旅行時期 : 2014/08(約12年前)
旅に出る場合、宿泊施設として考えられるのは、ホテル(ホステル)、民宿、キャンプ…と様々な選択肢があるが、コスタリカへ旅する場合は、選択肢としてユニークなものがある。
ユニークな宿泊先…それは、国立公園内のレンジャー・ステーション。
コスタリカはエコツーリズムの国。
国立公園の管理を行っている公園管理人(レンジャー)の仕事場さえも、観光客に提供し、自然と一体となった空間を売りにしている。
今回のコスタリカ旅の目的は、原始の森へ行き、密林の空気の色・匂い・味・重さ…全てを五感で味わい、ジャングルに巣喰う生き物たちと出会うこと。
旅の目的の達成のためには、レンジャー・ステーション宿泊と云う選択肢はピッタリだった。
しかし、ガイドブックには記載のない“レンジャー・ステーション”。
日本を発つ前に分かっていたことは、レンジャーの基地であるレンジャー・ステーションは観光客の宿泊施設ではなく、あくまでも公園管理人であるレンジャーたちの作業場であるという云う情報のみ。
現地に到着するまでは、かなりドキドキだった。
レンジャー・ステーションは、ジャングルの中に建てられた掘立小屋で、屈強なレンジャーのオトコ共が寝泊まりをしている。
夜になれば、蜘蛛が巣を編む天上から吊り下げられた裸電球に、光に引寄せられた虫が集まり、梁にはその虫を狙う爬虫類たちの影がゆらりと揺らめく…。
一歩、外に出れば、闇夜の密林には赤や黄色に光る森の住人達の目の輝き…。
そんな場所を想像してコスタリカへと旅立った。
コスタリカは日本の反対側で、想像以上に遠かった。
成田を発って2日後に、ようやくコルコバード国立公園のシレナ・レンジャー・ステーションへ向かうことが出来た。
しかし、ココへ辿り着くのも、かなり難度の高い旅であった。
アクセスには陸路は無く近隣の村で漁船をチャーターするのだが、チャーター船がワニが生息する川の真ん中で故障する…という想定外のアクシデント。
レンジャー・ステーションに行くだけでも、かなりのアドベンチャーとなった。
そして、到着したシレナ・レンジャー・ステーションは、秘境・コルコバード国立公園の密林の中に存在していた。
予想よりはしっかりとした木造の建物で、正面には大きなテラスもあり、建物の周りには、ヒトを警戒しない野生の生き物たちが、ひっきりなしにやって来た。
生き物の楽園!という枕詞そのままの土地だった。
目の前の木々の枝には、ホエザルやクモザルがぶら下がり、中庭へ目をやれば大きなバジリスクが日光浴をしていた。
シレナ・レンジャー・ステーション…そこは、野生生物の楽園の中に浮かぶ小さな島のような存在だった。
レンジャー・ステーションには3日間滞在し、朝・夕は野生生物を探しにジャングル・トレックに出かけた。
夢を喰らうバク、軍隊アリ…等の様々な密林に棲む生き物に出会った。
日中の暑い時間帯は、動物たちは森の中で寝ているので、人間も休憩時間。
レンジャー・ステーションのテラスにゴロンと寝ころび、空を見上げると、青く澄んだ空に浮かんでいたのは、コンドルが翼を広げた形の雲。
雲までが野生生物の形だなんて…と、笑いがこみあげてきた。
小さな木の葉を掲げ持つハキリアリが行列を作る横で、昼寝をする。
ジャングルを吹き抜ける心地よい風が頬を撫でる。
密林のど真ん中で過ごす最高に贅沢な時間だった。
行くのも大変、滞在中も多少の不便はあるが、原始の森の真ん中で最高に贅沢な瞬を過ごせる場所。
それが、レンジャー・ステーションだ。
3日間滞在したシレナ・レンジャーステーションの詳細情報:http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-11301810.html
- 利用目的:
- 観光
- 同行者:
- 家族旅行
- 1人1泊予算:
- 10,000円 未満
- ロケーション
- 5.0
- レンジャーステーションはジャングルの中にある。豪華ホテルでの滞在とは一味異なる最高に贅沢な空間。
- コストパフォーマンス
- 3.0
- この施設で、こんなに$$$$$・・・。でも、その金額以上の価値はある。
- サービス
- 3.0
- 食事の提供はある処・ないところ様々
- 客室
- 2.0
- 薄暗い二段ベッドの部屋、またはテントのどちらか。
- バスルーム
- 1.5
- 共同の水のシャワー(蛇口)が何個かある。あるだけありがたい。
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